鮮度が気持ち良い源泉大浴槽 
         
        ■概要 
         
        川治温泉は鬼怒川温泉から北に10kmほど奥にある。東武鉄道鬼怒川線のおかげで団体客向けの温泉として栄えてきたが、近年は団体客が減少して温泉街もいまひとつ元気がない。 
             
                  
             
          川治温泉は湧出量が多いので、全体としてお湯が良いところだ。その中でもかけ流しの湯量が多いところだと聞いていた登隆館を訪ねた。 
           
          登隆館は川治温泉で最も大きい一柳閣の隣にある中規模旅館だが、建物は古く昭和の古い雰囲気が漂っている。 
           
          川治温泉の発祥は、男鹿川のすぐ上流にある五十里湖(いかりこ)に関係がある。江戸時代始め1683年に大地震で男鹿川がせき止められ湖(五十里湖)ができた。 
           
          その後1718年に天災によって五十里湖が決壊した。この後下流の鬼怒川と男鹿川の合流点で温泉が発見された。これが川治温泉の発祥だ。 
           
          ■所在地  
           
          栃木県日光市川治温泉高原41 
          TEL:0288−78−0006 
        FAX:0288−78−0372  
         | 
         
              
             
              ■印象 
                   
                  浴室は男鹿川に面して温室のように広くガラス窓になっていて、とても明るい。そらまめ型の大きな浴槽がある。浴槽の中央底からたいへんな勢いでお湯が出ている。浴室の床はあふれたお湯で全体が温まっている。 
                   
        お湯は透明、ややぬるめのお湯だ。わずかに源泉の温度が低いので加温しているという。肌がスベスベする浴感だ。そのうちキシキシしてくる。 
         
        
            泉質は単純温泉、源泉の温度41.9℃、成分総計296mg、独自源泉で湧出量は644L(自然湧出)もある。分析表を見ると、重曹泉、芒硝泉が混じったような泉質だ。 
            
          ややぬるめで、そのうちに気が遠くなるようなすばらしい浸かり心地だ。お湯の鮮度が良くていつまでも浸かっていたい。川治温泉の実力を再認識した。 
               
            浴後はホカホカしてサッパリした浴後感だ。肌もサラサラになる。心地よいお湯なので、お勧めする。 
             
              | 
         
        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                11:00−18:00 | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                | 料金 | 
                500円 | 
             
         
         
           
          ■交通 
             
            日光宇都宮道路の今市ICを降りて、国道121号線を北上する。鬼怒川温泉、龍王峡を過ぎると川治温泉に入る。温泉街の中心部、交番の向かい側に登隆館がある。駐車場はあまり広くない。 
             
              
             
            調査日:2007年4月         |