大山倍達

 極真会館創始者で、ゴッドハンドと呼ばれた、格闘技界の首領である。9歳から中国拳法を学び、船越義珍に入門。20歳で4段を取得する。22歳のとき特攻隊に志願したが、敗戦となり、失意の中で米兵との喧嘩に明け暮れた。
 1946年、戦後初の全日本空手道選手権大会に優勝。52年に渡米し、全米で試合を行い、レスラー、ボクサーとの異種格闘技戦にも7戦全勝する。65年、国際空手道連盟極真会館を組織。従来の相手に攻撃を当てない、寸止め空手を否定し、直接攻撃のフル・コンタクト制空手の普及に務め、後の格闘技界に大きな影響を与えた。94年没。