南アルプスの奥地の現代の秘湯 
           
          ■概要 
           
          南アルプスの高い山から富士川に流れ込む福士川の流域が富沢町だ。ほとんどが山林で、福士川に沿った谷間に集落がある。福士川を遡って、狭い渓谷の源流に近い山奥に奥山温泉がある。 
           
          奥山温泉への道は急峻な斜面にかろうじて造られた1車線の山道を延々と登っていく。一応舗装されているが、車がすれ違えないところだ。途中に案内板がないので、よほど不安になったころにキャンプ場と温泉施設が見えてくる。 
           
             
          温泉の建物は山小屋風だ。1992年にオープンした富沢町の施設である。内部は明るい近代的な建物で、予約すれば宿泊もできるそうだ。内湯と露天風呂、サウナがある。2階には個室もある。 
           
             
           
          ■所在地 
           
          山梨県南巨摩郡富沢町福士28−842 
          TEL:05566−6−3366 
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        ■印象 
            
          ふんだんに木を使った建物は、清潔で気持ちが良い。受付でお金を払って、早速浴室へ。2つの浴槽がある。 
            浴室はヒノキの壁なので、ヒノキの香りがある。 
             
            お湯が静かに溢れている。透明なさらりとしたお湯だ。 かすかにタマゴ臭と石油臭がある。わずかにつるすべ感もある。泉質はアルカリ性単純温泉、成分総量103.6mg、源泉の温度44.9度、湧出量340L(動力)だ。 
             
             
              
             
            露天風呂はずいぶん広い。半分屋根が掛けられている。周囲は木々で囲まれていて、その向こうには山々が見える。なにも人工的なものは見えないのが気持ちよい。 
            内湯はやや熱めだったが、露天は温めなので、景色を見ながらゆっくり長湯できる。 
             
            建物は 総ひのき造りの落ち着いたたたづまいだ。こんな山奥に立派な日帰り温泉があることそのものが驚きだ。静かに森林浴に来るには最高だろう。食堂がないので、持参するか、休日は昼時に来る移動販売車を利用することになる。 
             
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        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  10:00−5:00 
                    7−8月は9:00から | 
             
            
                | 休館日 | 
                  火曜日 
                    (祝日のとき翌日) | 
             
            
                | 料金 | 
                  500円(入浴のみ) 
                    1500円(入浴休憩) | 
             
         
         
          ■交通 
             
            東名自動車道の清水ICを降りて、国道52号線を北上する。道の駅「とみさわ」から案内板に従って県道に入る。途中から1車線しかない林道になるが、奥まで上り詰める。道の駅から13kmほど。駐車場は広い。 
             
               
             
            調査日:2002年6月  
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