過去の魂(2001/5)


2001/5/31(Thu)

 さあさあいよいよ「どっちの料理ショー」が始まりました。今回はかき揚げ丼VSきじ焼き丼だ。とりあえず第一印象ではきじ焼き丼だな。うん。
 で、まずはかき揚げ丼の紹介か。ふ〜む。そら豆、エビ、どっちも美味そうやね。ああああああ、つゆがなんとも良い感じだ。なるほど、ごま油で揚げずにタレにじゅわ。く、食いてぇ。あっ。ミョウガだミョウガだ。美味いよなぁミョウガ。で、青のりを入れるんすかなんすかそりは美味いんスか?
 でもって、きじ焼き丼。ビールなんかを飲みながら食うなら絶対に何があろうと塩焼きなんだが、丼にするならタレでしょタレタレ。あっ、新橋。鳥清だ鳥清。美味いんだよここの焼き鳥は。そうそう肉汁肉汁肉汁皮パリあつあつご飯サイコー! 鶏繁? 新橋? し、知らねえなぁ。ああでも美味そうだ美味そうサイコー! コラコラ美味そうに食うなっつーの。お、鳥心。ここも良いんだよなそうそう鳥そぼろサイコー! つくねサイコー! 贅沢贅沢贅沢贅沢があっ!
 ぬ。いかんぞ。いかんいかんいかんぞ。な、なんできじ焼き丼に青ジソを使うんだぁへなへな。
 今日の特選素材、まずはきじ焼き丼からか。峰地鶏。鹿児島。放し飼いってか。原点っすか。ぬ。でも、そーやって可愛がっている鶏を結局は潰すために飼っている訳だからなんとも不可思議でならないけど美味ければ何でもアリってことなのでしょうかすみません余計なことを考えてしまいました。おお、これはなんとも綺麗な肉やねたたたた卵こけーっ! あーあ凄いわこりゃなんだこりゃ。ただ焼いてご飯に乗せてタレをかけただけでもうどーしましょうサイコー! よし。きじ焼き丼に決まった。もー決まった。つーか、焼くな焼くな食うな食うなこら三宅っ! てめー死なす。あ、そぼろを作るんスか? 良いスね良いスね。
 かき揚げの特選素材はエビか。エビだエビだエビだエビだ。エビだもんなー。いやあカニとエビには目がないからなー俺。で、どこで獲るっスか。さ、桜エビ? 生の桜エビ? そっかそっか由比だなやっぱ桜エビったら。美味いよなー桜エビ。目がないんだよなー桜エビ。そーだよなーかき揚げったら桜エビだよなーどーしよーかなー。で、で、二艘の船で囲い込むんスかそうでスか。うおっ! す、すげぇ! え、ポンプで吸い上げるんスかいやいや美味そうっすねつーか生でぱくっとぱくぱくぱくぱく。良いな良いな桜エビのかき揚げっ。ああ食ってるよ。最悪だよ。食ってるよ……。せせせ関口っ! こらっ! 関口っ! あ、食ったなてめえ死なす死なす死なす死なすっ。
 試食ですカ。ああそーですカ。ふーんへーほー。あーあつまんねーの。見てらんねーし。筧のばーか。赤井も馬鹿だ。地井っこのやろー。
 つくねか。つくねだなやっぱ。そーそーナンコツも入れようね。あ、青ジソたっぷり入れやがった。最悪。もーだめ。きじ焼きアウト。そーだなやっぱ桜エビ。うんうんから煎りしてそれをタレにつけて丼つゆ関口っ! 食うなっつってんだろばかやろう。ばーかばーかばーか。
 応援団きじ焼き丼。つーか何故にBGMがスティーブ・ペリー。照りっ。照り照り照りりりり。海苔だななんといっても。ネギっそぼろっ。な、なにすんのアンタちょっとああ皮をぱりぱりにねうんうんああぱりぱりタレがもー。つくねな。だからつくねに青ジソを入れるんぢゃないっ! 食べられなくなるだろっ! 食うなっつってんだろっ!
 応援団かき揚げ。なんスかこのボリュームたっぷりのかき揚げはっ。三つ葉貝柱エビっ! うまそー美味いよこれはあれ? これはひょっとしたらうずらの卵の天ぷらっすかエビっ! 桜エビっ! エビビビっ! ああ良いなあ桜エビ良いなあ良いなあ桜エビ良いなあ桜エビ美味いに決まってるよねこれはああああああ桜エビっ! じゅわ。じゅわででででかいっ! サク。サクサクサクサクサク食うなっつってんだろこのやろー!
 ファイナル・プレゼンテーション。焼け。鶏肉は焼いておけ。つーかそら豆な。そうそう桜エビな。ああ焼いてるよまぢで。皮パリはまずいだろーどーすんだよそぼろかそぼろ揚げてるし。揚げとけとりあえず。ああ香ばしいんだそーなんだ卵のそぼろ焼けてるし鶏肉。ああつけちゃったよタレに焼いてるし。つくねはイラン。しし唐辛子ネギ焼き焼けっ! 焼いてしまえっ! 揚げてるよまだ揚げてるよアスパラも揚げるんスかミョウガだ。みょーがの天ぷらが美味いんだもーゴマっすかきじ焼き飯っ! きざみ海苔で決まりだし。ああまた飯だ。ああ丼つゆかけるんだ。ああかけちゃったよこりゃまたたっぷりどーすんだよ。焼けただろう。だからつくねはイランネギっ! で、で、で、ああ肉汁じゅわ皮パリサイコー! きじ焼きっ! 決まったなきじ焼き。タレだ。これだよ。タレだもん。駄目だな。完成したしきじ焼き丼。パーフェクトっ! あ、そら豆な。レンコンな。桜エビだもんなっ。ご飯に乗せるんぢゃないっ! ああ美味そうだ美味いに決まってるぢゃんどーすんだかき揚げ丼完成。
 よし。決めた。きじ焼き丼。さぁ、どーなる。コマーシャル。
 だぁでrだあcまうぇっkgじゃprっktjらえう4rvな@2390t5じゃsd;krgう゛ぁ;いltj@qwhこgsdfkんmbsばかやろーっ!!

 ぜぇはぁふぅ。い、以上、実況中継を終わります。ぐったり。

2001/5/29(Tue)

 ジッポを使い始めてからもう二十年が経つ。現在メインで使っているものは、ウィンディ・ガールが彫られたクローム仕上げのスリムタイプで、これは数年前に買い求めたものだ。オイル・ライターは他にイムコを持っているが、オイルの持ちが悪く、機能だけに絞りすぎた不格好なデザインが好きになれず、全く使っていない。イムコは今でも入手可能な筈だが、昔ほど見かけなくなった。
 一時期、ウィンドミルなどの所謂ターボ・ライターを使ったりもしたが、暫く使っているうちに火口のニクロム線(?)が焼き切れてしまったり、ガスの持ちが悪かったりしたため、今は引き出しの奥にしまわれている。デュポンのライターもどこかに眠っている筈だが、俺的美意識とは縁遠いデザインが大嫌いで、バーのカウンタ越しに客の煙草に火を着ける以外の用途で使用したことがない。他にも色々と変わったライターを試したが、結局またジッポに戻ってしまった。
 一番最初に買ったジッポは今でもまだ手元にあり、時折思い出したように注油してやると、二十年前のものとは思えぬほどあっけなくその役割を果たす。外観は確かにみすぼらしくなりつつあるが、多少蝶番が緩んできたことの他には何も問題はない。ジッポの最大の美点は、二十年前のものも現在のものも、その機能に差が出にくいことでは無いかと考えていて、それはつまり、道具として非常に優れた設計が成されていることのなによりの証明であると思う。これは今の自分の仕事にも通じる話で、良い設計は、それが使われる環境が変わっても破綻し難い、というのと等価である。
 一方でジッポは、コレクターズアイテムとしての側面を持ち、気が遠くなるほど多種多様なデザインのものが存在している。しかし、いかんせん単価が比較的高めなため、俺はこれには手を出していない。ヴィンテージ・モデルやアニバーサリー・モデルには興味をそそられたりもするが、それでも積極的に入手しようとは思わない。たまたま売っているのを見かけて、財布の中身に余裕があれば買うかも知れない、という程度のものだ。
 意識したことは無いが、俺がジッポを使い続けている理由はどうやら、それを掌に収めた時の妙な安心感にあるようで、手元にジッポがある方は是非試して貰いたいのだが、右手でも左手でも良いから、ジッポを握りしめた時と何も握らずにただ握り拳を作った時、または、ジッポとそれ以外のライターとで比べてみて欲しい。大きさと形と重さのバランスが丁度良いのだ。物としての安定感というのだろうか。ひょっとしたらジッポ以外にもその感覚を味わえるライターが存在するのかも知れないが、俺はまだ、そんなライターに出会っていない。
 そんな理由で、俺はこの先もずっとジッポを使い続けるのだろう。煙草を吸わなくなっても、きっと。

2001/5/27(Sun)

 一日中雨。嫌になる。
 嫁と息子が、息子の空手の大会に出かけてしまったので、娘と二人で家でぐだぐだ過ごす。が、遊びたい盛りの子供がその状況に満足できる筈もなく、車で本屋へ出かけた。
 うちから歩いていける範囲に本屋がないので、本を買いに行くという行為はすなわち車に乗ることを意味しており、またそれは、公共交通機関が全く無いという事実の裏返しでもある(一番近い本屋へは自転車で行くことも可能だが、品揃えの点で満足できるレベルにないため、敢えてその本屋の存在は無視している。)。こうゆう地域に住んでいて痛切に感じるのは、どこへ行くのにも車なりバイクなりを使う習慣が出来ているため、「歩く」という行為と非常に縁遠くなってしまうということなのだ。たとえ歩いたとしても、それはせいぜい駐車場から店舗まで、または店舗内だけに限定される訳で、「田舎は自然が沢山あって良いよねー」などと安直に言われてしまう反面、少なくとも日々の生活における運動量というのは、都会生活者のそれを遙かに下回り、むしろ不健康なことこの上ない。ま、排気ガスまみれの空気を吸引することになる有酸素運動には、これっぽっちの魅力さえも感じることはないが。
 俺も嫁も東京都二十三区内の生まれで、まぁ俺の場合は、すでに千葉県民でいる時間が今まで生きてきた人生の大半を占めてしまっているので、今の暮らしになんら不都合を感じたりすることは無いのだが、結婚するまでずっと中野で暮らしてきてしまった嫁などは、もう二度と都会で暮らすことの出来ない体質になってしまったとぼやくことがある。それはつまり、前述のようなどこへ行くのでも車を使ってドア・トゥ・ドアな暮らしに慣れてしまったからに他ならず、車社会だけを切り取ってみた場合における道路の渋滞の度合いも、それに多大な影響を及ぼしているようで、車を使って実家に帰る度に「愚痴」という形を成して表出される性質のものだ。
 一方で、俺は毎日電車を使って都内まで通勤している訳で、どう考えても最短時間で職場までの距離を移動することの出来るその乗り物を利用しているがために、ある程度の「歩く」運動を余儀なくされている。ほとんど毎日の行為であるからして、「運動」などと呼べるほどのものではないし、余儀なくされているというほどの感覚もないが、それでも彼女らの日常生活よりは「運動」しているとみなして良いもののように思える。
 それなのに、休日における彼女らのバイタリティというかなんというか、それはとてもじゃないが毎日の「歩く」程度の運動量の蓄積では凌駕することなど到底不可能なものであるようで、娘と一緒に本屋で買い物をした後にCD屋で「チャーリーズ・エンジェル」のDVDを買い、帰宅してからそれを観ながら眠ってしまったりするかなり駄目な俺の休日の過ごし方に良く現れているのである。
 そんな訳で、また今日も駄目な一日でした。まる。

2001/5/26(Sat)

 久しぶりにバイクをペッカペカに磨き上げた。外装パーツ全てを取り外し、フレーム、エンジン、ホイール、フォーク、ハンドル、メータ、ライト、ウィンカー、マフラー、チェーンその他全てを綺麗にしてみた。一旦入り込むともうやり終えるまでは他のことが全く目に入らない質なので、う〜む美しい等と眺める頃になってやっと、昼時だということに気が付くというていたらくだ。九時過ぎに始めたので、結局三時間あまり没頭していたことになる。
 俺にとっては、この没頭している時間というのが非常に重要で、集中力を維持するための訓練でもあったりする。嘘だけど。ま、時間の経つのを忘れる程何か一つのことに集中出来るというのも、それはそれで自分の時間というものを具現化した一つのカタチであり、家庭という単位を保持するために使われる他の多くの時間の中にあって、綺羅星のごとき輝きを放つ至福の時でもある。要するに、今日は家族が近所の文化会館へ映画鑑賞に行ってしまったため、突然ぽっかりと空いた自由時間を使って、バイクをメンテした、と。綺麗になったバイクを眺めながら、ツーリングに行きてぇなぁと思った、と。つまりはそーゆーことなのであった。
 そんな訳で、昼飯を食うべく一番亭@安食にバイクで向かう。安食、と聞いてすぐにその地名を発音できる人は、きっと常磐線または成田線沿線の人に違いない。いや、そうに決まっている。何故なら、安食と書いて「あじき」とは普通には読めないからだ。ん〜、そ〜でもないか。読めるな、安食。それよりも、その隣の駅の方が読めないな。下総松崎。ATOKだと一発で変換できるのだが。下総松崎。
 そんなことはどーでも良くて、とにかく一番亭@安食に向かったのだ。ここの塩ラーメンが絶品なのだ。何が絶品なのかを書き始めると、きっとここのコンテンツが別の銀河系宇宙にワープしてしまうので書かないが、まぁとにかく美味いことだけは、海の水が塩辛いのと同じくらい確かだ。
 で、今日はチャーシュウごはんセットを食べてみた。塩ラーメン+チャーシュウごはん+半熟煮卵のセットだ。チャーシュウごはんがもうなんというか絶品なのだ。何が絶品なのかを……以下省略。
 家に戻って車に乗り換えて駅まで。池袋に仕事をしに向かう。つーか、五時半から打ち合わせなんてすんなや。
 打ち合わせ中に何度も、味の一番@初富へスペシャル味噌を食いに行こうとぶんちゃんからメイルが入る。そんでもって結局、事務所を出たのが九時。車の置いてある駅まで戻り、味の一番@初富でぶんちゃんと落ち合う。
 いやもうなんちゅーラーメンや。スペシャル味噌。地元ではギトギト系ラーメンの代名詞でもある、くるまやラーメンよりもさらにギトギト。つーか、こんなんばっか食ってたら絶対体に悪いって。前回食した醤油ラーメンとは全く正反対な、とてもアナーキーなラーメンであった。ガツンとしたラーメンを食いたい時はここで決まりだな。いやぁ、美味い。
 それから近くのデニーズでうだうだして、帰宅したのが午前一時過ぎ。いい加減眠い。

2001/5/23(Wed)

 ぶんちゃんと二人で、久しぶりにヨウラ工業の本社事務所へ出向いた。や〜ふるから、社内の模様替えを敢行したので見に来いとの誘いがあり、また、新入社員を三名ほど採用したので、OBとして、ひとつ訓示をたれてやってくれとの依頼でもあった。
 職場へ向かうのよりも少し早い時間に家を出て、雨の中、ぶんちゃんちに向かう。普段に比べて交通量は少ない。約束の時間より少し遅れて彼を拾い、青梅へ向かう。三郷から外環に乗り、和光で降りて川越街道から志木街道を経て、さしたる渋滞もなく十時少し過ぎに事務所に到着。
 事務所の入り口に立って見ると、なんとシャッターがついているではないか。凄いぞヨウラ工業。さらに中へ足を踏み入れてみると、スチールロッカーで部屋が三つに区切られている。おお、ボクシングジムのロッカールームのようだ。大丈夫かヨウラ工業。一番大きな部屋では、親方が新人に何事かを話している。どうやら研修のつもりらしいが、親方の調子は仕事のそれである。果たして彼らが付いて来られているのか一瞬不安がよぎったが、一瞬だけであった。残りの二つの部屋にはそれぞれや〜ふるとひだかっちがいて、作業をしていた。う〜む、やはり違和感を感じて落ち着かない。ま、その違和感もすぐに消えたが。ヨウラ工業はどんなになってもヨウラ工業なのである。
 俺の会社でヨウラ工業の新人を受け入れることになるかも知れないということで、彼らに俺とぶんちゃんの今現在の仕事の内容を説明し、簡単な面談を行う。つーか、ここでもやはり新人の面談をしてしまう俺って……。
 昼食を近所の天下一品ラーメンで摂り、午後からは雑談で過ごす。と、どーやら、FIAT500のレプリカ購入に関わるトラブルを俺の旧ホウムペイジで公開し、一躍有名人となったあのひだかっちが、なんとFIAT PANDAを購入したらしく、詳細ないきさつを聞き出す。ふむふむなるほど。いやでもしかし懲りない男だが、初志を貫こうとするその姿勢には、見習うべきものがあるのかも知れない。いや、俺は絶対に見習ったりしないが。
 で、そのひだかっちが、「イタリア人は、自分の車に愛称を付けるって知ってますか? 僕もイタリア人を見習って、今度買った車に愛称を付けようと思っています。ですから一緒に考えてください」と言うので、「ロドリゲス三号」と「ヒダカッチョ三世」という名を進呈した。本人が気に入るかどうかは別として、俺としてはかなり良い名だと思っているのだが。
 それから新人研修の講義を少しだけ手伝い、皆で飲みに出る。ああ今日も飲んでしまった。しかも、良い感じで酔っぱらった俺は、隣に座った新人くんに、社会人としてかなりどうかと思われるような内容の話をしたような気がする。す、すまねぇ。つーか、最近の俺は飲むと壊れやすい傾向にあるようで、どうか皆様、今暫くは俺に酒を勧めないでください。かなり危険なので。
 皆に別れを告げ、八時頃に青梅を出発する。帰り道もやはり空いていて、一時間半も掛からずに三郷まで辿り着いてしまった。実は、今回の青梅行きには裏プロジェクトがあって、三郷からぶんちゃんちへの帰り道にある、13湯麺(とんみん)@流山を攻略しようと画策していたのであった。
 事前の調査によって店の場所はあっさりと発見に至り、早速入店し、湯麺+具セット(青菜、メンマ、チャーシュウ)を注文する。これがまた。これがまたとてつもなく美味いラーメンであった。詳細を記述しておきたいところだが、そんなことをしてしまったら、なんだかここのコンテンツが違う方向にイってしまう気がするので止めておく。しかし美味い。ここのスープは奇跡的でさえある。こってり系ラーメン専門だったぶんちゃんも、漸く醤油系ラーメンの奥深さに気づいたようで、俺はとても嬉しい。次はどこのラーメンを攻めに行こうか。って、仕事を休んで一体何をやっているんだ俺という人は。

2001/5/22(Tue)

 今日もまた飲酒してしまった。もー駄目だ。きっと駄目だ。駄目に違いない。駄目に決まった。もー明日は休む。休むったら休む。

2001/5/21(Mon)

 今週の木曜日の朝に体調を崩す予定だったが、やはりというか当然というかしっかりと仕事の予定が入ってしまった。結局これで今週は全て出社しなくてはならないことが決定してしまった訳で、おぢさんはひっじょーに悔しい。ひっじょーに悔しかったので、職場の近くで仕事帰りに飲酒してきた。あふぅ。
 なんだかんだと職場を後にしたのがもう九時近くて、それから四人で飲み食いして店を出たのが十一時。ところが、その中の一人がこれから職場に戻って仕事する、と言い出したのだ。凄ぇ。
 実は今日の飲み会はその彼に先週くらいから行こう行こうと言われていて、それが今日実現したのだったが、どうやら仕事が押しているらしく(いやなに俺も一緒にその仕事をしているのだけれど……)、それでも約束だからと仕事を抜け出して飲みに来たのであった。偉いっ。どうりで少ししか飲まなかった訳だ。それに比べておぢさんは申し訳ないくらい沢山飲んでしまったので、彼のその気持ちに報いるためにも、明日の午前中に行われる予定の彼を含めた打ち合わせに遅れないように、今日はもう寝る。寝るったら寝る。あ、その前に借りてたウルトラセブンのDVDを観なきゃな。あ、その前にGT3もやっておかないと。あ、その前に……しんちゃん、すまんっ。

2001/5/19(Sat)

 今日は土曜日だ。誰が何と言おうと土曜日だ。土曜日は休みだ。普通は。たぶん。それなのに、俺ときたらやっぱり仕事だ。しかも今日は本業の方だった。ということは、もうひとつの方の仕事が順延になった訳で、つまりは明日も仕事だ。明日は日曜日だ。誰が何と言おうと日曜日だ。日曜日は休みだ。普通は。おそらく。そして月曜日。いつもの通りに俺は出勤する。間違いなく。いや、どーかな。
 そーいえば、J-PHONEの方のケータイを機種変更したのだけれど、このケータイにはスケジュール管理のためのツールがデフォルトで付属していて、とても重宝している。というのも、今の会社に就職してからというものやたらと仕事が増えたので、それまでの脳内メモだけでは容量不足になってしまっていたからだ。
 で、とりあえず仕事のスケジュールをぽちぽち打ち込んでいたら、いきなりスケジュール表が真っ赤になってしまった。はうぁっ。イカンイカン。これではせっかくバイクのタイアを換えたのに、一向にツーリングに出られないではないか。ちくしょー。なんでこんなに忙しいんだよぉ。
 そんな訳で、ここを読んでいる俺の職場のみなさん。来週の木曜日だけ、どうやら予定が入っていないようなので、たぶんその日の朝に体調が崩れます。しかも、うっかりケータイのバッテリ切れに気付かなかったりするかも知れないので、ケータイも繋がりません。また、日中は銚子にあるかかりつけのビョーインに薬を貰いに行ったりもしますので、自宅に電話をかけても誰も出ないかも知れません。それに、銚子からの帰り道は結構渋滞するのです。ですから、途中の喫茶店などで休憩していくかも知れません。申し訳ありませんが、連絡がつくのは夜遅い時間になりそうです。また、その翌日、出社した俺の顔が日焼けしていたとしても、それはあなたがたの気のせいです。ぢゃ。

2001/5/17(Thu)

 今までは個人で契約している携帯電話を仕事でも使用していて、まぁそれまでは会社と個人契約の関係にあったものだから費用に計上していたし、特に不満もなかったのだが、今や社員様である。仕事で使う携帯電話くらい買ってちょーだいとお願いしたら、早速買ってくれた。
 個人持ちの携帯電話はJ-PHONEなのだが、買って貰った携帯電話はDOCOMOなのだ。まあ、いざというときにはどちらの通話エリア内でも連絡がつくわけだからそれはそれで良いのだが、インターフェイスが全く異なるため、マニュアルを読まないと使い方がいまいちよくわからない。使ってみて初めて知ったのだが、i-modeってパソコンからネットアクセスするのと同じなのね。つまり、J-SKYからのインターネットアクセスは一回の通信毎のアクセスなんだけど、i-modeは使用中ずっと接続を維持している。なるほど、i-modeのサーバにトラブルが頻発する理由が漸く理解できた。まあでもだからベイシック認証も可能な訳で、どちらが優れているのかは俺には判断できないけれどとにかく、世の中は俺の知らないことだらけだ。
 買って貰った携帯電話の文字入力がかなり馬鹿野郎だったり、ファンクションキーが押しにくいだとか待ち受け時の表示がだっさいとか誰が買うんだこんなもん的な不満は数々あれど、それは「どんなんでも良いから一番安いヤツ」などというかなり投げやりな選択の結果なのでどーでも良いのだが、そんなことより問題だったのは、この携帯電話を買うために、会社が懇意にしているケータイ屋に行った時の出来事なのだ。
 会社の名前を言えば全部向こうがやってくれるから自分で買ってこいと言われてそのケータイ屋に行ったのだが、そこの親父に社員証の提示を求められて初めて、社員証を交付されていなかったことに気が付いたのだった。おーまいがっ。
 いやいや今まで社員証なんつー偉そうなものを発行してくれるような会社に就職したことがなかったもんで、全く何も気づかずにいたのだった。知らなければそれはそれで幸せな人生だった気もするが、貰えるものは貰っておいた方が良いような気もするので早速作って貰った。つーか、忘れんなよそんなもん。
 でもってこれから、仕事で使いそうな電話番号を登録する作業をしなければならないのだが、これが面倒臭くてしょうがない。あーもー携帯電話なんてイラナイ。

2001/5/16(Wed)

 昨日は、職場恒例火曜日の飲み会で、結構な量を飲酒してしまった。おぇっぷ。帰宅してすぐに布団へ直行したのだけれど、おかげで今朝はすっきり爽快ばっちりと気持ちの良い朝を迎えられたのであった。まぁそれはいつものことで、飲酒した翌日というのは大抵目覚めが良くて、けれどもその代わりに午後、昼飯を食べた後にどうしようもない眠気が襲ってきて、とてもじゃないが仕事どころではないのである。
 でもって今日は、午前中本社で定例会議のあと職場に戻り、それから夕方また本社に戻り、新人の面談を行ったのだった。いやでもしかし、この四月に入社したばかりの俺が新人の面談をするなんてーのはどーかと思ったが、ま、いいや。いや、良くないか。ま、いっか。どっちだ。
 で、いつもなら昼飯を食べた途端に眠くなる俺が、面談のために新人の履歴書などに目を通していたおかげですっかり目が覚めてしまったのだった。それというのも、彼らのいずれもが立派な学歴の持ち主であり、そんな彼らを面談しようなどとしているのが恐れ多くも高卒中途採用の俺である事実に気が付いてしまったからだ。
 今まで、学歴に対するコンプレックスなどは微塵も感じたことなどなかったが、その事実を知ってしまった彼らは一体どう思うのだろう。それだけの学歴を履歴書に書くために彼らがしてきた努力が、ひょっとしたら俺のたった一言で水泡に帰してしまうのではないだろうか。そんな風にかなり思い上がってしまっていたのであった。やれやれ。
 当然、俺の一言に彼らの人生を狂わせる効力などある筈もなく、結局は面談の席でくっだらない質問をしただけで済んだのだが、それにしても、俺が考えていた今時の若者像とはかなり異なっていて、皆自分の考えをしっかり持っているようで感心した。自分の考えがしっかりしているからというだけの理由では、それぞれの職場で能力を発揮できるかどうかの指針にはならないが、とにかく、前途有望な若者達を前にして、ああ、俺はなんて人生を送ってきてしまったのだろう、という後悔の念に苛まれたことだけは確かだ。
 面談が終わった後に上司二人と飲酒して、今日もまた酔っぱらって帰宅してしまった。あふぅ。そんな訳で、明日、とりとめもなく一体何を言おうとしているのかさっぱり理解できそうにないこの文字の羅列を読んで激しく後悔するのは自明の理であるため、どうかひとつ、これを書いた人間は、明日もしくはそれ以降にここを更新する人間とは全くの別人であると思っていただきたい。どうかひとつ。よろしく頼みます。

2001/5/14(Mon)

 世の中には、どうやら人の話に耳を貸そうとしない人たちが存在するようで、それは例えばあるソフトウェア製品を世に出そうとしているときに、インストーラを作成する作業の課程において、そのソフトウェアを動作させるのに必要なモジュールを同梱するかどうかについて事前に問い合わせたにも関わらず、結局いつまでもその問い合わせに対する回答をせず、いよいよ明日、そのソフトウェアを出荷するという段階になってようやく、動作させるのに必要なモジュールを同梱したインストーラを作れと指示するような人たちのことだ。そしてそれを全く反省する様子もなく、ただただ他人のせいにして知らない振りを決め込み、あとは野となれ山となれとばかりに「指示はしたので言われた通りにやってくれ」などといけしゃあしゃあと言い放つに及んでは、もはや厚顔無恥を通り越して何をかいわんやといった案配である。
 俺と俺の部下達は、そんな人たちと一緒に仕事をしている。けっ、やってらんねぇよ。

2001/5/12(Sat)

 決して仕事が好きな訳ではないが、やらなければならない仕事は完遂しないと気が済まない質なので、今日もちゃんと仕事をしに池袋まで出かけたのであった。
 池袋に事務局を置き、成田の先で会員制のスポーツクラブを経営しているその会社のシステムを、俺は七年あまりの時間をかけてこつこつと作り上げてきた訳なのだけれど、すでに時代遅れとなっているそのシステム(とはいえ現場レベルでは必要充分である。)を刷新するという計画があり、新システムを担当することになる会社のスタッフと、打ち合わせを行う予定であったのだ。
 打ち合わせの席を設けて欲しいと希望していたのはもちろんその会社のスタッフであり、それまでのシステム開発に携わってきた俺の意見を聞きたいという内容のメイルを受け取ったのが二週間ほど前で、俺が池袋の事務局でシステムのメンテナンスを行うその日でどうかという予定を組んだのも、向こうの人間であった。
 この場合、というか普通は、話を聞きたいと願う側が出かけてくるものだと思うのだが、これを読んでいるあなたの世界ではどうですか? 少なくとも、俺はこの件に関しては何の報酬も得られず、むしろ自分の仕事を奪われる立場にある訳だから、現場でメンテナンスのついでに話をするくらいはやぶさかではないよ、というくらいのかなりお人好し的なスタンスで望んだとしても、どこからも文句は出ない筈だと思う。ところが、昨夜遅くにくだんの会社から送られてきたメイルを読んで驚いてしまった。なぜなら、その会社への地図とともに、「明日、お待ちしております」との文面がそこにあったからだ。
 それまでのメイルでのやりとりを読み返してみたところ、どこにも打ち合わせの場所を指示するような記述は見られなかったし、俺は端から池袋で行われるものだと信じて疑っていなかった訳で、まぁ確認不足であったことは認めるが、それにしてもどうだろう。かなり頭に来たが、ここで事を起こすのは社会人としてあまりにも短絡的なのではないかと思い直し、かなり丁寧な言葉遣いでその会社へ出向くことを拒否するメイルを返信した。
 そして今日、午前中に池袋の事務局に到着し、現場の責任者である事務局長にこの件を報告した。俺は、この事務局長をはじめとして、現場の人間とはひとかたの信頼関係を七年かけて築いてきており、彼らのいずれもが、新システム導入を提案してきたこの会社の税理士に反目する立場にある。ちなみに、新システムを担当する会社はこの税理士が紹介し、その代表者は、税理士と旧知の仲であるということが確認されている。
 いきなりの俺の憤りに驚いた事務局長ではあったが、やはり彼の住む世界においても理不尽な話であったようで、すぐさまくだんの会社に抗議の電話を入れ、今日の打ち合わせは延期と相成った。そしてそのすぐ後に、税理士から俺に非を詫びる電話があり、次回の打ち合わせを行う日程の調整を始めた。
 俺は基本的に土日のどちらかにしかここの仕事を遂行できず、それはウィークデイを使って、収入の殆どを得ている仕事のためにその時間を充てているからに他ならず、きっぱりと土日のどちらかしか都合はつかず、さらに土曜日になるか日曜日になるかは家族とともに過ごす予定を優先した結果であり、五月中ではその日は月の後半の二日ばかりに限定されている旨を伝えた。すると税理士は、あからさまに難色を示す口調で平日の開催を訴えてきた。冗談じゃないぜ。だいたいなんであんたと俺が日程の調整をしなけりゃならんのだ。当事者間でするのが普通だろう。しかも、自分の都合を押しつけるとは何事だ。厚かましいのにもほどがある。
 俺は最後まで頑として譲らず、結局、今月後半の日曜日の日中に、池袋の事務局で打ち合わせを持つこととなった。
 成田の先の現場からわざわざ出向いてきたシステム担当者に無駄足を踏ますことになってしまい、非常に申し訳なく思ったが、だからと言ってその責は俺にはない。火を見るよりもあきらかに向こうの落ち度であったことを確認し、午後一時過ぎまでかかってメンテナンスを行い、その後、システム担当者の車で、成田の先の現場に、そちらのシステムのメンテナンスを行うために向かった。
 実はその日はたひらおやぢも事務局に来ていて(おやぢもこの会社のシステムに携わっている一人である)、一緒に成田の先の現場まで行き、夕方仕事を終えて三人で飲酒したのであった。憂さを晴らすように馬鹿話で盛り上がり、成田からは電車で帰宅。
 おお、なんだか俺って立派な仕事人のように見えるから不思議ではないか。そんなことは絶対にないんだけどね。今日は疲れた。

2001/5/11(Fri)

 仕事を休んだ。体調がすぐれなかった訳でも、私用があった訳でもなく、ただ単に起きられなかっただけのことだ。いや、正確には起きたに決まっていて、もし寝たまま二度と目を覚まさないなんてことになったら大変な訳でなによりこうしてこれを書いている筈もない。ようするに目覚めた時間が問題な訳で、つまり今日、目覚めたのが昼近くだったというだけのこれは話だ。えっへん。
 実は昨晩、職場の人間と田町で飲酒したのだが、帰宅したのが午前一時近くで、それから撮りためていたビデオをみたりGT3をプレイしていたりしたものだから、結局寝たのは今朝早くと言う方が正確なくらいの時間なのでした。ま、計画的犯行というか確信犯というか、つまりは端から仕事を休むつもりだったんですね(ね、ぢゃねーだろ)。
 で、今日は、昨晩一緒に飲酒したぶんちゃんもやはり仕事を休むことにしたようで、以前から行こうと決めていた、ちよだ@逆井(ラーメン屋)で落ち合うことになり、バイクで出かけたのであった。
 家を出る時には晴れていた空が、ラーメン屋に向かうにつれて雲が広がっていく。ところが、ああこりゃ一雨来るなと確信した頃には、くだんのラーメン屋に到着していたのだからどうしようもない。ああこりゃこりゃ。
 ほどなくぶんちゃんも到着し、店内で注文を済ませた途端に雨が降り出した。オーノー。なんてこったいズルズルしっかし凄い雨だな美味いねこれあーもーせっかくタイア換えて今日は走るぞって思っていたのにそのスープちょっと飲ませてなんてこったいオーマイガッ。などと楽しく会話を交わしながらそれぞれのラーメンを完食したのであった。
 店のご主人に、雨が止むまでゆっくりしていってくださいと優しい言葉をかけていただき、しばし甘えさせて貰う。が、一向に止む気配がなかったため意を決し、これまた親切に貸していただいたタオルで濡れたバイクのシートを拭い、出発する。なんて良い人なんだこの店の人たちは。ちなみにここのラーメンはめちゃくちゃ美味いです。魚系のあっさりスープが絶品です。味噌もイケます。非常に丁寧な仕事をしてるなと感じさせるラーメンです。
 二軒目のラーメン屋へは、バイクで行くのを諦め、ぶんちゃんちにバイクを置いて車で向かうことにした。車に乗り込んだところで日が差して来て、あっという間に空が晴れ渡る。どーなってんぢゃいっ! などと憤りながら、大吉@稔台を目指す二人なのであった。
 ところが、時間が良くなかったのかはたまた定休日であったのか、店にはシャッターが降りていた。そこで急遽、黒門@鎌ヶ谷を目指すことにする。ところがところが、店に到着した十分ほど前に休憩時間に入っておりあえなく、味の一番@初富を目指すがやはりここもシャッターが降りていた。次回はちゃんと営業時間を調べてから来ることにしよう、と反省し、寺田屋@白井に到着。ここは開いていた。ふぅ。
 青ねぎラーメンチャーシュウ増しを完食し、ユーカリヶ丘に映画を観に行く。「トラフィック」のチケットを購入し、上映が始まるまでの一時間半ほどを同じフロアにあるゲイムセンタで潰すことにして、メダルゲイムでひとしきり盛り上がる。いやしかし各々六百円ずつで一時間半も遊べば充分なのではあるまいか。上映時間が近づくにつれメダルの投入が投げやりになるのはどーかと思うが。まぁ、健全だ。俺達。
「トラフィック」は、アカデミー賞四部門でオスカーを獲得しただけあって、かなり気合いの入った映画だった。アメリカほど麻薬問題が身近でない日本人にとってはイマイチ感情移入できないハンデはあるが、それでもううむと考えさせられる内容であった。ベニチオ・デル・トロ(「スナッチ」を観ているとさらに味わい深い。オスカー受賞も納得。)とかキャサリン・ゼタ・ジョーンズファンは必見。
 映画を観終わり、小腹が空いたので、昼間悔しい思いをした黒門@鎌ヶ谷へと向かう。うーむ。ここのとんこつラーメンはまさに本物の熊本とんこつだ。焦がしニンニクの香りも香ばしく、堅めに茹で上げた麺も好感が持てる。これはぜひ、大盛り野郎に食わせてやらねば。
 そんな訳で、充実した良い休日でした。うひょ。

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