レ・ミゼラブル』 帝国劇場

あらすじと作品の詳細はコチラです。
過去の作品感想も掲載中!

3月29日(火) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:別所哲也  ジャベール:鈴木綜馬  エポニーヌ:坂本真綾
ファンティーヌ:マルシア  マリウス:泉見洋平  コゼット:剱持たまき
アンジョルラス:小鈴まさ記  テナルディエ:駒田一  テナルディエ夫人:瀬戸内美八
昨年のレミコン、今年の製作発表でレミゼとは触れ合っていましたが、初日から遅れること約1ヶ月目にしてようやくMy初日を迎えました。2年ぶりのレミゼだったのですが、実は2年前に短縮バージョンを観たときロングバージョンのような感動が押し寄せてこなかったことを受け今年は観に行くのを辞めようと思っていたんです(爆)。ところが… 昨年の「ミス・サイゴン」公演ですっかり泉見洋平くんの虜になってしまい、気がつけば7回分チケットを購入してしまった私(うち、6回は泉見マリウスです 笑)。というわけで、今後の感想はかなり偏ったものになりそうですのでご了承くださいませ(^-^;;;

ちなみに、この日は
『レ・ミゼラブルの小部屋』というイベントの第1回目がある日でした。チケットを購入してしばらくしたあとに決定したイベントなので、私としてはかなりラッキーといったところ♪ しかもしかも、その栄えある第1回目が泉見洋平くんだというではありませんかっっ!!この日のチケットを購入したのもまさに奇跡(笑)。で、このイベントに関する事の顛末は別ページにレポします。

「レミゼの小部屋」興奮と奇跡の一部始終はコチラをご覧下さい(笑)

レミゼ第1回観劇の今回は手始めにA席から入りました。でも、チケットを購入したのが発売当日の、行列もなくなった頃にフラッと購入したものだったのでかなりベストな位置(^-^)。舞台全体が見渡せる席で落ち着いて鑑賞できました。今までは開演前の携帯注意などは劇場係員が口頭で言うのみだったのですが、今回はキャストのユニークなアナウンスも導入したようです。この流れって『エリザベート』あたりから始まったのかな?「ミス・サイゴン」のエンジニアによる注意アナウンスも面白かったし、このほうがけっこう効果があるのかも。で、この日はテナルディエ夫人役の瀬戸内美八さんが担当。な〜んか面白カワイイ注意アナウンスで「あっちでホイ。こっちでホイ、と鳴らさないで下さい。」とか、「携帯の電源を、♪切らないとやさしくしないよぉ〜」と歌ってました(笑)。
舞台全体の感想ですが、ある程度心の準備は出来ていたものの・・・
やはり短縮バージョンはまだ馴染めないみたいです(;_;)。なんか、短縮になってるはずなのに前半のマリウスが登場してくるまでの流れが・・・退屈に思えてしまった(爆)。以前はあんなに熱狂して見ていたのに・・・それがなんだかすごくショック・・・。あと6回も観に行くのに、なんとか気分を高めないといけないなぁ(苦笑)。それから、第2幕のバルジャンのマリウスへの告白で『愛する息子よ』がカットされているのは未だに受け入れられません…。狂ったように通い続けたロングバージョンではあのシーンで毎回毎回涙を流していただけに、そこの部分がないとなんかポッカリ穴があいているようで妙な気分になってしまうんですよ。短縮にしてもいいけど、あのフレーズだけはカットしないでほしかったなぁ。なんか2年前と同じこと書いてる気がしますけどね(^-^;;。
ただ、
役者さんたちの演技はかなり熱いものになっていたのでよかったと思います。『進化するレミゼ』と銘打っているだけあって、それぞれのキャラクターに深みが増している感じがしました。子役の奮闘はここ数年の中でもピカイチではないでしょうか。ガブローシュ役の子は毎年上手いなぁと思っているのですが、今年の子もビックリするような熱演ぶり!山本耕史くんも浅利陽介くんも出発点はここだったし、またここから新しい才能が羽ばたいていくんじゃないかな。砦の外で狙撃されたあと、銃弾を砦の仲間に投げるシーンはとても感動的でした(T_T)。ちゃんと上まで届いていたしね。あと、コゼットの子役の子の演技が見応えあるものになってました。今までリトルコゼットのシーンはなんだか動きがなくてちょっと退屈していたのですが、今回は一生懸命掃除をしながら悲しみに耐えている構図がハッキリ演技で示されていてとてもよかったと思います。怯え方とかもなかなかの熱演だったし(^-^)。子供が苦手な私が子役を評価するなんてかなり珍しいことだったりします(笑)。
そうそう、ひとつ気になったことが。『ラブリィ・レイディ』のシーンの風俗店(笑)の主人、歌の音程が低くなってますね。2年前も微妙に低かったりしてましたが、今回はかなりそれが目立った形になってました。でも、
凶暴性からいうとちょっと薄れてきている感じが…(^-^;;; なんか娼婦にかなり甘い主人になってました(笑)。それから、ファンティーヌの初めてのお客になった男性ですが…ファンティーヌを連れ込んでからアッという間に舞台袖に帰っていく姿を目撃してしまった(爆)。いや、早過ぎないかい!?(爆)←そんなとこ気にするなっていうの(笑)。
あと、結婚式シーンで『よき日にベルを鳴らそう、天使達の御国へ♪』のフレーズのあとフライングしちゃったアンサンブルさんがいらっしゃいました(笑)。まだちょっとタイミングが慣れてないのかな?


別所哲也バルジャン

「ミス・サイゴン」のエンジニアはかなり微妙だった別所さんですが(笑)、
バルジャン役は本当に素晴らしかったですよ!やっぱり別所さんはエンジニアよりもバルジャンのほうが絶対に合っている(^-^;。年をとった後の演技は秀逸で、深みの増した老演技がとても胸を打ちました。でも、改心前の司祭の家から銀の食器を盗み出すシーンでの荒々しさもなかなか良かったです!あの荒くれぶりはひょっとしたらエンジニアを演じたことが生きていたりして!?(笑)。やけに迫力のあるバルジャンですごく見応えありました。その荒れっぷりがお見事だっただけに、司祭から『正しい人になりなさい』と諭されている時の戸惑いの表情やそのあとの独白は胸に迫るものがありましたねぇ。声量もすごくて、盛り上げどころなんかは私の脳天まで突き刺さるような歌声って感じでした(なんか変な表現ですが 爆)。
砦が落ちたあとにマリウスを担いでいくシーンがあるのですが、下水道にはいってきた時・・・別所バルジャンはマリウスを俵担ぎではなくお姫様抱っこのような形で抱いて登場してました(笑)。あれって今年から演出変わったんでしょうか。私的には俵担ぎよりも
お姫様抱っこのほうが大切に扱ってくれているようで嬉しかったりしましたけど(笑)。
ラストの
天に召される前の老バルジャンはとても感動的で、さすがにウルッときましたよ〜(;_;)。特にコゼットに父ではないという告白文を渡したあと、手で目頭を押さえていた姿がすごく自然でグッときました(T_T)。あったかい別所バルジャン、私はすごく好きですね。ただ、何故かこの日の別所マイクは調子が悪くて何度か雑音が入ってしまいました…。せっかくの熱演だったのに!音声さん、もっとちゃんとチェックしてください〜!

鈴木綜馬ジャベール
お久しぶりの綜馬さんジャベール!あの
高貴な雰囲気漂ってるところが何ともいえなく素敵です(*^-^*)。綜馬さんってイギリス紳士っぽいところがありますよねぇ。牢獄で生まれて這い上がってきたというにはちょっとお育ちがいいような気はしますが(苦笑)、綜馬さんはイイんです(笑)!!。ソロの『スター』などはこれまた私の脳天まで突き刺すような一本筋の入った素晴らしい歌声で惚れ惚れ…。あのまっすぐさがあるから、後半バルジャンを逃がしてしまったことへの後悔の念が強く伝わってきてとてもよかったと思います。『自殺』シーンでの乱れ髪はとってもセクシーでございました〜。

マルシアファンティーヌ
前回のレミゼやレミコンなどでのマルシアさんのファンティーヌはすごくよかったのでとても期待していたのですが、今回は
何故かあまり胸に響いてくるものがありませんでした。マルシアさんはすごい熱演していたし、死の演技もなかなか感動的だったと思うのですが、いまひとつグッとくるものがなかったんだよなぁ…。なぜだろう。次回に期待しています。ちなみに、本来この日のファンティーヌは本田美奈子さんだったんですよ。本当に早く完治して元気な姿を見せてほしいと思います。

剱持たまきコゼット
レミコンでのきれいな歌声が印象的だった剱持さんのコゼット。今回の舞台でもとっても澄んだきれいな声を響かせてくれました。お嬢様っぽい雰囲気がなかなかいいです♪
泉見マリウスとのコンビも美男美女といった感じでかなり目の保養でした(^-^)。

坂本真綾エポニーヌ
はじめましての坂本エポニーヌだったのですが、
けなげな姿がとっても可愛くてよかったです♪マリウスにコゼットの場所を案内したシーンで一人どうすることも出来ずに孤独に浸っているところはかなり印象的でした。そういえば、以前はバルジャンの家にテナルディエたちが強盗に入るときのエポの叫び声は別音声だったのですが、最近では実際に叫び声をエポ役の女優さんがあげているようですね。喉を大切にしていただきたいです…(^-^;

泉見洋平マリウス
何を隠そう、
今年のレミゼ観劇を決意させた張本人でございますよ(笑)。前回見た泉見マリウスは03年の感想を読んでいただければ分ると思いますが、『可愛いだけであまり印象になかった』と評価している私(爆)。ところが、「ミス・サイゴン」での泉見君の熱演ぶりにすっかり心奪われまして、あの熱演のあとのマリウスはきっと変わっているに違いないと思いチケット買い足してしまった所存です(^-^ゞ。その私の期待を裏切らない見事な演技を見せてくれた泉見くん!まず最初のコゼットと出逢ったときの一目惚れっぷりが最高です!!なんていうか、遠目からも泉見マリウスの周りに恋に落ちたオーラがすごい見えちゃったんですよ(笑)。目がキラキラウルウルしているのがすごく分る!バルジャンにつれられて消えてしまった後、オロオロしながらコゼットを探す姿もすごい可愛かった〜♪。あと、ABCカフェにやってくる時のマリウスですが、以前はボーッとしながら歩いていたのに今回見たら時計を見ながら『まずい、会合に遅れちゃう!』って感じで走ってきてました(みんなの姿を見たあとはボーッとしちゃうんですが 笑)。このあたり、真面目なマリウスの一面が出ているようですごく印象的でしたねぇ。コゼットと再び出逢えたあとの恋に舞い上がった泉見マリウスもすごくよかった!!なんかねぇ、コゼットのほうがマリウスをリードしているような感じで(笑)「ウブ」な感じがすごく可愛いんですよ。そんな泉見くんを観る私の目もハートになってたりします(爆)。
エポニーヌとは本当に『友達』関係を貫いてますね。どんなにエポニーヌがラブコールを送ってもぜんぜん気付いてない、ほんっとうの鈍感ぶりがナイスでした。だから、エポニーヌが死んでしまうシーンでも最後まで泉見マリウスは彼女を
『大切な妹』のような感情で見送っているように見えました。ここ、最後でエポがマリウスにキスをして死んでしまってマリウスがエポの愛に気付いて悲しみにくれるんですけど、泉見くんはなんていうか、妹としてすごく可愛がっていた子が死んでしまったことへのショックの方が大きいように見えたなぁ。エポの遺体をギュッと抱きしめて涙しているシーンはこちらもウルウルでしたよ〜(T_T)。エポの死よりもマリウスの悲しみっぷりの方が辛くて…運ばれていくエポの遺体とともにユラーッとついて行きそうになっている姿が涙を誘いました。
ラスト、バルジャンの告白を受けて涙しているコゼットを後ろからしっかり支えている姿もよかったなぁ〜。
ウブだったマリウスが成長した姿って感じで◎。次に見るときもまた色々発見したいと思います。

駒田一テナルディエ
レミコンなどで司会を担当して楽しませてくれた駒田さん(^-^)。今回のテナルディエは前回演じていた時より
『楽しませる』要素よりも彼の持っているダークな部分が強く出ていてとても興味深かったです。笑わせるところはしっかり笑わせてくれるし、お芝居上手いですよねぇ〜駒田さん。宴会こじきのシーンでは酒のつまみを作る時・・・口に含んだ酒をブーッと吐き出しててそれも混ぜちゃったりしてました(爆)。このあたりの小芝居がなんかすごかった(^-^;; だみ声にもすごい迫力があって、ワンデイモアのときの駒田テナルディエはものすごく目立ってました(笑)。あとで気がついたんですが、駒田さんの出番って3月いっぱいだったんですよね…。というわけで駒田テナルディエはこれが最初で最後の観劇になってしまいました(^-^;;

瀬戸内美八テナルディエ夫人
高貴な印象のある瀬戸内さんですが、がさつなテナ夫人を見事に演じきっていたと思います。と
ころどころちょっと可愛いとこもあり、なんだか憎みきれない感じがとてもよかったです。コゼットを苛め抜く姿はかなり迫力あって恐かったんですけどね(^-^;。結婚式シーン、ものすごい化粧で出てくるのですがお辞儀をする時に沈んでコケるのではなく、横向きに見事に転がってコケていたのはまさに拍手ものでした(笑)!あそこまで大胆にやってくれると親しみも沸くってもんです(^-^;

小鈴まさ記アンジョルラス
レミコンでもお目にかかれなかったので、まさにこれが初の小鈴アンジョルラスでした!小鈴さんというとアンサンブルのイメージがすごい強かったのですが、こうやってソロの役をやられている小鈴さん・・・
すごいイイ男でございましたよ!!誠実な感じで、歌のセリフひとつひとつをとっても大切に歌っている姿がとても印象的でよかったです。ただ、カリスマ性といった点ではもうひとつかな。もうワンランク歌の迫力が加わればもっと素敵なアンジョルラスになると思うので頑張ってほしいところです。


4月7日(木) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:別所哲也  ジャベール:岡幸二郎  エポニーヌ:ANZA
ファンティーヌ:マルシア  マリウス:藤岡正明  コゼット:河野由佳
アンジョルラス:小鈴まさ記  テナルディエ:佐藤正宏  テナルディエ夫人:瀬戸内美八
前回は短縮バージョンに不慣れな上に洋平君のイベントのドキドキも重なって(爆)不完全燃焼だったのですが、今回は『これじゃあいけない』ということで・・・オペラグラスを持参しました(A席からでは細かいところが確認できなかったので)。あと、ストーリーを重視するというよりも主要キャストの『隠れキャラ探し』やらアンサンブルチェックに視点を移してみました(笑)。すると・・・前回よりもかなり『レミゼ』を楽しむことが出来ました(^-^)。うん、こうした視点を変えた観劇がよかったのかも!しかも、楽しむ以上に久しぶりに感動してしまった(T_T)。『レミゼってやっぱりいいな』と久しぶりに素直に思えました。それなのに、客席にはかなり空席が目立って残念(;_;)。キャストによってばらつきがあるんでしょうが、なんか寂しかったなぁ。まぁ、A席前列の私にとっては非常に見やすくてよかったんですけど(^-^;;

アンサンブルには今回、アンジョルラスでも出演中の
岸祐二さんがプリジョン役で出演していたのですが…目立ちました、ものすごく(笑)。どこにいてもすぐ分ります、岸さん(笑)。なんか小鈴アンジョと一緒に「ピープルズソング」歌いだしそうな気さえしてしまいました(^-^; やっぱり主要キャストを経験すると存在感もすごく増してくるんですかねぇ。岸さんのアンジョは市原のレミコンで初めて聞いたんですけど本舞台ではまだなので次回観劇が楽しみです。あと、上條コウさんのコンブフェールがえらいカッコよかった!コンブフェールはファンティーヌの工場長役も兼任しているんですが、久しぶりに「イケメンの工場長だ!」と盛り上ってしまいましたよ(笑)。工場長がイケメンだと感じたのは戸井さん以来だったかもしれないなぁ(^-^ゞ それから、いつも日記を書いてくれている若泉亮さんのバベもかっこよかったです!このバベ役は砦の向こうの敵の兵士の歌声も担当しているんですけど、若泉さんすごくいい声なんですよね〜。敵方ながら惚れ惚れしちゃいます(笑)。ちなみに、この兵士の声のあとすぐに舞台袖から味方の為に何かを運んで登場するんですよ。ご注目を。印象に残ったといえば、伊藤俊彦さんのグランテールもすごくよかったです(ラブリィレイディのシーンではかなりいやらしかったですけど 笑)!特に最終攻撃のときに倒れたマリウスの傍に駆け寄ったアンジョルラスと見詰め合うところでは思わず涙が出てしまいました(T_T)。2人の間であの短い一瞬の間にものすごく深い時間が流れているような気がして…かなりグッときました。このシーンで涙したのって久しぶりだったかも。
子役の子もやっぱり上手いですね。コゼットはテナ夫人に詰られている間
マジ泣きしそうになってたし、ガブローシュは死の間際の演技がとっても上手かった。そういえば、今回からガブローシュを最初に狙ったときの銃弾がものすごいリアルです。なんかパチンコの玉が鉄板に強く打ち付けられてるような音がするんですよ(分りにくい?爆)。後の砦の布みたいな部分も揺れてるし、あれって本当になんか飛ばしてるのかな?←だとしたらかなり恐い…。次回は前の方で観劇するので確かめてみたいと思います。

別所哲也バルジャン
前回にも増して
ものすごく熱いバルジャンでした!!ハッキリ言って今回のレミゼで私に涙を流させたのはほとんどこの別所バルジャンの熱演といっても過言ではありません。仮出獄した時の荒々しさにも磨きが更にかかっており、それ故に司教に諭されたあとの『バルジャンの告白』はものすごい臨場感が出ていてよかったと思います。しかしこのときの別所バルジャンの声量・・・素晴らしすぎ!!深みのある声だしあの迫力で歌われたらもうたまりませんよ〜。ファンティーヌの死のシーンでは今回新たに発見したんですけど、ファンティーヌが『抱いていて、眠るまで』と言ったとき別所バルジャンは彼女を抱きしめられないんですよ(T_T)。抱きしめようとはするんだけど、グッと拳を握る感じで我慢してるんですねぇ…。罪の意識から彼女を受け入れることにためらっている様子がすごくストレートに伝わってきてとても感動的でした。これって鹿賀バルジャンもそんな感じだったんだよねぇ。ファンティーヌが事切れてしまった時、初めて彼女を泣きながら抱きしめる姿が涙を誘いましたです…(;_;)。あと、砦の中での別所バルジャンもすごくよかったなぁ。ジャベールを逃がすシーンでは2人の緊迫した様子がすごく伝わってきたし、マリウスを見つけて『彼を帰して』を歌うシーンでは父性に溢れていてこちらの胸も熱くなりました。
で、問題の(苦笑)マリウスへの告白シーンですが、今回私は
『愛する息子よ』の部分を自分の中で先に歌ってから見るようにしてました(^-^; 別所バルジャンの間がすごく良くて私に心の中で歌う余裕を与えてくれたのがなお良かった(笑)。おかげで、久しぶりに別所バルジャンの苦悩がストレートに伝わってきて泣けました(T_T)。そして極めつけはラストシーン。ここはいつもホロッとくるんですけど、今回は久々にその『ホロッ』路線を越えました!だって、だって、別所バルジャン… コゼットに『私は父じゃない』と歌うシーンでもう涙涙状態なんですよ〜…しかも、天に召される最期の瞬間、目頭を押さえながら嗚咽してたんです(T_T)(T_T)。別所バルジャンの嗚咽・・・かなり胸に迫りました。たまらずこちらも号泣です(T_T)。はぁ〜〜ほんっとに良かったよ〜別所バルジャン!これが見納めかと思うとかなり残念でならない。とにかく、素晴らしいバルジャンをありがとう!

岡幸二郎ジャベール
意外にも、岡さんのジャベールを見るのがこれが初めてでした。いや〜、やっぱり見栄えしますわ、岡ジャベール!スラーッと背が高いしとにかく
その存在自体に美しいオーラがビンビンに出まくってます(笑)。自殺するまでの岡ジャベールは本当に美しい氷の氷像みたいな雰囲気でした。それに声がまたいいんですわ(笑)。『スターズ』のソロなんてまるでショーストップがかかりそうなほどの大拍手が起こってましたしねぇ。ホント、さすがです!
岡ジャベールって砦に侵入してくるシーンで最初に地図のところに行かないんですよね。
『仲間よ、約束どおり敵の様子見てきた』と言いながら最初に学生達が集まっているところに堂々と行って椅子に座っちゃうんです。かなり肝が据わってます(笑)。『兵力は右から来る』というところでやっと地図のところへ行くといった形がとても印象的でした。ガブローシュに見破られたあと取り押さえられるまで微動だにせずに固まっている姿も美しい岡ジャベールでした(^-^; そんな美しい岡ジャベールが、熱々の別所バルジャンに触れて徐々に自分を見失っていくのも見所でした。自殺のシーンではあんなに完璧だったジャベールが崩壊してしまっている様子がすごく伝わってきたし。別所バルジャンと組むとすごく岡ジャベールってメリハリが出ていいのかもしれませんね(岡さんの日記によるとこの日の別所バルジャンとのコンビはまたいつもと違った感じでアプローチがちょっと大変だったみたいなことが書いてありました。それほど別所バルジャンはこの日テンション高かったのかも)。乱れ髪は両方からたれる形で正面から見るとビーグル犬みたいでしたが(爆)、落ち方とかも計算されていてとても見応えありました。しかし、足が長いですねぇ岡さん。橋をまたいだ時に足が両方つくのは岡さん位じゃないか!? 
何気に岡ジャベールも今回が最初で最後でございます。美しい岡ジャベが堪能できないのはちょっと残念かも。

マルシアファンティーヌ
前回の観劇の時にはあまり感じるところがなかったのですが、今回は
母性が上手く伝わってきた感じがします。バルジャンを迎えに来るラストシーンはとっても美しかった…。ただ、レミコンとかで聞いたマルシアのほうが好きかもしれないなぁ。どちらかというと、2幕に登場している少年役のマルシアのほうが可愛くて印象的でした(^-^;

河野由佳コゼット
可愛いですねぇ〜河野コゼット。
清楚というよりも「かわいい」という表現がすごく合うような気がします。ソプラノの声もなかなかきれいだったし、藤岡マリウスとのコンビがすごい相性いいように見えました。なんとなく世間知らずを強く前面に押し出しているような感じかな。

ANZAエポニーヌ
2年前のANZAエポニーヌは正直言ってほとんど印象に残らなかったのですが(爆)、今回のANZAエポは
一味も二味も違いますね!やはり「ミス・サイゴン」のエレン役がかなりいいステップになったのではないでしょうか。とっても良かったです!ハスキーな声で多少歌唱に心配があるものの、エポニーヌの可愛さや切なさをとても上手く表現していたと思います。『オン・マイ・オウン』なんか圧巻でしたよ〜。思わずこちらの胸も熱くなりました(;_;)。『恵みの雨』では久々に感動!必死にマリウスに愛を訴える姿が泣けました〜。今後も何度かANZAエポになるので楽しみです。そうそう、「ラブリィ・レイディ」のときのANZAも可愛くて好きです(笑)

藤岡正明マリウス
泉見くんのマリウスばかりを取っていましたが、今回唯一の藤岡マリウスです(笑)。二次製作発表会ではまだ固さが見られていた藤岡君ですが、今回舞台を見てビツクリ!
か、可愛い(笑)。髪の毛もちょっと伸びたみたいだしあごのラインもシャープになってカッコ可愛くなってました♪マリウス登場までのアンサンブル役でもけっこう楽しんでいるみたいで、特に裁判所シーンでガンガン鳴らしている姿は可愛かった(^-^)。藤岡君のマリウスはエポニーヌに対して妹というか、すごく対等な友達と接しているんですよね。だから、全く彼女の想いには気付かないわけです。恋に関してもものすごく奥手で真面目。コゼットと向き合っているときなんか緊張して固まっている感じがすごく初々しくてよかったです。印象的だったのがエポニーヌが死んでしまったシーン。エポニーヌが死んでしまった時の嘆き悲しみようは石川マリウスを髣髴とさせるものがありました。もう、悲しみの海に沈みきっちゃってる感じ。なので第1の攻撃の時も戦ってはいるんだけどそれが終わったあとも戦いの余韻に浸ることもなくジーッとうずくまって悲しみから立ち直れないでいるんですよ。それがなんだか見ていて憐れで泣けました(;_;)。あと、銃弾に撃たれて倒れたあと、バルジャンに気付かれる寸前「うーっ」と手を上げている藤岡マリウスも新しい発見だったかな。ここ、ほとんどのマリウスはかすかに動く程度しか見せないのでなんだかとても新鮮でした。 歌声もきれいだし、これからますます良くなっていくんじゃないかな。全てに全力投球っていう姿がとてもよかったと思います。

佐藤正宏テナルディエ&瀬戸内美八テナルディエ夫人 
このお2人のコンビ、すごく楽しかったですよ!佐藤さんはこの日が病欠復帰された日らしくちょっと声が不安定なところもありましたが、
とってもチャーミングなテナルディエを熱演していました。瀬戸内夫人との息もピッタリで、なんだか「オモロイ夫婦」って感じですごく楽しませてもらいました。『宿屋の主人』ラストでは佐藤テナルディエが自分のところの酒を飲んで『まずい〜』と噴出しちゃうのがすごく印象的でした。こういった仕草も可愛いですよ。あと、『ワン・デイ・モア』で瀬戸内夫人と地下から顔を出しているシーンではお2人ともすごく楽しそうで思わずこちらの頬も緩んでしまいました(笑)。後で戦いへ向けて熱くなっている人たちを振り返りながら「あいつらバカじゃねーの」って感じで歌っていたのもすごく印象的だったな。結婚式シーンもすごく楽しませてもらいました。佐藤テナルディエのメイク、ピエロみたいでめちゃくちゃ可愛いんですよ(笑)。あれ見ただけで笑えます。それに瀬戸内夫人、小鈴給仕がいたずらで投げた食べ物をまるで犬が餌を追いかけるがごとくの勢いで拾って食ってました(爆)。あー面白かった!

小鈴まさ記アンジョルラス
今回の小鈴アンジョルラスも素敵でした!『民衆の歌』に入る前の音程が多少不安定ではあるものの、アンジョルラスの熱く生真面目な部分が出ていてすごくよかったと思いますよ。小鈴さんのアンジョってすごい
『兄貴』って感じがするんですよね。カリスマリーダーというよりもみんなから慕われている『兄貴』。言葉の一つ一つをとっても丁寧に歌っているし好感が持てます。特に藤岡マリウスに対してはその『兄貴』ぶりが如何なく発揮されており、エポニーヌが死んで廃人のようになっている藤岡マリウスを「しっかりしろ!」とばかりにギューッとしっかり抱きしめていたのがとても印象的でした。マリウスが銃弾に当って倒れた時の駆け寄り方もすごい血相を変えていて…で、グランテールと一瞬目と目で会話をしたあとに死んでいくんですよねぇ…。このシーン、すごく泣けました(T_T)。カフェソングでの小鈴アンジョルラスの暖かい視線も印象的だったなぁ。
小鈴さんのアンジョルラスとも今回でお別れです。さらなる進化を期待したいところです。

さて、この日は
『ファン感謝デー』というイベントがあった日なのですが、舞台終了後すぐに始まるのかと思いきや幕が降りて10分後に始まるという形が取られておりました(^-^;。ファン感謝デーはこの日観劇した全ての人が参加権利があるというものなので抽選とかの心配をする必要はないんです(笑)。開始までの10分の間で帰ってしまうお客さんもいましたがほとんど居残ってましたね。出て行こうとしていたおばあさんも仲間に『なんかイベントあるらしいってよ』と言われ、『じゃあ見ないと損ね』といいながら席に戻っていきました(笑)。
今回のファン感謝デーの
司会は別所さんと藤岡君。別所さん、さっきまで舞台袖に下がるときまで涙ウルウルだったのに白いカツラを取ってからはすっかり『別所哲也』になっておりました(笑)。いでたちは別所さんが白いカツラを取ったバルジャン最期シーンの衣装(ご本人は「ものすごく中途半端な格好でスミマセン」と非常に恐縮しておりました 笑)、藤岡君が革命の時のマリウスの衣装。また、舞台上にはグランドピアノがあり、ビリー先生こと山口先生が楽曲を演奏するという形で行われました。
ベッシーの司会ぶりはさすが!って感じでとてもスムーズで面白かったです。舞台が終わった後でまだバルジャンから完全に抜け切れていないと言いつつも楽しい司会振りがとてもよかったですよ。初っ端から『本日はファン感謝祭にお越しくださいまして・・・あ、すみません、ファン感謝デーでした 爆』とやってくれちゃって笑いを誘ってました(笑)。はじめはわざと『ファン感謝祭』って言っているのかと思いきや、『皆さんに喜んでいただけるような素敵な感謝祭・・・』とまた発言してしまった時に自分で自分を打っている姿を見て本当に間違えちゃったんだと判明(笑)。『感謝祭じゃないっツーの』自分で自分につっこみを入れながらドーンと一気に自己嫌悪に陥っちゃったベッシー、可愛かったですよ〜(笑)。「どうもテレビ局のがちらついちゃって・・」と呟くベッシー、あの番組に出演したこともありそうだ(笑)。そんなベッシーに藤岡君が「バルジャンから別所さんに戻った時は違いますよね」とフォロー。ベッシー曰く、未だジャンバルジャンが完全に抜け切れずにどうやってそれを脱ぎ捨てようか四苦八苦してるところだったらしいです(^-^; 藤岡君ともなかなかの名コンビ♪ 藤岡君は山口先生のマイク係として活躍してました(笑)。

プログラム的には山口先生の演奏で
スペシャルバージョンのレミゼナンバー2曲が披露されるというものでした。ここでしか聞けないという貴重な曲でして、なかなか感動的でしたよ〜!
まず1曲目は「司教」と「カフェソング」が同じ旋律であることを利用したスペシャルバージョン。
高野二郎さん演じる司教様と藤岡君演じるマリウスが交互に歌うというものでした。いや〜、なんか、すごい面白かったですよ(笑)。司教様が「さぁ、入りなさい♪」と歌ったあとにマリウスが「空の椅子とテーブル、友はもういない♪」って感じで歌われててシチュエーションがちょっと想像しにくい(笑)。たまに司教様とマリウスが一緒に「カフェソング」を歌うんですよ(すごいきれいでした)。しかも司教が「銀の食台を使って正しい人になりなさい♪」と歌ったあとマリウスが「友はもういない〜♪」と歌ったり「友よ聞くな」とマリウスが歌ったあとに「あなたの魂私が買った」と司教様が歌ったりと、こんな感じで聞いていたものだから、なんだかマリウスが司教様に説教されているような錯覚すらかんじられてしまいました(笑)。でも2人のデュエットはとってもキレイでしたよ〜。それにしても高野さん、もうバリバリの司教様衣装で司教様歩きで登場・退場されるという、とってもチャーミングな方でした(笑)。『この明かりでこの格好は気恥ずかしいです』とボソッとつぶやいて笑いを誘っていました(笑)。ベッシーも藤岡君も「すごい、なりきっている!」とかなり感動しておりました(笑)。 この曲が終わった後にベッシーがまた登場して一言…「なんか狩人の『あずさ2号』みたいだったよね」(爆) た、たしかにそんな感じだったかも(笑)。藤岡君てば、それを受けて『あずさ2号』の一節を歌っちゃったりして可愛かったなぁ〜♪
2曲目は『オン・マイ・オウン』4重唱。登場したのは、
どの役でもババァで登場(笑)という亜久里夏代さん、毎日くそババア呼ばわりをされているという(笑)荒木里佳さん、少年2を演じているという可愛い浦壁多恵さん、キレキャラで頑張っている(笑)ファクトリーガールの鈴木智香子さんの4人の女性アンサンブルさんです。みなさん、役の衣装で登場しててすごい臨場感たっぷり!亜久里さんと荒木さんは舞台上では犬猿の仲ということで、ベッシーに『舞台裏はどうか分りませんけど』とツッこまれて笑いを誘ってました(笑)。『オン・マイ・オウン』は初演当時イギリスのトップチャートに入ったくらいのポップな曲だったそうでビックリでした。そんな『オン・マイ・オウン』の4重唱でしたが・・・すっごいキレイで大感動!皆さんすごい美しい歌声なんですよね〜。アンサンブルではなくてメインキャストで使いたいくらいですよ。なんかCDに入れてほしいくらいわたしの中では大ヒットでした! 『一生歌えることがないと思っていた歌を歌えて幸せ』という亜久里さんの言葉が印象的でした。ベッシー、「レミも20周年なんだからそろそろロックバージョンなんかどうかと」と発言したあと反応がなかったので「今お客さんがスーッと引くのを感じました」と笑いを誘っておりました(^-^;; いや、ある意味見てみたいかもですよ、ロックバージョンのレミゼ(^-^)。

最後に
司教になりきってノロノロやってくる高野さんも急かす様に呼んで(笑)キャスト全員のサイン入りパンフの抽選会が行われました。抽選はチケットの半券の番号で分るものになってます。私はもう前回、洋平君のレミの小部屋が当選してしまったのでここまで運は望まない(笑)はずだったんですけど、さすがに抽選中はドキドキしました(^-^;; 当然ながら当らなかったんですけどね(笑)。パンフ抽選会が終わった後、藤岡君がボソッと「くれぐれもヤフオクで売ったりしないように」と言っていたのがツボでした(笑)。「そういう人いるの?」とベッシーがたずねると「いや、けっこう高く売れるんじゃないかなぁ?」という藤岡君。それに対して「いや、それやってもすぐバレルから 爆」というベッシー・・・そりゃそうだ(笑)。「俺もほしいですもん」と言う藤岡君にベッシー「藤岡君は本当におかしいんですよ〜。マリウスやってる最中に鼻血出しましたから 笑」と暴露(笑)。それを聞いた藤岡君が「それは言わない約束じゃないですか〜」と焦りまくってるのが可愛かったです(^-^)。って藤岡マリウス、いったいどのシーンで鼻血出したんだ!?(苦笑)。あと、司教の家のシーンでパンを食べてる場面、あれって本当にフランスパンみんな食べてるらしいです。ベッシー曰く「モリクミさんなんか3枚も食べてますから」(笑)と暴露して笑いを誘ってました(^-^;。

そんなベッシーと藤岡君の名司会ぶりの楽しい「ファン感謝祭」ならぬ「ファン感謝デー」でした(笑)。楽しかったです♪


4月15日(金) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:今井清隆  ジャベール:今拓哉  エポニーヌ:ANZA
ファンティーヌ:マルシア  マリウス:泉見洋平  コゼット:河野由佳
アンジョルラス:岸祐二  テナルディエ:佐藤正宏  テナルディエ夫人:森公美子
3回目のレミゼ観劇は今回私が一番楽しみにしていた組み合わせ。今井さん、今さん、ANZAちゃん、マルシアさん、岸さんのプリンシパルにアンサンブルの皆さんは昨年のレミコンですごく感動させてくれたメンバーだったから(^−^)。この組み合わせの皆さんが私のレミゼ熱低下を食い止めてくれたといっても過言ではありません(^-^;;。なんだかすごくあの日以来親近感を勝手に持たせていただいていたので(←思い込み激しい私 爆)、本舞台で実際に観たとき妙に嬉しかったりしました。そして更に、洋平君のマリウス再び〜♪ これもまたあの小部屋以来ますますファン度が上がってしまったわけでして…はっきり行って今回の観劇が一番自分の中で充実していたのかもです。やはり思い入れのある役者さんが揃っていると見方も変わってきますね。ちなみにこの日のテナ夫人は久々のモリクミさんということで、開演前のアナウンスもなかなか面白かったです。携帯電話注意のところで『メールチェックもおやめください。その光が役者よりも目だってしまいます 爆』と巧いところツイてました(笑)。それにしても可愛いお声ですねぇ〜モリクミさん♪
ちなみに、この日は『レミゼの小部屋』最終日。ゲストが
新アンジョの岸さんと小鈴さんということで今回もまた応募してしまいました(笑)。洋平君のときほどではありませんが、前半ちょっとその結果が気になっていた私は頭の中で質問を考えたりして多少落ち着かない観劇をしてしまった(爆)。まぁ、ハズれてもいいやくらいの面持ちではあったんですけど、なんかやっぱり・・・みたいな考えもあったりして。で、休憩時間に名前確認しに行くと・・・案の定ハズれておりました(笑)。そう簡単に連続当選はしないって(爆)。というか、今回は完全に前回よりも愛が足りませんでした…(^-^;;;; あとでレポートを読んでみるとなかなか楽しそうな雰囲気だったようで、やっぱりちょっとは悔しかったかな(苦笑)。ということで、私は洋平君との思い出を大切にします(^-^ゞ

さて、前回のアンサンブルではアンジョの岸さんが目立っていましたが・・・今回は
コンブフェールの小鈴さんが目立ってました(笑)。工場長のときの威厳といいカッコよさといい、確実にオーラ放ってます!コンブフェールで岸さんと並んでいる時などはまたまた二人してアンジョナンバーを歌いだしそうな雰囲気さえ感じてしまった(笑)。なんかすごい多かったんですよ、小鈴コンブが岸アンジョのそばに立つ率が(笑)。なんか、アンジョが2人いる気がして仕方なかった(^-^;;。そうそう、宿屋シーンの旅人役小鈴さんも楽しめましたよ〜♪モリクミ夫人に無理やり手をつかまれてあの豊かなバストに触らされた挙句(かなり嫌がってた 笑)、お金ぶん取られて泣きが入ってました(笑)。アンジョな小鈴さんはもう見れないけど、アンサンブルとしての小鈴さんはもう少し楽しめそうなので今後も期待してます(^-^)。それから、やっぱり阿部さんのグランテールは味があっていいですねぇ。レミコンツアーでジャベールも経験したことがまた更に演技に深みを加えているのではないでしょうか。一人で酒を飲んでいようが、攻撃参加せずに酒瓶もって震えていようが、見ているこちらはそんな彼に愛情すら感じて見てしまうんですよ。プリンシパルと言ってもいいほどの存在感には脱帽です。最後の攻撃の時に岸アンジョの胸倉をつかみかかって見詰め合うシーンはものすごく感動的でした(T_T)。グランテールはあの時、アンジョルラスと運命を共にすることを受け入れるんですよね。銃弾に倒れたアンジョルラスの後を追うように弾かれたように砦を駆け上っていく姿に涙しました(;_;)。あと、ガブローシュの死の場面での銃弾。今回はかなり前方の席に座ったので確認しようと思ったのですが、どうしてもあれがどこから飛んでくるのかとか分らなかった・・・。かなりリアルなんだけどなぁ。それよりもガブくんの演技にウルっときてたので見逃していたのかもですが(^-^ゞ。ガブくんのカバン、今回は虚しく届かずに落下してしまったのでなおさら悲しかった(T_T)。ガブが死んでしまった後の阿部グランの嘆きようがまた涙を誘うんですけどね…。

カーテンコールもかなり盛り上って5回くらいあったかな。
4回目くらいの時に泉見くんがあわてて走ってきた姿がすごく可愛くて印象的でした♪ちなみに、この日はけっこう前の方の席に座ったのですがカーテンコールで役者さんたちが客席に花を投げ入れるパフォーマンスに入る前の雰囲気がけっこう恐かったです・・・(苦笑)。まさに、皆さん既に臨戦態勢バッチリですごい殺気だってるんですよ(爆)。で、いざ花パフォーマンスが始まるとかなりすごい状態に(^−^;; ところが、私の席までは届かなかったようでグッと身を乗り出していた周りの皆さんも後半は諦めたように落ち着いて座っておりました(笑)。次回は前から4番目の観劇になるのでそれなりに覚悟していかないといかんかなぁ(爆)。

今井清隆バルジャン
前回のレミゼで初めてバルジャンに抜擢された今井さん。でも前回の観劇時は今井さんのバルジャンの雰囲気が自分の中でなんとなく掴めてしまったので観に行かなかったんですよ。ところが、
昨年の市原レミコンで初めて今井バルジャンに出会って大感動!本舞台では絶対に前方で見るぞと気合を入れて今回チケット取りました。ということで、本舞台での今井バルジャンはこの日が初めてだった私。『こんな感じだろうなぁ』と想像していた以上に大きくて温かい素敵なジャン・バルジャンでした!!秀逸だったのはむしろ改心する前後の部分でした。司教の家に入れてもらい食器を持って逃げる時、今井バルジャンはちょっとした罪の意識を無意識のうちに感じながら逃げるんですよ。それが椅子を倒してしまった時の一瞬の怯えた表情にすごく良く出ています!つまり、逆切れしきれていないちょっとヘタレなバルジャン(笑)。この表情がたまらなく好きでした(^-^)。そして、司教様から銀の蜀台を渡され諭されている間は半ば茫然自失状態・・・身体を丸めてすごい何かに怯えているところを司教様に助け起こされる今井バルジャンがとても愛しい!!!私、このシーンを見たときに今井バルジャンが今井ファントムに見えてしまいました(爆)。この頃『オペラ座の怪人』映画に狂っていた所以か・・・今井さんのファントムが好きだった所以か・・・とにかくそう思えて仕方がなかった。で、私の頭の中で勝手に『今井バルジャン=ファントムのアナザーストーリー』が始まってしまった(^-^;;;。これが終始頭の中から離れなかったため、ものすごい今井バルジャンに感情移入して入り込んでしまいました。独白の時、銀の蜀台を握り締めて涙ながらに生まれ変わることを宣言したシーンはもう、ほんっとに大大感動でしたよ〜〜(T_T)。
改心した後の今井バルジャンはものすごく
懐の大きな温かいバルジャンに生まれ変わってます。ファンティーヌの死の場面では彼女が安心するようにずっと抱きしめていたし(ここは別所バルジャンと違う点ですね。私はどちらも好きです)、リトルコゼットを見つけたときの微笑みは本当に『パパ』って感じでとっても優しいし本当に魅力的です。クライマックスでマリウスに自分の過去を告げて立ち去るシーンでは、マリウスの顔をまともに見ることが出来ずにうつむきながら涙ながらに『コゼットを頼む』と懇願していて泣けました(T_T)。もう身を切るように辛いっていうのが全身から伝わってきているんですよ…。立ち去り際にマリウスをギュッと抱きしめた時にはこちらも号泣です(T_T)。そして・・・ラスト、今井バルジャンは死の間際の演技がすごく上手い!もうねぇ、何度も何度も歌いながら意識を失いそうになっているんですよ・・・。そんなときにマリウスとコゼットが駆けつけてきて、そのときだけ必死にこの世にとどまろうとしている姿がまた泣けます(;_;)。ファンティーヌとエポニーヌと共にマリウスとコゼットの上に手をかざすラストシーンではものすごい温かなオーラを感じました。本当に素晴らしいバルジャンでした〜〜!!次回のラスト今井バルジャンが今から待ちどおいしぞ(^-^)。
そういえば、今井バルジャンは泉見マリウスを俵担ぎしてました。お姫様抱っこは別所バルジャンおんりーなのかな(笑)。

今拓哉ジャベール
今さんのジャベールも本舞台ではこれが初めてです。レミコンツアーのときには『千葉県皆勤です』と言ってくださった今さんにとっても親近感を覚えた私(^-^)。本舞台で見れるのをとても楽しみにしていました。いや〜、レミコンのときもあの狂気にも似た雰囲気に圧倒されたのですが、本番ではさらに
狂気のほかにも執着心みたいなものがすごくて圧倒されましたよ〜。『スターズ』での今ジャベ、もう顔がイッちゃってます(笑)。まさにバルジャンを捕まえることに全人生をかけてる感じ!そのくせ、政府軍のスパイとして学生の砦に侵入するときの今ジャベはなんだかちょっと抜けてるんですよ(笑)。堂々と入ってきたのはいいのですが、ガブローシュに見破られた時、最初「あのガキの言うことなんか信じんなよ、それよりオレの話の続きはな・・・」みたいな態度を取ってる(笑)。このすぐあとにガブから『ジャベール』という名前を出されてあっさり捕獲されちゃうのがなんだか情けなくもあり、逆にその弱さが愛しかったりしました。ちなみに今さんはアンジョ経験もあるので砦に入るとなんとなく学生と一緒にいても違和感なく見えちゃいますね(^-^;; 砦が落ちた後に駆け上るシーンでは、市原のトークイベントでも言っていた通り張り切ってガンガン登って学生達の死体の中から必死になってバルジャン探してました(笑)。
印象的だったのは自殺の前にマリウスを背負ったバルジャンと遭遇するシーン。今までのジャベールは『譲れ!』と怒鳴るバルジャンに反応するようにすぐ道をあけていた様に思うのですが、今ジャベは
『譲れ!』と怒鳴られてバルジャンが進んできてもギリギリのところまで後ずさりしながらも進路をふさごうとしていたんです。このあたり、ジャベールの最後の執念を感じましたねぇ。ここまできて逃すなんて死んでもするか!という悲しきジャベールの執念・・・。だからこそ、このあとの自殺シーンがより納得できるものになっていたように思います。自嘲しながら『いる場所はどこにもない』と自ら命を絶つ今ジャベが憐れで仕方がなかった(;_;)。
本当はもう一度見たかった今さんのジャベールですが、今回が見納めです(;_;)。また更に素敵なジャベール演じてくださいね!

マルシアファンティーヌ
3回目のマルシアファンティーヌでしたが、
今までの中で一番良かったかも。『夢やぶれて』よりも(というか、このシーンのとき私は某イベント当選した時の質問を考えたりしてました 爆←大懺悔)、コゼットを想ってベッドのうえから幻に話しかけているファンティーヌにグッときました。うつろな目線の先に確かにリトルコゼットが見えた気がしたんです。そう思うとなんだかウルッときてしまいました・・・。死の間際のはかないバルジャンへの願いも良かったと思います。

河野由佳コゼット
今回も可愛いですねぇ〜。いや、
ほんとに可愛い(笑)。声量はもう少しほしい気がするんだけど、それ以上にあの可愛い雰囲気が何もかも許させているような気が・・・(^-^;;; なんかマリウスが周りが見えなくなるくらい夢中になっちゃう気持ちが分る気がするんだよなぁ。バルジャンが天に召されてしまった後、手紙を握り締めてうずくまって泣いている河野コゼットに今回はちょっとウルッときました。ところが、ラブリィ・レイディのときの河野娼婦はものすごく大胆です!!かなりエロいです(爆)。要注目(笑)。

ANZAエポニーヌ
前回とっても感動的だったANZAエポ。今回は泉見マリウスとのコンビということで、
ちょっとアプローチが違う感じがしました。藤岡マリウスはエポのことを『対等な友達』感覚で接しているのに対し、泉見マリウスは『可愛い妹』扱いなんですよ。だからANZAエポは彼にすごく甘えているし彼もそれを容認しているんだけど、エポにしてみればもっとその先の感情をマリウスに求めたいんですよね。だから前回以上にANZAエポがものすごく憐れに見えました。特にマリウスをコゼットのところへ案内した時、泉見マリウスは『君のおかげだよ』と言っておきながらANZAエポのことはすでに眼中に入っていないんですよ(笑)。それだけにANZAエポの孤独が深まっていくような感じで切なかったですねぇ。『恵みの雨』でマリウスを独り占めできたときのANZAエポの喜びもまた痛々しかったです(;_;)。ほんとにすごく可愛いエポでした。

泉見洋平マリウス
気合入れて前の方の席をゲットしていたので、私の視線は
終始泉見くんに釘付け状態でした(笑)。マリウス登場前までのアンサンブルでの泉見くんも可愛いんですよ〜。群衆の中の一人としてはなんかいつも何かに怯えた感じが可愛かったし、警官姿の泉見くんはキリリとしてカッコよかった(^-^)。マリウス登場まで色々楽しませてもらいました〜♪そして泉見マリウス登場〜!『それは将軍ラマルク』の歌声から私の視線は泉見くんに釘付け(笑)。このパリでのシーンで一番印象的なのがコゼットとの出会いです。エポとはあんなに気楽に話していた泉見マリウスが、コゼットとぶつかった瞬間に世界が一変するんですけど・・・この時の泉見マリウスの『恋の雷食らった』表情がもうサイッッコーですよ!!コゼット以上にマリウスのほうが完全に恋の奴隷になっちゃってる(笑)。このあとテナルディエが摘発されたり色々ゴタゴタが起こるのですが泉見マリウスはもうコゼットのことで頭がいっぱい(笑)。登場してきたジャベールにオタオタしながらコゼットたちが危ない目に遭った出来事を必死に伝えようとしている姿がめちゃくちゃツボでした(^-^)。ABCカフェでの泉見マリウスはさらに『恋愛モード』入ってます(笑)。『彼女は幻♪』と歌っているときの泉見マリウス・・・完全に目がハートです(笑)。しかも、めちゃくちゃ可愛いですっっっ!!あの恋しているときの可愛さは河野コゼット以上です、私にとっては(笑)。あんなマリウス見たら、『こんな時に』って怒りたくても怒れないよなぁ・・・アンジョルラス(^-^;。ところが、アンジョルラスや仲間達が革命に向けてまい進している姿を見た泉見マリウスが自分も革命に生きる決意をしたとき、今までのあの可愛い恋愛モード表情は幻だったのか?と疑いたくなるような『戦う男の顔』に変わるんですよ!!すごいぞ、泉見くん!!あの表情の転換はすごい上手いなぁと感動してしまった(^o^)。
ところが、エポにコゼットの居場所まで案内してもらうとまたまた『戦う男』から『恋する男』の顔に変身(笑)。
「燃える矢が胸に飛び込んだ♪」という歌詞どおりに見事に恋の矢に打ち抜かれてしまったかのごとく大興奮して門の前を駆け回る泉見マリウス、可愛いです。エポニーヌにお礼を言いながらも意識は完全に門の向こうのコゼットへ(笑)。でも、門前ではあんなに恋して興奮していたマリウスが急にコゼットの前に出た瞬間にヘタレっぽくなっちゃう(^-^;。このあたりのメリハリのついた演技もすごくいいんですよ、泉見くん。なんかどんどん愛しい度がアップしてしまうよ(笑)。で、コゼットと両想いになって幸せの絶頂だったところをテナ一味やバルジャンの登場によってまた引き裂かれてしまう。このときの泉見マリウスのものすごく悲しげな表情が・・・ツボすぎます!!なんかねぇ、抱きしめてあげたいほど悲しそうな顔してるんですよ・・・。で、その悲しみを吹っ切るかのように最後は戦いに身を投じる決意をする。このあたりの表情の変化もすごく上手いですね。
2幕、砦で戦おうとしているときの泉見マリウスはとってもりりしいです。この時は本当に「戦いモード」。でも、エポが傷つきながら砦に戻ってきた時、彼の心は大きく乱れます。命が消えていくエポを、
その命がこぼれないように涙ながらに大事そうに抱きかかえるシーンはものすごく泣けました(T_T)。アンジョルラスにガシッとつかまれて励まされてなんとか戦う意欲をかきたてようとしているんですが、完全に疲れ切ってしまったような泉見マリウスが哀れ・・。表情には「戦う男」という強い意志はなく、大切な人を失ったことへの喪失感に満ちているんですよ(;_;)。アンジョがマリウスに「少し休め」という気持ちがよく分る。で、そのあとの「drink with me」なんですけど・・・ここで片膝立てて頭を抱えている泉見マリウスが・・・超カッコイイっっっっ!!!いや、こんなところで興奮しちゃいけないのは分ってるんですけど(爆)、めちゃめちゃカッコよかったんですよ、ほんとに。あの憂えた表情もナイスでして、ますます惚れちゃうよ〜(笑)。そして砦が落ちるとき、足を撃たれたマリウスは上から転げ落ちますが、この前小部屋で洋平くんが言っていたとおり、ちゃんと排気口に足がかからないような位置に倒れていました。このあたり計算して落ちるの大変だろうなぁ・・・なんて思ったりして。「カフェソング」も最高でした!『♪窓に映る影、床にも姿が♪』のところで、生き残ってしまった自分を仲間達が見ている姿を感じた泉見マリウスが泣きそうな表情で震えながら歌ってるんですよ(T_T)。後では仲間達が優しいまなざしで見守っているのにマリウスはすごく苦しんでいる・・・この図式がすごくクッキリ出ていて切なかったです・・・。最後は机の周りを立ち上がってフラフラと歩きコップを飲み干す泉見マリウスが悲しかった(涙)。
そんな切ない泉見マリウスが面白可愛かったシーンが結婚式。この結婚式、
テナ夫妻の独壇場でして(笑)。あまりにもモリクミさんたちが面白かったもんで泉見くんちょっと顔が笑いそうになって引きつっていたように見えたのは気のせいかな(笑)。『出てけ、テナルディエ、化かせると思うな♪』の時の泉見マリウスの表情は絶品でございました(^-^)。レミの小部屋の時に失敗談として話してくれた指輪シーンですが、今回はちゃんと落とさずにゲットしてて一安心(笑)。あそこでコケそうになっちゃったのかなぁ、なんてちょっと想像してみていたらますます楽しいシーンになってしまいました(^-^;;
でもって、一番感動的だったのが本当のラストシーン。レミの小部屋でも話題になっていた後の仲間達の歌声は聞こえているのか、というシーンですが、今回この質問をした人の意図が初めて分った気がしました。泉見マリウス、後ろから『民衆の歌』が聞こえてくると
ハッとした表情を見せるんですよ。『みんなの歌が聞こえる』ってあそこまでハッキリ意思表示をしたマリウスって初めて見たかも。そのときの表情がまたいいんですわ!なんていうか・・・希望に満ちている。泣きながら手紙を抱きしめているコゼットを一生懸命元気付けて民衆の歌を歌うあたり、泉見マリウスの成長の跡を感じさせられました。
とまぁ、ファン視線で注目してみると泉見くんのマリウスは見所満載です!!一つ一つの表情がすごくメリハリついてて分りやすいのでこちらも感情移入しやすいですよ。是非ともチェックしてみてください(^-^)。・・・気がつけば泉見くんの感想はいつも長くなるなあ(笑)

佐藤正宏テナルディエ&森公美子テナルディエ夫人 
モリクミさんのテナ夫人は今期初めてですが、あの
体型をフル活用したテナ夫人の暴れっぷりは見事でございました(笑)。瀬戸内さんと佐藤さんのコンビは「オモロイ夫婦」って感じでしたが、モリクミさんと佐藤さんのコンビは「ドツキ漫才夫婦」って感じ(笑)。なんか漫才見ているような面白さが満載で、私の周りにいたレミゼ初体験と思われるオバチャン集団はかな〜りバカウケしておりました(^-^;;; 佐藤さんも前回よりのどの調子が良くなっているみたいで独自のワールドを展開しておりましたよ〜。思わず私も噴出してしまったのがバルジャンにコゼットを売るときにお金をせびるシーン。色々難癖つけて値段を吊り上げていくのですが、佐藤テナが『この子には尽くした、本当に〜♪』のあとにモリクミ夫人に向かって「なっなっ」と同意を求めていると(^-^; それにつられてモリクミ夫人「以下同文」とボソッとひとこと(爆)。いや〜、この時のタイミングが絶妙でございましたわ(笑)。それから結婚式シーン、佐藤テナも圧倒されるほどモリクミ夫人の突っ走りっぷりが最高でした!「えへへへ」と笑った時の歯はゴールドに光っております(笑)。泉見マリウスから「金が先だ」と無理やりせびったあとちゃっかりと自分の胸の間に入れちゃうシーンもお馴染みなんだけどなんか可愛くて笑えるんだよなぁ。二人の息もピッタリだったし、とにかく楽しませてくれたご夫婦でした。

岸祐二アンジョルラス
レミコンで出会ってから本公演がとっても楽しみだった岸アンジョルラス。ついに本舞台で見ることが出来ました(^-^)。
初めてとは思えない堂々としたリーダーっぷりでアンジョルラスにピッタリでしたよ!!カリスマ性があってみんなを引っ張る部分もあるんですけど、私が一番感じたのは『孤高のリーダー』的な部分。力強くみんなを引き連れていくんだけど、なんだかどこか暗い影を背負っているようでちょっとみんなからは一線置いている感じ・・・。このちょっと孤独なリーダー的なところがものすごく好きでした!!それが一番感じられたのが『drink with me』。グランテールの『死など無駄じゃないのか』という言葉に砦の上から降りてきて彼を凝視するんですけど、その見つめている視線がなんだかとっても悲しい感じなんですよ。で、また砦の上に戻るんだけど背中にすごい哀愁が漂っている・・・あれを見ただけでもなんだか泣けてきちゃいました(;_;)。死の場面、市原のトークショーのときに『身体が固いのでちゃんと反れるか心配』と話していた岸さんでしたが(笑)ちゃんと顔が見えるくらいバッチリ反れてましたよ〜。ただ、かなり無理をしているのか腹筋部分がプルプル震えているのが見えちゃった(爆)。心の中で、「岸さん、もうすぐ盆が回り終わるから頑張れ〜」と声援を送っていた私です(笑)。


4月22日(金) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:今井清隆  ジャベール:鈴木綜馬  エポニーヌ:ANZA
ファンティーヌ:井料瑠美  マリウス:泉見洋平  コゼット:河野由佳
アンジョルラス:岸祐二  テナルディエ:佐藤正宏  テナルディエ夫人:森公美子
本田美奈子さんが無菌室から一般病棟に移ったという嬉しいニュースが入ってきた日に4回目レミゼ観劇に行ってまいりました。美奈子さん、これからまた移植治療が大変だと思うけど本当に頑張ってほしいと思います!
さて、今回のレミゼメンバーは前回とほぼ同じだったのですが私のお気に入りな役者さんたちが揃っていたので大いに楽しめました!座席も中央ブロック4列目という素晴らしい場所だったのでなおさら観劇眼に力が入りました(笑)。前の方の席だと本当に色々な発見がありますね〜。
指揮者の井村さんが張り切って指揮棒を振るう姿もバッチリ拝むことが出来ました(^−^)。普段はほとんど指揮者の方が見えない位置に座っていたので、かなりの熱い指揮っぷりになんだか妙に感動してしまった…。オケの音も普段聞こえない音が聞こえてきたりして面白かったですよ〜。ちなみにこの日もかなりの空席が目立っていたらしいとか…。なんでかなぁ。私的にかなりベストな役者さんたちが揃っていた回だったのでなんだかちょっと悲しかった(;_;)。
前の方の座席だったということで、アンサンブルさんたちのチェックも色々楽しめました♪今回印象に残ったのはまずは前々回のファン感謝デーでオチャメぶりを発揮してくれた
高野二郎さん。あの完璧な司教様っぷりが素晴らしい!すごいきれいな歌声なんですよねぇ。バルジャンを諭している時の高野司教様にいつも以上に感動してしまった…。あとプルベールの萬谷さん、想像以上に熱く激しいキャラだったのでちょっとビックリしました。プルベールって大人しいイメージがあったんですけどABCカフェとかバリケードシーンで熱血青年してたので思わず目が行ってしまいました。ワンデイ・モアで大きな赤旗をブンブン振ってる萬谷プルベール、あの激しさはけっこう私好みでした(^-^)。それから今回内輪で大人気だった(笑)コンブフェールの角川さん。なんだかすごく大人な雰囲気が良かったです。特にエポニーヌが死んでしまった後の憔悴しきった泉見マリウスをバリケードの上で絶えず気遣ってくれていたので私的にポイント高いです(笑)。でも工場長の時のファンテへの迫り方が一番いやらしく見えたかも(爆)。グランテールは阿部さんだったのですが、前回以上にさらに人間味溢れる素晴らしい演技を見せてくれました!なんか阿部さんのグランテールから目が離せなかったもんなぁ。エポが死に掛けているとき、舞台奥から登場するグランテールはなぜかすごい荒くれてるんですよ。きっと、作戦会議に参加してたんだけど彼の中では全然納得のいくものじゃなかったんでしょうねぇ…。そのときの切なさがあの酒を煽るグランテールの姿からヒシヒシと感じ取れるんですよ。酒瓶を煽るだけであそこまで哀愁を表現できるとは…阿部さん本当に素晴らしい!!それからガブローシュへの愛情もかなり深いんですよねぇ。グランテールにとっての心のよりどころがガブローシュだったんだなって痛切に感じさせるのが砦の外でガブローシュが力尽きてしまった時。いつもはこのシーン、ガブローシュが力尽きたことにウルッときていたのですが、今回は盆が回って学生達が悲しみに沈んでいるところでかなりウルッときました(;_;)。なんといっても、阿部グランテールの嘆きようが尋常じゃないんですよ(T_T)。舞台中央で酒瓶を持ったままガタガタ震えながらうずくまっていてなかなか顔を上げようとしない(T_T)。もろストレートに悲しみの波がこちらにも押し寄せてきて思わず涙が出ましたね・・・。阿部さんのグランテール、すごく好きです、愛しいです、ほんと。あ、でも、マリウスの結婚式の時思いっきり泉見くんに『マリウスぅぅ〜〜』とガバッと抱きついていたのは可愛かった(笑)←ちょっと危ない愛にも見えた(爆)。そんな阿部さんも好きでぇす♪
カーテンコールのお花パフォーマンス。いつもは到底届きもしない席にいて蚊帳の外状態だったのですが(笑)、今回は前から4列目ということで密かに期待に胸を躍らせていた私(^-^;。そう思っていた人は私だけでは当然なかったようで、花を持った役者さんたちが再び登場した時に明らかに周囲が臨戦態勢に入る空気をヒシヒシと感じておりました(笑)。ところが、思っていたほどお花が飛んでこなくて
『あれ〜、ダメかなあ』と諦めモードに。しかし!そう思ってふと舞台に目をやると岸さんがこちらの方向に向かってお花を投げようとしているではありませんか!これはもしかしたら飛んでくるかも!そして岸さんが投げてくださった2投目がまっしぐらに私の座席の元に落ちてきた・・・のはいいのですが、これが私の身体に当って横の座席の奥に落ちてしまった(;_;)。この時頭を過ったのが『SHIROH』の餅投げパフォーマンス(爆)。あのときも私の身体にバシバシ当ってそれが全て他人様の手に渡ってしまった苦い思い出が…(苦笑)。あの二の舞は踏むまいと、私の身体に当ったものは私のもの!の執念でゲットいたしました…。運が良かったです…。まさに10周年記念公演の時以来のお花ゲットでした。岸さん、ありがとうございましたm(__)m。カーテンコールは全部で5回〜6回くらいあったかな。会場と舞台の役者さんとの一体感がすごいあってとても感動的なカーテンコールでした。私も久しぶりにスタンディングしちゃったし(^-^)。綜馬さんがかなりご機嫌のご様子で、4回目くらいのカーテンコールのときにバレエジャンプみたいなパフォーマンスをしてくれてすごく可愛かったです(^-^)。その後からドつかれるように今井さんがつっこんできて「オットット」みたいな風になってまたまた笑いを誘ってました(笑)。なんだかとってもいいカンパニーでした!!一時のレミゼ離れ気味な私の気持ちを引き戻してくれた今回のキャストの皆さんに感謝です。とても素敵な舞台でした♪


今井清隆バルジャン
今回の今井バルジャンも
最高です!!いや〜大好きですね、今井バルジャン(^-^)。仮釈放されて司教の家から銀の食器を盗むシーンから目を奪われました。他のバルジャンってけっこう盗む時あまり罪の意識を持ってないように見えるんですよ。でも、今井バルジャンは心のどこかに罪の意識を感じてるんですよね…。それが逃げる時に椅子が倒れたときの一瞬の戸惑いの表情に表れているんですよ。前回よりもさらに近くで今井さんの表情を見たとき、なんだかとても切なくなった…。そして司教から銀の蜀台をもらって改心するところはもうコチラとしてはウルウル状態ですよ(T_T)。『♪パンひとつの罪で〜』のところでバルジャンは提げ袋を思いっきり床に叩きつけようとして途中でその勢いを止めてヘナヘナと座り込んでしまうんですよ…切ないっっ(涙)。そして『♪オレの人生〜〜』の悲痛な叫びのあとの『♪またあの地獄へ〜』の出だしがすごくいいんです!!バルジャンが心から罪を悔いているのが痛いほど伝わってきます(T_T)。極めつけは『♪こんな魂が救えるのか〜』のところで司教からもらった銀の蜀台を大切そうに抱きしめるところ…この時の表情がまた泣けました〜〜(T_T)。今井バルジャン、ものすごく愛しいです!なんかねぇ、『オペラ座の怪人』のファントムと重なるところがあるんだよねぇ(まぁ、私が盛り上ってるからだと思うんだけど 爆)。今井ファントムに感じたのと同じ切なさや愛しさを感じてしまう私なのでした。
工場でファンティーヌが解雇されるときに現れたとき、今井バルジャンはファンティーヌの言い分を『聞こう』という意思がちょっと感じられるところも好きです。けっこう
長い時間ファンテと向き合ってるんですよ。『聞いてあげたいけど時間が…』っていうやむをえない感じ。こういう暖かさが好きでしたねぇ。暖かさと厳しさが同居していたのがリトルコゼットを引き取る時。リトコゼにはものすごく優しくておでこにキスしてあげたりしている…可愛い!!なんか大きな愛で包んでいる感じです。それと同時にテナ夫妻にはあくまで厳しい態度を貫いているんですけど、このあたりのメリハリの効いた演技が素晴らしいと思いました。『♪あとは言うな』のところなんかかなりすごい剣幕だったし(笑)。あ、でも、リトコゼに帽子かぶせたりするところでリトコゼがストール踏んづけてしまっててちょっと手こずってたのがなんかドキドキしてしまった(^-^;;。話が前後しますが、ファンテが死んでしまった後の綜馬ジャベとの対決もとても見応えがありました!悲しみに歯を食いしばりながら、徐々にジャベに怒りを向けていく姿はすごい迫力がありましたねぇ!!今までのこのシーンの中で一番ゾクゾクしたかも。
老バルジャンになってからは今井バルジャンの温かさと大きさがますます胸に染みました…。砦の中で初めてマリウスを見たとき、
「おお、この若者が…」というような何ともいえない表情がツボです!もうとっても愛しそうな顔して見つめているんですよ〜。だから『彼を帰して』はなおさら感動的に聞こえました。さらに今井バルジャンの好きなところは砦が落ちたあとのシーン。バルジャンは肩を撃たれてしまうのですが生き残ります。気がついたときに彼が観たのは学生達の死体…。今井バルジャンはこの惨状を見て最初に嗚咽するんですよ(T_T)。あまりこういったバルジャンを目撃したことがなかったので(マリウスのことしか頭にないのかと思うことがしばしば…苦笑)今井さんのこの演技はとても感動的に見えました。学生達の死に涙したあとにマリウスに息があるのを確認して彼は必死になるんですよね。この流れはすごく好きでした。
前回も感動的だったバルジャンのマリウスへの告白。この時の
今井さんの『間』がいいです。私に心の中で『愛する息子よ〜』と歌う余裕を与えてくれるので(^-^;;。いや、ほんとにねぇ、今井バルジャンにこのフレーズ歌ってほしかったですよ…。く、悔やまれる(;_;)。でも、最後に姿を消す時、泉見マリウスの胸倉をつかんだまま涙ながらに別れを告げるシーンはものすごく泣けました(T_T)。泉見マリウスもその辛さをすごく理解してて…去り際の抱擁がなおさら辛く感じられますねぇ。そして、バルジャン最期のとき。今井バルジャンの死に際の演技はやっぱり今回も秀逸です!!本当に何度も意識を失いかけているんですよ…いつ天に召されてもおかしくないくらい。コゼットに手紙を渡す時の手は力なくフルフル震えてるところがまた泣ける(T_T)。天に召される前にコゼットを抱きしめるとき、ものすごく大きな愛を持って抱きしめているのが分ります。そして、最後に額にキスをして昇天するんですよね…。本当に感動的でした!舞台が終わって最初のカーテンコールの後、お腹のところからハンカチを出して涙をぬぐいながら舞台袖に去っていく今井さんがとてもとても愛しく思えました(^-^)。
ああ、もう一回くらい今井バルジャンのチケットとればよかったな…。私のレミゼ離れを食い留めてくれた今井バルジャン、ありがとう!!

鈴木綜馬ジャベール
3月以来の綜馬さんジャベールでしたが、
前回よりもかなりよくなっていたように思えました。なんか綜馬さんのジャベールってどこか高貴な感じが漂っているんですよ、牢獄で生まれたとは思えない(笑)。でも、それがなんだか許せてしまうほどカッチリとしたジャベなんですよねぇ。私が今回思った印象としては・・・『彫刻』。立ち姿の美しさといい、バルジャンの追い詰め方といい、なんかすごくキッチリ整っているんですよ。『♪スターズ』でのものすごい冷酷な感じがとても印象的でした。あらゆることに自分は決して動じることはないっていう確固としたものを持っているんですよ。それがなんだか見ていて清々しい!でも、実際にバルジャンと相対してしまうと今まで氷のようだったのが急に火がついたように熱くなっちゃうんですよ。ファンテの病室での迫力なんか本当にすごかったですよ〜!今井バルジャンの迫力に一歩も引かずに迫っていく姿は感動的ですらありました。瀕死のマリウスを抱えたバルジャンとであったときの綜馬ジャベールもとても印象的。『誰が逃がすか』と言っている時は断固通さないという彼の哲学を貫いているのですが、今井バルジャンの『見ろ!!死に掛けている』一喝で怯んでしまうんですよ。あの一瞬でジャベールの全てが崩れたんだということが目に見えるように分りました…。だから余計哀れ(;_;)。自殺のシーンでの橋からの落ち方もすごい上手かったですよ!あれはなんか感動的だったなぁ・・・すごい美しかった…!
綜馬さんのジャベはあと1回見る予定なので更なる進化が楽しみです(^-^)。

井料瑠美ファンティーヌ
レミコンと2次発表のとき以来の井料ファンテです。実は2年前の本舞台も観ていなかったのでファンテとしての井料さんを見るのが今回が初めてでした。井料さんの歌い方って四季の頃からすごくビブラート効かせているので賛否両論が出るところなんですよね。私もレミコンとかで聞いたときはちょっと苦手意識を感じたんですけど(四季の時はあまり気にならなかったんだけど…)、今回の本舞台での井料ファンテは
予想外に良かったと思います。なんかオットリ井料さんの独特の世界観みたいなのがあって、ファンテのソロのところだけ時間がものすごくゆ〜っくり動いているような感じ(笑)。でも逆にそれがファンテの哀れさを表していてけっこう感情移入できてしまいました。ちょっとあの歌っているときの手の動きは気になりましたけどね(でもキレイだったけど 笑)。
それにしても今井さんと2人のシーンになると彼女に『クリスティーヌ』を見てしまう私(笑)。今井ファントムと井料クリスティーヌが懐かしく思い出されたりして…たまに私の頭の中で
バルジャン&ファンテシーンが『オペラ座の怪人』になってました(爆)。

河野由佳コゼット
相変わらず可愛いコゼットですが、ちょっと
声量が気になりますねぇ…。『心は愛に溢れて』のナンバーで泉見くんとデュエットになると河野さんの声が消えかかっちゃってるのが残念。ただ、今井バルジャンとのコンビはすごく良くて、ラストシーンで抱きつく姿にはバルジャンへの愛に満ち溢れていて感動的でした。泉見マリウスとのコンビのときは、本当に少女漫画の世界のようです(笑)。

ANZAエポニーヌ
泉見マリウスとの相性がかなりいいですねぇ。やっぱりプライベートから仲良しっていうのが演技にも出ている感じがします(笑)。ANZAエポの
マリウスに対する一途な想いがすごく泣けます…。彼女のあのハスキーっぽい声がエポにすごく生きていると思います。『恵みの雨』で必死にマリウスに愛を訴えている姿にはコチラも思わずウルッときてしまいました(;_;)。あ、それから好きなシーンがガブローシュと目を合わせたときの演技。自分よりも年下なガブに向かって「イーだ!!」っていう表情するんですけどそれがすごく可愛い!愛らしい〜〜(^−^)。

泉見洋平マリウス
ああ〜〜やっぱり
大好きです、泉見マリウス〜〜!愛しいっす…。ANZAエポとは本当に『兄と妹』の雰囲気だし河野コゼットとは『キラキラカップル』(笑)。泉見マリウスって一つ一つのシーンのなかでものすごく一生懸命生きているのが伝わってくるんですよね〜…。コゼットと初めて出会ったときの恋の落ち方は何度見てもこちらがドキドキしちゃうほど可愛い。コゼットと出会ってからは彼女のことばかりしか考えられなくなって、さっきまで革命に燃えていたとは思えないように骨抜き状態になっちゃう(笑)。ジャベールに必死にコゼットが襲われそうになった経緯を話そうとしてて、その最中に逃げられちゃうとドン臭いところも可愛い(^-^)。さらにもっとかわいいのがABCカフェでの泉見マリウスですよ!!いや〜、罪です、あの可愛い表情は(笑)。今回すごい近い位置で見たんですけど、コゼットに一目ぼれして恋に落ちて夢いっぱい…っていう表情が…私のハートも貫きました(爆)。なんかねぇ、泉見マリウスの眉毛が「ハ」の字になっていくんですけど(恋にとろけ状態で 笑)…思わず抱きしめてあげたくなるような可愛さなんですよっっ!あんな表情されたら学生達も和んじゃうよねぇ(笑)。『それでそれで?』って恋の悩み相談してあげたくなっちゃいますよ(笑)。でも、岸アンジョの熱い熱い革命への想いを聞かされたとき・・・さっきまでのフニフニが信じられないような強い意志を持った「キッ」とした表情へ変わっていく。この変化がすごく上手いです、洋平くん!!惚れます(笑)。仲間と市民に革命を訴えている時の泉見マリウスはとても頼もしく見えました。
でも、エポニーヌからコゼットの居場所を聞いて連れてこられたときには
『恋』のことで手一杯状態に。もうエポニーヌが途中から見えてなくて早く門の中に入りたくて仕方がないといった興奮状態がまた可愛いんですよねぇ(^-^;。で、いざコゼットの前に行くと緊張して固まっちゃう。一生懸命手をパタパタしたり服を整えたりしている姿がとても愛しいです…。恋にメロメロになってた矢先に引き裂かれ、『ワン・デイ・モア』になったとき、放心状態でガックリと膝をつく姿も超ツボでした!コゼットと離れることが本当に辛いんだということが痛いほど伝わってくるんですよ…。そのときの表情が…ああ〜母性本能刺激されます(爆)。エポになって抱きしめてあげたくなりますよ(笑)。それなのに、最終的にはコゼットへの想いを断ち切って『私は戦おう』と仲間と共に行進している時の泉見マリウスはとってもりりしいです!!このときの洋平くんすごく好きだなぁ〜(^-^)。
『恵みの雨』でエポニーヌの死に直面する時の泉見マリウスも泣けます!エポが
『めぐり合えたこの雨〜』と身を乗り出したときに後から彼女のことをギュッと抱きしめるんですよ(T_T)。そして、彼女が事切れてしまった時…エポの身体を涙目になりながら揺すってる…(;_;)。ああ〜〜愛しいです〜〜泉見マリウス〜〜!そしてさらに苦悩の『共に飲もう』。前回もしびれましたが(笑)、今回さらに前の方であの苦悩ポーズを見てさらにシビれました(笑)!!カ、カッコよすぎるっっっ(壊)!!はぁ〜〜いいわぁ〜(←スミマセン、ほんとに壊れてます 爆)。そして『死』を決意して最後の戦いに臨んで足を撃たれてしまう時・・・この撃たれた直後の演技もすごくいいです。時がそこだけ止まったかのように砦から落ちていくマリウスが哀れでした…。すごいと思ったのはバルジャンに抱えられていてバルジャンがジャベールと出会うシーン。バルジャンがジャベールに『見ろ!ジャベール!死に掛けてる』と言った時に泉見マリウス・・・白目むいてるんですよ!!!ここは近くで初めて見ましたが・・・泉見マリウス・・・死にかけの演技が本当に怖かったです(^-^;;; バルジャンに抱えられて舞台袖に引っ込むまで白目状態だった洋平くん・・・すごいです!
『カフェソング』では前回以上に熱のこもった演技を見せてくれた泉見マリウス。洋平くんのマリウスって
後ろで仲間達が見守ってくれていることにこの時点では気付いてなくて徹底的に自分を責め続けているんですよね…。なんかものすごく恐れている感じが見ていて泣けます(T_T)。テーブルの周りを最後にフラフラと歩いてグラスを飲み干す姿がとても印象的です…。そんなマリウスもコゼットの優しさとバルジャンの愛で立ち直り、これからというときにバルジャンとの悲しい別れが訪れます…。『行かないでほしい』とバルジャンにすがる姿はまさに「息子」ですよ。今井バルジャンとの最後の抱擁は何度見ても泣けます(T_T)。結婚式シーンでは打って変わって明るい表情の泉見マリウス。河野コゼットとダンスしていると・・・まさにその周りにはお花畑のようなオーラが漂っているようです(笑)。『♪違う、テナルド、そんなとこは知らない』と歌っているときの泉見マリウスの表情が皮肉込めたようなニヤリ顔で(笑)これまたすごい可愛いんですわ(←完全ファンモード 爆)。そしてラストシーン、バルジャンが天に召された時に悲しむコゼットをしっかりと支えている泉見マリウス。民衆の歌が聞こえてきたとき、そこで彼らに見守られていることを悟ったときの表情がまた何とも言えなくいいです!その声に励まされるように、さらにコゼットをずっと勇気付けている姿がとても印象的でした。私も抱きしめられたいわぁ…(←バカ 爆)。
カーテンコールでの洋平くんもすごく可愛くて・・・
笑顔がとっても眩しかったです。前の方で見るとさらに愛しさ倍増!ああ、いつからこんなに洋平くんの虜になったんだ!?(笑)。

佐藤正宏テナルディエ&森公美子テナルディエ夫人 
相変わらず楽しいコンビでございました!特にモリクミさんはオバチャンたちを笑わせる天才ですね(笑)。『宿屋の主人』シーンで放送禁止用語が出たところなんか
周りのオバチャン、ばかウケでしたよ(爆)。あそこでモリクミ夫人が組めない足を無理やり組まそうとするのが笑えるんですよね(笑)。そして相変わらず乳攻撃も健在(笑)。角川旅人に対して無理やり乳を触らせて金をふんだくる悪徳ぶりは相変わらずでした(笑)。あと結婚式シーンではお辞儀して倒れる前からもう机の上の食べ物に目がないご様子(笑)。かなりのガッツキ夫人を熱演して楽しませてくれました。
佐藤さんの声の調子もだいぶ戻ってきたようですね。最初の頃はとても憎めないようなちょっと可愛いテナルディエだったんですけど、最近は
ちょっと悪の部分も出てきて面白いです。下水道シーンなんかかなり迫力が出てきましたよ〜。モリクミさんとのコンビもばっちりですね♪カーテンコールのお花が舞台上に投げ入れられたとき、一人だけ取り損なって地団太踏んで悔しがっていたのが可愛くて笑えました(^-^)。

岸祐二アンジョルラス
いやいや、
恐れ入りました、岸アンジョルラス!!まさに彼はアンジョルラスをやるために生まれてきたといっても過言ではないですよ〜。初めて演じるとは思えないような堂々としたリーダーっぷりがたまりません!前回以上にさらに熱く統率力溢れるアンジョルラスでとても感動的でした。声がすごいカリスマ性があるんですよね。前回見たときは『孤高のリーダー』というイメージがすごく強かったんですけど、今回はどちらかというと『何があっても俺について来い!』という熱血リーダーのイメージが強かったです。登場した時の『築け、今バリケード』の歌声だけで彼に惹きつけられましたからねぇ。恋に夢中になっているマリウスを説得する時も、あれだけ恋に狂って目がハートになってるマリウスが彼の言葉に乗ってしまうのがすごい分りました。岸アンジョルラスにもっともカリスマ性を感じたのが「ラ・マルクの死」のあと。赤い布を握り締めて机の上で吼えている姿は神々しくさえも見えました!もうそのときの岸アンジョは目が血走っているような感じ(笑)。でも私はそんな岸アンジョがすごく好きです!あの迫力は久々に大ヒットですよ!!
一番感動的だったのが砦が落ちるシーン。ガブローシュが死んでしまった直後の
『死のう!』にはものすごい悲壮な決意が秘められていて、目を真っ赤にしながら覚悟を決めて叫んでいる岸アンジョに思わず涙がこぼれました。このシーンでここまで心揺さぶられたのって10周年記念のときの森田アンジョ見たとき以来かもしれない…。めちゃくちゃ胸が熱くなりましたもん、私(T_T)。しかも、マリウスが撃たれた時に弾かれたように彼の元に駆け寄って死を決意するんですけど・・・このとき、阿部グランテールが岸アンジョの胸倉をつかんで、それに対して岸アンジョは彼に笑いかけるんですよ!!『あの世で会おう』とでも言っているかのような…対立はしていたけれども本当はおまえのことを好きだったよ、というような、そんな切ないメッセージがあの一瞬に込められている気がしてものすごく泣けました(T_T)。あの笑みのシーンは本当に名シーンですよ!!グランテールはあの笑みを見たあと、岸アンジョが撃たれて死ぬところをずっと見ていない。岸アンジョが砦の下に落ちた瞬間に阿部グランテールは弾かれたように彼の後を追うんですよねぇ…(涙)。この2人の絆にすごく泣かされました…。岸アンジョルラス最高!!ただ、最後の死んでいるシーンのところ・・・やはり体が辛いのかプルプルしているのが分ってしまった(笑)。体が極端に固いって言ってたもんねぇ(^-^;; 思わず『あと少し、頑張って〜』と心の中で祈ってしまった(笑)。でも、そんな岸アンジョも好きです♪
で、アンジョでかなり泣かせてくれた岸さんは結婚式の給仕さんでは
ものすごく可愛い演技を見せてくれてました。最後にモリクミ夫人が投げた花をキャッチしたあと、隣の給仕さんとツンツン胸をつつきあってました(笑)。なんか、かな〜りオカマちっくに見えたんですけど(爆)。もしかして、モリクミ夫人のこと密かに好きだったりしたのかな!?(笑)。オチャメな岸さんの素が出ていたようでとても楽しかったです。
カーテンコールで、私の方に向かって(というわけではない 爆)
お花投げてくれてありがとう(^-^)。ドライフラワーにしてます♪岸アンジョはこれで見納め。こんなに素晴らしいんだったらもっと見たかったな。


4月28日(金) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:山口祐一郎  ジャベール:今拓哉  エポニーヌ:ANZA
ファンティーヌ:井料瑠美  マリウス:泉見洋平  コゼット:知念里奈
アンジョルラス:坂元健児  テナルディエ:佐藤正宏  テナルディエ夫人:森公美子
祐一郎さんのバルジャンは個人的にちょっと苦手意識があったのでチケットを取らなかったのですが(苦笑)、サカケンくんファンの友人が『泉見くんも出るから』と私を誘ってくれて(笑)…『じゃあ、一緒に行く〜』というわけで行ってまいりました。ところが、帝劇に近づくにつれどうもいつもと違う感覚に…。劇場へ向かう人っていつも私服の人が多かったのですがこの日は制服姿の学生が圧倒的に多い!で・・・劇場前に行ってみると…くろだかりの高校生が!!!いや〜〜めちゃくちゃビビりましたよ!私服を着た人を見つけることが困難なくらいの大量の高校生団体なんて見たことなかったんで(^-^;; 帝劇前で待ち合わせした友人を見つけるのに大変苦労いたしました(苦笑)。この日のチケットって発売日当日に売り切れていたのを思い出しましたが・・・そのほとんどの座席が高校生団体に占められていたとは…。どうやら希望者のみを集ったのではなく全学年生徒連れてきちゃったみたいでした(^-^;。やっとの思いで友人と出会っても『なんか嫌な予感するよね…』と言葉少なめ(笑)。ロビーに入っても前を見ても後を見ても横を見ても学生だらけで、ハッキリ言って私服の私たちがかな〜り浮いてました(爆)。普段とは全く逆の光景・・・まさに『何てことだ!これは逆だぞ!!』状態でございました(笑)。男性トイレに人が並んでいるのも初めて見たし(^-^;;。劇場に入ってからもビックリですよ。2階席はほぼ学生、1階席のA席は全員学生、S席も前方より中央から後あたりまで全部学生・・・なんか学生の課外授業にこちらが参加させてもらってるような異様な雰囲気でした(苦笑)。まぁ、そのおかげでけっこう前の方の席だったんですけどね(一般の人は前方の花が飛んできそうな席に固まってました。私たちのところまでは花は飛んできませんでしたが)。
そしていよいよ幕が開く時、最初の音が鳴った瞬間にざわついていた会場から大拍手が!!そして囚人達が登場した時またさらに大拍手が!!この光景ってまさに千秋楽によく見られるんですが、その時以来の現象でしたねぇ。しかもその拍手の量が半端じゃなかった・・・もう
全校生徒が一斉に拍手したって感じで会場が一瞬揺れたように感じましたよ(^-^;;。某役者さんの日記にこの時のことが書いてあって、あの冒頭での拍手でかなり気合が入ったらしいです。このような状態でスタートしたレミゼでしたが、囚人の歌が進んでいくにつれて会場はすごく集中した空気に包まれました。ロビーでの騒ぎようにかなり不安を覚えていた私たちでしたが、みんなかなり真剣に舞台に入ってくれていたようでよかったです(^-^)。2幕の頭にも拍手が起こってましたが最後までみんな大きな騒ぎもなくじっくり(寝てた子もいたかもですが 笑)観劇してくれたようです。まぁ、めったに味わえませんよ、こんな雰囲気での観劇は。ある意味貴重な体験でした。私としては今回観劇した高校生の中から舞台に興味を持ってくれる子が少しでも増えれば嬉しいですね。こうして観劇(演劇)人口が増えていくことはとても有意義なことだと思います。ただ、やっぱりあそこまで学生が多い時は…貸切扱いにしてほしかったかも。なんか終始落ち着かない観劇になってしまいました…。

さて、ものすごく長い前振りになりましたが(爆)、いつもと違った雰囲気での舞台だったせいか役者さんたちのテンションも
いつもよりワンランクくらい熱くなっていたような気がしました。千秋楽にゴォーッと燃えてるようなあんな感じかな(笑)。ご本人達は冷静に演じたと思っているかもしれませんが、客席から観た印象としてはかなりテンション上がってました、皆さん。それはそれでとても素晴らしいことだと思うんですけど、それが良い方向にむく時もあれば『おや?』と思えてしまう方向にむく時もあるんですよね。今回の舞台はその両極端な面が出てしまっていたような気がします。民衆や乞食たちのシーン、宿屋でのシーンなどはすごく臨場感があってよかったのですが、逆に学生達のシーンになるとなんだかテンションが熱すぎるような感じで…みんななんだか焦っているような雰囲気を感じてしまったんです。それはオケのテンポにしてもそうなんですけど、なんかいつもはじっくり聞かせてくれるところも急いでどんどん先に行ってしまうような雰囲気だったんですよ。なのでこちらとしては場面場面で感情を乗せて見ようとしてもあれよあれよとすぐに通り過ぎてしまうといった感じで・・・なんか個人的には不完全燃焼でした(;_;)。なんかいつも感情移入してた場面に泣けなかったし…自分自身もなんとなくあの雰囲気で落ち着かなかったのかもしれないなぁ(^-^;;。レミゼを観て泣けないっていうのはけっこう辛いんですよ、これが…。まさに2年前ののレミゼ本公演がそうでしたからねぇ…。まぁこれは私の個人的な意見なのでこの日に観劇した人が皆さんそうであるわけではないと思うので… 受け流して聞いていただければと(^-^ゞ
山口祐一郎バルジャン
2年前の本公演でも観なかったので、まさに00年か99年に観たとき以来の祐一郎バルジャンでした。え〜、最初に書いたとおり私はあまり祐一郎さんのバルジャンに感動できない性質なんですが…(爆)、
祐一郎さんのことは好きなんです!大ファンではありませんがご本人のことはけっこう好きなんですっっ(強調 笑)。ここに書くことも決して悪気があって書いているわけではありませんので、どうかご容赦のほどお願いいたします…。えっと、祐一郎さんバルジャンに感動なさっている方は読まないほうがよろしいと思いますので、思いっきりパスしちゃってください(爆)。以下少々文字色を変えます。興味がある方のみ反転してご覧下さい…。もう一度申しますが、けっこう毒吐き感想に近いです(爆)。読まないほうが平和ということもありますので(^-^; ご注意ください。

えっとですねぇ、祐一郎バルジャン…演技できるようになったとは聞いていたんですが(笑)、なんか演技しない方がよかったような気がいたしました(爆)。この日は学生さんだらけの会場でなおさらスイッチが入ったからなのか…それとも私が観ていなかったこの数年の間に演技プランが変わったのか…とにかくビックリしたのが司教様から諭された後の独白シーンです。司教様の家から銀の食器を盗み出すところの悪人ぶりは以前見たときと同じような感じでしたが(いや、もしかしたらそれ以上に「悪」入っていたかも 笑)、諭されている時はけっこう静かに固まって司教様の話を聞いてたんですよ。ギリギリ歯を食いしばっているようではありましたが、その様子はあまり私のところまでは響いてこなかったので「けっこう祐一郎バルジャンは無感想状態なんだろうか」と思っていると…独白シーンでなんだかいきなりテンションが熱い!いつも硬そうだなぁと思っている祐一郎さんの動きがさらに硬くそれでいて激しくコキコキ動いている(笑)。そしてあの瞬間・・・『♪石の〜ように〜』の歌詞が来るところですよ。私が最後に観たときまでは圧倒的な歌唱力でゴーーッと歌い上げていたのにこの日は歌ではなく完全にシャウト状態でございました(笑)。しかも先へ行くにしたがってそのシャウト系はますます激しくなっていき『♪またあの地獄へ送り返さずに自由をくれたのだ』のところなどは観ていてこちらが「オイオイ、祐一郎バルジャンここで壊れちゃうんじゃないのか!?」と本気で心配したくなるような絶叫振りで…。すみません、私このシーンで思いっきり引きました…(爆)。いつもはとっても感動するシーンだったのに…。あそこはあんなに絶叫状態にしなくてもやはり音楽に感情を乗せて歌ってほしいです。いつもあんな感じなんでしょうか…。それとも学生たちがいたあの異様な雰囲気に飲まれちゃったから?ううん・・・気になる。もしも毎回あのような歌い方をしているのであれば、私と祐一郎バルジャンの相性は完全に合わないことになります。ここで自分自身が引いてしまったため、この先の物語にも乗り切ることができませんでした。今ジャベとの対決シーンとかはけっこう迫力あったと思うんですが余り印象に残っていない…。それになんだかバルジャンの演技がやけに急いでいるように感じたのすが…。けっこう今までじっくり演技するバルジャンを見てきたせいか、なんか最後まで違和感を感じてしまいました。なんか・・・雑に見えたんですよ…(涙)。演技をするようになったというのはこのように変わってしまったことなんですかねえ。だとしたら祐一郎さんには演技をしないでいただきたい(毒)。
ただ、『彼を帰して』のナンバーはけっこう良かったと思います。あのように熱くなりすぎずに静かにじっくり歌ってくれるほうが私は好きです。まぁ、ショーストップかけるほどの拍手をするというところまではいきませんけど(毒)。今回のバルジャンの中で良かったのはこのシーンくらいだったかなぁ。あ、それから臨終シーン。祐一郎バルジャンってけっこう早くに死んでしまうんですね(苦笑)。コゼットに手紙を渡した後、今までのバルジャンは最期の際までコゼットを抱きしめ別れを惜しんでいるのに祐一郎バルジャンはその気力すら失っていてファンティーヌが『♪自由なところへ〜』とマントを取るあたりまでガックリしたまま状態でした。こういった演技もいいかもって思いはするのですが…その前までの祐一郎バルジャンってあまり弱ってる感じがしないんですよ(苦笑)。だから突然死んじゃったみたいな感じで…う〜ん…ちょっとチグハグに思えたかも(^-^;;
ああ〜〜…やっぱり私と祐一郎バルジャンとの相性は良くないみたいです…(T_T)。これはあくまでも『私が』なので、もしもこれを読んでしまったファンの方、ご容赦のほどお願いします。祐一郎さんご本人のことは嫌いではないので…。でもね、演技がね…。


今拓哉ジャベール
今ジャベはもう終わりだと思っていたのですが、この日も今さんで思いがけずもう一度出会うことができました(^-^)。相変わらず
ちょっと抜けたようなところがあるのが可愛いです♪学生達の砦に入って作戦を伝えようとしたときにガブにバレるシーン。やっぱり今さんのジャベールは往生際が悪かった(笑)。「(あんなガキのこと放っておいて)そんなことよりも俺の話聞けって〜」と口が動いているのが笑えます(笑)。冷静沈着で法律の塊みたいなジャベールではありながらも、そういった弱みを見せてくれるところが好きですね。あと、『ワン・デイ・モア』の前の今ジャベの祈り!レミコンで見たときからすごく気になっていたのに前回は見逃してしまったので今回は目を皿のようにして(笑)今さんに注目してみました(洋平くん、すまないっ 爆)。すると、やはり腰にフランス国旗を巻いた後に祈りを唱えていらっしゃいました!これはかなり感動的です!!レミコンの質問コーナーで『なんと祈っているのかは秘密でぇす」とオチャメに答えていた今さん(笑)。でもなんと唱えているのか私もすごく気になってしまった。最後はちゃんと「アーメン」で締めくくっていて、その祈る姿がとても神々しくて美しいです。今度こそこれで最後の今ジャベだったので祈りシーンを目撃できて本当に良かった〜♪

井料瑠美ファンティーヌ
全体的にちょっと急いだ感じの今回のレミゼだったのですが、
井料ファンテのシーンだけはゆ〜ったりと独自の時が流れておりました(笑)。なんか一服の清涼剤のような・・・ホッとさせていただきました(^-^ゞ。ちょっと大きな手の振りとかは気になるのですが、私は好きでしたよ、井料さんのファンテ。死の間際でコゼットを呼ぶシーンも感動的だったし。これで見納めになりましたが、なかなか素敵なファンテを見せてもらいました(^-^)。

知念里奈コゼット
最初で最後の知念コゼットです。2次製作発表のときはまだ不安定な感じがあったのですが、今公演を観てビックリ!
とても安定したコゼットを演じてくれました。マリウスが外にいないか門の所へ駆け出し、恥らうように戻ってくる姿は可憐で可愛い(^-^)。高音部分もかなり安定していて安心して聞いていられました。声量は一番あったんじゃないかな。私は好きでしたよ〜知念ちゃんのコゼット。泉見くんのマリウスとは「ミス・サイゴン」のトゥイとの関係から一転の因縁の組み合わせって感じで(笑)楽しませてもらいました〜。花嫁姿もよかったなぁ〜。知念ちゃんってハッキリした顔立ちだからすごく似合うのかも。2000回記念も頑張ってほしいです。

ANZAエポニーヌ
やっぱり可愛いですねぇANZAエポ。
マリウスに一生懸命アピールしている姿はとても微笑ましくていいです(^-^)。他のエポをほとんど見ていないのですが(苦笑)、彼女の「オン・マイ・オウン」はけっこう泣けるんですよね〜。マリウスが好きで好きでたまらないっていうのがすごく伝わってくる。切ないし哀れだし、毎回ウルッときます。今回でANZAエポは見納め。素敵なエポニーヌをありがとう!

泉見洋平マリウス
泉見くんのマリウスが一番楽しみだった今回の観劇(笑)。下手側だったので
泉見くんが来る確率が広範高くてそれだけで嬉しかった私です(^−^)。やっぱり恋に落ちる瞬間の演技が素晴らしい!河野コゼットとの組み合わせが多かったんですが、今回は「ミス・サイゴンで」では因縁の(笑)知念コゼット。小部屋の時に「知念ちゃんにだけはリベンジできないのが悔しい」と笑っていた泉見くんでしたが、知念コゼにもちゃんと恋のカミナリ落ちてました〜(当たり前 爆)。知念コゼは河野コゼよりもちょっと自立した感じだったので、違った意味でけっこう釣り合いの取れたカップルでしたね。バルジャン宅に侵入してコゼットに愛を打ち明ける泉見マリウスはいつもよりもちょっとヘタレ度が増しているような感じがしましたが(笑)、それはそれでまた可愛い(←結局それかい 笑)!ABCカフェでの泉見マリウスも相変わらず可愛いんだよなぁ・・。「ああ、遅刻しちゃう」って入ってきたのに、目は戦いよりもコゼットを追っていて(笑)、他の学生が真剣に話し合っている中そばにいたジョリに「それでね、それでね」ってコゼットのことを一生懸命はなしている姿が・・・可愛すぎるっっっ!!!こんな可愛い泉見マリウスがアンジョルラスの手を握って戦う決意をした表情に変わるのも絶品!ああ〜、やっぱり全てがいいわぁ(笑)
エポとの別れのシーンで死に掛かっている
彼女を後から抱きしめる姿もすごく好きです。ものすごく愛しそうに抱きしめるんだけど、それは恋人としてではなくて、大好きだった妹に対するものってかんじさせるところが上手いと思います。コゼットに対する抱きしめ方と違いますからねぇ。「カフェソング」で怯えたように歌うところも好きだし、結婚式シーンで見せる小悪魔っぽい表情も好きだなぁ。結局やっぱり私は泉見マリウスが好きということで(笑)。
(今回は舞台にあまり乗れなかったせいか泉見くんの感想も短くなってしまった…涙)

佐藤正宏テナルディエ&森公美子テナルディエ夫人 
相変わらずのオモロイ夫婦でございました。普段はオバサマがたの笑いを誘っているこの夫妻ですが、今回は
学生軍団にけっこうウケてました(笑)。なんかすごい素直な反応で、コチラとしてはそれが面白かった(^-^)。そういえば、祐一郎バルジャンがチビコゼを引き取りに来る時になにやらアドリブがあると聞いていて、「ええ?レミゼにアドリブ…」とけっこう覚悟はしていたのですが(^-^; この日は普通になんのアドリブもなく通り過ぎました(笑)。ホッとした様なちょっと観てみたかったような…複雑な感情でございました(^-^;;

坂元健児アンジョルラス
ついにようやくサカケンくんのアンジョルラスがきました〜!一緒に観に行った友人がサカケンくんのファンクラブに入っていて今回はそのお誘いを受けたわけなのですが、レミゼ初体験の彼女もかなり彼のアンジョに感動していたので良かったです♪なんといっても
あの鋼の声帯は健在で大迫力でしたからねぇ(^-^)。 本公演でのサカケンくんアンジョは2年ぶりだったわけですが、演技がとっても自然になっていてすごくいい感じでした。他のアンジョに比べるとカリスマ性といった意味ではどうしても雰囲気的に欠けてしまうサカケンくんなのですが、今回はそれを逆手にとったかのような演技になっていたのがすごく興味深かったです。無理に背伸びしてリーダーっぽくするのではなく、あえて学生達との距離を縮めたような接し方してました。学校生活にたとえるならば「グループの中の班長さん」といった雰囲気でしょうか(笑)。それがすごい効果的に良かったと思います。学生達への語りかけひとつにしても、上から物を言うのではなく常に同じ目線に立って発言しているし、言葉の調子においてもなんだかすごくフレンドリーな感じ。カリスマという意味では違うのかもしれないけれども、この人の後だったら一緒についていきたい!この人とだったら一緒に死んでも悔いはない!と思えるくらい素敵なリーダーでしたよ(^-^)。今回のアンジョキャストの中で唯一再演組だっただけあり死にっぷりもお見事でした!あの反り具合といい目の見開き具合といい素晴らしい!そういえばレミコンのときに「死体のシーンでは必ずソフトコンタクトが落ちる」と話していたサカケン君。ふとそんなことを思い出し、盆が回っていくなかで「このあたりで落ちるのかなぁ」とか余計なこと考えてしまった(笑)。
面白かったのが結婚式シーン。
サカケン給仕はめちゃくちゃ可愛かった!テナ夫妻の不正(?)がばれた後にモリクミ夫人が持っていた花を投げて踊るんですけど、その投げた花をキャッチしたサカケン給仕はもんのすごく嬉しそうなんですよ(笑)。モリクミ夫人が上に手を合わせてクルクル回るところがありますが、それを見ながらサカケン給仕は「え!?僕とお付き合いするのOKしてくれるの(^0^)」と言わんばかりの感動振りで一緒になって上で手をわっかにして「まる」ってやってます(笑)。あれはめちゃくちゃ笑えました!!っていうか、サカケン給仕はモリクミ夫人がお好みなの!?(^-^;; この先押しかけてアタックしまくるとか(笑)。


5月10日(火) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:今井清隆  ジャベール:岡幸二郎  エポニーヌ:笹本玲奈
ファンティーヌ:シルビア・グラブ  マリウス:岡田浩暉  コゼット:河野由佳
アンジョルラス:坂元健児  テナルディエ:徳井優  テナルディエ夫人:森公美子
本来ならば5月は20日の1回だけの観劇予定だったのですが、前回のレミゼがあまりに自分的に不完全燃焼だったのでどうしてももう1度観たくなってしまいました。もう一度見るならば絶対に『今井バルジャン!』と心に決め、チケット探しをしていたところ…譲渡掲示板で安く譲ってくださる方を発見!運良く譲っていただけることになり観に行く事ができました。いや〜、レミゼ開幕前までは突発的にチケットを買い足そうとは露思ってなかったんですよねぇ(笑)←10周年の時は買いに買い足してたんですけど(爆)。それだけ今井バルジャンは私の心に強く残ったということでしょうか。そんなわけで急遽行くことができた公演なので今井さん以外のキャストはこだわりませんでした(笑)←洋平くん、スマン(^-^;。おかげで観れないと思っていたシルビアさんと玲奈ちゃん、徳井さんを見ることが出来ました。なんだかすごく新鮮な舞台に感じたなぁ〜。それから、この日はもう見れないと思っていた岸さんもプリジョン役で出演してて得した気分でした。アンサンブルとしての出演ですが・・・すっごく目立ってました(笑)。前回のプリジョン役を見たときも同じこと思いましたが、あの当時よりもさらに目を惹くといいますか・・・貫禄ありありです(笑)。歌いだしの『じごーくだー♪』の声のよろしいこと!強盗団でもABCカフェでもかなり輝いて見えます(^o^)。うう〜ん、アンサンブル出演がなんだかとても勿体ない気がしますねぇ。アンジョルラス1本にしてあげたいなぁ。これからの地方公演はどうなるのかな?阿部さんのグランテールも今回が最後。相変わらずとても深い演技を見せてくれました。バルジャンノ『彼を帰して』でグランテールとバルジャンが同時に空を見上げるということを聞いていたので注目してみると・・・本当だ!2人同じタイミングで空を見上げていてとても感動的なシーンでした(T_T)。
この日は今井バルジャンの帝劇通常公演の前楽だったようで、役者さんたちのまとまりもテンションもすごくまとまっていてとても感動的でした!前回の消化不良分は十分に取り戻せた気がします。ただひとつ気になった出来事が…(^-^;。今回中央ブロックのとても見やすい席でじっくり観劇できたのですが、隣に座った方が
ものすごく感受性の強い方だったようでまさに号泣、嗚咽状態だったんです(^-^;。いや、それはとてもいいことなのですが…ちょっとラストシーンでの嗚咽が半端じゃないくらいすごくて…(苦笑) 一番の感動どころのシーンだったのにどうしても隣が気になってしまって、以前のような感動の涙を流すことができませんでした(T_T)。あ゛あ゛〜〜これだけが心残りだったぁぁぁ〜〜!なんかねぇ、『大丈夫ですか?』って声かけたくなるほどの大号泣で…私も感動した舞台でよく号泣したりしますけど、ヒックヒック声に出して嗚咽するほどっていうのはないよなぁ(^-^; こればかりは悪いことじゃないんで何とも言えないですね(苦笑)。

今井清隆バルジャン
まさに
今井さんのために今回のチケットを確保したといっても過言ではありません(笑)!もう素晴らしいの一言ですね。最初から最後まで本当にとても愛しい今井バルジャンでした。通常公演が次の日で終了ということだったようで、さらに感情がこもった熱くてあったかい演技を見せていただきました。司教に『あなたの魂私が買った』と言われたあとのリアクションからして大感動物でしたよ!『バルジャンの独白』での彼の後悔ぶりが痛いほど伝わってくるんですよ…。しかも、この日は今井さん感極まっていたようでかなり初期の段階から涙ぐんでの熱唱だったので思わず私もグッと胸に迫るものを感じました(T_T)。カバンを床に叩きつけようとして一緒にガクッとうなだれたり、愛しむように銀の蜀台を抱きしめたり…もうその行動一つ一つがとにかく泣けました…。素晴らしかった!!それから市長になったときの工場でのファンテへの態度もやっぱり今井バルジャンには誠意が感じられるんですよね。今まで見てきたバルジャンは本当に『お願い』とすがっているファンテに一瞥くらいしかくれていないのに対し、今井バルジャンは彼女の話を『聞こう』という意思表示をちゃんとしているんですよ。それでも今どうしても手が離せない…といった風に去るんですが、このあたりもあったかくて好きですねぇ。今井バルジャンって人と相対する時、常に誰に対しても真剣に真正面から接している。それが私の心をなおさら掴んで離さない魅力なのかも…。それは砦で学生達が死んでしまった後の今井バルジャンのリアクションにもよく表れていると思うんですね。今井バルジャンは砦の中で彼らと共に生死をかけて戦ってるんです。だからガブローシュが死んだ時も砦の学生達が死に果てた時も本気で涙するんです…。それは今井バルジャンが真剣に人と向き合ってきたから沸き起こる感情なんだと思います。
真剣真っ向勝負といえばVSジャベール(笑)。ファンテの病院での対決シーンの今井バルジャンの迫力は本当にすごかった!椅子を壊した時なんか
その破片がこっちにも飛んできそうな勢いだったし(笑)、岡ジャベがいつもの調子ではなかったせいもあるのでなおさら今井バルジャンの迫力に殺されるんじゃないかと心配してしまったほど(爆)熱入ってました(^-^;。瀕死のマリウスを病院に連れて行く最後の対決シーンはものすごい緊迫感があり、最後の一声『譲れ!!』こちらの心臓をも打ち砕くような魂の叫びって感じで息を呑みましたね。もうマリウスを一刻も早く助けたいというまさに『父心』にも似た今井バルジャンの想いがひしひしと伝わってきて…この一喝で岡ジャベが圧倒されて道を譲ったシーンがとてもリアリティに溢れていて印象に残りました。もうひとつの真っ向勝負はVSテナルディエ夫妻(笑)。必死にコゼットの身売り代金をせびっている2人に怒ったバルジャンが急に椅子を立つシーンがあるのですが、この日の今井さんの迫力はとにかくすごくて椅子が一回転して向こう側にすっ飛んでいきました(笑)。これには観客もテナルディエ夫妻も(チビコゼも 笑)ビビったのでは(^-^;。でもそのくせチビコゼにはすごーく優しいんだよなぁ。彼女を抱いてグルグル回るシーンにもさりげなく気遣いみたいなのが感じられるところがまたとても微笑ましい。『僕も目が回っちゃったよ』って感じで最後チビコゼに微笑みかける今井バルジャンがとても可愛かったです(^-^)。
マリウスやコゼットに対する愛情の深さもとても素敵です。バリケードでマリウスを見つけたときの今井バルジャンの
『おお!彼が…!』といった表情がすごい胸を打ちます。岡田マリウスはかなり「ヘタレ」気味だったので(笑)なおさら彼がエポの死に打ちひしがれてる様子を見るのが痛々しく映ったんじゃないかなぁ。そんなマリウスの前で歌う『彼を帰して』は胸に染みるとても素晴らしい歌声で感動的でした(T_T)。河野コゼットとのコンビはこれで3度目だったんですけど、いつ見ても『パパと娘』なんですよ。彼女に注ぐ眼差しは温かさに満ち溢れてます!コゼットとの抱擁シーンなんかまわりに愛のオーラ(笑)が見えるくらいですし。それだけに、コゼットに過去を告げることは死に値するほど辛いことなんだろうなぁ・・・とこの日シミジミ感じてしまいました。そう考えると最後の臨終シーンでの過去の告白はとても深いように思えて泣けましたねぇ(T_T)。最期の瞬間までコゼットを抱きしめる今井バルジャンの目からはとめどなく涙が溢れておりました…。河野さんとはこの日帝劇最後の共演とあってか特に感極まるものがあったんでしょうねぇ…。客電が落ちたあとに涙をぬぐってカーテンコールに応える準備をする今井さんがとても愛しかったです(^-^)。そのカーテンコールはものすごく盛り上ってて、5-6回目くらいのときに今井さんが去り際に『投げキッス』と微妙な回転(笑)動作をしてお客さんを喜ばせていらっしゃいました(^-^)。どうやら最近の恒例になってきたらしいんですけど(笑)照れ屋の今井さんがやるとなんだかこちらも思わず微笑んでしまいますね。
これで本当に今井バルジャンとはお別れです。まさに
私のレミゼ離れを食い止めてくれた今井バルジャン!始まった当初はチケット買い足すなんて思いもしませんでしたからねぇ(笑)。ここにきてスペシャルバージョンもチケット合戦に参加すれば良かったと今さらながらに後悔です(^-^;;。大阪公演でもバルジャンを演じるということですのでそちらのほうでもがんばっていただきたいと思います。今井バルジャンに出逢えて本当によかったです!

岡幸二郎ジャベール
岡さんのブログを読んでいてあまりのどの調子が良くないということを知りました。その上での観劇だったのですが・・・なるほど、本当に
本調子ではなさそうでしたねぇ…。この頃にはだいぶ復調してきたということのようでしたが、ということは少し前まではもっと声が出なかったのかな…。岡さんの歌声は透き通るようでいてガンガン胸に迫るような迫力も持ち合わせた素晴らしいものなのですが、この日はそのこちらの胸に届いてくるようなものが感じられませんでした。岡さんのそんな調子の歌って初めてだったのでちょっと意外だったかも。ジャベール役ってそれだけ精神的にも負担がかかるんですね。ただ、その分演技面で工夫をされているようで、以前に見たときよりも渋い落ち着いた感じの岡ジャベールになっていました。歌声でガンガン迫ってくる岡ジャベもいいけど、こういった少し押さえ目ながらも内に狂気を秘めたような岡ジャベも素敵でした・・・というか、今回のほうがどちらかというと私的に好みだったかも。ただ、もうすこし声の張りは欲しかったような気はしましたけどね(^-^;。今井バルジャンとはこの日が最後のジャベ共演ということで、なかなか迫力のある対決を見せていただきました。カーテンコールで今井さんと両手でしっかり握手していたシーンが感動的でした。

シルビア・グラブファンティーヌ
今回の買い足さなかったチケットのままでいたら出逢えなかったシルビアさんのファンティーヌ。友達から『シルビアさんのファンテ見ないのは勿体ない!』と言われていて気にはなっていたのですが…(^-^; 今井バルジャンのおかげで今回見ることが出来ました!もうすぐ高嶋兄さんと結婚する幸せいっぱいのシルビアさんですが、そうとは思えないほどの
不幸なファンテぶりでなかなか感動的でした。シルビアさんの声って低めなんですけど、それがかえって物悲しさを現しているように感じましたね。ソロの『夢やぶれて』は素晴らしい声量で魅了させられたし、死の床でコゼットの幻影を見て歌うシーンなんかもかなりウルッときました(;_;)。バルジャンノ腕に抱かれて息を引き取る演技は実に上手かったですよ。コゼットに想いを馳せたままフッと魂が抜けていくような感じ…あれは印象深かった!もう一度見たかったシルビアさんのファンテでした。

河野由佳コゼット
彼女と今井バルジャンのコンビで見るのも今回が最後だったのですが、本当に『親子』に見えました(笑)
『パパ大好き!』っていう気持ちがすごくストレートに伝わってきて可愛いんですよね〜。そんなコゼットを今井パパも全身で愛しているし、この2人のコンビがとても好きでした。河野さんのコゼットも可愛いんですけど、もっと強烈な印象に残ってるのが「ラブリィ・レイディ」の娼婦ですよ!なんか、毎回見るたびに河野娼婦の仕草がエロくなってる気がするんですけど・・・(爆)。この日は今までの中で一番エロく見えてしまったのは気のせい!?(笑)。いや、なんか、コゼットが可愛いもんでそのギャップがすごいなと…(^-^; もしかしたらコゼットよりも娼婦やアンサンブルの河野さんに注目しちゃってるのかも>自分(笑)

笹本玲奈エポニーヌ
玲奈ちゃんのエポニーヌも意外にも今回が最初で最後です。これだけの回数のレミゼを見ているのにほとんどがANZAエポだというのもすごいよなぁ(笑)。玲奈ちゃんのエポはレミコンや2次発表会のときに聞いて
『感情がこもってていいなぁ』と思っていたのですが、本公演でもすごくよかったですよ!やっぱり「ミス・サイゴン」のキムを演じたことで演技の幅もすごく広がってきたんじゃないでしょうか。岡田マリウスにじゃれてるときの表情とかすごく可愛かった(^−^)。玲奈ちゃんとエポってたぶんすごく年が近いと思うのでなんかリアリティを感じさせられましたね。「そこにエポニーヌがいる」って感じかな。彼女の恋ってとても一途なんだけれどもとても未熟な面も持ち合わせている。だからマリウスに振り向いてもらえずに独り悲しみに沈む姿は余計哀れに見えてしまいました(;_;)。「オン・マイ・オウン」もすごく感動的でした!

岡田浩暉マリウス
2年前に見たときに『そこにマリウスがいた!』と衝撃を受けた岡田さん。それだけに本当は今年も何度か見たかったのですが、洋平くん中心にチケット確保をしてしまったので(笑)今回は諦めていたのですが・・・今井バルジャンのおかげでこのたびやっと岡田マリウスの陽の目を見ることが出来ました(^o^)。今までずっと洋平くんの情熱的なマリウスを見てきたせいか、岡田マリウスが
ものすごく消極的なヘタレ青年に見えてしまって…逆にそれがとても新鮮でよかったです。登場した時からガンガン積極的にビラをまいている泉見マリウスに対し、岡田マリウスはどこか田舎っぽさが抜け切れずにちょっとオタオタした感じでチラシ配りをしている(笑)。エポニーヌに対しては…友達とも妹ともちがう…なんだろう、普通に知ってる女の子って感じの付き合い方だったかな。エポニーヌに髪の毛を触られて「なんだよ、ふざけて」と少し怒った仕草をするマリウスをものすごく久しぶりに見た気がしました(笑)←ここ笑って茶化すマリウスが増えてきてるので。コゼットと初めて出逢ったときの恋の落ち方も洋平くんとは好対照でした。泉見マリウスは出会ってからまさにてっぺんから恋のカミナリが落ちてくる感じなのに対し、岡田マリウスにも恋の予感は確実に落ちてきているのですがそれを受け止められずに戸惑っている感じなんですねぇ。エポニーヌに『あの子を探してよ』と頼んだ後『狂いそうさー』と去っていくシーンは舞台の上手側で行われてて去っていく距離がいつものマリウスよりも長い。その去り方が…『狂いそう』というよりも『苦しそう』なんですよ(笑)。まさに恋のせいで自分が窒息しちゃいそうな感じ(笑)。だからコゼットの想いに気付かないというのがすごく分るんだよなぁ。岡田マリウスだったら絶対に気付かないよなって納得できちゃう(^−^;。そんな岡田マリウスがエポの死を目の当たりにしたとき、そこで初めて彼女の想いを知ったときはショックだったと思いますよ。ガックリうなだれてまるで廃人のようになってしまっているのがとても哀れに見えました(;_;)。
コゼットとの『心は愛に溢れて』シーンでも
岡田マリウスのヘタレぶりはすごかったです(笑)。積極的に門をよじ登って中に入ったはいいけれども、そのことでかえって彼女の気持ちが引いてるんじゃないかってすごいビクビクしてるんですよ。まさに田舎青年って感じですね(笑)。河野コゼットに完全にリードされてました(^-^;;。彼女と想いが通じ合ったあとでもなんとなく自身がない感じがなんだかすごく可愛らしかった♪そのマリウスがバルジャン亡き後のコゼットを励ますラストシーンは「マリウス、大人になったんだなあ」と感動。バルジャンがあの世に召されたあとに片膝をついて死者に誠を尽くしているような仕草がとても印象的でした。
革命の仲間達との接し方も泉見マリウスとは好対照で、泉見マリウスが仲間達にコゼットのことを一生懸命話そうとしているのに対し、岡田マリウスは自分の想いだけでいっぱいいっぱい(笑)。仲間に自ら話すようなことはなく、自分の中で彼女の存在がどんどん大きくなっていくのを
フルフルとかみ締めてるって感じでそれがまた可愛かった(^-^)。アンジョルラスに『今は民衆のために戦うんだ』と諭されてみんなが歌っているときも岡田マリウスは『夜の終わり〜♪』の最後のフレーズも歌わないんですよね。みんなが歌い終わったあとに『よし!』といって決意するのがとても印象的でした。バリケードの中でもいつも中心に立つというよりも仲間に支えられているといった感じがまた新鮮でよかったなぁ。岡田マリウスもやっぱり好きな私なのでした♪

徳井優テナルディエ&森公美子テナルディエ夫人 
今回のコンビはモリクミさんと『引越しのサカイ』でお馴染みの(笑)徳井さん。実は徳井さんのテナルディエは前回出演されたときのを観たことがあったのですが、あの時はあまり印象に残らなかったんですよ。それが、今回のあの
すごい濃いキャラに大笑いさせていただきました!モリクミさんがビックなだけに徳井さんの小ささが際立ってて見ているだけでもデコボコ夫婦で面白かったです。モリクミ夫人になんとか亭主関白で行こうとする徳井テナが結局彼女の迫力に負けて言いくるめられてるって感じがよかったです(^-^; 笑えたのがバルジャン邸襲撃の時。徳井テナ、笹本エポが悲鳴をあげたあともちゃっかり岸プリジョンに肩車されて『下水道へ逃げ込め〜♪』って歌ってるんだもん〜。岸さんも徳井さんも可愛すぎ(笑)。そういえば岸プリジョンはなにかと徳井テナの真似っ子してたなぁ(^-^; それから最後の結婚式シーン。盗んじゃったお盆やスプーンとかがバラバラ落ちるとこで上を見上げろという仕草をいつものテナはやってたんですが、徳井さんはモリクミ夫人のスカートの中にすっぽりと入って隠れてました(笑)。あれはめちゃめちゃ笑えたぞ!それから、手相ギャグもこの日初めて見れました(笑)。「この正直者の手相を〜」とバルジャンに見せまくってたのですが、今井バルにあっさり拒絶されてました(笑)。あれ、祐一郎バルジャンだと構ってもらえてたのね(^-^;;;。
と、今回の新夫婦もとても楽しめたのでした♪


坂元健児アンジョルラス
やっぱりすごいですよ、サカケンくんのアンジョ。何がすごいって、
あの鋼の声帯!あの歌声には絶対の安心感がありますよね。だからたとえどんなに庶民的なアンジョでも(笑)、あの歌声にものすごく惹かれてついていきたい気持ちになってしまうんだろうなぁ。今回は岡田マリウスがかなりヘタレくんだったので(^-^; 坂元アンジョがやけにたくましく見えました!一番の感動どころは『ラマルクの死』のあとですよ。『市民は立つ!』の号令は本当に鳥肌立ちます!!あと仲間への語りかけも好きだなぁ。みんなと同じ目線から物事を語っているという感じでとても好感が持てます。グランテールに対しても彼の気持ちを汲み取ろうとする姿勢が見えてたし・・・それだけに最後の戦いのシーンでグランテールの手を振り解いて自ら死へと向かう姿は泣けました(T_T)。
で、結婚式シーン。今回もやっぱり可愛い坂元給仕(笑)。私、今回も再確認いたしました・・・
坂元給仕はモリクミ夫人に気があるのだということを(笑)。あの花を受け取った時の嬉しそうな表情といったら・・・可愛すぎ!


5月20日(金) 13時開演
キャスト

ジャン・バルジャン:石井一孝  ジャベール:鈴木綜馬  エポニーヌ:笹本玲奈
ファンティーヌ:マルシア  マリウス:泉見洋平  コゼット:河野由佳
アンジョルラス:坂元健児  テナルディエ:佐藤正宏  テナルディエ夫人:森公美子
ついにMy千秋楽公演を迎えました。本当は3回くらい観ればいいかな〜なんて思っていたはずが気がつけば7回も通ってしまいました(笑)。たぶん2年前に観たときよりも自分の中で今回のレミゼがヒットしたんだろうなぁ。それにキャストの成長がすごく大きかったと思います。特に泉見くんは2年前とは本当に正反対の反応示してましたから、私(爆)。この日はいつもblogでお世話になっているMさんと念願のご対面がかない、観劇後も色々感想を言ったりとても楽しかったです♪
この日の座席は帝劇観劇至上初のC列・・・つまり
前から三列目でございまして、かなり興奮いたしました!何故こんないい席がキャンセルで余っていたのか未だにです(購入したの4月にはいってからでしたから…)。この位置での観劇ともなりますと、イヤでもキャストの誰かと目があうような錯覚に陥りますね(笑)。ちょうど舞台からキャストが見下ろした位置って3から5列目あたりだと思うんですよ〜。しかも、今回上手席だったのですが・・・もうですねぇ・・・『上手万歳!』状態(笑)。マリウスがやってくる確率が非常に高くて終始ドキドキ状態でした。まぁこのあたりの話はもう少しあとで。で、前から三列目ともなると観劇マナーも後の方よりはいいものだろうと思っていたのですが・・・やっぱりいましたね、後の方におしゃべりおばさんの団体が(苦笑)。それも気になったけどもっと気になったのは2つ横の老夫婦。しゃべっちゃいないんですが、コンビニ袋に入ったお茶を要所要所のシーンでガサガサ出して飲んでんですよ…。この音も非常に気になってしまって…。そしたら2幕が始まる前に帝劇の案内係のお姉さまがその老夫婦と後ろのオバチャンたちに注意諫言してくれたんです!おかげで2幕はじっくり堪能できました〜。ありがたやありがたや…。
もうひとつ3列目ネタを申しますと(笑)、カーテンコールの花束投げ入れでの出来事。前回の観劇の時に洋平くんがちょうど私の座っているあたりをめがけてお花を投げているのを見ていたので、内心
あわよくばと思ってたのですが・・・これがいけなかった(爆)。いよいよ投げるという時になって、ボンボン投げ入れられている最中に私は必死に洋平くんに『投げて』目線を送っていた『つもり』になっておりました…。しかし、今回はなぜかスルスルっと真ん中のほうへ行ってしまい中央から下手にかけてお花を投げ入れてたんです〜(T_T)。あう〜…洋平くん、私の視線に逃げた!?(爆)と軽いショックを受けていると私の頭に誰かの投げた花束の固い部分がボコッと当りました…。イタッと思った瞬間に真後ろから『きゃ〜!取ったわ〜!』というオバチャンの黄色い歓声が!!そうです、私の頭に当った花束が後のオバチャンのひざの上に見事に乗っかったらしいんです…(爆)。ふと『SHIROH』の餅撒きの悪夢がよぎりました…(^-^; 私はまた他人のために自分の身体を犠牲にしてしまったぁ(←大袈裟 爆)。ハイ、私、洋平くんにこだわりすぎてました(爆)。もしかしたらゲットできてたかも…!?。この件ではMさんに大変お世話になりました…。この場を借りてお礼します。ありがとうございました!!マヌケな私に引かないでくださいね〜〜(^-^;;

さて、My楽でありながら今回はお初・お久しぶりのアンサンブルキャストが非常に多い回でなんだかとても新鮮でした。グランテールは4月の頭以来の
伊藤さん。今まで阿部さんの熱くて深みのあるグランテールを見慣れていたのですが、伊藤さんのちょっと若々しい荒削りなグランテールもとても素晴らしかったです!なんていうか、学生達と年齢が接近しているように見えたので(阿部さんがお年ということを言ってんじゃないですよ 爆)妙にリアリティがありましたね。砦の中での伊藤グランはいつも何かに怯えてる、心に余裕がない感じです。そして最期の時…撃たれたマリウスに駆け寄ったアンジョルラスと目を合わすのですが、坂元アンジョの肩を掴もうとした瞬間にそれを拒絶されてしまうんですねぇ…。で、アンジョは自殺行為に走るんですけど、この瞬間の伊藤グランの何とも悲しげな絶望感溢れる表情が・・・泣けました(T_T)!!伊藤グランは本当はアンジョともっと分り合いたかった、といったような寂しがり屋な一面が出てたのでなおさらアンジョを掴み損ねて虚空を掴んだあのシーンは悲しかったです…。
あと
阿部よしつぐさんのバベ!たぶん今期初めてだったと思うんですが…やけにカッコよくて目を惹きました。わかさんのバベも鋭さがあってカッコよかったし・・・両方好きですねぇ。高野二郎さんの司教様、あのレミゼ感謝デー以来いつも気になる存在となりましたが(笑)今回はやけにあっっっつい司教様でした(笑)。これもあっっつい石井バルジャンゆえでしょう(笑)。最後のほうなど諭すというよりも叱ってる感じで、石井バルジャンがなかなか顔を向けようとしなかったのを無理やりグイッとこっちに向かせてなかば無理やり額にキスしていたシーン(爆)はやけに迫力がありました(笑)。
そしてコンブフェールはお久しぶりの
小鈴さんだったんですが、岸さんのプリジョン同様…めちゃくちゃ目立ってます!!アンサンブルの中でもひときわ貫禄があるんですよ。やっぱりプリンシパルキャストを経験するとオーラが出ますよね。囚人の『イエス様、俺は無実』からすごい存在感感じましたから(笑)。工場長はすんごく冷たい感じが出ててGOO!ファンテへの手紙をグチャッとするところなどツボです。しかもえらい貫禄あるし(^-^;。そしてコンブフェールは・・・これまたすごい存在感ですよ。正直、アンジョはどちら?と思っちゃうこともありました、はい(爆)。小鈴コンブは坂元アンジョの補佐役でもありますが、時には坂元アンジョよりもすごい大人になるんですよ。あんな優秀なサポーターがいた坂元アンジョは幸せ者だよ(^-^;。他のキャストの皆さんもとても素晴らしかったと思います。

石井一孝バルジャン
5月から
満を持して登場の石井バルジャンです!2年前はどうしても『マリウスのアナザーストーリー』としか見えなかったのですが、レミコンで石井バルジャンを久々に観てとても感動したので今回とても楽しみにしていました。声質が老人になってもちょっと若々しいのは多少気になりましたが、2年前よりもずっと『バルジャン』らしくなっていてとてもよかったと思います。とにかく石井バルジャンは熱い!ので他のバルジャンとはイメージが一味も二味も違う気がしました。独白の時は語り口調のような熱唱で、前から3列目で観ていた私は石井さんの額からみるみるうちに汗が流れ落ちるのを目の当たりにいたしました(笑)。ただちょっと残念だったのが最後の声の伸びがもうひとつ足りなかったことかなぁ。あそこでもう少し伸ばせばもっと感動的だったんだけど…。で、こんな熱いバルジャンなのに工場ではなんだかちょっと冷たい(苦笑)。ファンテには一瞥くれるのみで通り過ぎてしまうんですねぇ。このあたりは冷静沈着なのですが、裁きのあたりからまたまたヒートアップ!自分の正体を明かそうかどうしようか苦悩して歌うシーンでは、歌詞と歌詞との間にかなり長い『間』が感じられました。その『間』が石井バルジャンの苦悩をより濃く思わせるんですね。本当に悩んでいる様子がつぶさに分りました。そしてファンテの死での優しさ…あのファンテを抱きしめている後姿がなんだかとても愛しかったです(上手席なのでバルジャンノ背中しか見えない 苦笑)。またもやこの時点で石井さんの額からは大量の汗が滝のようにファンテのもとに流れ落ちておりました(←感動シーンですがこれがすごく気になる 笑)。
優しさといった点ではチビコゼに対する演技がとてもソフトだったのが印象に残りました。宿屋から連れ出したチビコゼをほとんどのバルジャンは勢いよく回すんですが(特に祐一郎バルはすごかった 笑)、石井バルジャンは
ほとんど彼女を振り回さないんですよ。かるーく2-3回緩やかに回った後、コゼットとの小さな会話を楽しんでいる感じ。いつもはどうなのか分りませんが、あんなバルジャンも素敵だなぁと感動いたしました(^-^)。大人になったコゼットへの対応もすごく優しいんだけど、どことなく熱い(笑)。コゼットとマリウスが逢引したあとにエポニーヌの悲鳴で駆けつけるときの『どうしたぁ〜〜!』っていうのがまさに『血相を変えて』という言葉がしっくり来るような感じ(←つまり石井バルジャンの熱さを実感したシーンということ 笑)。まさに全力投球の石井バルジャンらしいなぁと思ってしまいました。マリウスからの手紙を読むシーンでもすごい『間』を置いてじっくり熱心に読んでたのが印象的でした。石井さんってすごい演技に熱が入るあまり『間』を作ることが多いんですよね。オケがちと大変そう(笑)。でも意外だったのが死に掛けているマリウスを病院に運ぼうとするシーン。鈴木ジャベに『見ろ!死に掛けてる!』と脅迫するところなのですが、ここは思っていたよりも熱さを感じませんでした。どちらかというと必死の説得といった感じ・・・ちょっと押し殺し気味だったかな。ここはむしろ綜馬さんのほうが熱かったです(^-^;。
2年前よりもよくなったなぁと思ったのがバルジャンの死に際。以前はどうしてもまだマリウスがちらちら見え隠れしてしまって死にそうな老人に見えなかったのですが、今回はちゃんと
今際のきわを感じてウルウルきました(;_;)。それぞれのバルジャンによって死に掛けている演技が違うのですが、石井さんの場合はすごく「苦しそう」でした。もう「ううっっっ・・・く・・・苦しい・・・」って顔に書いてある(笑)。なんか観ているこちらまで苦しくなってしまった(^-^;; あんなバルジャンノ最期を看取るコゼットやマリウスは辛かっただろうなぁ…。なんか石井さんらしくてすごくよかったと思います。これからご覧になる方は石井さんの最期の演技にもご注目を!

鈴木綜馬ジャベール
今回の観劇で一番驚いたのが綜馬さんでした。今までの綜馬ジャベはすごく冷たくて感情を表にあまり出さない『彫刻』のようだと感じていたのですが、石井バルジャンとの相乗効果なのか(笑)、
見たことないような熱いジャベールだったんですよ!もう最初のシーンからバルジャンに対してバリバリ敵対心むき出し状態!いつもは歌で演じている部分もより感情が高まった『セリフ』として吐露していたのがとても印象的でした。やっぱり熱い石井さんと一緒になると綜馬さんも自然に熱くなっちゃうんですね〜(笑)。ソロの「スターズ」や「自殺」は今季最高の盛り上がりだったのではないでしょうか。彫刻みたいに冷淡な綜馬ジャベも素敵だけど、私はどちらかというと対石井バルジャン仕様(笑)の今回の綜馬ジャベのほうが好きでした。今後、石井バル−綜馬ジャベの組み合わせは要チェックですよ、皆さん!
ちなみに
カーテンコールの綜馬さんは笑顔全開でとっても素敵でした(*^-^*)。

マルシアファンティーヌ
前回見たところまではあまり印象に残らなかったマルシアさんのファンテですが、さすがに前から三列目という位置から見ただけあり
今回はたっぷり感動させていただきました!なんか初めて伝わったような気がするなぁ・・・ファンテの切ないコゼットへの想い。病室でうなされているシーンなどは思わずウルウルッときたくらいですし。最後の観劇でマルシアファンテを好きになれてよかった。

河野由佳コゼット
相変わらずこの方の
ラブリィレイデイでの娼婦ぶりとコゼットでの可愛さのギャップを楽しませていただきました(笑)。もしかして河野さん、コゼットよりも娼婦やってる時の方が楽しんでないかい(爆)?エロさが観る度にアップ(18禁だよ、ありゃ 爆)してるんですけど・・・(^-^;;。あと工場での意地悪っぷりも見ていて迫力ありです!う〜ん、それがコゼットになってからは洋平マリウスをその愛らしさでメロメロにしちゃうんですからねぇ・・・すごいです(笑)。

笹本玲奈エポニーヌ
玲奈ちゃんのエポは前回が最後だと思っていたら・・・実はこの日が最後でした(笑)。最初ANZAちゃんだと思い込んでいたので玲奈ちゃんが出てきたときはビックリしました
(←キャストチェックしろよ>自分 爆)。今回のマリウスはプライベートでも仲のいい泉見マリウスだったせいか、「兄と妹」的な感じがより濃く現れていたように思います。笹本エポはもうそれはそれは一生懸命に泉見マリウスにアプローチしているんですが、それが届かないことへのそこはかとない悲しみがなんとも切なかったです(;_;)。なんか実際に観ていてプライベートでも玲奈ちゃん、洋平くんに気があるかも?なんて妄想まで起こってしまいました(爆)。

泉見洋平マリウス
ついに洋平くんのマリウス最終日となりました…。思い起こせば今回のレミゼを観に行ったのも『洋平くんが出ているから』という理由だったし彼が出演していなければ観に行ってなかっただろうし…(爆)、色々な意味でとても感謝してます。それにあの初日で小部屋に当選した時の感動は忘れられないなぁ。…ってなんか思い出話になってしまった(爆)。
この日は上手3列目の観劇だったのですが、もうねぇ、
上手最高!!なんてったって泉見マリウスのやって来る確立が非常に高いんですよ(^o^)。まず最初にドキドキしたのはエポにコゼットを探してと頼み込むシーン。玲奈ちゃんのエポはこのやりとりを下手側でやるんですが、泉見マリウスがだんだんエポのことが見えなくなってきて上手に近づいてきて『狂いそうさー♪』と立ち去っていく時の洋平くんの表情がバッチリ間近で拝めました!!か・・・可愛ええ〜〜!!ああ・・・恋してるなぁ・・・あの表情は完全に(笑)。私はその表情に恋して『狂いそうさー』状態でしたよ(爆)。ABCカフェでみんなに必死に自分の恋愛話を聞かせようとしている姿もまためちゃくちゃか・・・可愛ええ〜〜〜!!・・・かと思えば最後はアンジョら仲間に説得されて戦いの決意をするその顔つきはさっきまでの恋愛顔が信じられないくらいキリッとしていてカッコエエ〜〜(壊)!それから『ワンデイモア』の歌いだしシーンもかなり目の前!コゼットと離れなければならない辛さが切々と伝わってきて思わずウルウルでしたよ〜。あの『眉毛ハの字』状態がたまらなく母性本能を刺激します(爆)。
2幕に入ってからはさらに泉見マリウスが上手にやって来る率が高くなりもう終始ドキドキ状態でした(笑)。一番印象に残ったのは砦が落ちる寸前。バルジャンの『彼を帰して』が終わった後にアンジョが『市民は来ない』と絶望の歌を歌うのですが、そのときの泉見マリウス・・・まさに私の座っている真ん前の位置くらいで・・・
悲しげな表情から一転「よしっ!」と決意の表情に変わるんです。これを初めて間近で観たんですが・・・その決意の顔はものすごく美しかった!最期を覚悟した時の男の顔って感じでなんだか無性に切なかったです…。で、最後の撃ち合いの時に倒れてしまうんですが・・・以前小部屋のトークショーで「あのシーンではバルジャンが開ける地下穴に脚がかからないように気を遣っています」と語っていた洋平くんですが、この日はそこまで気を遣う余裕がなかったのでしょうか(^-^; いつもは上手の方にドドっと落ちるのに今回はほぼ中央位置でバタッと倒れてしまってました。そのため脚が微妙に地下穴にかかっており、石井バルジャンが苦しみながら「よっこらしょ」とどけて開けておりました(笑)。もしかして、洋平くんはあのシーンをちょっと後悔したかも?でも私的には全然OKなんですけどねぇ(←ファンモード 笑)。上手側で観れなくて残念だったシーンがバルジャンがマリウスを担いで病院にいく途中にジャベと遭遇してしまうところ。ここの『見ろ!ジャベール!』とバルジャンがすごんだ時に泉見マリウスは白目むいてるんですが(笑)、上手だったが故にここだけが見えなかった〜(^-^;; 間近で観たかった・・・洋平くんの迫真の白目(爆)。『カフェソング』も『結婚式』も最後まで洋平くんのマリウスは最高でした!特にラストシーンでしっかりとコゼットを抱きしめながら後ろの仲間達の歌声を感じとっている表情は絶品です(^o^)。コゼットはとても幸せな人生を送れたと思いますね。
レミゼ最終観劇で間近で泉見マリウスを堪能できて本当に良かったです!
次第に汗まみれになっていく洋平くんも見れたし(笑)。あのバルジャンがマリウスを背負っているシーンの2人分の汗は相当な量だったのでは(笑)。・・・と、とにかく、最後まで泉見洋平くん堪能させていただきました♪

佐藤正宏テナルディエ&森公美子テナルディエ夫人 
前回の徳井テナがあまりにも強い個性を発揮していたので、佐藤テナが意外に地味に見えてしまった(笑)。一番多く見た佐藤テナでしたが、役のイメージにはまってきましたね。面白かったのはモリクミ夫妻との掛け合いで、バルジャンにコゼットを大切にしたと言い訳しているシーン。ここ、いつもはモリクミ夫人に同意を求めてモリクミさんが
『以下同文』と言ってるんですが、いつの間にか『だべ?だべ?』『んだ、んだ!』東北弁バージョンに変わっておりました(笑)。なんだかんだいって、結構お似合いの夫妻だったと思います。

坂元健児アンジョルラス
鋼の喉は健在のサカケンくん(笑)。
今回も何の不安も感じられない見事な歌声を披露してくれました。ABCカフェで仲間達と同じ目線で接しているのも好きだったなぁ〜。なんだか新しいリーダー像を見たような気がしました。それでいて「ラマルクの死」のあとの歌はとても力強くて、この日は最後のほう絶唱って感じだったのがとても感動的でした。ただ、ひとつだけあまりよくわからないのが『共に飲もう』のシーンでのグランテールに対する態度。あそこで『死は無駄じゃないのか』というグランテールにサカケンアンジョは彼の肩に手を置いてそこに顔をうずめる動作をするのですが、それが一瞬ですぐに砦の上に駆け上ってしまうんです。個人的にはあのシーン、もう少し長くグランと接していてほしかったなぁ…。じゃないとアンジョのあの時の心情がちょっと伝わりにくいんですよね。10周年の時の森田アンジョもサカケン君と同じような仕草をしたのですが、あの時はけっこう熱いまなざしをグランに向けていて・・・それがすごく感動的だったんですよ。サカケンくんと森田さんには同じような雰囲気を感じていてけっこう好きだったので、このあたり比べてしまうんですよね…。
結婚式での彼は相変わらず可愛いです♪モリクミ夫人から投げてもらった花束を嬉しそうに持って仲間の給仕さんに猛烈に自慢している姿がやけに微笑ましかった(笑)

以上で05版レミゼ感想を終わります。また来年も上演するようですが、その時また観に行くかと言われれば・・・実は微妙だったりします(爆)。やっぱりキャストさん次第ですかねぇ。