これ勝てないと予選勝ち抜けないっていうある意味こっちのが大決戦。
クロアチアはボバン欠場だし。
ここで勝てなきゃいつ勝つってんだ?。
そんなクロアチアとの大決戦。
ナントまでってパリから2時間だから、こないだのトゥールーズの5時間よりはずっと近いので少しは寝てられるかと思ったけど6時30分にゃ出るとかっていいやがる。ツアーってなんだかんだ前後の時間がかかって2時間のところに試合見に行くのに1日仕事だ。
でもっていつまでたってもバス来ない。フランスだからなあ、なんて言っててもまだ来ない。
結局30分近く遅れて到着したんだけど、どうやら迷ってたらしいんだよなこれがまた。ったく運転手が道に迷うか?ってこの運転手ってば駅に行くときにも迷ったし。
ヤな予感。
TGVの前で奧寺を見た。どうやら同じ列車で乗り込むらしい。
これは吉兆か?
TGVの席は前回と違って今回は2等で、しかもちょー半端な補助席みたいなとこ。
ヤな予感2。
とにかく決戦だ。
クロアチアってばボバンもボクシッチも出ないわけで、麒麟カップで物見遊山なクロアチアをしばき合いのうちに叩いたときとスーケルが違うだけだ。レキップ新聞とか読んでると、「プロシネツキ、芸術家」とかなんとか書いてある。たしかにプロシネクン、どすげーフリーキック決めてくれたんだよなあキリンカップで。でも、アサノもプロシネもあんま大したことないし、恐いのは復調気味のスーケルだけだ。スーケルさえきちっと抑えられれば、アレ!ジャポン。みたいな。
灼熱の太陽って感じのナントで試合始まってみると案の定中盤はぜんぜん恐くない。むしろ日本の方がいいくらい。
ただヤツラの切り返しの速さとかってイエローなわれわれにはついていけない面がある。切り返しでピッと抜かれて、決定的なシュートをかまされてしまうっての有るからなあ。
日本は中田が調子を戻してきて、攻守に良いポジション取りでパス出しもチャレンジングだった。ただ城は相変わらず簡単にシュートしない。切り返せない抜けないってのは仕方がないのかもしれないけど、ピッっと外して間髪を入れずシュートってのが今の世の中のジョーシキなんだよなあ。にしても中山のチャンスは惜しかった。あれはきちっと狙ってたし、Jリーグでの良い流れを出していたのに、ありゃキーパーのスーパーセーブと言えるでしょう。ううむ、でもなあ。
クロアチアは中盤はまったくいいところなく、困ったあげくの放り込みばっかりだ。明らかに暑いからバテてるし。
ただ、放り込みってのが肉体的ハンディを背負ってる日本には効き目がある。瞬間的な速さとか質量で負けてっから、放り込みでも押し込まれるんだよね。でも守りはよくやってる。川口は好調を維持し、飛び出しの読みも良いし。
なんか引き分けか勝てそうってときにやっぱりミスが出るんだよなあ。しょぼい横パスとか。ボール持って前線に近づきながら勝負できないウイングバックとか。お得意の山口のパスミスとか。やべってのがいくつか出てきて、けっこう肝を冷やすんだけど、そのたび井原やら秋田中西でなんとか耐えるって展開が続く。アルゼンチンの時からごーるポストも味方だし。
ただ、コーナーやらフリーキックやらがぜんぜん精度良くない。ほんとに練習してんのかよ?ってくらい狙いとポジションが合ってないしなあ。
そして、スーケルに決めれらてしまう。
日本は岡野も出した。でも一瞬。森島も出した。攻め手になれない使いかた。呂比須も出した。でも仕事できるような時間をもらえない。
中山はらしさを出したけど、城はオーバーヘッド一本だけか。やはりトップの差。トップへ持っていく組立ての差は無い。
またも勝てる試合を落としたって感じだ。あんなしょぼいクロアチアにも勝てないのかよおお。
素材が悪くないのに料理が美味しくない、ってのが料理人の腕と経験の差か。岡田監督。ジャマイカ戦では思い切って攻め攻めに出てイラン戦のように日本人のフラストレーションを解消して欲しいものだ。そして有終を飾って欲しいモノだ。
ところで今日は夏至で、パリは音楽の日なんだってさ。
1日中朝まで街のかどかどで即席ステージ(中にはけっこう本格的なモノもある)が出来て、アマからプロまでばんばこ演奏しまくるってなんて良い日だ、みたいな日なんだ。
試合の帰り渋滞で遅くなって、市内に入ったのは9時半くらいなんだけど、まだその時間のパリって明るいんだよね。そんな薄明るい中あちこちで演奏会。イタリア広場付近ではいくつも盛り上がっている。
こりゃいかんってんで、宿に着いてからメトロでシャンゼリゼへ。
でもシャンゼリゼっていっこも演奏会やってないんだよねー。
ところがそれでも人がどんどこいるわいるわ。やはり音楽の日だし、なにはなくても街に繰り出してくるらしい。
パリでジャマイカに大勝したアルゼンチンサポーターが大騒ぎしてるし。
アフリカな人たちがアップテンポのビートで練り歩いてるし。
面白かったよん。
にしても今回違うなって思ったのはやっぱツアー客主体の応援ってことだ。
国立自由席やマレーシア、韓国、アルトマイでもどこでも、応援って立ってシュプレヒコール!状態ってのがアタリマエなのに、
「後ろが見えないから座れ!」
とか言われてしまった。
違うんだよなあ。
ずっと立ってろとは言わんが、なんか力が入らんのよ。座ってると。
応援席になったらアキラメテ立って応援しようよお、そこのおっさん。おまえだよおまえ!ファシストと同じツアーのさ、あんた!
みたいな。
終戦かあ。アソビにでも行ってくるか。
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