過去の魂(2001/9)


2001/9/27(Thu)

 こんなことを書いてしまうとこれを読んだ職場の人間は怒り狂うだろうが、仕事の打ち合わせを途中でぶっちぎって映画「スコア」を観に行ってしまった。だってだってワーナーマイカルの平日タダ券の期限が今月末までだったんだもんよー。つーかよー、朝十時から夜七時半までぶっ通しでレビューなんてどうかしてる。いや、どうやら結局九時くらいまでやってたみたいだが。許せ。
 でもって「スコア」。渋い。格好良い。やっぱロバート・デニーロは良い。結構ベタなストーリーなんだけどそこを逆手にとって、観ている人間が「ああ、これはこうなるんだろうな」と、ニヤリとしてしまうような演出が心憎い。BGMのジャズも良い。まぁ、ロバート・デニーロが出演しているというただそれだけでその映画に対する好感度が十割増しな俺が語るべきものでもないが。
 次は「トゥーム・レイダー」を観に行こうっと。アンジェリーナ・ジョリーが主演だしぃ。

2001/9/26(Wed)

 今日の昼、五反田の山頭火で「とろ肉チャーシュウ塩」を食べた。
 とてつもなく美味かった。

2001/9/25(Tue)

 さらに私的DVDレビュー。「RED PLANET」。
 別に火星ぢゃなくても良いぢゃんよ。「エイリアン」の二番煎じになるのを畏れてああなったんだろうけど、いやもう中途半端。アレを小道具として使ったアイデアは良かったけど、どうもその辺のアイデアだけで制作まで突っ走ったという感がなきにしもあらず。プロットがみえみえなのもちょっとな。
 しかし、火星探査の目的が一様に地球の人口過密や環境汚染問題によるもので、その辺の話を最初の二分ほどのテロップ乃至はナレーションで済ませてしまい、そっからスタートというワン・パターンはそろそろなんとかならんのかね。つまり、コスモクリーナーを取りに行ったヤマト側ではなく、ヤマトの帰りを待つ地球側の話に持っていくとかさ。あと、火星探査によるデータ全てが火星人によるねつ造で、火星人による「カプリコン・ワン」的演出を小さな疑問から暴いていくとか。で、密かに火星人と同盟を結んでいた旧KGBとCIAはたまたメン・イン・ブラックやマジェスティック・トゥエルブついには矢追純一まで巻き込んで上を下への大騒ぎ。よし、脚本は筒井康隆に決まりだ。監督は、これはもう奇才ジョン・ランディスで。プロデューサーが、自らマーズ・ウォークで登場するマイコー・ジャクソンならサイコー。

2001/9/24(Mon)

 私的DVDレビュー。「ミッション・トゥ・マーズ」。
 この映画、実はロードショウ公開時に観ようとしてぶんちゃんに止められ、DVD化されたら即観ようと思っていた作品。いやぁ、良かった良かった。もちろん、わざわざ映画館にまで足を運ばなくて良かったという意味で。
 監督はブライアン・デ・パルマ。ブライアン・デ・パルマと言えば「キャリー」「ミッドナイトクロス」「アンタッチャブル」などの監督作品が有名だが、最近はアノ「ミッション・インポッシブル」を撮るなど、没落著しい監督の一人でもある。つーわけで、本作品に於いてもさもありなん。CGに凝った結果、見所はそこだけというありがちな映画。パソコン初心者がメイカーの甘言そのままに凝りまくったホウムペイジを作成した結果、見に来るのは似たような初心者集団だったという状況そのもの。「ハムナプトラ」に感化されちゃったんだろーなー。きっと。しかも脚本のイメージが古くさすぎる。なんでこの脚本で映画化にゴーを出すかなぁ。そして、メイキングを観てますます金の無駄遣い感が大きくなった。つまらん映画だ。
 随分と思い切ったことを書いてしまったが、まぁそれはそれとして、同時に「RED PLANET」も借りてしまったのだ。火星ものを二本続けてっつーのは、かなり思い切ってしまったなーという感じがしないでもないが、この映画のレビューはまた後日。いや、まだ観てないんス。

2001/9/21(Fri)

 仕事で恵比寿、市ヶ谷と回り、帰宅途中で秋葉原の海洋堂に寄り、MIUを箱買い(二十四本入り)してしまった。
 同時に三個だけ購入した深海探査服が三個とも色違いでラッキー。シークレットのマッコウクジラも出て、黄色の深海探査艇以外は全て揃った。しかも、通常アイテムは二セット。職場の仲間とのトレードを有利に進められそうだ。うひひ。
 それはそうと、例の事件の後だけに市ヶ谷の防衛庁は物々しい警備だった。荷物検査及びボディチェック。しかも、最後に仕事で行った八年前から大きく変貌を遂げていて、ちょっと戸惑う。なんでか知らんがオノボリさん達が大挙して押し掛けているのにもビックリ。いやしかしすっかり綺麗になっちまって。同時期にやはり仕事で行っていた河田町のフジテレビも今は無いし、なんだかあの辺りはすっかり様変わりしてしまった。
 さらに話は変わるのだが、市ヶ谷駅前の釣り堀には小雨模様にも関わらず相変わらずプチ太公望達の姿が。前回の台風直撃でその辺りはすっかり水没してしまったそうなのだが、お魚さん達は逃げていかなかったのだろうか。いつかはあそこで釣りをしてみたいものだが、やはりスーツ姿では抵抗がある。とはいえわざわざ休日に出かける気もせんし。ま、眺めているくらいが丁度良いのかも知れない。
 北海道では早くも今シーズンの初雪だそうで。しかも札幌のすぐ近くで。うーむ。まだ九月なんだよなぁ……。

2001/9/16(Sun)

 きょう、はいしゃさんへいきました。いつもぼくのことをいじめるせんせいがいそがしそうだったので、かわりにきれいなおねえさんがぼくのはをなおしてくれました。そして、ぼくのはをなおしているあいだずっと、おねえさんのおっきなおっぱいがぼくのよこがおにおしつけられていて、ぼくはすごくへんなきもちになりました。
 はをなおしおわってかえるときに、べつのきれいなおねえさん(ここのはいしゃさんにはおねえさんがたくさんいて、みんなわかくてきれいなのです)がせんさんびゃくごじゅうえんちょうだいというので、せんえんさつとごひゃくえんだまをわたしてひゃくごじゅうえんおつりをもらいました。ごたんだのきれいなおねえさんがたくさんいるみせできんようびのよるにはらったおかねよりぜんぜんやすかったので、なんだかとくをしたきがしました。はいしゃさんでもしめいができればいいのになあ、とおもいました。
 らいしゅうまたはいしゃさんへいくので、きょうのおねえさんのしゅっきんびをきいてみようとかんがえました。

2001/9/15(Sat)

 ロードショウ公開を見損なっていた「BROTHER」「五条霊戦記-GOJOE-」「インサイダー」のDVDを立て続けに観る。
「BROTHER」は、イマイチ。ま、北野たけしのオナニー的映画であることを理解した上で、それに共感できたり感情移入できる人には良いかも知れないけれど。「語らない」ことと「語る必要がない」こととは明らかに異質なものだと思う俺にとっては、主人公の心情が掴めずに最後までなんとなく眺めてしまったという感じ。ええ、私、映画のことはよくわかっていません。
「五条霊戦記-GOJOE-」は、なんでこの映画を映画館で観なかったのだろうかと地団駄を踏んでしまった。「狂い咲きサンダーロード」「爆裂都市」以来の石井聰亙ファンである俺としたことがっ。かなり面白い。弁慶と牛若丸(義経)という題材をベースに、斬新な視点で綿密に錬られた脚本。被写界深度を極端に浅くして、箱庭的古都を強調したカメラ。ばっちり感情移入できる魅力的な出演者及びその演技。そして、プロンプトを必要としない邦画はやはり良いっ! さあ皆さん。今すぐレンタルビデオ屋に走るのです。ええ、もちろん私、映画のことはさっぱりです。
「インサイダー」。良い。「ゴッド・ファーザー」シリーズが完結したために渋いイメージを払拭できたアル・パチーノの本領発揮か。同時期に撮られた「エニィ・ギヴン・サンデー」同様、アル・パチーノが熱い。それと、「グラディエイター」でオスカーを獲得したラッセル・クロウが出演しているのだが、最初、それが彼であることに気付かなかった。こざっぱりしたラッセル・クロウって、平均的アメリカ人って感じ。ま、今回の配役ではそこがミソなんだけれども。え? 俺、映画のことは全くわかりませんぜ。
 そーいやマイカルが倒産してしまったが、俺がいつもお世話になっているワーナー・マイカル・シネマはどーなるんだろ。う〜む。成田に出来るHUMAXシアターに乗り換えるか。

2001/9/11(Tue)

 駄目だ。忙しすぎてどーにもならん。何もできん。

2001/9/3(Mon)

 よくよく考えてみれば、今までずっと過去にすがりついて生きてきたような気がする。あんなことやこんなことを自慢げに語る自分が、いつしか嫌な人間だと思えてくる。出来ることなら、未来について熱く語る人間でありたい。広く世間一般ではそうゆう人間を「夢見がちな馬鹿野郎」と言うのかも知れないが、いつまでも終わったことに拘るよりはましな気がする。失敗は失敗だ。それと同じくらい、成功は成功でしかない。過去は過去で、そこからは何も始まらない。まずは始めてみる。そうしてから見えてくるものというのは、ある。後で思い返してみても恥ずかしく思うようなこともあるけど、それはそんなに悪いもんじゃない。思い出は、自分の胸の中にだけあればいい。わざわざ言葉にして、指の隙間からこぼれ落ちる砂のように他の多くの記憶に紛れさせる必要もない。何度でも立ち上がる。叩きのめされ、這いつくばって泥水を舐めても、また立ち上がることさえ出来ればいい。そしてそれはそんなに難しいことでもない。ただ、立つんだ、立てるんだと信じることだ。そうやって自分を信じることさえできれば、生きているということに胸を張れるような気がする。

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