Die Tuba訪問記

個人輸入について

支払い

Die Tubaでは支払いにクレジットカードが使えます。私はVISAで支払いました。

輸送

Die Tubaでは、最寄りの空港(または税関)への輸送を現地の業者に委託してくれます。フランクフルト空港で、日本向けの貨物が一定量に達すると発送される仕組みです。通常、1〜2週間で日本に届きます。私の場合、楽器を購入した日曜の翌週の木曜に、荷物到着の連絡がありました。

輸送中の事故に備え、保険を掛けることができます。輸送中の事故によって生じた修理代金の80%をカバーしてくれます。これまで、年に1件ほど保険適用のケースが生じるとのこと。たいていはベルの歪みだそうです。荷物全損の場合は、輸送業者の負担となります。1度だけ、輸送中の楽器が行方不明になったことがあり、その時は輸送業者が弁済したとのこと。ドイツから日本への輸送代金は、保険料込みでDM725.00でした。

梱包には、梱包材を詰めた大きい段ボール箱が使われます。店主に「どうして木箱にしないのか」と尋ねたら、木箱は値段が掛かる上に、受取人の処理も大変で、輸送中にフォークリフトから落とされたりした場合、段ボールと比較してダメージが小さいわけでもない、とのことでした。なるほど。

通関

外国で購入した物品を日本国内へ別途輸送する場合、帰国時に税関にて「別送品申告書」を提出する必要があります。2部同じ書面を作成して、1部を提出、1部は押印を受けて貨物の引き取りまで手元に保管します。

成田空港から東京方面へ送られる貨物は、TACT(Tokyo Air-cargo City Terminal)という空輸貨物会社の保税倉庫(千葉県市川市原木(ばらき)、西船橋駅からバス15分ほど)に届けられ、隣接する税関で通関します。通関は自分自身でできます。通関から配送までを全て、輸送業者へ委託することも可能で、その場合、3万円程度の手数料がかかるとのこと。貨物到着の連絡を受けてから通関・引き取りまでに日数がかかると、1日当たり300円程度の倉庫保管料(TACTの)がかかるそうです。私の場合、輸送会社から貨物到着の連絡を受けた当日、午後の仕事を休んで自分で引き取りに行きました。輸送業者に、次の準備をしてTACTへ来るように指示をもらいました。

通関の手続きは下記のようになります。

  1. 輸送業者の事務所(TACT内にある)で書類を受け取って、隣接する税関へ行く。
  2. 「個人輸入」の窓口で、申告書に必要事項を記入して提出する。
  3. TACTの倉庫の受付へ行き、貨物を倉庫から出してもらう。数10分かかる。
  4. 貨物が出たら、税関の係官と現物を確認する。
  5. 確認が済んだら、手続き上、もう一度貨物を梱包する。
  6. 税関へ戻り、支払うべき税金の金額の指示を受け、同じフロアにある日銀の派出所で支払う。
  7. TACTにて貨物を受け取る。

税関での手続きは、空いていても2時間近くかかります。午後5時には税関が閉まるので、遅くとも午後3時前にはTACTに着いていないと、その日の内に引き取れなくなるかもしれません。

通関にかかる費用

別送品の価額が20万円以下なら、税金はかかりません。20万円を超えると、5%の消費税が課税されます。今回購入した楽器は、通関時のレートで計算すると約21万円となり、ぎりぎりで課税対象となってしまいました。税金の計算は、「ドイツでの想定卸売り価格に対して5%」となり、想定卸売価格は「実際の購入価格の60%」とされました。この結果、支払った消費税は6,000円少々で、大した痛手とならずにホッとしました。このほか、TACTの取扱手数料、梱包材処理費用(1,000円、自分で箱ごと持ち帰るなら不要)などがかかり、全部で約1万円の出費となりました。


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