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Marie=Helen Bertino 米国ペンシルヴェニア州フィラデルフィア北東部生。「プラネット・ダイアリー」にてアメリカン・ブック・アワードを受賞。 |
| 「プラネット・ダイアリー」 ★★ アメリカン・ブック・アワード 原題:"Beautyland" 訳:小澤身和子 |
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2026年06月
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主人公であるアディーナ・ジョルノは、探査機ボイジャー1号が打ち上げられた1977年に米国フィラデルフィアで誕生。 本作は、そのアディーナの誕生から作家として成功するまでを描いた成長物語。 ただ、一般的な少女成長物語とちょっと違うのは、彼女が宇宙人であるという処。 危機に瀕している故郷コオロギ・ライス星の人々にとって地球が居住可能な場所かどうか、それを探るため、テリーズという女性の子宮を通して地球に送り込まれた、という次第。 そのためアディーナは、母親が拾ってきたファックス機を使って彼方の<上官>たちに対し、定期的に報告を送ります。 いったいどういう設定、理屈建てなんだ?と訝しく感じてしまうのですが、それを言い出したら始まらないという処で、アディーナが宇宙人であるというのは妄想ではないようです。 宇宙人であるという点を除けば、シングルマザーの貧困家庭、ちょっと変わった処のある女の子というだけで、特段に変わるところはありません。 なお、彼女が上官に送る地球人の観察記録は、ちょっと偏りがあるなぁ。社会階級差が窺えて、ちょっとシニカル。 学校時代、親友トニやその兄ドミニクと親しくしていた間は良かったのですが、二人との別れ後、トニの孤独さが増していく。 何と言ってもそこは、地球人ではない、宇宙人ですから・・・。 終盤、孤独に耐えかねたアディーナの叫び、その痛切さが胸を打ちます。 アディーナの宇宙人であるという設定が効いている部分。 でも、自分は他の人と違っている、他の人と相容れない処があるという思いを抱えている人の孤独感も、アディーナの孤独感と共通するものではないでしょうか。 なお、アディーナの母親テリーズの人物造形が中々のもので、面白いです。 また、最後の部分、ふとロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」の最後を連想したのですが、皆さんは如何でしょうか。 星雲(誕生)/巨星(学校)/赤色超巨星(仕事)/超新星(ニューヨーク)/ブラックホール(死) |