スタッド・ドゥ・フランスでフランスとサウジの試合を見た。
スポンサーチケットだったからかどえれー良い席。
いかに今回のワールドカップがスポンサー向きだったかわかろうってもんだ(苦笑)。
見た見た。フランス対サウジ。
JTBに取ってもらったチケット600Fってカテゴリー1っていういっちばん良い席だったりして。なにせあの8万収容のサンドニのバックスタンド側正面やや横の前から22列目だ。おれJリーグでもそんな良い席で見たことないもんね。ってくらいの席だった。8万収容っていうと3階(いや3層か)建てだったりするので、一番てっぺんって前から500列目くらい?その22列目だ。
そこはもう大騒ぎフランス人のまっただなか。
しかも4点も取るしなあ。
フランスは決定力が確かに不足している。ビッグチャンスに決められない癖(みたいなもんだと思う)がまだ抜け切れていないようで、前半決定的な場面を外しまくり。でも、さすがにジダンのものすげスルーパスと、リザラスの効果的なオーバーラップからのセンタリング。アンリはきっちりディフェンダーの前で受けて蹴るだけだった。
1点目が決まったとたんそこらじゅうみんな立ち上がって握り拳を点に突き上げて大騒ぎ。
なおもチャンスがどんどん続くんだけど、なかなか追加点が取れない。アルデアイエもさすがアジアNo.1のキーパーだけあってそう簡単にはゴールを許さないんだよね。
でも、さすがに一人少ないのはいかんともしがたく、攻めに人数をかけてしまうと、ボールを取られていきなりピンチになる。ただ、そういったピンチはぎりぎり防ぐ。
結局追加点はゴールキックからデシャンが簡単に前線につないだボールだった。世界はこれだけスピーディーになってるんだよなあ。
後半ジョルカエフを入れてさらに追加点を狙いに行くフランス。でもジダンがレッドを食らって退場になってしまう。
つい2、3日前に組織委員会が審判の基準の問題を論じたってニュースでやっていたんだけど、それ以来やたらと厳しい気がするのはわたくしだけでしょうか?やたらレッドカード出るし。しかも一発で。
ワールドカップの大会って全ての意味でそれ以降の基準になるので、という意味あいはあるんだろうけど、それなら予行練習があった方が興味が削がれないと思うんだけどなあ。お陰で示談いやジダン今度の試合出られない。ってことはファシスト見られない。あーあ、今日の試合取れてほんと良かった。ジダン見ないで帰るところだった。
サウジの退場はタマ出したあとの遅いタックルで、しかも足首近辺に行ってたんでまあ仕方ないかなと思うけど、ジダンのやつって相手が寝てるとこに蹴ったように見えたけど、実際こんぐらがってバランスを崩さないとかのために足をついたらたまたま人の身体だったって感じだった。デンマークと南アフリカの退場3人のうち2人もそんな感じなんだよなあ。
遅いタックルは危険だけど、こんぐらがったやつとは明らかに性質が違うと思うんだけど。
・・・まあとにかく退場になって、どうするかと思ったらそのままで、各自が自分の判断でヤバいスペースを埋める動きをするんだよなー。さすがフランス。サウジはみんなで引いて前線に長いタマを間欠的に出すだけだ。やっぱ戦術的洗練度が違う。
そうこうするうちにアルデアイエのミスでセンタリングを掴み損ねて3点目。さらに良い動きで前線を活性化していたジョルカエフに左から良いパスが出て、それをジョルカエフが落として攻め上がったリザラスがゴール。このゴールは特に見事だったと思う。
いやもう4点も取ればフランス人大満足。
にしてもフランス人ってほんとスタジアムの中でもへーきでタバコぷかぷかふかすし、いちばん気にくわねーのはあの試合中のウエーブ。たのむから試合見させてくれよお。みたいな。
そうはいってもフランス人。気のいい奴も多くて、メトロとかで帰る途中に顔をトリコロールにしたやつらに出会うと「イエー」みたいな感じでどんどん話しかけてくる。ファシストはあのワールドカップのキャラクターの鳥さんの帽子持って、着ているTシャツが参加国の国旗をデザインしたのだったりするので、もうどこへ行って来たか一目瞭然。だから話しかけるんだろうけど、ファシストが「グッドゲーム!」とか言ってやると喜んでハイタッチしたり、乗り換えるたびにファシストのシャツをじろじろ眺めて、「・・・ジャポン・・・」とか言ってるので、にこっと愛想振りまくと(笑)いろいろ聞いてくるし、メトロの終点までぜんぜん知らぬ顔でファシストの前で喋っていた中年夫婦@テニス帰りのおっさんの方が、降りる瞬間に突如英語で「結果どうだった?」なんて聞いてきて、こっちアタマ死んでるから、しばらくしてから他ならぬファシストに聞いてきたってわかったのでおっさんのところまで戻って「4―0。フランス」って教えたると「オオッ。サンキュウ!」って喜んでスキップして(笑)帰ってくし。
旅行社の人にアブナイので乗るなと言われた夜中のメトロで国際交流中のわたくしでした。
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