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A4とB4 | (1)コピーの倍率 |
固定倍率で拡大・縮小コピーするとき、以下の倍率が選ばれるのにお気づきでしょうか?
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A4用紙の大きさは、次のように決まっています。日本工業規格(JIS)のA系列は、ドイツ工業規格をそのまま採用したとのことです。 まず、2つ折にしたとき相似になるためには、2辺の比が√2:1でなければなりません。そのような長方形のうち、面積が丁度1m2であるものがA0で、A1はその半分、A2はそのまた半分ですから、A4はA0の16分の1です。 従って、短い方の辺をxとすると、16√2x2=1m2。∴x= 210 mm。結局、A4の大きさは、297mm x 210 mm です。 |
B系列は、B0がA0の1.5倍の面積となるように決められています。明治政府が国産の用紙を使うために美濃紙のサイズである美濃版を標準サイズにしようとしたとのことです。美濃版の半紙がほぼB4の大きさです。 A系列との面積比が、A系列の面積比2:1の算術平均である1.5なのが、ちょっと不満です。B4をA4に縮小するときと、A3をB4に縮小するときとで、倍率が違います。 B4:A4=√(3/2). A3:B4=√(4/3). もし、2と1の幾何平均である√2を選んでいれば、倍率√√2だけで済んだはずです。 |
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