すると意外なことに、ペン君が横たわると、
ペン君内のお魚たちが、
次々と川へめがけて威勢良く飛び出ていき
ペン君はみるみるうちにしぼみ、
ヨレヨレになって川に沈みかけていきました。
希望に満ちたお魚くんたちと、沈みかけたペン君。
私はその対照的な光景を目にし
思わず語りべとして酔いしれてしまい、
気がつくと、ペン君は川に流され
私一人だけ、川辺にたたずんでおりました。

 
   




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