● (No.794) Soundmodem_9k6 + M-Cubed Decoder 関連付け (2013年5月19日)
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Soundmodem_9k6 → Loopback → M-Cubed Decoder の再生実験をしてみました。
まず M-Cubed Decoder は Java7 では起動しないので、Java6 にグレードダウン
するところから実験を開始しました。そして ComEmulDrv, Serial port bridge
(Pair #1,#2) の確認、Loopback-COM_Port_Baudrate (9k6) の確認などを済ませ
理論的には Decoder にデコードされるはずであるというところまで行いました。
具体的には次の手順で実験をしました。なお Soundmodem_9k6 は、まだ一般公開
されておらず、著作権の関係でその画像をお見せすることができないのでご容赦
ください。(公開許可済み、下記参照)
(1) Java7 アンインストール、Java6 再インストール。
http://www3.marketviewer.net/javavm/java6.pdf
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/archive-139210.html
(2) M-Cubed Decoder の run_serial_to_tcp.bat で、COM8 確認。
(3) M-Cubed Decoder が Java6 で立ち上がることを確認。いったん閉じる。
(4) 事前に、MixW serial port bridge (#1,#2) はインストール済み。
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr746.htm
(5) 事前に、コントロールパネル → サウンドとオーディオ を確認。
音声 → 音声録音 → 音量 → モノラルミキサー
(6) Soundmodem_9k6 を立ち上げ、Settings で COM7 等の設定確認。
(7) AGWPE_Serial_Loopback を立ち上げ、COM_Port_Baudrate: 9600 を確認。
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr765.htm
(8) 改めて、M-Cubed を立ち上げる。
run_serial_to_tcp.bat → run_gs_client.bat
(9) mc0517-13,wav を別ソフトで再生。(received by JA0CAW on 17May2013))
(10)Soundmodem_9k6 に 2個デコードされる。
(11)理論的にはさらにループされて、Decoder にも解析結果が表示されるはず。
いざ M-Cubed の wavファイルを再生してみると、Soundmodem_9k6 にはデコード
されますが、Decoder に解析結果が表示されません。某局にこの件について質問
したところ、次のようなアドバイスをいただきました。
> Soundmodem は基本が Agwpe なので、
> M-Cubed/RAX/CSSWE との関連付けはできない。
> Soundmodem/Agwpe で 3衛星と関連付けするには
> Soundmodem/Agwpe + AGWonlineKiss(mirror) + 3衛星デコーダーとする。
そこで、実験を次のように方針変更しました。
(12)Soundmodem_9k6 → AGW_online_Kiss(mirror COM7) → M-Cubed Decoder(COM8)
(13)理論的には、これで M-Cubed Decoder に解析結果が表示されるはず。
(14)これで、Soundmodem_9k6 と AGW_online_Kiss には 2フレームづつデコード
されたが、肝心の M-Cubed Decoder には解析表示されない!!?? (実験保留)
基本に戻り Soundmodem の代わりに、純正の Agwpe を使い再実験してみました。
(15)Agwpe → AGW_online_Kiss(mirror COM7) → M-Cubed Decoder(COM8)
(16)結果、Agwpe は Soundmodem よりも若干感度が低く、AGW_online_Kiss への
デコードは実験中、0個や1個の時があり、2個デコードするのは約5割の割合。
(17)いずれにせよ、AGW_online_Kiss にはデコードされても、M-Cubed Decoder
には相変わらず解析表示されない。
(18)Agwpe → Loopback(COM7) → M-Cubed Decoder(COM8) でも実験してみたが、
これも M-Cubed Decoder に解析表示されない。ここで、暗礁に乗り上げた。
ところで以前から、MixW(COM7) → M-Cubed Decoder(COM8) では きちんと信号
は流れ、MixW に 2個デコードされて M-Cubed Decoder にも 2個、解析表示され
ていて、実用上は M-Cubed Decoder は問題ありません。 また、Soundmodem_9k6
もきちんとデコードされているので、こちらも問題ありません(次図)。今、実験
しているのは、Soundmodem_9k6/Agwpe → M-Cubed Decoder という二つのソフト
の間の関連付けの部分で難儀しているということです。
本日(2013年5月21日)は趣向を変え、M-Cubed 9k6信号の次の実験をしてみました。
Soundmodem_9k6 の作者, UZ7HO局から許可を得ましたので、画像一般公開します。
Loopback は、COM Port Baudrate_9600 に設定し直しています。OnlineKiss+ の
最新版 Ver 8.4.2 は TNC対応になってしまっているので、Soundcard対応の旧版
Ver 8.2.2 にグレードダウンしました。次図のように、OnlineKiss+ まで綺麗に
信号が流れていますが、まだ MC_Decoder の直前でストップしてしまっています。
Soundmodem_9k6, Ver 0.06b
AGWPE Serial Loopback, Ver 1.0.1
OnlineKiss+, Ver 8.2.2
M-Cubed Decoder, Java6_edition
mc0517-13.wav → Soundmodem_9k6 → Loopback → OnlineKiss+ → M-Cubed Decoder
(by JA0CAW) (9600bps対応) (out COM10) (in COM11) (in COM8)
(out COM7 )
本日(5/22)は、CO-65_9k6信号を用いて、Soundmodem_9k6 の実験を行いました。
この実験では、COM10 → COM11 → COM7 → COM8 と、最後の COM8 まで信号が
流れました。 Soundmodem_9k6 は、Ver 0.08b にバージョンアップしています。
Soundmodem_9k6, Ver 0.08b
AGWPE Serial Loopback, Ver 1.0.1
OnlineKiss+, Ver 8.2.2
TunaTerm, Ver 5.3
CO65-1113.wav → Soundmodem_9k6 → Loopback → OnlineKiss+ → TunaTerm
(9600bps信号) (9600bps対応) (out COM10) (in COM11) (in COM8)
(out COM7 )
さらに、実験を続けます。
Soundmodem_9k6 + M-Cubed Decoder 関連付けについて、JA0CAW, JA5BLZ 各局は
デコードが実現しています。それに続くべく自局でも実験をしているわけですが
自局では最後のところで躓いているのが現状です。 2013年5月25日、各ソフトを
最新版に入れ替え、さらに設定の細部を確認しました。
Soundmodem_9k6, Ver 0.08b
AGW_Online_Kiss, Ver 2.3
M-Cubed Decoder, Java 6 edition
(19)M-Cubed Decoder は、管制局HPを参考にしながら、事前にインストール済み。
(20)Soundmodem_9k6 Ver 0.08b は、作者UZ7HO局より直接入手。作成途中なので
まだ一般には未公開。
(21)AGW_Online_Kiss は、Ver 2.2 が DK3WN局 HP に一般公開中。 DK3WN局から
Ver 2.3 を直接入手。インストールにトラブったが次の手順で、何とか起動。
(22)まず、解凍後の onlinekiss.ini というファイル名が違う。これに最初気付
かず、エラー表示でソフトが起動せず。 agw_onlinekiss.ini のファイル名
が正しいので、リネーム!
(23)そして agw_onlinekiss.ini の中身を、タイムサーバーを初め、すべてを次
のように書き換え、agw_onlinekiss.ini のファイル名で保存し直す。
> PORT = 127.0.0.1:8000
> TIMESERVER = time.windows.com
> MIRROR_COM_PORT = 7
> MIRROR_COM_SETTINGS = 9600,N,8,1
(24)これでやっと 上記の 3つのソフトが揃った。COM PORT等は事前に確認済み。
Soundmodem_9k6 → AGW_Online_Kiss → M-Cubed Decoder の順に起動する。
(25)mc0517-13.wav サンプルファイルを流す。Soundmodem_9k6 と、AGW_Online_
Kiss にはデコードされるが、相変わらず M-Cubed Decoder は黄色のままで
デコードされない。???
(26)過去の経験から、M-Cubed Decoder にKISS信号として認識されていないので
はないか? 各ソフトのどこかにまだ設定不足のところがあるのか?
Windows XP上で行っていた Soundmodem_9k6 の実験が行き詰っているので、発想
を変えて、Windows 7上で行ってみました。 まず、MixW serial port Bridge の
インストールは完了。> http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr748.htm
Soundmodem_9k6 と Agw_online_kiss のインストールも完了。最後に、管制局の
M-Cubed Decoder をダウンロード解凍しました。
ところが 同梱の mcubed_gs_client.jar のみが何故か解凍できない!? 何度解凍
しようとしても、この jarファイルのみ『正常に解凍できません。CRC が一致し
ないか、出力先ファイルが使用中です。エラーが発生しています。』といういや
なメッセージが出るのです。管制局からDecoder を再度ダウンロードしてみたり、
解凍ソフトを WINZIP, WINRAR で試してみたりといろいろ行ってみましたが状況
は変わりません。恐らくネットワーク経由で解凍しようとしているからだと思う
のですが、実験は後日に持ち越しです。
なんとか Windows 7上で、管制局標準Decoder を起動させることができました。
まず、Windows XP上で正常に解凍・運用できている "mcubed_gs_client.jar" を
そのまま Windows 7_PC, "mcubed_public_gs_dist\MCubed_GS_Client" フォルダ
にコピー&貼り付けしました。しかし、それでもまだ Decoder は起動せず、PCの
デスクトップ上に不明なフォルダが自動生成されただけで、全く進展しません。
インターネットで調べると、Windows 7上でjarファイルを起動させるのは簡単に
はいかないことがわかりました。
管制局HPでは、"run_serial_to_tcp.bat" を編集することは書いてありますので
そのとおり編集して、"run_gs_client.bat" はデフォルトのままにしておいて、
"run_serial_to_tcp.bat" + "run_gs_client.bat" の順に実行すると、Windows_
XP上では M-Cubed Decoder は起動します。 Windows 7 上ではこのままでは起動
しなかったので、自局ではさらに、"run_gs_client.bat" にも次の編集を加えま
した。次図2行目の行頭に、試しに『java -jar』を書き加えてみたのです。この
段階では、まだうまく M-Cubed Decoder が起動するかどうかわかりません。
[run_gs_client.bat]
> cd MCubed_GS_Client
> java -jar mcubed_gs_client.jar
"run_serial_to_tcp.bat" の後、この "run_gs_client.bat" を実行してみると、
次図 黒画面のような見慣れない表示が現れた後に、目的の M-Cubed Decoder が
やっと起動しました。信号がここまで流れて解析できるかどうかは後日実験...。
いざ M-Cubed wavファイルを流してみると、Windows XP上ではきちんとデコード
していたのが、Windows7上では、Agw_Online_Kiss に "オーバーフロー" の表示
が現れてデコードせず。一難去って、また一難。トラブルが続く。 OS の違いで
このような症状が現れるようです。(後日実験成功→下段参照)
Soundmodem_9k6 Ver0.09b + Agw_Online_Kiss Ver2.3 + M-Cubed Decoder
DK3WN局では、この流れで Agw_Online_Kiss上にデコードできるということです。
JA5BLZ's Twitter で入手した画像でも、Soundmodem_9k6 + Agw_Online_Kiss の
流れで、Agw_Online_Kiss画面上に衛星コールサインが正しく表示されています。
これなら M-Cubed Decoder に解析表示もできるはず。自局では、Online_Kiss上
で衛星コールサインが表示されるのに、なぜ Agw_Online_Kiss上では衛星コール
サインが表示されないのでしょうか。謎です。自局JE9PEL/1は、ここでまた暗礁
に乗り上げ先へ進みません。(解決→est9k6)
(C)DK3WN (C)JE9PEL/1 (C)JA5BLZ
Soundmodem_9k6 の関連付けに 2013年6月11日、やっと成功しました。 ここでの
変更点は、AGW_Online_Kiss のバージョンを Ver2.1 にグレードダウンしたこと
です。Windows7上での実験にも、同じ Agw_Online_Kiss Ver2.1 で成功しました。
上述のように、"run_serial_to_tcp.bat" , "run_gs_client.bat" の両方を編集
しています。他局の方々の10倍の時間が掛かりましたが、これで実験は完了です。
Soundmodem_9k6 Ver0.09b + Agw_Online_Kiss Ver2.1 + M-Cubed Decoder: 成功
(mirror COM7) (in COM8)
Windows XP Windows 7
[補足1] Soundmodem_9k6 OPEN !
G3RUH-modem10.zip というファイル名で公開されました。
http://uz7.ho.ua/packetradio.htm
[補足2] M-Cubed 受信のタイミング (by JA0CAW)
(1) M-Cubed は 20秒間隔で信号が送信されていて、それとは別に 15秒間隔で
E1P からも信号が送信されている。
(2) M-Cubed の信号は 20秒間隔で 「ビヨン・ビヨン」 という音で聞こえてくる
ので、その音を目安にする。
(3) M-Cubedの 20秒間隔の信号と、E1Pの 15秒間隔の信号がちょうど重なる時
つまり、1分毎に M-Cubed の信号のデコード率が上がる。
[補足3] STRaND-1 KISS
STRnND-1 の KISSファイルの採り方について、JA0CAW局もコメントしていますが
自局でも各種ソフトを使って試してみました。最終的に DK3WN_Decoder で 解析
できるかどうかという判断で ◎解析可, ×解析不可 とします。対象とする衛星
やソフトごとにも解析できるかできないかが異なり、一長一短があるので、衛星
とソフト、そしてデコーダーもいろいろと変えて実験してみるとよいでしょう。
Hard_TNC + KissTerm ... ◎
Soundmodem_9k6 + AGW_online_kiss V2.4 ... ◎
Soundmodem_9k6 + AGW_online_kiss V2.1 ... ×
Soundmodem_9k6 + KissTerm ... ×
Soundmodem_9k6 + TunaTerm ... ×
AGWPE + AGW_online_kiss V2.1 ... ×
ESTCube-1, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr792.htm
M-Cubed, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr794.htm
[補足4] 備忘録 for APRS 9600bps
AGWPE + AGW_online_kiss V2.1 ... ◎
MixW3.01 + Online_kiss+ V8.5 ... ◎
Soundmodem_9k6 + AGW_online_kiss V2.1 ... ◎
Soundmodem_9k6 + Online_kiss+ V8.5 ... ×
Soundmodem_9k6 + AGWPE Serial Loopback + Online_kiss+ V8.5 ... ◎
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