■ MT車に AT車用コンソールを移植する ■ |
BGレガシィのAT車(Bタイプ以降〜)には、めがねケースとともにカードホルダーが
内蔵されています。MT車にはめがねケースこそあるものの、カードホルダーが備え
られていません。そこで、このAT車用コンソールを流用するのが今回の目的です。
●1999-06-11:新製、 ●1999-06-23:細部修正、 ●2002-02-17:レイアウト変更、再校正
【参考例】 移植後の様子。この後、シフトブーツを製作すれば完成です。
手順1.セレクト方向の幅を拡大する |
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まず、BGレガシィのBタイプ以降のコンソール(AT車用)を用意します。ディーラーなどで購入できます。コンソールの取り付け自体は
「ポン付け」
可能ですが、使用に際しては簡単な加工が必要になります。それは図1の左側の画像にあるように、シフトレバー左右方向
(=セレクト方向といいます)
の穴を拡大することです。AT車では、基本的にセレクトレバーは前後方向の直線状にしか動かさない
(左右方向には動かない) のに対し、MTでは 「1〜2速」
あるいは 「3〜4速」 あるいは 「5速〜リバース」
をセレクトする (シフトレバーを左右に動かす)
動作があるためです。 【図1】 AT車用コンソールを加工。セレクト方向の幅を拡大します。
私の場合、ATに標準装備の木目調パネルを生かしたかったので、パネルの左側
(=1速〜2速側) を1〜2cmほど削りました。パネルの右側
(5速〜リバース側)
については、そのままでもレバーが干渉しなかったので加工はしていません。なお、木目調パネルを取り外してしまうのであれば、当然ながら加工の必要はありません。 |
手順2.センターコンソールを取り外す |
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次に、センターコンソールを取り外します。コンソールは前後2分割の構造になっています。図2に示す画像で赤丸印のネジ(2ヶ所)をプラスドライバーで外せばOKです。ちなみに左上の画像から分かるかも知れませんが、私はコンソール内には6連装MDチェンジャーを内蔵させています(スバル純正オプションのKENWOOD)。 【図2】 コンソールを取り外します。赤丸印のネジを外せばOKです。 ネジを外すと、センターコンソールは後ろ側(パーキングブレーキカバーの部分)と、前側(
今回交換しようとしている部分
)とに分けて取り外せます。前側のカバーは単に
「ツメ」でハメ込まれているだけですから、上に持ち上げると簡単に外れます。その際、あらかじめシフトノブは反時計回りに回して、ロッドから抜いておきます。この作業時間は約1〜2分でできます。慣れない方々でも、約5〜10分もあれば充分できるのではないでしょうか。無事に取り外すことができれば、右上の画像のようにハダカのロッドが出てきます。ちなみに、私は駆動系の騒音低減のために、右上画像にあるように防音材をこの周囲に巻いています、ご参考まで。 |
手順3.センターコンソールを取り付ける |
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将来、自分で好みの色の革を使ってシフトブーツを製作する予定ですので、今回は純正ブーツをそのまま移植することにしました。元々のブーツは、MT用コンソールに、「樹脂ピン+Eクリップ」
という形で固定されています。クリップを丁寧に
(樹脂ピンを折らないように)
注意して外せば、シフトノブをブーツと一体のままで取り外すことが可能です。 【図3】 コンソールを取り付けます。暫定仕様なのでブーツはそのままです。 こうして取り外した純正ブーツを、用意してあるAT車用コンソールに取り付けます。私の場合、純正ブーツをうまく固定させるため、木目調パネルのすぐ下側にミニボルトを2本追加しています。なおコンソール自体はそのまま簡単に装着することができます。
私のクルマはBタイプですが、AタイプのMTにも取り付けできると思います(初期型であるAタイプには、Bタイプに標準装備されていた
「ふた付きめがねケース」
も装備されていませんので、流用により使い勝手が一層向上するでしょう)。 |
付録:ショートストロークMTシフト |
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【付録】 コンソールのスワップ後、純正のシフトリンケージを加工 すぐ上の画像にあるように、AT用フロアコンソールを移植した後に、実は純正シフトリンケージを加工して、MTのショートストローク化を行ってしまいました。その製作過程については、恐れ入りますが専用ページでご覧下さい。なお、右上の画像から分かるかも知れませんが、私のクルマには灰皿があったスペースに、オプションのパワーコンセント(12V〜0V)が装着されています。ご参考まで。 |
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(スライド式カーゴフックの自作) (セダンRSKの青レザーシートを移植)