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![]() その八朔大祭の日がやってきた。11時前に会場である丸山の西麓にある丸山稲荷本社に到着した。折りよく境内で会場準備中の知人に出くわした。知人に紹介されて進行役の方に祭礼の写真撮影の了解をもらった。ちなみに「八朔大祭」は、五穀豊穣を祈願し、秋の収穫期を前に氏神に参拝する祭礼とのことだ。「八朔」は「八月朔日」の略で旧暦の八月一日を意味し、早稲の穂が実る頃の祭礼といえる。 |
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![]() 13時からは恒例の「こども相撲大会」が始まる。各地の神社の八朔大祭でしばしば奉納される行事のようだ。境内にしつらえられている土俵が祭礼前に係りの世話人たちによってきれいに整備されている。小学校高学年と低学年に分かれてトーナメント形式で争われる。ズボンの上からマワシを締めて東西から豆力士たちが塩をまきながら登場する。土俵際に集まった観客たちの声援が大きくなり、近親者の切るシャッター音が頻繁になる。行事役の世話役さんの軍配が返る。珍プレイ、好プレイを交えながら1時間ほどの熱戦が続いた。優勝者がはにかみながらも得意満面の笑顔で賞品を受取る姿が微笑ましい。 |
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![]() 途中で知人のお父さんと懇談の機会を得た。下山口の長老といえる年配である。この祭礼だけでなく丸山稲荷神社の来歴なども教えて頂いた。社務所に案内され、額に掲示された古文書もみせてもらった。天保11年(1841年)に下山口村の有志が伏見稲荷大社の分霊を勧請して奉祀した時の古文書とのことだった。 農耕社会の典型的な伝統行事の実態をつぶさに見聞した。農耕という共同作業を媒介とした村落共同体の絆を固めあう伝統的な行事なのだという感想を抱きながら、2時半頃に丸山稲荷神社を後にした。 |
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