Running Edinburgh
( エディンバラばたばた )



ダブリンとアムステルダムでのんびり遊んでくるつもりがどういうわけかエディンバラでばたばたすることになってしまった理由からその顛末まで。

そもそもの始まり


最初は左のポスターの内容が目的でした。シン・リジィというハードロック・バンドのヴォーカリスト兼ベーシストだった故フィリップ・ライノットの銅像が彼の故郷であるダブリンに建てられることになり、その除幕式とそれを記念したコンサートが彼の誕生日である8月20日に開催されることになったのです。さっそくコンサートのチケットをとり、前に夏のダブリンで宿泊難民になった苦い経験から宿もさっさと予約しました。

飛行機はこの時期いちばん安くとれたKLMを利用。18日に成田を出てダブリンにその日のうちに着。翌日と翌々日はお祝い関連のイベントで過ごし、21日はひさしぶりのダブリンをのんびり見て、次の日にアムステルダムに移動し、これまたのんびりと絵でも見て過ごしてから25日の便で帰ろうという予定でした。私としてはゆとりのスケジュールです。

が! 私の人生っていつも絶対に予定通りには運ばない。

ショーンのMLでイギリス人ファンの「エディンバラ映画祭でショーンの The Dark が上映されます。私はもうチケットを予約しました」という書き込みを見ました。The Dark はインディペンデント系ホラー映画だから日本には来そうにない。DVDにはなるでしょうけど映画館のスクリーンで見る機会がまずない。なので以前から上映が始まったらイギリスに見にいこうと友人と話していました。が、それひとつではなんだから「ヒストリー・オブ・バイオレンス」「フライトプラン」も一緒にと思うとなかなか日程が合わなかったんですよね。

というわけでこの絶好の機会を逃すわけにはいかない!とばかりにまずは映画のチケットを予約してしまいました。25と26の2日。ビリー・ボイドの「On A Clear Day」やイライジャの「Green Street」も上映されるのでそれも。それから旅行社に日程変更依頼のメールを送ったのですが、それが金曜日の深夜。世の中は3連休に突入しておりました。

休みの間に泊まるところをネットで探したんですが、個別にメールを出したところはどれも駄目。8月のエディンバラはフェスティバル・シーズンとかでどこもかしこも満員で、値段もふだんの5割増しかそれ以上。アイルランドよりひどい状況でした。冬が厳しいから観光客を呼べるような催しをしようとしたら夏が最適なんでしょうね。

初めての街で土地勘がないので、どのへんに宿をとれば見たい映画を見にいくのに便利なのかもわかりません。郵便番号で地図が検索できる Google Maps にはずいぶんお世話になりました。

結局、同じ宿に連泊というのは無理で、3つの宿に3日あるいは2日ずつということに。移動がめんどうでしたが結果的にはそれぞれの日に行きたい場所に近くなり、夜遅く帰るときなど安心でした。それに行ってみてわかったんですがエディンバラは小さな街なので、徒歩でたいていのところに行けちゃいました。

飛行機は日本−アムステルダム−ダブリン−エディンバラ−アムステルダム−日本で予約でき、宿もOK。やっと安心して具体的な準備を始めました。と言っても別にたいしてないんですが。

まずは海外で使える携帯を購入。私は今時信じられないでしょうが携帯を持たない人間です。が、今回は現地で友人と合流し、別々のスケジュールで映画を見ることになるのでやっぱり必要だろうと思いきりました。海外でしか使えないタイプですがイギリス国内だと1分60円とお得です。電話機とSIMカードのセットで6300円、通話料は使っただけ払うシステム。イギリスに行くことは多いので、まあいいかなと。

映画祭のサイトで検索してほかにイアン・マッケランとマートン・ソーカスの「Asylum」、キアヌ・リーブスの「Thumsucker」も予約しました。映画祭以外にも色々なフェスティバルが開催されているので、ミュージカルとバレエのチケットも予約。あとはエディンバラについての予習として映画「トレインスポッティング」「ロブ・ロイ」「ジキル&ハイド」を見ました。これで準備万端(え?)。

エディンバラの宿