「熊野川町・町史研究資料」  「その一」 はじめに ・・・

 昭和59.03.30発行   熊野川町教育委員会 編 


 
 内容をそのまま全て掲載しておりますが、地名・固有名詞等については「太字」にて見易くしてあります。 尚、本ページへの掲載許可に関する要望は出しておりますが、明確な回答を熊野川町教育委委員会から頂いておりません。
 熊野川町の歴史を広く知らしむる事は、筆者達及び編者の木村先生も望まれていることではとの思いより、敢えて本ページに掲載することと致しました。

は  じ  め  に

熊野川町教育委員会  


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 熊野川町の歴史を少しでも確かなものとしたいと考えて資料の発見に務めて居りますが、町の昔を伝える資料は数少なく、しかも史料を読みこなすには私共の知識や学力が 貧困ですから、何をどう解明して行けばよいのかわからない状態にあります。
 そんな時、南茂則氏が「敷屋様雑考」を自費出版され知人に配布されました事、又久保義定氏が「伝承 田中新田郎」の原稿をとどけて下さいました事に勇気づけられました。
 町村合併以来継続して発刊されている館報記事には、郷土の歴史を解明する手掛りとなる論説や伝承が記述されていますので、今回それ等の論説・伝承のいくつかを冊子にま とめてみる事にいたしました。

 皆様方にお読み頂いて企画についてご批判を賜わり、より確かな史料発掘が出来ますよう、ご協力を賜わりたいと考え発刊する事にいたします。

 東阪良治氏の「能野」は、館報70号から88号に掲載されたものです。此地方の歴史の概略を知るのには簡明によくまとめて下さっています。
 福本財巳氏の「柳枝邑 薬師堂略縁起」は、館報161から164号に掲載されたものです。  平忠度の生誕と「音川」との関連は今後もっと深く解明しなければいけない課題といえます。
 久保義定氏の「伝承 田中新四郎」は、今回投稿下さったものです。平家落人の伝承は他の地域での詰も耳にします。 その他の伝承を投稿下さることを期待しています。
 南茂則氏の「敷屋様雑考」は、南氏が自費出版されたものですが町民皆んなに一読頂きたいと考えまして入れさして頂きました。敷屋様についても資料を発見してさらに解明しなければいけないと考えます。

 「うもれ木」は現長野県在住の湯川 洋氏所蔵の文書です。
 湯川さんは元九重村に住われていました方です。 この文書は湯川氏の由緒に関連するものと考えられます。
 長文であり難解な用語も多いので前半のみを採録しました。中世の頃この地に勢力を持って居たと考えられる「日足」の西氏、「能城」の能城氏、或いは愛州(相須)氏などは湯川氏と同様に武田源氏の流れであるとの文献もあり、その関連を解明する上からも一読の要ありと考えます。
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