〜燃費改善を期待して〜


モンキーRTスーパーシェルパとレジスターキャンセルしましたが、どれも調子が非常に良いので、DS11にもやってみることにしました。DS11に関しては、パワーアップというよりは燃費向上を期待しています。

モンキーRT、スーパーシェルパの2台には、レジスターの完全キャンセルを目指したために、雑音防止のためのハイテンションコードのシールド処理を施しました。では、実際にはどのくらいシールド処理の効果があるのでしょうか?
アイコムの広帯域受信機IC−R2を使って、どのくらい雑音電波が出ているのか実際に確かめてみました。

復調モードをAM(振幅変調)モードにして、いろいろな周波数帯でノイズを受信してみます。いろいろ試してみたところ、一番はっきりと雑音が確認できるのが、AM放送帯(500KHz〜1600KHzくらい)だったので、普通のAMラジオでもチェックできます。
プラグキャップのすぐそばにアンテナを持っていくと、「パチパチ・・・・」と言う音がします。アンテナとプラグキャップとの距離をだんだん大きくしていくと、雑音もそれに伴って小さくなっていきます。50cmも離れると、パチパチ音はほとんど聞こえなくなりました。これなら周りのご家庭に雑音障害をあたえることはまったくといっていいくらいないでしょう。アマチュア無線器を連絡無線としてつかっていても、FM変調ならまったく問題はないと思います。

では、プラグキャップのレジスターをキャンセルし、イリジウムパワー等のレジスター入りプラグを使った場合はシールド処理が必要なのでしょうか? 雑音電波が出ているとするとどのくらいなのでしょうか?

これらを確かめるために、DS11にはとりあえずプラグキャップのレジスターキャンセルとイリジウムパワー(レジスター入り:5KΩ)への交換のみを行ってみることにします。もし、これで雑音電波がほとんど出ていないのであれば、シールド処理は行わなくても良いことになります。(実をいうと、ドラッグスターのイングニッションコイルを外すのが結構大変なのです。それで、シールド処理をしなくても良いのであればしたくないというのが本音だったりします。)

まずはプラグを交換します。純正ではレジスタープラグのBPR7ESがついています。このプラグには3.8KΩ〜3.9Kオームのレジスターが入っていました(実測値)。
プラグホールのそばには、カラカラに乾燥した虻の死骸がありました。これだからプラグ交換前のプラグホール周辺のお掃除(エアブロー)は欠かせませんね。こんなものが間違ってシリンダーの中に入ったら大変です。

デンソーのイリジウムパワー(IW22)(写真左)に交換します。このプラグには5KΩのレジスターが入っています。これまで使っていたプラグのやけ具合をみると丁度良い焼け加減でした。マフラーを交換してアフターファイヤが起こらないようにパイロットをちょっといじったのですが、ガスの濃さは適当なようです。


プラグキャップはTOKAI DENSOのロゴが入っていました。なんとこのプラグキャップも分解が可能でした。分解可能なプラグキャップを購入する必要がありません。このまま使えます!

プラグキャップを分解すると、中から銀色の棒が出てきます。これがレジスターです。テスターで抵抗値を図ってみると9.1KΩ程ありました。ドラッグスターのサービスマニュアルによると10KΩなので少々少なめですね。

このレジスターのかわりに、同じ太さの真鍮ネジをちょん切って両端をヤスリで整えたものを使います。これで抵抗値はほぼゼロになります。元通りにプラグキャップを組み立てて作業は終わりです。簡単!

早速、雑音電波の様子を調べてみることにします。先程と同様に、IC−R2を使って調べてみると、シールドがなくてもほとんど遜色のない雑音レベルであることがわかりました。完全レジスターキャンセルをする、あるいは万全を期す(さらに、ノロジーの言うCDI効果を期待する)ならば、シールド処理をすべきでしょうが、レジスター入りプラグを使うのであればシールド処理をしなくても問題はなさそうです。例によって、しばらくこのままで様子を見ることにします。

燃費については、わかり次第このページでご報告することにします。

その後:

寒くて全然走っていないので燃費がどうなったかまだわかりません。網線はかけてみました。詳しくはこちら

注意:このケーブルが原因で最悪の場合、プラグ電極が溶けてエンジンがオシャカになる可能性がないとは言い切れません。もしこれを読んだ方が同様の実験をされる場合は、くれぐれも御自分の責任でお願いいたします。(このケーブルが原因でバイクが壊れたり、事故を起こしたとしても、当方は一切の責任を持ちません。)