大湯沼のお湯が楽しめる国民宿舎 
         
          ■概要 
           
          ニセコ連峰のチセヌプリの麓に温泉が湧き出す沼、大湯沼がある。大湯沼を見下ろす位置に町営の国民宿舎「雪秩父」がある。雪秩父の名前は今は亡き秩父宮にちなんでいる。秩父宮が青年将校であった1928年にニセコにスキーに来たことによる。 
             
            雪秩父のオープンは戦後の1967年だ。たいへん年季の入った建物でこの当たりの冬の厳しさが感じられる。裏には温泉の源泉である大湯沼がある。チセヌプリスキー場も近く、雪秩父からスキーで滑って行ける。 
             
              
             
            ずいぶん昔に訪れたときは半混浴の露天風呂があった。現在は大湯沼の遊歩道の整備などに合わせて1995年に大幅にリニューアルした。男女合わせて11個の露天風呂を造っている。 
          泉質は2種類あって、硫黄泉と鉄鉱泉と呼んでいる。硫黄泉は大湯沼の湯を引いたもので、泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)、源泉の温度56.5度、蒸発残留物 
          131mg/kgである。 
           
          もう一方の鉄鉱泉は動力揚湯で、泉質は単純硫黄泉(硫化水素型) 、源泉の温度52.2度、蒸発残留物458mg/kg、湧出量150L(動力)となっている。 
           
          ■所在地 
           
          北海道磯谷郡蘭越町湯の里680 
          TEL:0136−58−2328 
          FAX:0136−58−2802 
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            ■印象 
             
            露天風呂は階段状に造られている。上には屋根つきの露天風呂、階段を下ると左右に四角や円形の露天浴槽がある。一番下は中央に湯口のついた石柱がある大きな露天風呂である。大湯沼とスキー場が遠くに見える。 
             
              
             
            お湯は灰白色で、湯船の底に灰色の湯泥が溜まっている。硫黄泉のPhは4.9、なめると酸味があって硫黄の香りがする。露天風呂の浴槽が多いので温度はぬるめ、熱めとさまざまだ。 
             
              
             
            内湯は窓が小さいので暗めだ。硫黄泉と鉄鉱泉の2つの浴槽がある。どちらもかなり熱め。しっかりかけ流しなのでとても気持ちがよい。 
             
            古い建物だが、露天風呂の浴槽がたくさんあって、遊ぶによい。夏よりもスキーができる冬はスキー基地として特によい。遠くから立ち寄り客もずいぶん来ているようだ。 
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        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  9:30−20:00 | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                | 料金 | 
                500円 | 
             
         
         
          ■交通 
             
            札幌から国道230号線もしくは国道5号線を経由して、ニセコ町に行く。ニセコ町から道道66号線(パノラマライン)に入り、アンヌプリ方面へ進む。昆布川温泉を過ぎ大湯沼の案内を頼りに山道を登る。大湯沼の前に雪秩父がある。駐車場は広い。JRニセコ駅から湯本温泉行きのバス便あり。 
             
               
             
            オフィシャルページ 
             
             
            調査日:2003年2月 
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