メニューへ

OSSAN'S INC

コーナートップヘ

2005/7/22

行き着く先はジャックイン?

世界を支配した機械が、人間の生体電流をエネルギーとして利用するため、人間を培養液の中で生かし、意識を
マトリックスという仮想空間に住まわせる−

ご存じ映画「マトリックス」の世界の基本設定であります。
お話の中で、培養液の中から目覚め、再び支配権を奪取しようと戦う主人公達に対し、目覚めたものの、現実世
界の厳しさに耐えかねて再びマトリックスの中に戻りたいという裏切り者が登場致します。
彼にとっては
仮想空間こそが理想、そして仮想空間こそが現実なのであります。

思えば我々人類の歴史は、
現実化の歴史でもあるような気が致します。
架空の物語を創り出し、何かに準えて音楽を創り、絵を描くことで理想の女性像や世界を追究する。
そしてデジタルの発明であります。
もはや我々にとって、デジタル映像やデジタル音声は0と1の羅列ではなく、現実そのものと化しました。
かくいう私も、CGを始めてからは絵の具や絵筆はしまいこんでアナログ作品は全く描かなくなりました。
CGは、もはやアナログでの描画の「代用」ではなくなってしまったわけです。

そうやって、人間は仮のもの、何かの代用であったものを次々と現実化、もしくは現実と認識させるべく発展を
させていったのであります。

では現在「萌え」と総称している事物も、いずれ現実と化すのでしょうか?

                                           長くなったので、さらに続く・・・