過去の魂(2001/7)


2001/7/26(Thu)

 来週はじめに職場を引っ越すことになり、身辺の整理をしていたら古い資料がたんまり出てきて、懐かしく読み耽ってしまう。この辺、私生活でも職場でもやることは一緒なんだね。性っつーかなんつーか。
 いやでもしかし、ハードディスクの中身をバックアップしたり、リースのマシン故全てのデータを削除しなくてはならないとか、私物の整理も含めて結構大変な作業だ。世話になった人達への挨拶を徐々に済ませているのだが、その度にそこを出ていくことを惜しまれる。ありがたいことだ。ま、別れられてせいせいするっつー人間が居ないわけではないのだが……。
 北海道から帰ってきてからこっち、連日の猛暑にすっかりヤられていたのだが、昨日の雨でようやく涼しくなり、なんとか生き延びている。昼間暑いのはまだ我慢できるのだが、夜だけはどーにもこーにも。旅の後遺症が続いていて、夜九時を過ぎると自然に瞼が重くなってくる。今夜のように涼しいとぐっすり眠れて早起きしてしまいそう。くそ、意地でも寝てやる。

2001/7/21(Sat)

 先週末から今日まで、ぶんちゃんと二人、バイクで北海道を走ってきた。
 その辺の話はツーリング・レポートとして書くつもりなので割愛するが、帰って来てまず最初に感じたのは、関東のとてつもない暑さだった。大洗で船から降りた途端、息苦しい程の熱い空気に辟易。走り出してもそれは変わらず、家に着く頃には完全にグロッキー状態。シャワーを浴びてようやく一息ついたのだけれど、いやしかしそれにしても暑い。すっかり北海道仕様の体になってしまっているので、リハビリをしないと仕事にも行けない。つー訳で明日は幕張で結婚式に参加。眠い。

2001/7/5(Fri)

 例えば新型スカイライン。あれはもうスカイラインではないと俺は思うし、周りの人間の殆どがそう思っているようだ。そしてそれは、スカイラインと言えば直列六気筒エンジンでなければならないだとか、サーフラインが入ってないとダメだとか、テールランプは丸いのがアタリマエだなどという、ユーザのわがままな思い入れにメイカーが背を向けたからに他ならない。
 新型スカイラインは良い車だと思うし、売れるんじゃないかとも思う。ただ、じゃぁ買うのかと聞かれたら、俺は買わないと答えるだろう。その要因となっているのは、フォー・ドア・セダンというカテゴリに興味が無いということと、スカイラインというネイミングに気恥ずかしさを感じるからだ。だから、もしあの車が違う名前であったなら、そして俺がフォー・ドア・セダンを欲しいと思っていたのなら、たぶん今週末には契約書に判をついていた筈である。
 スカイラインに限らず、その車がデヴューした時のコンセプトが代を追う毎に変化していく過程の中で、「こんな車じゃなかったのに」「この車だけはキープコンセプトであって欲しかった」「格好悪い」「絶対買わねー」「だっさい」などと思うことがある。同時に、スポーツ・クーペ・モデルが次々と消え失せていく昨今の事情に対しては、怒りすら感じているのである。
 ところが、最近ふと気が付いたのだが、自分の思惑とは違う方向にモデルが変遷していく原因を作っているのは、他ならないユーザ自身(もちろんその中には自分も含んでいる)であるということなのだ。つまり、買い支える層、支持する層が薄ければ、メイカーがそれをそのまま作り続ける筈が無いということなのだ。
 だから、例に挙げたスカイラインはもとより、自分自身が買い支えてこなかったカテゴリまたはモデルが変遷していくことに対して、不平不満を言うのは間違っているのだと考えるようになり、反対に、今現在俺が乗っているモデルが変わっていく様を、そうゆうモデルを支持して来なかった人達にあれこれ言われるのは心外なのである。もちろん、メイカーの失敗も無罪ではない。マーケティングをきちんとやってこなかったメイカーが衰退していった様が、それを明確に顕している。
 ともあれ、ハコスカやケンメリの亡霊と決別した日産には拍手を送りたいが、あれをスカイラインというには無理があるんじゃないかと思っていて、それはすでにここまでの俺の主張と矛盾する訳で、まあなんだかんだ言いながら結局は、消費者つまりは俺ってなんだかとっても勝手で気まぐれな存在なんだよね。メイカーさん、格好良いスポーツ・クーペを沢山作ってくださいよ。どれかひとつは必ず買いますから。ね。

2001/7/3(Tue)

 映画「A.I.」を、例によって例のごとく、ぶんちゃんと観てきた。
 まあなんというか、スティーブン・スピルバーグの映画っつー感じっすね。何の権威も持たない俺ごときがどーのこーの言ったところで所詮は主観でしかない訳で。で、主観で語ろうとすればどーしたってネタバレを含む内容について言及しないとならない訳で、つまるところ俺が書くことの出来る範囲で語るとすれば、「みんなもーちょっとちゃんとしよーぜ」ってことでしょうか。う〜む。何がなんだかさっぱりわからんな。これでは。
 ただひとつだけ言えるのは、金だけはたんまりかかってますよ、この映画。ま、観るかどうかはご自身で決めてください。
 そーいえば先週の土曜日は「ハムナプトラ2」を、やはりぶんちゃんと観に行ったのだった。こっちは普通に「面白い!」と言えるかな。映画のディテイルについて語りたい人には突っ込みどころ満載だし、全編に渡ってSFX使いまくりなせいで、ちょっとした粗も目立たないっつーか気にならない。何も考えずにただ楽しむだけというスタンスで観られれば、かなりお薦め。ま、観るかどうかはご自身で決めてください。
 で、帰りに九十九@津田沼へ、まる究ラーメンを食いに行ったのだが、結果は……くそー。

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