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北六甲台の中心施設は、住宅街のほぼ中心にある「コミュニティーセンター」、通称コミセンである。その鋭角的な屋根をもった特徴的な建物は北六甲台のランドマークともいえる。自治会広報誌「とんがりぼうし」の由来である。 道路を挟んで反対側には、「老人いこいの家」も兼ねる「自治会館」がある。松下興産の旧住宅販売センターだった建物を自治会が買い取った建物である。更に北六甲台の北東の端には「安心プラザ」がある。これら三つの建物は「北六甲台自治会」で管理されている。 |
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自治会の運営は31に分かれた班を単位として運営されている。班は50世帯前後の会員世帯で構成されている。自治会の連絡網として隣保がある。各班内に10世帯程度で構成される隣保が設けられ、回覧板等の連絡が行なわれている。 自治会役員は毎年4月中旬に開催される総会で一斉に入れ替わる。各班毎に持ち回り等の手順を経て班長、副班長、隣保長が選出される。新任班長が自治会役員となり月1回以上の役員会(班長会)に出席する。班長の互選で会長、副会長(4名)、会計、事務局(2名)の三役が選任される。実質的にはこの三役会メンバー8名が執行部を構成している。三役以外の班長は、レクレーション、防犯・防災・衛生、福祉・文化、広報・回覧等の各委員を分担する。 |
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自治会活動は多岐に渡る下記のような内容を各委員会毎に分担して行なわれている。 【防犯】防犯灯の管理、タウンガードの管理、防犯パトロールの実施、わんわんパトロールの実施他 【防災】防災器具の点検・整備、消化・防災訓練の実施、西宮市の防災関連事業への参加他 【環境・衛生】地域一斉清掃の実施、花のコミュニティーの美化運動の実施、ペットの飼い方の啓蒙、ゴミステーションの管理、迷惑駐車の取組み、公共施設内の雑草処理や破損修理、市の環境衛生事業への参加他 【親睦行事】盆踊り大会、文化祭、三世代交流グランドゴルフ大会、バスツアー 【福祉・文化】社会福祉協議会の福祉活動の支援協力、文化祭開催、「ゑびす寄席」開催協力、地域フォーラム参加 【広報活動】年4回の自治会広報誌「とんがりぼうし」の発行他 |
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北六甲台は、開発以来20数年を経て今や成熟した街に変貌してきた。豊かな自然と恵まれた生活施設に囲まれた快適な生活空間を備えている。 2011年12月現在の世帯数は2200を数え、5800人の人口を抱える山口地区最大の街である。 北六甲台自治会は、北六甲台の宅地分譲が始まった1982年から3年後の1985年に発足した。以来、毎年4月に総会を開催し、20年以上の歴史を重ねている。 とはいえ、問題がないわけではない。新興住宅街特有の住民間の結びつきの希薄さは否定しがたい。空巣被害の著しさはその裏返しとも言える。開発主体だった松下興産が事業清算し、住宅街のコアが喪失した。これに代わるべき主体となる自治会組織も1,800世帯もの住民を単一組織で運営している脆弱さを抱えている。緊急事態への対応の遅れや重大問題の先送りの懸念が付きまとう。 |
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2006年4月の自治会総会で二つの重要な議案が可決された。一つは携帯メールを活用した地域防犯セキュリティーシステム「タウンガード」の自治会ぐるみの導入である。自治会員へのアンケートでも90%が防犯上の不安を感じ、16%の世帯で実際に空巣被害に遭ったという声があり、この街の防犯対策は待ったなしの問題だった。 総会後、役員を中心に「タウンガード導入地区の立て看板の設置」、「会員世帯へのタウンガードシールの配布」、「会員の携帯電話での緊急連絡ネットワーク用のメールアドレスの登録」の取組みが行われた。 2007年4月の総会では取組み後の「住宅街出入り口への立て看板の設置」「会員住宅のシール貼付状況」「アドレス登録の状況」が報告された。 北六甲台の本格的な地域防犯体制がようやく稼動し始めた。 |
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2006年総会で可決された今一つの議案は、120台あるゴミステーションのうちフェンスのない70台のフェンス設置と個人負担の設置済フェンスの還元金支給である。 従来、約60%のゴミステーションにフェンスがなく猫やカラスによるゴミの散乱に悩まされていた。既設フェンスは利用者の個人負担で設置されていたが、この方式は利用者の誰かが反対すれば設置できないというネックがあった。そこで本来公共設備として自治会負担で設置すべきという考え方で上記の提案が行われた。 総会後の1年間に渡る取組みの結果、総会で決議された予算枠内で70台の高品質のメッシュフェンスが設置され、28台の既設フェンスの塗装が実施された。 |