茨城北部の歴史ある冷鉱泉 
         
        ■概要 
         
          茨城県の最北部、福島県との県境に近い大津港から山側へ数kmほどのところに、古くからの鉱泉「湯の網温泉」がある。2軒の宿があるが日帰りを受け入れてくれる鹿の湯松屋を訪れた。 
           
          海からそれほど離れていないがのんびりとした田園風景が広がっている。曲がりくねった道をたどっていくと雑木林に囲まれた農家のような宿に着く。 
           
            
           
          よく手入れされた庭や小道をみると、里山の豊かな農家という昔懐かしい雰囲気だ。開け放たれた玄関で立ち寄り湯をお願いすると、気持ち良く案内してくれた。 
           
            
           
        ■所在地  
         
          茨城県北茨城市関南町神岡下1435 
          TEL:0293−46−1086 
          FAX:0293−46−3780  | 
         
            
              
             
            ■印象 
             
            大小の浴室があるが、他に客がいなかったので相棒と大きいほうの浴室を貸切で混浴となった。入り口に男女の札があるので、客が少ない日は交代で利用するようだ。 
             
            浴室内はよく磨かれたタイルの壁に鹿が遊ぶタイル絵が嵌め込まれている。明り取りの窓はレトロな色ガラスが嵌め込まれている。 
             
            大きなポリバスに麦茶色のお湯が満たされている。床も茶色に染まっている。さっそく入ると、ぬるめにしてあって気持ちよい。キシキシする浴感、香りは少なめ鉄サビの香りがする。お湯のにごりは透明度は40cmくらい。 
             
            大きなカランから源泉が足せる。嬉しくてたくさん出してしまった。 カランの源泉は透明で、すっぱいような新鮮な鉄臭が感じられる。泉質は単純炭酸鉄泉(緊張低張性冷鉱泉)、源泉の温度15℃、pH6.2、成分総計357mg、揚湯量1.2L/分 
            である。 
             
            のんびり漬かって玄関先の待合室に行くと、お茶を勧められた。やさしい応対の女将さんを見ていると、親戚の家へもらい湯に行ったような気分になれる。 
             
            入り口の石碑によると戦国時代の文明年間の発見という。もちろん鹿の開湯伝説がある。静かに落ち着ける雰囲気といい、隠れたファンが多いだけあるところだ。 
             
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        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  10:00−16:00 | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                | 料金 | 
                500円 | 
             
         
         
           
          ■交通 
             
          常磐自動車道の北茨城ICを降りて国道6号線に出て北上する。大津港の手前、仁井田交差点で左折して県道154号線(山根大津港線)を西へ。国道から5kmほどで小さな看板を見つけて右に入る。狭い道を2kmほど。駐車場は広い。 
           
            
           
          調査日:2004年10月 
           
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