ブルース・リー

 世界中にカンフー映画ブームを巻き起こしたアクション・スターである。香港からアメリカに渡り「燃えよドラゴン」を大ヒットさせたが、遺作となった「死亡遊戯」の撮影中に謎の死を遂げた。今も多くのファンがいる永遠のスーパースターである。
 同時に、格闘家としての実力も高く評価されている。その独自の格闘技理論を体系化し、設立した「ジークンドー」は総合格闘技のルーツといえる。映画の中では派手なアクションが目立つが、敵に関節技でとどめを差す場面も観られる。「燃えよドラゴン」のオープニングシーンでは、打撃、投げ、関節技を駆使した総合格闘技の片鱗が見られる。佐山サトルのシューティングも、ジークンドーに影響を受けている。また、奇妙さで話題となったパンクラスの山田選手の構えもジークンドーの技術を取り入れたものである。
 息子のブランドン・リーもアクション・スターとなったが、同じく若くして謎の死を遂げている。興味のある方は、映画「ドラゴン ブルース・リー物語」を観ていただきたい。