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更新日:2016.7.30

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 山での 1枚 :  漸く見えた鹿島槍ヶ岳の双耳峰

漸く見えた鹿島槍ヶ岳の双耳峰 2016/7/20

 WHAT'S NEW    《 2016年 7月30日 記 かなりの長文ご容赦 

6月18日の白毛門・朝日岳では熱中症に近い状況に陥り、 散々な登山となってしまったのだった。
しかし、これに懲りることなく、山に行きたいという気持ちは強く持っていたものの、その後、なかなかチャンスが無く、 いつのまにか 7月も後半に入ってしまったのである。
梅雨時とは言え、時折 晴れの日が巡ってきてはいたのだが、どういう訳か山行に適した日に用事があることが多く、 また用事がなくても体調の方が今一つという状態の時もあって、ズルズルと日を重ねてしまったという次第である。

流石に焦りが出始めてきた中、小生がフリーな状態にある 7月20日は比較的天候が良さそうだということで、 待ってましたとばかりに山に行くことにする。
さて、行き先であるが、この時期であればやはりアルプスに登りたくなる訳で、色々考えた結果、天候なども考慮して、 今年初めてとなる北アルプスを目差すことにする。ただ、1ヶ月ぶりの登山、しかもその間に運動らしいことはほとんどしておらず、 現状 体力にあまり自信が無いことから、足慣らしを主体とした山選びを行うこととし、結局 爺ヶ岳に登ることにする。
この爺ヶ岳には 22年前に扇沢から鹿島槍ヶ岳、五竜岳を縦走した際に登ってはいるのだが、当時は通過点という位置づけでしか無くてあまり記憶に残っていないことから、 今度はじっくり楽しみながら登ろうというものである。
さらには、この爺ヶ岳に 4、5月の残雪期に登ろうと狙ってもいたのだったが (残雪期は途中から南尾根を登る)、 残念ながらタイミングを逃してしまい、そのことが頭に残っていたこともこの山を選んだ理由である。

7月20日(水)、2時過ぎに横浜の自宅を出発する。 上空には雲が多いものの、目差す北アルプス方面は晴れているはずである。
しかし、このところ午前1時過ぎに寝るという生活を続けているため、早く床についても眠れるはずもなく、結局 2時間弱の睡眠時間である。 これが後で響いてこなければよいのだが・・・。今後は前夜に現地に入り、車中で仮眠を取るという方法も考えねばならないようである。
いつも通り横浜ICから東名高速道に入り、海老名JCTから圏央道へと進んで、さらに八王子JCTにて中央自動車道へと入る。
この辺も空に雲が多く、少々本日の天気が心配になる。
岡谷JCTから長野自動車道に入っても、やはり空に雲が多く、本来見えるはずの北アルプスの山々はほとんど見えない。
梓川SAにてトイレ休憩を行うとともに、SA内のコンビニにて本日の食料、水などを購入し、安曇野ICにて高速道を下りる。

ICからはまっすぐに進んで県道310号線を走り、 いつもの通り 重柳の交差点にて右折して一般道を進む。
道は途中から県道306号線となり、右手に高瀬川を見ながらの長いドライブが続く。やがて一般道へと変わるが、基本的に道なりである。
なお、嬉しいことに、この頃になると前方の雲間に鹿島槍ヶ岳と思しき山が見えるようになり、少し本日の天候に光明が見えてくる。
蓮華大橋南の丁字路を右折して安曇野アートラインに入り、すぐに高瀬川に架かる橋を渡ると 『 ← 大町温泉郷 』 の標識が見えてくるので、 そこを左折して暫く進む。
やがて道は県道45号線にぶつかり、そこを左折すれば後は扇沢まで道なりである。

道は山に入って行き、木立の中を抜けていく。 いくつかのスノーシェッド、ロックシェッドを潜っていくと、右手に柏原新道の入口が見えてくるが、 その向かい側、道路左手にある駐車スペース (8台程のスペース) は満杯である。
さらに先の扇沢橋を渡った所にある駐車スペースの方は、『 7/19−11/30まで治山工事のため駐車不可 』 との立て札があるためここもパスし (但し、結構 登山者が駐車していたようである)、さらに先にある市営第二駐車場に車を駐める。
こちらは四割程度の埋まり具合であるが、平日であることを考えると結構な数になる訳で、 もう既に夏山のハイシーズンに入っているということなのであろう。時刻は5時26分。

身支度を調え、5時33分に駐車場を出発。県道45号線を下って戻り、 柏原新道入口へと向かう。
5時38分に柏原新道の入口に到着。入口には登山相談所が開設されており、持参した登山届を提出する。
さて、肝心の空模様であるが、どうやら天気予報通りのようで、上空に雲はほぼ無くなり、本日は晴れが期待できそうである。
暫く緩やかな登りの道を進んで樹林帯に入ると、途中から右の支尾根に取り付くことになり、ここから急登が始まる。
道は良く整備されており、石が敷かれた歩きやすい道が続くが、未だ目覚めぬ身体には結構キツイ。
また、平日にも拘わらず登山者は多く、途中で合計 10人程の登山者を追い抜く。平日のために若い方がおらず、小生のような年配者が多いため、 体力の落ちている小生でも追い抜くことができるという訳である。
また、この辺はモミジ坂と呼ばれているようで、周囲にはカエデらしき木も見られるが、この時期 周囲は緑一色である。

ジグザグに斜面を登っていく。足下には木の根、そして石が敷かれた状態が続く。
基本的に登りが続くが、途中、踊り場のように平らな道が現れて少し早くなった呼吸を整えることができる。
また、左手の樹林越しに周囲の山々がチラチラ見え始めるが、断片的であるため、どの辺の山なのか全く分からない。
やがて周囲は低木帯に変わり、少し進むと、左手に遮るもの無く稜線が見通せるようになる。どうやら蓮華岳方面のようである。
その稜線の後方には雲一つ無い青空が広がっており、テンションがグッと上がる。
そして、そこから少し登れば 『 八ツ見ベンチ 』 であった。時刻は 6時13分。
ここにはその名の通りベンチが置かれていて、ここから八ヶ岳が見えるためにその名が付けられたようであるが、 本日 八ヶ岳方面は雲に覆われており、全くその姿を見ることができない。

八ツ見ベンチを過ぎると、再び樹木が多くなり、その間から今度は先程の蓮華岳の右側にある針ノ木岳、 スバリ岳の姿が見えるようになる。但し、針ノ木岳の手前にある大雪渓は角度的にまだ見ることができない。
また、針ノ木岳からそのまま手前下方に目を下ろせば、扇沢駅とその手前の駐車場が見えている。さすがに有料駐車場の方はガラガラのようである。
緩やかながらも登りはまだまだ続くが、やがて周囲に杉の木が多く見られるようになり少し雰囲気が変わる。今度は樹林の間から岩小屋沢岳が見えるようになるが、 岩小屋沢岳よりもむしろその右側に続く小さなピークの固まりの方が魅力的である。
傾斜の方は大分緩やかになり、足が結構進む。暫く展望の利かない道が続いた後、今度はスバリ岳と岩小屋沢岳の間にある赤沢岳、鳴沢岳の姿が見えるようになる。
この種池山荘から岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と続く稜線はなかなか魅力的であり、いつかトライしてみたいところであるが、 今の体力では山中に一泊せざるを得ないため、少々二の足を踏むところである。

道はやがて樹林帯を抜け、崖の縁を進むようになる。この辺はほぼ平らな道が続き、 展望も開けて気持ちが良いが、左下は崖であり足下には注意が必要である。但し、下り斜面に草木が多く、高度感はほとんど無い。
ここからは、ここに至る迄に断片的に見えていた稜線を遮るもの無く見ることができるようになる。まずは南西の方向に蓮華岳が見え、 そこから右に針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳が続いている。
また、針ノ木岳の下方に針ノ木雪渓も見ることができるようになり、その急角度に少々驚かされる。
そして、見晴らしの良い崖の縁を通過し終えると、その少し先にはケルンがあり、『 種池 3時間半 』 と書かれたプレートも置かれている。 時刻は 6時35分。出発してからまだ 1時間しか経っていないので、ここも休まずに通過する。

この先も少しの間 崖の縁を進むが、下方に草木が多く、 全く谷底は見えることができない。
一方で、岩小屋沢岳とそこから右に続く稜線がよく見えるようになり、その深く刻まれた山襞とそこに未だ残る雪が印象的である。
ここまで真っ直ぐな道が長く続いていたが、道は再びジグザグになって高度を上げていく。そしてそのジグザグな登りが終わると、再度展望が開け、 蓮華岳、針ノ木岳方面がよく見えるようになり、やがて 『 駅見岬 (えきみさき) 』 と書かれた標識がぶら下がる場所に到着する。
時刻は 6時53分。
ここからは扇沢駅が見えるので、この名が付けられたのかもしれない。
因みにこの柏原新道では、谷側に張り出した尾根を道が横切る場所に 『 岬 』 という名が付けられているようである。

道の方はかなり緩やかになって、前方には岩小屋沢岳よりもさらに右側の稜線が良く見えるようになり、 その稜線上に本日の通過点となる種池山荘も見えてくる。しかし、そこまでまだかなり距離がある。
また、先程までよく見えていた針ノ木岳から鳴沢岳に掛けての稜線下方に少し雲が湧き始めている。
やがて 『 一枚岩 』 と書かれた標識のある場所を通過したが、一枚岩というのがどれなのかよく分からない。足下に分厚い板状の岩が少し露出していたのでこれが一枚岩なのであろうか。
なお、帰宅後に調べると、この辺が柏原新道のほぼ中間点とのことである。時刻は 7時10分。
一枚岩から暫く進むと、また左手に針ノ木岳から岩小屋沢岳へと続く稜線が見えてくるが、今や雲が鳴沢岳、赤沢岳を隠しており、 徐々にスバリ岳・針ノ木岳方面へも延び始めている。

足下には相変わらず石がゴロゴロしているが、その密度が徐々に高くなり、 仕舞いには完全に石畳のようになる。
また、道の周囲には細いダケカンバ、そしてシラビソなどの木々が見られるようになる。
この石畳は人力にて整備されたと思うが、結構距離が長く、この道を整備された方々の苦労は大変なものであったと思われる。
見上げれば、再び稜線上に種池山荘の建物がチラチラと見えるが、やはりまだまだ遠い。
7時28分に 『 石畳 』 と書かれた標識の横を通過、石畳はこの後も続く。
時折 開けた場所を通過し、そこから針ノ木岳方面が見えるが、今やスバリ岳は雲に飲み込まれんばかりの状態である。 この時期、午前中は雲がなく、気温が上がる午後から雲が湧き出るというイメージがあるが、本日はそれがかなり早いようである。
はてさて、目差す爺ヶ岳、そしてそこから見えるはずの鹿島槍ヶ岳、剱岳、立山はどのような状態であろう。

意外と長かった石畳が終わると、道の方は今まで以上に緩やかになり、 やがて 『 水平道 』 と書かれた標識が現れ、その名の通り水平な道が続くようになる。時刻は 7時35分。
時折 展望が開けるが、今やスバリ岳は頂上直下まで雲が迫っており、針ノ木岳、そして蓮華岳の下方にも雲が湧き上がってきている。
7時37分 『 水平岬 』、7時40分 『 包優岬 』 と書かれた標識を通過する。ただ 『 包優 』 と言われてもその謂われ、意味が分からない。
また、さすがにこの頃になると、種池山荘のある稜線はかなり近くに感じられるようになるが、一方で稜線に到達するためには急斜面が待っており、 疲れが出始めた身にはやや億劫に思われる。
歩き始めてから既に 2時間を経過しているため、そろそろ休憩しても良いかなと思い始めた頃、『 石ベンチ 』 と書かれた標識が現れ、 その名の通りそこには腰掛けるに適当な岩がいくつか置かれている。
ただ、ここまでまあまあのペースで来られたこと、そして岩小屋沢岳方面に雲が湧き上がってきているのを見ると、できるだけ早く稜線に立つべきとの思いが強くなり、 そのまま通過して先へと進む。時刻は 7時44分。

左手後方を見ればスバリ岳は完全に雲の中であり、雲は次に針ノ木岳を飲み込もうとしている。 これを見て、自然と足が速くなる。
道の方は、『 アザミ沢 』 と書かれた標識にて左に大きく曲がっていく。なお、アザミ沢に水は流れていない。時刻は 7時48分。
大きく向きを変えたことで、ここからは登山道に日が当たり始める。本日は先日の白毛門、朝日岳の時と違い、涼しいのがありがたい。
やがてガラ場に到着。時刻は 7時56分。
ガラ場の手前には、通過時の注意点が書かれた標識が立っている。その中で気になったのは、 『 サルやカモシカが上方にいる時 石が降ってくることもあります 』 との一文。 22年前にこの柏原新道を登った際に、登山道脇の木の上にサルを見かけたことを思い出す。
22年前は、宮崎に単身赴任中で、夏休みに家族のもとに帰る際、まっすぐには帰らずに名古屋空港に下り、 名古屋から扇沢への夜行バスにて鹿島槍ヶ岳、五竜岳の縦走を行ったのだった。
九州には 2,000mを超える山がなく、少々ストレスが溜まっていたため、大切な家族をないがしろ ? にしてしまった次第である。

さて、ガラ場であるが、左に下るガレた急斜面を横切っていく。 確かに上部にサルやカモシカが居て落石を起こされたらかなり危ない状況である。また、足下も細い道のため、慎重に通過する必要がある。
ガラ場を通過すると、道は左に曲がっていくが、道自体が少々左下の谷へと傾いているためか、右の斜面にロープ、鎖がつけられている。 しかし、利用しなくても問題なく通過することができる。
また、この辺からは道の周囲に高山植物が多く見られるようになり、特に黄色いキンポウゲがよく目立つ。
少し高度を上げて右に回り込んでいくと、再び周囲の展望が開ける。しかし、最早 針ノ木岳は雲に飲み込まれてしまっており、 蓮華岳も風前の灯火といった状態である。これを見て、稜線に登り着いた時の状況がますます気になり始める。

道の方は少し傾斜がキツくなり、その途中に 『 富士見坂 』 の標識が現れる。 時刻は 8時7分。
富士見坂というからには、富士山が見えるのかもしれないが、蓮華岳の左側は完全に雲に覆われており、確認することができない。
さらに傾斜のある道を登っていく。どうやら道は既に種池山荘のある稜線への登りに入っているようである。
ジグザグに斜面を登る。足下が再び石畳のようになり始めると、今度は 『 鉄砲坂 』 と書かれた標識が現れる。時刻は 8時16分。
雰囲気的に種池山荘はもうすぐのようである。

周囲は灌木帯となり、先の方に灌木帯の切れ目が見え、その後方に空が広がっている。
しかし、その空は青ではなく、どちらかというと白い状態である。こちら側にもガスや雲が出てきているようだ。
その灌木帯を登りきると、種池山荘が現れることを期待していたのだが、残念ながらそう甘くはない。その後 草の斜面が続く。
しかし、左に緩やかに曲がって行くと、すぐにガスが漂う中に種池山荘の建物が見えてきてホッとする。 ただ、周囲はガス、これでは爺ヶ岳山頂のコンディションも悪そうである。
ハクサンフウロが沢山咲く斜面を登り、種池山荘には 8時29分に到着。山荘前のベンチに荷を下ろし暫し休憩。
トイレをお借りした後、周囲を見渡す。ガスが上がってきてあまり展望は得られないものの、西側のガスが僅かに切れて、 別山、真砂岳が見えており、別山の右後方には剱御前も見えている。
これらの山々は山襞の間に雪がまだ多く残っており、如何にもアルプスらしい雰囲気を醸し出している。
しかし、喜んだのも束の間、すぐに山はガスに飲み込まれてしまったのであった。

この状況にガッカリしながら 8時47分、爺ヶ岳に向けて出発する。
東側へと進むのだが、ガスでほとんど周囲の景色を見ることができない。
やや盛りを過ぎたチングルマなどが咲くお花畑の中を進む。前方を見れば、こちらから延びていく稜線が途中からガスの中に入ってしまっている。 但し、左方には爺ヶ岳の北峰らしき高みがボンヤリと見えている。
道は左へと曲がりながら高度を上げ、やがて稜線上に登り着く。ここからは暫く平らな道が続く。
振り返れば、ガスの中にうっすらと剱岳の姿が見えている。先程の状況から展望は諦めていただけに、薄い膜が掛かったような状態とはいえ、 テンションが上がる。さすがに剱岳には多くの雪が残っている。
そして道の左手には鹿島槍ヶ岳も見えている。鹿島槍ヶ岳の左側はほとんどガスがないため、南峰の方は青空をバックにハッキリと見えている。 しかし、南峰から冷乗越へと下ってくる尾根上には雲が掛かっている状態で、北峰はその雲に隠れてしまって見ることができない。

ハイマツ帯を進む。前方には相変わらずガスが漂っており、 爺ヶ岳の南峰はその姿が全く見えない。
しかし、南峰左手後方の中峰は一応その形を確認することができる。
緩やかな道を進む。ありがたいことにガスの動きは早いようで、進んで行くうちにて少しずつ爺ヶ岳南峰も姿を現し始める。 ただ、丁度東の方角に進んでいるため、逆光気味であり、しかもそこにガスが絡んでいることから、ややぼやけ気味である。
時折 振り返って、後方のガスの状況を確認すると、こちらもガスの動きが速く、徐々に剱岳の姿がハッキリと見え始める。 これにはテンションがさらに上がる。
鹿島槍ヶ岳の方も、冷乗越から南峰にかけての稜線上には雲が停滞しているものの、北峰の方も雲の上に徐々に顔を出し始め、 その間を結ぶ吊尾根も見え始めている。

道の方はハイマツ帯の丸い高みから少し下った後、矮性化したハイマツ帯を進んでいく。
ありがたいことに、正面には均整の取れた三角形をした爺ヶ岳南峰がよく見えるようになり、 そのハイマツの斜面を割るようにして道が頂上へと続いているのがよく分かるようになる。完全にアルペンムードに突入であり、気分が高揚する。
一方で、まだ少しガスが漂っていることからライチョウが現れることを期待したのだが、残念ながらこの日はライチョウを見ることはできなかったのだった。
ハイマツ帯に入り、砂礫の道を登る。振り返れば、剱岳、そしてその右に池平山、さらにその右には猫又山、釜谷山、毛勝山と続く毛勝三山が並んでいるのが見える。
鹿島槍ヶ岳はと言えば、先にも述べたように冷乗越から鹿島槍ヶ岳南峰へと続く尾根は綺麗に見えるものの、尾根の反対側 (東側) は雲に埋められているという状況で、 北峰は再びその雲に飲み込まれてしまっている。

斜面の傾斜が増してくると、足下は岩がゴロゴロした道となり、 その中を小さな振幅ながらもジグザグに登っていく。
剱岳は再びガスに隠れたかと思うと、また徐々に姿を現すといった状況が続いており、鹿島槍ヶ岳の方は南峰がずっと姿を見せているのに対し、 北峰は雲に飲み込まれたり、また現れたりといった状況を繰り返している。
息を切らせつつ斜面を登る。しかし、見た目ほどには道は厳しくなく、高度がドンドン上がる。
周囲の状況変化が激しいので、シャッターチャンスを逃すまいと、周囲をキョロキョロしながら少しユックリと登る。
爺ヶ岳南峰の左奥には中峰、そして北峰と続く稜線がよく見えているものの、鹿島槍ヶ岳と同様、稜線の向こう側は雲あるいはガスが多く漂っている。

やがて南峰との分岐に到着。そこから少し右に登れば立派な標柱、 そして大きなケルンがある爺ヶ岳南峰であった。時刻は 9時33分。
ここからは剱岳が良く見えているが、その左右の山々は雲の中。そして鹿島槍ヶ岳の方は、双耳峰、吊尾根が見えているものの、 そのすぐ下には雲が掛かっており、先程はよく見えていた冷乗越から続く尾根にも雲が覆い被さろうとしている。
頂上付近を少しウロウロした後、9時35分に中峰を目差す。そのまま尾根通しに進めるのかと思ったのだが、道が見つからず、 先程の分岐まで戻って縦走路を進む。
振り返れば、嬉しいことに剱岳の左側に前剱、剱御前、そして別山が見えている。

砂礫の道を一旦大きく下り、壊れかけた標示板のある鞍部から登りが始まる。 傾斜はそれ程でもなく、青空をバックにした中峰を見ながら登って行く。
やがて、中峰分岐に到着。そこから岩屑の道をジグザグに登っていけば、三角点のある中峰であった。時刻は 9時52分。
なお、頂上手前にて左方を見ると、50m程先の岩上に一匹のサルがいる。このような場所にサルがいることに少々驚かされたが、 サルがライチョウのヒナを食べているという話も聞いたことがあるため、少々心配になる。
この中峰で暫し休憩。周囲を眺めると、鹿島槍ヶ岳は南峰、北峰とも雲に隠れてその穂先しか見えない状態へと変わってしまっている。
但し、実際には雲は手前にあるだけで、頂上の展望は良いに違いない。
剱岳方面はと言えば、剱岳自身はしっかりと見えているものの、その左はガスの流れが激しく、別山、そして真砂岳、さらにはその左にある富士ノ折立、 大汝山、雄山が時折見え隠れするといった状況である。

10時7分に下山開始、往路を戻る。
鹿島槍ヶ岳の往復も少し頭に浮かんだが、今の体力では少々難しいと諦める。下山するにつれてガスがまた少し流れ出し、 今朝ほどと同じように爺ヶ岳を隠し始める。
種池山荘には 10時46分に戻り着く。少し休んで 10時52分に下山開始。この頃になるとガスがさらに多くなり、 周囲の山々はほとんど見えない状態である。
今朝ほど見えた岩小屋沢岳から蓮華岳へと続く稜線もガス (あるいは雲) に覆われ全く見えない。こうなったら黙々と下るのみである。
途中、100人程の中学生の団体と擦れ違う。聞けば本日は種池山荘に泊まるとか。種池山荘は 200人の収容人員ということなので、 十分収容可能だが、一般の宿泊者は少々ビックリすることであろう。

11時14分にガラ場を通過、一枚岩を 11時44分に通過して、 12時8分にケルンに到着する。ここで暫し休憩。
この頃になると稜線は完全に雲の中であるが、下方の扇沢駅方面はよく見えている。
12時13分にケルンを出発、12時28分に八ツ見ベンチを通過し、柏原新道入口には 12時57分に戻り着いたのだった。
そこから車道を登り、駐車場到着が 13時2分。

北アルプス入門の山だけあってかなり早く戻ってくることができたのだったが、 一方で久々の登山であり、身体の方は結構疲れを覚えた次第である。
しかし、短時間でアルペンムードが味わえ、さらには立山、剱岳、鹿島槍ヶ岳といった山々を眺めることができ、なかなか満足のいく山行であった。

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 更新記録

 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。  
 6/29
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。
 12/29 古新聞ですが、簡易登山記録に 硫黄岳 を掲載しました。
 12/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス を掲載しました。
 12/1 今更ではありますが、簡易登山記録に 天狗岳 硫黄岳 を掲載しました。
 11/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 根石岳 (天狗岳敗退) を掲載しました。
 10/27 またまた古新聞ですが、簡易登山記録に 北 岳 を掲載しました。
 10/16 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶岳 を掲載しました。
 10/7 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鷲羽岳 を掲載しました。
 9/27 古新聞ですが、簡易登山記録に 瑞牆山 を掲載しました。
 9/19 相当な古新聞ですが、簡易登山記録に 奥白根山 を掲載しました。
 7/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 7/1 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 雨飾山 を掲載しました。
 6/17 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 常念岳 を掲載しました。
 6/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 太郎山 を掲載しました。
 5/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 黒金山 を掲載しました。
 5/13 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢盛山 を掲載しました。
 4/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 横岳 (杣添尾根) を掲載しました。
 4/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 倉掛山 を掲載しました。
 4/2 古新聞ですが、簡易登山記録に 美ヶ原 を掲載しました。
 3/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 御正体山 を掲載しました。
 3/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 節刀ヶ岳 を掲載しました。
 3/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 武甲山 を掲載しました。
 2/19 2年前の蔵出しですが、簡易登山記録に 雁ヶ腹摺山 を掲載しました。
 2/17 古新聞ですが 簡易登山記録に 大菩薩嶺 を掲載しました。
 2/8 古新聞ですが 簡易登山記録に 雲取山 を掲載しました。
 1/25 古新聞ですが 簡易登山記録に 黒金山 (敗退) を掲載しました。
 2015/1/15 古新聞ですが 簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/31 古新聞ですが 簡易登山記録に 乾徳山 を掲載しました。
 12/18 古新聞ですが 簡易登山記録に 燕 岳 を掲載しました。
 12/1 古新聞ですが 簡易登山記録に 四阿山 を掲載しました。
 11/22 古新聞ですが 簡易登山記録に 焼 岳 を掲載しました。
 11/13 かなり古新聞ですが 簡易登山記録に 平ヶ岳 を掲載しました。
 10/20 古新聞ですが 簡易登山記録に 槍ヶ岳 を掲載しました。
 10/8 かなり古新聞ですが 簡易登山記録に 笠ヶ岳 を掲載しました。
 9/19 かなり古新聞ですが 簡易登山記録に 荒沢岳 を掲載しました。
 8/17 古新聞ですが 簡易登山記録に 美ヶ原 を掲載しました。
 8/10 古新聞ですが 簡易登山記録に 悪沢岳 を掲載しました。
 8/3 古新聞ですが 簡易登山記録に 大滝山 を掲載しました。
 7/19 古新聞ですが 簡易登山記録に 妙高山 を掲載しました。
 7/6 古新聞ですが 簡易登山記録に 越後駒ヶ岳 を掲載しました。
 6/22 古新聞ですが 簡易登山記録に 白馬岳 を掲載しました。
 6/8 古新聞ですが 簡易登山記録に 鳳凰山 を掲載しました。
 5/19 古新聞ですが 簡易登山記録に 女峰山 を掲載しました。
 5/6 古新聞ですが 簡易登山記録に 日留賀岳 を掲載しました。
 4/20 古新聞ですが 簡易登山記録に 甲武信ヶ岳 を掲載しました。
 3/30 今更ではありますが 簡易登山記録に 男体山 を掲載しました。
 1/29 簡易登山記録に 茶ノ木平 を掲載しました。
 2014/1/18 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 麦草岳 を掲載しました。    

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