最近旅先でも痛飲することが多く、今回もご多分に漏れず痛飲。朝起きるのが大変辛いです。しかし今日は台風が直撃する予報も出てることですし、早めに動かねばなりません。
ということでホテルの目の前にあったニッポンレンタカーにて車を借りて、向かった先はこちら…
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ん?また鉄ネタですか?
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そうです。今回はここ田原坂に来ています。
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今回、各人それぞれ思惑(注:行きたいところ)があって来ているわけですが、この田原坂については皆意見が一致しまして、早々に訪問と相成りました。
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この田原坂駅は鹿児島本線上に位置しており、結構な本数の列車が往来しておりますが。この田原坂駅は殆どの列車はスルー。1時間に1本しか止まりません。しかもまわりにあんまり民家もない(というか林の向こうには幹線道路あるけど)ということですっかり秘境駅扱いです。ということで秘境駅サイトでも紹介されてます。
駅鉄なイトウ君、ここには是非来たかったようで、至極ご満悦の模様。駅舎も珍しい煉瓦造りで確かに面白い。
でも今回ボクが来たかったのは田原坂でも駅じゃなくて、本当の坂の方です。次行ってみましょう。
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ここ田原坂は西南戦争の時、最大の激戦地となったところです。官軍、薩軍の戦死者合計16,000名を超え、官軍においても小隊長クラスで1/3が命を落とすなど、この小さな坂で壮絶な戦いが繰り広げられました。国内最大の内線の土地です。
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「勝てば官軍」とはよく言ったもんです。官軍側の戦死者にゃこのような立派な墓も建てて貰えます。薩軍の方はたいしたものもありゃしません。
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しかし、下に割合荘厳な感じで案内が出してあるのに、何故にわざわざ派手な看板を再掲するのかと。
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そして車で暫く行くと今度は薩軍の墓地があります。
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ただ、墓地といってもこのような石碑があるのみ。「十把一絡げ」という言葉が此程重くのし掛かる所もありません。
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これほどまでの戦死者を出した田原坂の戦いとは何なのか、興味があって今回ここに立ち寄ることにしたわけです。
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西南戦争はその是非というか経緯はさておき、主戦場は熊本でした。南から北上する官軍を食い止めるために一本道である田原坂において決戦相まみえることになったわけです。
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で、こいつは当時の状況を物語る被弾した蔵。ん?レプリカッスか。
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しかし一日の弾薬使用量が32万発といわれそれが17日も続くわけですから、この辺り一帯の家屋はおしなべてこのような感じになったんじゃないかと。ボニー&クライドも真っ青な蜂の巣振りです。
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田原坂頂上から官軍駐屯地を望む感じ。田原坂は切り通しの一本道ですから、下から攻めるのはホントに骨が折れるというか同レベルの戦力ならまず勝てないんですが、官軍は装備も近代的で弾薬数にも恵まれてましてなんとか薩軍を退けることができました。
つうかこれだけ立地に恵まれれてる所で負けた時点で薩軍の敗北はほぼ決定的でしたね。
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田原坂は一の坂、二の坂、三の坂と3つの坂で構成されています。
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てな訳で、坂の感じはこんなもの。前方だけじゃなくて左右からもワラワラと敵が振ってくるって状況は悪夢なんですが、質・量で遥かに凌駕する明治政府軍による掃討作戦でもって抜けられてしまいます。
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無駄に迫力ある竹の写真。撮ったときは何か意図があったんでしょうが、今となっては全く思い出せません。
そろそろ雨も強くなってきそうなので昼食でも摂って何処かに行くことにしましょう。
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そして辿り着いたのは、熊本に来ているのにココを外すわけにはいきません。桂花ラーメンです。本店への来訪は大学3年の春休みの合宿以来です。あの時イトウ君はくじを引いて大当たり、もう一杯食べられる券を貰ってました。
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東京の店とはエライ違って恐ろしいまでに豊富なのメニューの種類です。
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でもロゴなんかは東京と同じ(当たり前)で、なんとなくホッとします。
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そして今回チャレンジとして全員違うものを頼んでみました。右上から時計回りにチャンポン、叉焼麺、弟弟麺。荘厳ですな。
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チャンポン。
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こちらは太肉丼。熊本でしか食べられないメニューでほぐされた太肉の味がご飯に染み込んでてイイ感じ。
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弟弟麺は豚の肩ロースの揚げたものが乗ってるラーメン。桂花ですからやっぱり旨いんですがね。
そして飯を喰ってる間にも雨脚は段々と強くなります。洒落にならないレベルに近づいており、こりゃいよいよ台風本番だなと。このまま熊本に滞在しても一日潰すことになります。北に向かった日にゃ一日どころか何日潰すか分かりません。今回のように九州を律儀に縦断するような台風の影響を一番少なくするためにはどうすればよいか。そうです、台風の方向に向かえばよいのです!
ということで我々は鹿児島に向かうことになりました。明日の夜にゃ福岡から帰京せないかんというのに…
途中の高速道路では結構冷や汗かかされました。久し振りに車が跳ばされてレーンを跨ぐほどの横風を喰らいました。
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でも、そんな台風の日でもここはやってます。相変わらずの撮影禁止攻撃により、この看板しか写真がありませんが、相変わらず本質を無視したお涙頂戴展示はイラッとさせられます。こういう展示こそが英霊に対して不遜だと思うんですがねぇ…
熊本から台風を抜けてやってきて、知覧にも行って、それでもまだ夕方5時。暗くなるにはまだまだ時間あります。 そこでイトウ君から秘境駅に行きたいとのリクエストが緊急動議にかけられました。全会一致で可決したその動議は早速実行に移され、最新鋭カーナビゲーションシステムの誘導により我々は目標に向かっていったのであった。
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レンタカーのカーナビの奇蹟のようなナビゲーションにより道無き道を通りながら駅の逆側に辿り着かされました。ここからじゃ駅には入れないんですけど…
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椰子の葉も恐ろしい向きになるほどの強風。でも既に雨は止んでいるのでまだマシです。
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今回訪れた秘境駅はJR九州・指宿枕崎線の薩摩塩屋駅です。
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雲が晴れてきたのか、先程より空が明るくなってきました。いよいよ台風は抜けたなと。
そして信用ならんカーナビを無視して駅の反対側に向かいました。
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駅舎全景。wikipediaによると単線の交換駅を目的として作られたようですが、実際はそうならず、ホームがぽつんと広場に置かれるような形の駅になっています。
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引き込み線と車止めもあり、こりゃ本格的に島型ホームを造ろうとしてたんだなと。
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誰かが置き忘れた傘なのか、それとも何処かから飛ばされてきたのか。
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台風の爪痕も残されてます。どこからともなくブリキ製の看板が飛ばされてきてました。勿論運行に影響ないように撤去しましたよ。
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ほらね。(そこが誇るところか?)
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スカッと晴れた秘境駅というのもいいもんですが、今日みたいにおどろおどろしい雲の下の駅というのもそれはそれで趣があるもんです。
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段々と雲が薄くなってきて時間が遅くなって行ってるのに明るくなるというおかしな状況になりました。そして
ここから奇蹟が起き始めます。
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空一面を覆う雲が見る見るピンクがかって来ました。恐らく雲が切れ間がない割に薄いために夕焼けが起こってるのだと思いますが、ここまで綺麗に桃色の雲は見たことがありません。
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これで何のフィルターもかけてないんですから驚きです。
そしてこの後辺りはあっという間に暗くなり始めました。そろそろ宿を確保しなきゃ。
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そんなこんなで鹿児島市内で宿を確保した頃にはすっかり雨も上がってました。ということで夜の街に旨いものを求めて繰り出すことにしましょう。
でも流石に日曜しかも台風明けということでまともに店なんか開いてません。結構フラフラとさまよい一軒良さ気な店に入りました。
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鹿児島といえば鰹、鰹といえば鹿児島。
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シャッターを焚くと一気に萎えます。でも地元のものを美味しく頂きまして満足しました。
この後何軒か廻ったんですが、すっかり記憶が朧気です。思い出すと拙いことなのか、それとも本当に酒のせいで飛んでしまってるかの判断は皆さんにお任せします。いやぁ最近ホントに酒に弱くなったなぁ…(棒読み)
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最後の〆は当然のようにラーメンです。本日伺った店は「鹿児島ラーメン
豚とろ」。日曜深夜、しかも台風直撃直後という悪条件にも関わらず外まで行列ができてます。しかも女の人とかも並んでるので相当旨いんじゃないかと。 ![](image/105.jpg)
うん、確かに旨い。特に叉焼がトロトロで、これだけでも来た甲斐があったというものです。それにしても深夜にこんな油分多めでいいんでしょうか? |