思い出シリーズ −鍵、奇跡のカムバック− -2006.08.16Up もう11年か12年ぐらい前のことだ。息子達の経験にと思い家族みんなで海水浴に行くことにした。場所は関東近辺ならどこでも良かったのだが、阿字ヶ浦に行くことにした。遙か遠い昔の記憶だが、ボクにとって印象の良い海水浴場だった。 |
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中学生の頃だが当時特に仲良くしていた3人の中に医者の息子がいて、大洗海岸に別荘があるという。夏休みにみんなでこないか。。。という話しになって仲良し4人組でお世話になった。実はボクは水泳は大の苦手である。金槌とまではいかないがバタバタと少し浮いているのがやっとだ。大洗という海岸はすぐに深くなってしまう海岸で、そうしたボクには楽しめない海岸だった。そんな時、別の海水浴場に連れて行ってくれるということになり、阿字ヶ浦にいくことになった。阿字ヶ浦は見事な遠浅の海岸で、沖へ歩いていっても海面がなかなか腰までこないようなところだった。近くの海岸でもこんなに違うのか…と思ったが、安心して楽しく遊んだ記憶が強い。 | ||||||||
(地図.1) | ||||||||
そんな訳で阿字ヶ浦に行った。車で日帰りである。早く着いたわけではないので、海辺の駐車場はもう一杯で、少し離れた道の脇に止めざるを得なかった。海水パンツももってないボクは昔のサッカーパンツ(今のと違って小さいので腰にピタッとしている)をはいていた。シートやら浮き輪やらパラソルやらもって海岸まで歩いていったわけだが、その時ボクは車のキーをサッカーパンツの後ろのポケットにポイと入れてしまった。海岸で陣取った時には、車のキーのことはすでに記憶の外である。 子供達と海に入ったりして半日適当に遊んで、さあそろそろ帰ろうかという時間だ。荷物をまとめて、車のところまでくるが、そこで気がついた。あっ!鍵が…。申し訳程度のポケットに鍵が残ってあろうはずがない。。。正直途方に暮れた。。。 ゆうこんが、連絡しなくちゃいけないしもしかしたら届いているかもしれないし海の家にもどろうと言う。しかし、この広大な海の中で落とした鍵が見つかるとは思えない。鍵紛失の連絡をしてから、いつ帰れることやら。。。というより、とにかくそうしたトラブルに陥った事自体がショッキングなのだ。。。ともあれ、海岸にもどって一番最寄りの海の家に立ち寄って、「あの〜、車のキーを無くしてしまって。。。」と話しかけると、「たった今鍵が届いてますけど、見てみます?」と言われて、ハイと見ると、なんとそれはまさにボクのキーではないか!!!こんなことがあるのだろうか。。。気が動転している中、「これ、ボクの車のキーです!」店の人は、届けてくれたのは、ほら!あそこを歩いている人ですよ!とのことだ。。。急いで駆けつけてお礼を言う。もっていた千円だったか2千円だったかを無理繰り渡してお礼を述べた。そして、何事もなかったかのように無事帰路につくことができました。。 これ、ホントの話なんです。
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思い出シリーズ 潮干狩りの巻 -2006.04記載 2006.08.16Up 【潮干狩り 危うく水難編】 もう20年ぐらいも昔の話だが、仕事の関係で静岡に移り住んでまもなくの時だった。3月に引越ししてやっと落ち着いてきた5月の連休の時の話だ。浜名湖で潮干狩りができるとのことで、行くことにした。ボクとゆうこんは結婚してまだ半年、夫婦二人だけの気楽な時だったが、○時に出発!とか言いつつ、結局毎度の事ながら1〜2時間は遅れるというのが我が家の恒の例し。。。なんだかんだと日も高くなっての出発だ。道路事情は順調。浜松大橋の上では我が家の軽(乗用車)は強風に煽られて横滑り状態だ。。弁天島の潮干狩り場は、渡し船で湾の中州に渡してもらってそこでアサリを捕るのだ。船着き場に行くと、なんと!もう帰りの客がワンサカである。これから取りに行こうなどという客はほとんどいない!。潮の関係で×時ごろまでしかできないということだった。なるほど!言われてみれば当たり前。潮のことを考えずにきたアホさ加減に我ながらあきれるが、来てしまったからには少しでも捕らないとしまらない。赤いアサリを見つけたら景品をくれるとか言っている。。。なんだそりゃぁ!とガックリくるが、ガタガタ言っている暇もない。船で中州に渡してもらって、さあ潮干狩り開始である。 潮干狩りは、子供の頃(小学校)に一回だけやったことがある。町会の日帰りイベントだったと思うが、子供心に楽しい思い出だ。きっと木更津あたりだったのだろうと思うが場所は記憶がない。子供にとってはどうでも良いことだった。アサリ以外に「シオフキ」とかいうのがいて、それは捕っても美味しくないとか言われた記憶がある。また、とあるおばさん数名は沖の方だか遠くまで足を運んで、近場で捕っていた我々にくらべて遙かに見事なアサリを大量に捕っていた。時間をかけてでも良い場所へ行かないとダメなんだな〜と感心した記憶もある。 さて、我々も出遅れたとはいえ、回りには捕ってる人もまだ沢山いる。とにかくエッサカホイサカと砂を掘ってアサリを探す。まあ、適当にとれるという感じだったかな〜〜。出遅れを取り戻そうと一生懸命下を向いて捕っていたが、ふとなにやら声がするのに気がついた。顔を上げて回りを見ると、なんと人っ子一人いないではないか。。。ゆうこんと顔を見合わせて驚く…と、遠くの方で船頭さんが、おーい!とか叫んでいる。どうも早く船にもどってこいと言っているようだった。誰もいないのに焦って、船の方に向かって進むが、あれよあれよと潮が満ちてくる。あっという間に、もう膝まで海面が。。。船に向かって行くが、既にジャボジャボとなかなか進まない。さすがに焦ってくる。必死になって、なんとか海面が腰にくるまでには船に着いた。。。 あぁ、あぶなかった〜〜。 【潮干狩り ハマグリ編】 [1年目:序章編] 関東にもどってきて、また潮干狩りをやってみたくなった。今度は子供達に体験させようという意図もある。海水浴より獲物があるのが良いという食いしん坊の発想でもある。当時はまだインターネットもないので、本屋でガイドブックなどを立ち読みするしかない。木更津の潮干狩りのことなど情報を仕入れるが、色々ある潮干狩り情報の中に、天然のハマグリが捕れると書いてあるのを見つけた。客寄せに毎日ばらまいたアサリを人混みの中で後生大事に捕って、一袋いくらと金を取られるのじゃあなんとも情けない。ホントかい?とも思うが、無料で天然のハマグリが捕れるとの超魅力的な記載にぐっときた。場所は大竹海岸という九十九里浜で鹿嶋市の北の方の海岸である(地図.1)。さっそく本屋で釣りの雑誌を立ち読みして、昼間大潮で土日にかかる日を選定する。昔、浜松の潮干狩りでの失敗はもうしないぞ!大潮の数時間前に行って、万全で臨もうという作戦だ(当たり前だが…)。5月頃が潮干狩りの季節だが、それは気候と潮の関係からその頃が良いということを初めて知った。 そして、当日。いざ目指すは大竹海岸である。どこに止めたら良いかも分からないが、同じ目的の人達も適当にいるようだ。。。夏ならにぎわっているのだろうが…、適当な駐車場に適当にとめる。海岸ではパラパラと潮干狩りをしている人達もいるが決して多くはない。中にはこれはプロかという重装備の人もいて、海の中で腰まで浸かって捕っている。よく分からんが、とにかく波打ち際で、砂をカキカキ掘ってみるが、捕れる気配は全くない。周りの人を観察すると海の中に入ってなにやら捕っている様子。いろいろ場所を変えながら、忍者熊手で砂を掘ったり、膝下の浅瀬で足でグリグリ砂を掘ったりしていると、足に貝が当たることがある。手を突っ込んでみるとアサリ程度のハマグリが捕れた。最初は全然捕れなかったのが、やっていると何故か少しとれてくる。コツとまでは行かないがなんとなく捕れてくる。結局、波打ち際で掘ったり、ちょっと深いところで、グリグリしたりして、アサリ程度の小さなハマグリを20個ぐらい捕ることができた。みんなで、といってもほとんどの戦力はボクだけだが、数時間で20個程度だから収穫としては寂しいかぎりだが、ハマグリというところがとっても嬉しい。子供達も海で遊べたことで、特に不満はなさそうだったのが救いだ。潮も満ちてきたので、浜辺でキャンプセットを使って焼きそばだかを作って腹ごしらえ。外で作って食べるのもとっても楽しい。収穫は今一だったが、ハマグリが獲れたということで、とっても嬉しい潮干狩りだった。 [2年目:大収穫編] 昨年ある程度コツも分かったし、今年はたまたま見つけた60センチ程度の柄がついた貝取りのアイテムも手に入った。というわけで、昨年に続いて挑戦である。 昨年と同じところに行って、適当に波打ち際で取り始めるが、そこへ重装備のおじさんが通りかかる。「そんなところじゃあ捕れないよ。ホラ、こっちへ付いてきな。。」と声をかけられた。は〜いとと付いていくと、おじさんは少し歩いてから深い方へ入っていく。ボクらはそこまではいけないけど、少し浅瀬であちこち掘り始めると、まもなく立派なハマグリがとれた。おぉ!。 さて、収穫したハマグリはバケツに一杯で入りきれないくらいだった。幅5cm程度の立派なハマグリが山のように捕れるなんて。。。なんだか信じられないが、とにかく嬉しくてしょうがない。大収穫に上機嫌で帰宅したのでした。 家に帰って、さっそく大鍋に移しながら数を数えてみると、108個もあった。父母や仲の良いご近所にお裾分け、子供が明日学校の先生にも上げたいとかで配るものの、まだまだ山のようにある。それほど長持ちするわけではないので、今日明日はさっそくハマグリ三昧だ!。定番のお吸い物、焼きハマグリに加えて、ハマグリの炊き込みごはんも堪能するが、まだまだある。エーイ、ハマグリの酒蒸しにしてしまえ!。豪快に酒蒸しにもしてしまう。。。他に何したか忘れたが、こんなにハマグリを食べたのは初めてだ!素晴らしく美味しかった。 さて、これに気をよくしてもう来年の作戦だ。2年ハマグリ獲りを行って何となくコツが分かった気分なのだ。不十分なアイテムでもこんなにとれた。急ぐ必要はないが、プロ風の重装備のオッサンとまでは行かなくても、柄が長く砂底をざっくり漁れる良いアイテムを探しておこうと思ったのでした。。。これぞというアイテムは見つからなかったが、熊手のような農機具に目の大きな金網をくくりつけたアイテムを作った。 [3年目:討ち死に・考察、5年目:惨敗編] そして、3年目。勇んでハマグリの潮干狩りに行く。ポイントは当然去年の辺りだ。が、今年はなかなかとれない。捕れないと海水の冷たさも身にしみる!。。。今年のハマグリは大きいのだが、数が少ない。結局、大きいのは幅8センチ程度あったが、数は全部で7つだけだった。う〜ん、去年はあんなに捕れたのに〜〜。今年は失意の中帰ってきたのでした。 さて、そこで考察。ある仮説を立ててみた。それは「3年周期説」というものだ。
そして、実行しました。一年おいてその翌年、大量のハマグリを期待して行きました。結果:惨敗。とにかく全然捕れませんでした。。。回りの様子を見ても大して収穫している様子もない。私の3年周期説は見事にうち砕かれました。そこで、適当にネットで調べてみると、収穫は年々減る傾向にあるような記事もあった。 そして、この年をもってボクらの潮干狩りは終わったのでした。 [その他・備考など]
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