超久々のレシピアップです。
						ホンビノス(貝)を使った本物のクラムチャウダーです(^^)。
							ホンビノスは、1990年代に千葉の海で見つかった貝を、黒住耐二さんが日本で初めて同定した貝である。米国からの船のバラスト水に入っていたものが東京湾に定着したものと考えられています。
						このホンビノス、米国では、リトルネッククラムとかチェリーストンクラムという名で売られていて、クラムとして生食でも出てくる。ちなみに「クラム」とは二枚貝の総称である。
						クラムチャウダーといえば、日本ではアサリを使うことが多いような気がするが、本場米国では、実はホンビノスを使う。ホンビスは、味わいはとても良いのだが、火を入れると身が固くなる。なので、小さく刻んでスープにするというのは、とても理にかなった使い方だと思う。
						ホンビノスの味は、基本的にハマグリ系の味わいです。火を入れすぎないように上手く酒蒸しにしてもとても美味しい。お吸い物でも良いが、どうしても身が固くなりがちなので、その辺りの注意が必要だ。
						【材料】
						
							- ・     ホンビノス 2kg
							
 - ・     タマネギ 中3個
							
 - ・     ジャガイモ 2個
							
 - ・     人参 1本
							
 - ・     (ベーコン 適量)
							
 - ・     お酒 300ml程度(お酒と水半々でもよい、また白ワインを使っても良い)
							
 - ・     牛乳 1000ml+α
							
 - ・     生クリーム 150ml
							
 - ・     オリーブオイル 少々(多めに使うと炒めやすい)
							
 - ・     バター 少々(20〜30g程度)
							
 - ・     小麦粉 大さじすり切り2杯(15g程度)
							
 - ・     (胡椒 お好みで少々)
							
 - ・     (パセリ お好みで少々)
						
 
						【手順】
						1.ホンビノスを酒蒸し風に火を入れて、身とスープを取る。
						
							- (ア)  ホンビノスには泥が付いていることが多いので、たわしなどでホンビノスをしっかり洗う。
							
- (イ)  洗ったホンビノスを大きなフライパンに入れて、お酒200ml+水適量を入れて、フライパンに蓋をして火を付ける。
							
- (ウ)  沸騰してきたら、蓋を開けて、菜箸などでガラガラ回していると、ホンビノスの殻が開いてくるので、隙間が開いてきたら。すかさず菜箸でボウルに移す。
							
- (エ)  全てのホンビノスをボウルに取ったら火を止める。白く濁ったホンビノスのスープができる。
							
- (オ)  ボウルに取ったホンビノスは、小さなキッチンナイフ等で身を殻から外して、身を小さな器に取る。全て取ると、概ね230g〜程度の身が取れる。
						
     
						2.タマネギをしつこく炒めてから、ゆるいホワイトソース状のスープを作る。
						
							- (ア)  全てのタマネギを粗い微塵切りにする。
							
- (イ)  フライパンにオリーブオイルを多めに引いて、タマネギがややあめ色になるまで、焦がさないように30分程度はじっくり炒める。
							
- (ウ)  サイコロ状に切ったベーコンも加えて炒める
							
- (エ)  バター20〜30g程度を加えて炒める。
							
- (オ)  薄力粉、大さじ軽く2杯分(約15g)を一箇所に固まらないようにバラバラと入れて炒める。
							
- (カ)  軽く暖めた牛乳を少しづつ加えてゆるいホワイトソース状のスープにする。1000ml程度使う。
							
- (キ)  深い鍋に移して、ここにホンビノススープを入れて、沸騰させないように火を入れる。
						
       
						3.さいの目に切ったジャガイモと人参を一茹でしてから、鍋に入れる。
						
							- (ア)  ジャガイモは皮を剥いてサイコロ状に切る
							
- (イ)  人参も皮を剥いてサイコロ状に切る
							
- (ウ)  鍋にお湯を沸かして、サイコロ状のジャガイモと人参を入れて数十秒程度茹でる。
							
- (エ)  ザルに明けて、ジャガイモと人参を鍋に入れて沸騰させないように火を入れる。
							
- (オ)  塩味加減を確認して、更に200ml程度の牛乳を加えるなどして味を概ね調える。
						
     
						4.仕上げ
						
							- (ア)  ホンビノスの身を、包丁でザクザクと切って、鍋に入れる。
							
- (イ)  塩加減を見て味を調整する。お好みで胡椒を入れても良い。
							
- (ウ)  最後に生クリームを100ml〜入れて、沸騰しない程度に火を入れて出来上がり。
						
   
						
						備考:
						
							- 日本では、アサリを使うのが定番となっていると思われるが、米国でのクラムチャウダーはホンビノスを使うのが普通である。ホンビノスは、火を入れすぎると身が固くなる欠点がある。小さな切り身にして使うか、あまり火が入らないよう工夫をするとよい
							
							
 - 写真がないが、ホンビノスは、「59)ホンビノスご飯 -2008.07.14 Up」をご覧下さい(^^)
							
 - ホンビノスが入手できないときは、代わりにハマグリやアサリでやっても良い。
							
 - お酒の代わりに白ワインを使っても良い(というか、その方が普通かも〜)
							
 - 器に盛って、パセリをパラパラと加えても良い
							
 - ホンビノスの身とスープは時間のある時にやって、冷凍ストックしておくと便利。
							
 - ホンビノスからのスープだけで十分な塩味が出るので、追加で塩を使うことはほとんどない。
						
 
						
						以上