第60話 2000年 vs 2001年

しい年が始まりました。年末からインターネットや携帯電話を使った犯罪が多発しています。犯罪自体は許されないものですが、こうした犯罪が起こると云うことはこれらのハイテク技術が社会に根付いてきたというなのでしょう。

それにしてもインターネット毒物販売事件では、ニュースキャスターの殆どがインターネットの危険性だけを強調したのがかえって怖かった。インターネットを知らない人はインターネットは無法地帯だらけの恐ろしい物だと思ってしまうのではないでしょうか。日本のニュースキャスターって自分は文系だからハイテクのことはわかんない、という立場をとる人が多い。文系=庶民的≒親しみがある、とでも思っているのだろうか。もっと電脳武装したキャスター(山根一眞さんまでとは言いませんが)が登場することに期待します。

今回の伝言ダイヤル殺人事件は、携帯電話の送信記録や主要道路に自動車のナンバー読み機からあっという間に犯人か掴まりました(逮捕現場が家の近くだった)。駅の改札口やコンビニににも監視カメラが設置されています。携帯電話やPHSは通話して無くても持ち主がどのエリアにいるか分かるはずだけど、その記録も残っているのかな? そうだとすると怖いです。

年明けから始まったデビットカードも個人の口座情報やお店、商品の情報が色々なところを流れるでしょう。銀行は個人の嗜好や行動範囲に関する情報を掴むことができます。このように、情報化社会ではどこで個人情報が収集されているか分からないところが不気味です。悪用されないような法律の整備や監視機構は十分なのでしょうか。

まずは、自分の情報は自分で守るという意識が必要でしょうね。自分で注意しないと知らないうち撒き散らした個人情報が原因で犯罪に巻き込まれる危険がある。情報化社会の混沌期の今は注意していても巻き込まれるかもしれないけど転ばぬ先の杖ですね。

暦と数 21世紀が2000年から始まるのか、2001年から始まるのかは大きな論争になっているようです。スティーブン・ジェイ・グールド先生の「暦と数の物語」は、頭の良い人に教えて貰うと何でもよくわかったような気がする効果で2000年の事の身近に考えられます。欧米というかキリスト教圏では、millennium(ミレニアム:至福千年)と云って盛大な盛り上がりになるようです。これで景気回復になればいいのですが。

激動の世紀末も遂に最後の年です。ノストラダムスなんて全然信じていないママですが、この世紀末の世界の動きを歴史の証人としてじっくりと観察でき運が良かった。私たちは今歴史な変革期に生きている、そんな視点でこれからもこの<ママのパソコン奮闘記>を作っていきたいと思ってます。

とにかくコンピュータの2000年問題も後1年です。1999年問題とかいうものもあるようだし、対応が間に合うか心配です。来年の元旦は水道もガスも電気も物流も止まってしまう悪夢の年始にならないように食べ物、水、電池、現金は今年の年末に余分に用意しょうと今から心がけてます。

年になって我が家のマックの具合が良くないのです。「iMacが5万円値下がりしたよね。12万なら買ってもいいかも。」と同居人と話しただけで、起動時に爆弾マークがでた。マックという機械は性悪で悪口を言われたり、買い換えをほのめかされるととたんに体調を崩すのが玉に瑕だ。しかし、いきなり5万円も安くなったら直前に買った人はそうとう頭にくるんじゃないの。このあたりアップルはどう考えているんだろう。

不調がうつった訳でもないだろうがサテライトの方もご機嫌が悪くて、ときどき固まってしまう。年末に家計簿ソフトを詰め込まれたり、町会の会計報告を作ったり、年賀状の印刷と酷使され、里帰りにも連れて帰ったので疲れが出たのか? 今年も補修に追われるのかと思うとちょっと憂鬱、一気に新しいパソコンに乗り換えるかと、お金で解決してしまいたくなる(ちょっと遅い初夢)。

と、最後は強引にパソコンの話にもってきました。第58話で書いた家計簿ソフトは、一応「ひかる」で新年から付け始めました。まだ、使いこなしていないのですが、詳しい話は、また別途書こうと思います。

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M.Nakamura Jan.24,'99