
知らないうちに荷物が増えてしまったので、かばんを買わなくちゃ。
朝早く起きてまだ寝ているWを残し、メルカードへ行ってみた。が、食べ物屋はともかく土産物屋は開いていない。←当然だ
しかたなくあっちウロウロこっちウロウロしていたら、9時半頃になってようやく店が開き始めたので、もうこの際なんでもいいわ、とばかりに最初に目についた大きな布バッグを買ってしまった。←ほんとに大きくて、これに目いっぱい詰めると、とても自分ひとりでは持てないくらいになってしまう。
10時にWと待ち合わせていたギャラリーに行くと、ちょうど彼女と女主人あわただしく出てくるところ。
「銀行に行ってお金おろしてくるから、ここで待ってて!」
おおっ! 買うことにしたのねっ! さすが独身貴族。
という私も、待ってる間にやっぱりタピストリーが欲しくなって、買ってしまったのだった。←ただし、12万円のではない
飛行機の時間が迫ってきた。が、Wの支払いが現金+トラベラーズチェック+カードですごく複雑なうえ、絵をメキシコの空港ホテルで受け取る手配にしたもので(だってまさかキューバには持っていけない)、話がなかなか終わらない。
ギリギリのところで話がすみ、あわててホテルに戻ってチェックアウトをすませ、ホテルの前に止まっていたタクシーに乗る。もう今さら安いコレクティーボでなんて言ってられない。
「飛行機に遅れそうなの!」
タクシーの運転手さんに訴えると、さすがラテンの男。
「がってんだっ!」
とばかりにピュンピュン飛ばしてくれて、きっちり間に合ってしまったのでした。とはいえ、ああ、疲れた。どうしていつもこうなんだ。メキシコシティまでの飛行機は、前の座席のヘッドレストにテ レビがついてた。ちょっとしか乗らないのにねえ。