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            小さな温泉街の共同浴場 
             
            ■概要 
             
            熱塩(あつしお)温泉はラーメンで有名な喜多方の北にある小さな温泉地だ。温泉街の最奥に古い曹洞宗のお寺である示現寺がある。 
             
            温泉街には狭い道に沿って古びた温泉旅館が数軒ある。お寺に近いところに下の湯共同浴場がある。 
             
            共同浴場は古い建物だが壁を青く塗ってあって最初は気づかず見過ごしてしまった。小さな共同浴場には受付がない。隣にある蔵造りの叶屋商店で入浴料を払う。 
             
              
             
            熱塩温泉は示現寺を再建した源翁禅師によって1380年に発見され、古くからの湯治場として利用されてきた。名前のとおり熱い塩の湯だ。会津藩が製塩を試みたともいう。 
             
            ■所在地  
             
            福島県麻耶郡熱塩加納村熱塩温泉 
            0241−36−3138(熱塩温泉旅館組合)  
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            ■印象 
             
            入り口を入るとすぐ脱衣場だ。浴室の戸に男女の表示があるが、脱衣場は一つだけ。 
             
            浴室には男女を分ける厚い壁があるが、入り口からはどちらも見えるのでほとんど混浴に近い。古い建物だがタイルはきれいに掃除されている。 
             
            お湯はかすかに黄緑色のにごり、けっこう熱い。源泉を一度枡に溜めてからちょろちょろと浴槽に注いでいる。湯口のパイプを木の栓でゆるく塞いで湯量を調整している。 
             
            熱いが肌触りの良いお湯だ。なめてみると苦味もある塩辛い味のお湯だ。しばらく浸かっていると手足の先までジンジン温まってくる。 
             
            昭和26年の泉質表示が架けてあった。泉質は含土類食塩泉、源泉の温度72℃、固形総量14.508g、pH7.0である。 
             
            ごく小さな共同浴場だが、地元の人によく手入れされている。源泉をそのまま楽しめるので一浴をお勧めする。 
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        ■営業 
         
        
              
                
                | 営業時間 | 
                  9:00−16:00 | 
             
            
                | 休館日 | 
                無休 | 
             
            
                | 料金 | 
                  200円 | 
             
         
         
           
          ■交通 
             
          磐越自動車道の会津若松を降りて、国道121号を北上する。道の駅喜多の郷を過ぎ、県道333号へ入り米沢方面へ進む。4kmほど行くと熱塩温泉の看板あるので右折して温泉街への狭い道に入る。温泉街の最奥に共同浴場がある。示現寺前に数台駐車できる。 
           
            
           
          調査日:2005年11月  |