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2.東京公園 3.シー・ラブズ・ユー−東京バンドワゴンNo.2− 4.スタンド・バイ・ミー−東京バンドワゴンNo.3− 5.マイ・ブルー・ヘブン−東京バンドワゴンNo.4− 6.リライブ 7.オール・マイ・ラビング−東京バンドワゴンNo.5− 8.ピースメーカー 9.オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ−東京バンドワゴンNo.6− 10.東京ピーターパン |
花咲小路四丁目の聖人、荻窪シェアハウス小助川、レディ・マドンナ、キシャツー、つむじダブル、スタンダップダブル!、蜂蜜秘密、フロム・ミー・トゥ・ユー、札幌アンダーソング、スタンダップダブル!甲子園ステージ |
オール・ユー・ニード・イズ・ラブ、すべての神様の十月、札幌アンダーソング間奏曲、ヒア・カムズ・ザ・サン、怪獣の夏はるかな星へ、ロング・ロング・ホリディ、アシタノユキカタ、札幌アンダーソング−ラスト・ソング、ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード、ラブ・ミー・テンダー |
東京カウガール、マイ・ディア・ポリスマン、花歌はうたう、駐在日記、ヘイ・ジュード、春は始まりのうた、アンド・アイ・ラブ・ハー、あの日に帰りたい、夏服を着た恋人たち、国道食堂 1st.season |
<銀の鰊亭>の御挨拶、三兄弟の僕らは、イエロー・サブマリン、国道食堂 2nd.season、グッバイ・イエロー・ブリック・ロード、君と歩いた青春、明日は結婚式、隠れの子、すべての神様の十月(二)、ハロー・グッドバイ |
ペニー・レイン、からさんの家−まひろの章−、からさんの家−伽羅の章−、マンションフォンティーヌ、すべての神様の十月(三)、キャント・バイ・ミー・ラブ、バイト・クラブ、A DAY IN YOUR LIFE |
●「東京バンドワゴン」● ★★ |
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2008年04月
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題名から本書のストーリィを推察することはとてもできないでしょう。だって“東京バンドワゴン”というのは、東京の下町で明治以来代々続く古書店の名前だというのですから。 その堀田家の全員が様々に関わる日常ミステリという4篇のストーリィなのですが、本書においてミステリはほんのスパイスのようなもの。本作品の魅力は、いずれも個性溢れる登場人物が一家族として賑やかに過すその姿にあるのですから(古書店という設定も本好きにとっては嬉しい)。 大家族故の楽しさ、登場人物全員の魅力、温かみあるストーリィの面白さが重なって、どっぷりと楽しい気分に浸かれる連作短篇集です。まずは本書を手にとり、冒頭の登場人物紹介頁をご覧あれ。読む気をそそられること間違いなしでしょう。 春−百科事典はなぜ消える/夏−お嫁さんはなぜ泣くの/秋−犬とネズミとブローチと/冬−愛こそすべて |
●「東京公園」● ★ |
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2009年08月
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幼い頃に死んだ実母がカメラマンでその面影が鮮明だった所為なのか、主人公の志田圭司は実母の遺したカメラで写真を撮ることが小学生の頃から好きだった。 「東京バンドワゴン」が良かったので、それなりに期待をして読み始めました。そして上記のような冒頭からどんなストーリィが繰り広げられていくのかと、期待も膨らみます。 |
●「シー・ラブズ・ユー−東京バンドワゴン−」● ★☆ |
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2009年04月
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古書店+喫茶店を大勢の家族で営んでいる堀田家の謎解き騒動記「東京バンドワゴン」第2弾。 前作で登場したすずみが次男坊・青と結婚して家族の仲間入り。堀田家はますます賑やかです。 なお、本書で繰り広げられるストーリィは次のとおり。 冬−百科事典は赤ちゃんと共に/春−恋の沙汰も神頼み/夏−幽霊の正体見たり夏休み/秋−SHE LOVES YOU |
●「スタンド・バイ・ミー−東京バンドワゴン−」● ★☆ |
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2010年04月
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古書店+喫茶店を大勢の家族で営んでいる堀田家の謎解き騒動記「東京バンドワゴン」第3弾! 本巻では、前巻の最後で同じ日に生まれた、かんな(親は紺と亜美)と鈴花(親は青とすずみ)という2人の赤ん坊が新しく家族に加わり、楽しげな彩を加えています。まだ籐の籠に収まって堀田家の猫や犬にも見守られながら満足そうな表情を浮かべているだけの存在に過ぎませんが、それでも堀田家の和気藹々とした雰囲気をさらに盛り上げてくれています。 なお、本書で繰り広げられるストーリィは次のとおり。 堀田家の周辺を飾る元刑事の茅野、祐円・康円父子も相変わらずですが、今回はIT企業の若き社長=藤島の、さっそうとした活躍ぶりが特にカッコイイ。 秋−あなたのおなまえなんてぇの/冬−冬に稲妻春遠からじ/春−研人とメリーちゃんの羊が笑う/夏−スタンド・バイ・ミー |
●「マイ・ブルー・ヘブン−東京バンドワゴン−」● ★☆ |
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2011年04月
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古書店+喫茶店を大勢の家族で営んでいる堀田家の賑やかな揉め事相談&奮闘記「東京バンドワゴン」の番外編! 語り手はいつもどおり堀田サチですが、時代は戦争が終わったばかりの昭和20年。つまりサチが堀田家に嫁入りする前のこと。 本書の面白さは、ストーリィそのものより、東京バンドワゴン=堀田家の由来、謎が明らかにされること。 ※本筋ではありませんが、戦争孤児であるかずみが自分の気持ちを鼓舞するため唱える言葉、それに象徴される彼女の健気さ・明るさが忘れ難い。 ※“My Blue Heaven”はジーン・オースティンの曲(邦題:私の青空) |
●「リライブ relive」● ★ |
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2012年10月
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死を迎えた人の前に、夢を食うと言われる“獏”が現れ、人生の分岐点に戻って人生をやり直したくはないか、と言う。 ただ単純な人生のやり直しストーリィではありません。人生とは自分だけで作るものではなく、それに関係する人もいたのですから。 しかし、鍵となる存在“獏”にもう一つ実感が湧かず、人生をやり直すなら前より良い人生になるのは当然のことだよなぁと思う気持ち、でもやり直せないからこそ人生ではないか、という思いが私自身にある所為か、読後感はイマイチ、というのが正直なところ。 「東京バンドワゴン」シリーズ以外の作品、期待して読むのですがどうもイマイチという読後感に終わってしまう。 輝子の恋/最後から二番目の恋/彼女が来た/J/生きること/あらざるもの/すばらしきせかい |
●「オール・マイ・ラビング−東京バンドワゴン−」● ★★ |
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2012年04月
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古書店+喫茶店を大勢の家族で営んでいる堀田家の賑やかな揉め事相談&奮闘記「東京バンドワゴン」第5弾! このシリーズ、私は大好きです。いつも楽しい気分になれること疑いなし、ですから。 この第5弾でも、堀田一家はますます賑やかです。IT企業の若社長=藤島が隣に建てた<藤島ハウス>が完成、藍子とマードック夫婦が移ると共に、かずみも引っ越してきます。 なお、本書で繰り広げられるストーリィは次のとおり。 あなたの笑窪は緑ふたつ/さよなら三角また会う日まで/背で泣いてる師走かな/オール・マイ・ラビング ※“All my loving”は、ビートルズのラブソング。 |
8. | |
●「ピースメーカー」● ★★ |
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2013年08月
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運動部と文化部間の対立が激しい赤星中学校。その理由は、各々の総合顧問を務める古株教師2人の確執にあるらしい。 昼の校内放送が終わった頃、毎日のように放送室へお茶入りの薬缶を持って現れるのが、顧問のコウモリ先生。 背景が学園ドラマだけに微笑ましく、しかも飛び切り楽しい。 一九七四年の〈ロミオとジュリエット〉/一九七四年の〈サウンド・オブ・サイレンス〉/一九七四年の〈スモーク・オン・ザ・ウォーター〉/一九七四年の〈ブートレグ〉/一九七四年の〈愛の休日〉/一九七五年の〈マイ・ファニー・バレンタイン〉/ボーナストラック |
●「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ−東京バンドワゴン−」● ★☆ |
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2013年04月
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古書店+喫茶店を大勢の家族で営んでいる堀田家の賑やかな揉め事相談&奮闘記「東京バンドワゴン」第6弾! マンネリ化という面がないではありませんが、それぞれ子供たちの成長する姿が描かれているので、そこに陥らずに済んでいるという観あり。 本書で繰り広げられるストーリィは次のとおりです。 春−林檎可愛やすっぱいか/夏−歌は世につれどうにかなるさ/秋−振り向けば男心に秋の空/冬−オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ ※“All my loving”は、ビートルズのレゲエ風なポップな曲。 |
●「東京ピーターパン」● ★★ |
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2013年12月 2011/11/15 |
早朝から翌朝までの24時間、時間と登場人物を追って展開していくストーリィ。 冒頭深夜に起きたドタバタ劇の挙句、3人の人物が高校生=聖矢が引き籠っている土蔵に駆け込み、登場人物が一同に揃うことになります。 各人のキャラクターも楽しく、24時間という時間設定の故にストーリィのテンポも良く、和気藹々として実に楽しい一冊。 |
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