第70話 最新パソコンは快適だ

ツチヤの軽はずみ 回は土屋賢二さん(哲学者;お茶の水女子大の教授;会議が嫌い)のエッセイ、「ツチヤの軽はずみ」(文芸春秋)を読んだばかりだったので、以下の一部にその影響を受けています。このエッセイは現在も週刊文春に連載中です。哲学者とは思えない(少なくともママの想像する気むずかしそうな哲学者とは違う)、自意識過剰でナルシストな言動、行動、文章です(もちろん演技でしょうが)。そのうち大学を首になるのでは心配しています。

て、前話で新しいパソコンが届いた話を書きました。今回はその話です。 「エンデバー」というパソコンは自分でほしい部品を組み合わせてインターネットから注文して、作ってもらうオーダーメイドのパソコンです(メーカーはエプソンダイレクトという会社で絶対にオウムとは関係ないよ)。ママも以前から同居人が狙っていたのを知っていて、時々ホームページを覗いていました。

買ったのはPro-400Sというタワー型のものです。届いて使ってみると意外と大きいし、ファンの音もうるさい。この問題は通販での買い物にはよくあることです。しかし、到着時の価格が注文したときの見積もり額から下がったのですが、請求額も下がっていて良心的です。

気になる(気にならなくてもいいが)スペックは、CPUがPentiumII 350MHzと、3.5億分の1秒単位で処理する速いマシンだ。メモリは32MB+先日秋葉で買った128MBで計160MBと、5年位前のハードディスクの容量に近い。Diskは6GB。これは日本人全員の住所・氏名を記憶できる60億バイトというとてつもない量だ(計算に間違いがなければ)。 ママのサテライトと比べると体感速度は10倍位速いような気がする。しかし、10倍速く仕事が進むかというと世の中、そうはうまくいかない。ママの頭の中はパソコンの100万倍くらい速く働いている(雑念も多いが)のだけど、インタフェースである指先の運動能力がボトルネックなのだ。パソコンの性能を引き出すには運動能力も必要になる。きっとピアニストなどはきっと思考速度のキーインができるに違いない(違っていても日常生活には影響ない)。

香取君がCMをやっていたIBMの音声認識にしても、しゃべる速度は考える速度の10万倍くらい遅い。それにしゃべると疲れるのでこのインタフェースもいまいちなのである。思考しているときの脳波を感知するインタフェースの研究をどこかのメーカでやっているような記事を読んだ記憶があるので期待したい。そうなれば、ママの思考スピードとパソコンの同期がとれるかな。

エンデバーPRO-400S 話休題。エンデバーは予算の都合で本体だけの購入なのです。(写真の右側のみ)ディスプレイは先日マック用に購入したものを共有するつもりでした。しかし、使う度にケーブルをつなぎかえるのはやはり面倒だった。切り替え器もあるようなのですが、同居人情報だとゴーストがでたりして今一のようです。そんな訳で、長年愛用したマックからエンデバーへの乗り換えを進めています(正しくは進めさせられている)。

まずは、今までマックで行っていたNIFTYへのアクセス、毎日の日記、それからスキャナでの写真取り込みをなんとかすることにしました。

NIFTYはマックのNifAuto+魔法のナイフ+茄子Rから、NIFTY MANAGERに乗り換えるために町田メディアバレー内にあるNIFTYカウンタで最新版の入ったCD-ROMをもらってきました。カウンタのお姉さんは親切で、V5.0で新しくなった機能のマニュアル(結構厚い)もくれました。早速インストールして、オートパイロット機能でメールとフォーラムの記事をダウンロードできるようにします。アクセスしてみると、どうも動作が遅いような気がする。

今回はISDNで接続している(その分、NIFTYのアクセス料金も2倍)のに、以前マックから28.8Kbpsのモデムでアクセスしていたときより遅そうだ。NIFTYの陰謀ではないかと勘ぐりたくなる。まあ、これでNIFTYのアクセス環境は一応できた。使い勝手はあまり良くないのですが、ママは環境順応性が高く(優柔不断ともいう)、エンデバーはレスポンスがやはり早いので快適な環境なので、すでに慣れ始めている。

日記はメモ帳で書くことにします。今までもマックのSimpleTextという簡単なテキストエディタで書いてきたのでとくに違和感はありません。日記用のフォルダをマイドキュメントフォルダ内に作成して準備完了です。ただ、これまで毎日、何年も続けて書きためたデータをマックからWindowsに持ってこなければなりません。これは同居人にたのみ、マックのファイルをWindowsで読み書きできるソフトを買ってきてもらった。このソフトのことは改めて書きますが、インストールができずにいます(途中でフリーズしてしまう)。

スキャナ(エプソンのGT-5000ART)をエンデバーに繋ぎ変えるために、同居人がSCSIカードなるものを買ってきました。これがあれば、今までマックで使っていたスキャナ、ZIP、HDDといった周辺機器がエンデバーでも使えるようになるらしい(なんか、同居人の策略にはまって色々と買わされているような気がするが)。Windows用のスキャナのソフトはエプソンのホームページからダウンロードしてきて、あっけなくスキャナが使えるようになりました。ホームページでこのようなソフトを提供しているエプソンは偉い!

同様にZIPドライブiomega社のホームページからWindows用のソフト一式をダウンロードしてきて、こちらも使えるようになりました。これで、バックアップの準備も完璧です。マックのファイルを読み書きできるソフトが動けばマックで保存したZIPデータも読めるようになるとのことで、子供達の写真データなどをエンデバーに移動できるはずです。

マックからのデータ移行はまだできていませんが、一応一通りのことがエンデバーでできるようになりました。マックでないと動かないソフトを使うときは仕方ありませんが、普段はエンデバーだけでOKです。今はマックに代わり毎日一度はエンデバーを立ち上げてます。

システム構成 ームLAN実現か?という話を前話で書きました。一応、LANでサテライトとエンデバーが繋がりました。しかし、LANといってもエンデバーとサテライトを10Base-Tというケーブルで直結しているだけなのです。それも普段はケーブルをはずしておいて(このケーブルが邪魔くさい)必要なときに繋ぎます。ちょうど、モデムの線を電話コンセントに繋ぐような感じなので全然LANらしくないです。

これに要した費用は6,000円弱、サテライト用のLANカード、エンデバー用のLANボード、それにケーブルだけ。最近はやり?のHUBとかルータとかはなしです。それでも、2台のパソコンでファイルの共有ができるようになりました。これはすごい便利で、相手のDiskが自分のDiskと同じ感覚で読み書きできます。意外と早く、知らなければ自分のDiskとの違いに気づかないのではないでしょうか。また、プリンタの共有も簡単にできました。Windowsパソコンが2台以上あるご家庭はぜひお試しあれ。



メールやインターネット、スキャナなどはエンデバーを使い、ホームページを書いたり家計簿を付けたりすることはどこでも使えるサテライトを使っています。サテライトで更新したデータはLAN経由でエンデバーに転送、バックアップはエンデバーのZIPで、という利用法が定着しつつあります。蛇足ですがゲームはレスポンスの早いエンデバーでやると楽しさ倍増、ハイスコアもバンバンでます。

今回はこのへんで。次回はマックとWindowsでのデータ交換の話を書きたいと思います。

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M.Nakamura Jun. 6,'99