海に沈む露天風呂 
           
          ■概要 
           
          北海道の南端に海に沈む露天風呂がある。北海道渡島半島の東南端、恵山(えさん)岬にある水無海浜温泉だ。恵山(618m)は小さい活火山で南の裾野は海に沈んでいる。その海岸にある温泉だ。 
           
          灯台のある岬から狭い道を降りていくと、一面に大きな玉石がある岩浜に出る。目的の露天風呂は海に張り出した形で作られている。新しく男女別の脱衣場が一段高いところに作られている。 
           
            
           
          背後は恵山山頂に続く崖地、正面は岩を重ねた波消しがあり、その向こうに太平洋が広がっている。2003年7月に大幅に改修されて広く大きくなった。 
           
            改修前 
           
          小さな村椴法華(とどほっけ)村は面白い名前だ。アイヌ語の「トットホッケ(岬の影)」が起源だとも、日蓮聖人の弟子日持聖人が唐に渡ったとの伝説から「唐渡法華」が起源とも言われている。 
           
          ■所在地 
           
          北海道亀田郡椴法華村恵山岬 
          TEL:0138−86−2111 
          (椴法華村観光係) | 
         
            
              
             
            ■印象 
             
            昔は剥き出しのコンクリートであまり綺麗でなかったが、改修されたと聞いて再訪した。海岸の地形はけっこう変わっている。露天風呂は3倍ほどの大きさになっている。離れて2つの浴槽があり、高さが違っている。昔は3段6槽だった。 
             
            もちろん混浴だ。先客は水着で浸かったり足だけつけたりしている。さっそく脱衣小屋で水着をつけて露天風呂に飛び込む。ちょうどよい湯加減だ。目の前の海の眺めが爽快だ。 
             
            底の玉石の隙間からお湯が湧き出している。お湯は海水より塩辛くない。現地の掲示で、泉質はナトリウム−塩化物・硫酸塩泉、源泉の温度は約50℃。 
             
              
             
            お湯の深さは潮の満ち引きで変化する。左手の浴槽は既に水面下になっている。海水が流れ込んでお湯が冷たくなっている。高い方の浴槽も徐々に海水面が上がってきている。 
             
            訪れる前には新聞の「暦」欄を見て、干潮の時刻を確認しておく必要がある。干潮から2時間過ぎると露天風呂は海に沈んでしまう。 
             
            すばらしい眺めが堪能できる露天風呂だ。 熱めの湯が好みなら干潮を少し過ぎてからがよいだろう。 
           | 
         
        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  最大干潮時から前後2時間 | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                  | 料金 | 
                   
                     無料 
                     | 
             
         
         
          ■交通 
             
            函館から国道278号線で西へ向かい戸井町、恵山町を過ぎて椴法華村に入る。椴法華村役場前を右折し道道231号線で恵山岬に向かう。岬の先を海岸まで下る。駐車場は10台程度が2箇所あり。 
             
              
             
            調査日:2003年9月 
             
            水無海浜温泉のパノラマ  
         |