はじめの一歩
NO SMILE, NO MUSIC.
NO MUSIC, NO LIFE.
音楽を通して変化をもたらしたいという強い思いで、このプロジェクトが始まりました。
みんな「本当の豊かさは モノ ではなく、ココロ の持ち方である。」ということを感じています。でも、そのことを忘れたり、揺れたりしています。だから、みんなで音楽と共に、小さな一歩を踏み出す場をつくることにしました。
共に歩くのは、独自の世界観を持つウィリアムズ症候群の人たちです。彼らは生まれながらにして偶発性の遺伝子疾患を持っています。しかし、様々な難しい局面に直面する一方で、音楽を楽しみ、音楽の力で、生きる道を見つけ出しています。
彼らのピュアな瞳で見つめられ、そっと手を添えられると豊かに気持ちになります。他者の気持ちに共感する豊かな感受性から多くを教えられます。音を楽しむ姿勢は、ミュージシャンや音楽関係者に音楽を志した原点を思い出させます。
このプロジェクトは「障がい」ではなく「音楽」を中心におきます。世の中、障害者と健常者に別れるのではなく、音楽を楽しむ豊かさに気づいている人と、これから気づく人に分かれるだけだと信ずるからです。
ウィリアムズの人たちが心の底から楽しんでいる音楽の世界を感じながら、関わったすべての人が、豊かな力を共有することがゴールです。
「はじめ」?・・・
これまでも多くの方々がウイリアムズ症候群に関わる活動をなさってきました。その活動はすばらしいものばかりです。このプロジェクトが決して「はじめ」ではありません。
それでも「はじめの一歩」としたのは、我が子をウイリアムズ症候群と診断された家族が、この活動に診断後初めて参加することを想像したり、音楽を仕事にするミュージシャンや音楽関係者が「音楽が大好きだ」という「はじめ=原点」に戻ることを想像したからです。