WALKING IN SICILY


PART 19(12/31)

場から見えた変わった建物を目当てに歩いていくと、それは公園の中の四阿(あずまや)で、この公園は冬のさなかに花いっぱい。やっぱり南なんだわあ。

のどが乾いたので、ちいさなお店でオレンジジュースと水を買った。店のおじさんは、いきなり日本人の女の子(ほんとはおばさんだが、あちらから見ればということ)が入ってきたので、もうニッコニコしちゃって、たいした買物もしないのに、ほんとにうれしそうにお礼を言ってくれた。

さて、このへんで気づかれたことと思うが「手の早いイタリア男」はどうなっているのだろうか?

私たちがこれまでに見た限り、若い男の子(20くらいまで)たちは同じ年頃のガールフレンドを見つけるのに夢中で、日本人観光客のことなんか気に留めていない。

で、さっきのようなおじさんは、すでに「女ならだれでもいい」という境地に至っていて、日本人であろうとなんであろうと、自分より若いと見える女性にはすべからく愛想よくしてくれる。

では、映画「慕情」のような渋い中年男はどうなのかというと、少なくとも南イタリアには「渋い中年男」はいない。若い子はほんとにきれいなのに、どうもある年を境に一気におじさん化してしまうらしいのだ。ただし、イタリアの名誉のために申し添えると、ミラノに行ったことのある人は、「うっとりするほどすてきな男性がうじゃうじゃいたわよ」と言っていた。

気を取り直して。

南イタリアは柑橘類が豊富だから、オレンジジュースが安くておいしい。朝ごはんにもいろんな種類のオレンジがどっさり出ている。


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