
「ねえ、あさって出発なんだけど、パリ往復19万8000円。どう?」年末進行のあわただしさがみなぎる職場に、Wからの電話があったのは12月25日、クリスマス★。
ネパールかロンドンかローマに行こうか(なんてムチャクチャな)、と言いながら格安航空券を探し始めたのが10月くらいからかなあ。 遅れをとっちゃったものだから全然みつからなくて、しかも(値段の点で)妥協をしないWにすべてお任せしておいたので、とうとう今日まで来てしまったというわけです。
今年は実家で紅白歌合戦か、と覚悟していたところに、降ってわいたようなこの話。あまりに急すぎる! なのに、それなのに「うん!行く!」と答えてしまった私は何者なんだろうか。
あわてて上司のところに駆け寄り「安い航空券がみつかったんです。でも、出発があさってなんです。大掃除の途中で早退してもいいでしょうか」と息せききって迫りました。
あまりにいきなりの話だったのが結果的にはよかったようで、いつもは有給休暇のとり具合に文句をつける上司が「あら、いいんじゃない」と軽くOKしてくれちゃった。
とりあえず航空券代はWが立て替えて、今日のうちに払いに行ってくれることになりました。私が成田で返す現金が、Wの旅費になるわけです。
それからのあわただしさは、あまり覚えていません。人間、目的ができると、ふだんは想像もできないような活動ができるものです。とりあえず翌日さっそく替えに行ったフランは、1フラン=29.83円というレートでした。
というわけで、ちょっと古い話で恐縮ですが、1985/12/27〜1986/1/5のパリ旅行の話を書きます。レストランやホテル、店の住所は、わかっている限り書きますが、情報が古いので、これから行こうという方には、あまりお役に立てないと思います。まあ、パリでこんなことしてきた奴もいる、程度の笑い話としてお読みいただければ幸いです。