● (No.666) デジタル衛星通信概論 (2010年5月8日) ---------------------------------------------- UNITEC-1 は近々、打ち上げが予定されているが、数ある衛星の中で 最も難しい 衛星であると考えられる。 まず、5.84GHz という、アマチュア無線家の多くは受信経験のない周波数である こと、5.84MHz → 435MHz コンバーターが \200K(20万円)近くはするであろうこ と、推奨されるアンテナが直径3m以上のディッシュと超巨大であること、金星 近傍からの微弱な電波を受信デコードするためには高度な技術が必要なことなど クリアすべき難題が数多くある。 この他に一般的な衛星通信の技術として、アンテナの自動追尾そしてドップラー シフトを考慮した送受信周波数の追尾など、デジタル衛星通信に不可避な基礎的 技術を習得しておく必要がある。 今までの自局のデジタル衛星通信の経験から、初心者に入りやすい衛星としては ISS (国際宇宙ステーション) である。その理由は、1200bps AFSK、145.825MHz simplex でドップラーシフトも少なく、現機材でそのまま運用できるからである。 サウンドカード対応通信ソフトの定番は、何といっても UISS である。Windows XP で正常動作する。Vista や 7 で動作するかは不明であるが、実験する価値は 大いにある。UISS は、事前に AGWPE という別ソフトを先に起動する必要がある。 この AGWPE は有名なサウンドカード対応のソフトである。AGWPE + UISS のイン ストール方法は、My_HP(下記) の他、UISS の ISS Links のページに載っている。 もう一つ、サウンドカード対応のソフトに MixW というものがある。これは大変 強力で、いろいろなデジタルモードに対応している。導入する価値は大いにある。 TNC 対応通信ソフトには、ExTerm, UI-View32, WiSP 等がある。それぞれ要参照。 これらを含むデジタル衛星に関する全ての事柄を My_HPで解説してあるが、膨大 な原稿の数なので、自分でも何をどこに書いたかはっきりと把握しきれていない。 My_HP の項目別索引に全てを整理してある。ピンク色の項目は全ての衛星、緑色 の項目は英単語、えんじ色の項目は、かな漢字の項目である。そこから衛星通信 に関する全てのことが検索できる。 まずは各局の無線機から、ISS や他のデジタル衛星の信号音を聞くことができる かどうかが初めの一歩である。ISS や他の衛星が実際に稼動しているかどうかは ISS Fun Club, Amateur Radio Status, or Live OSCAR Satellite Status Page のサイトで知ることができる。 --------------------------------------------- Name: JE9PEL/1 脇田美根夫 Mail: ei7m-wkt@asahi-net.or.jp Blog: http://wakky.asablo.jp/blog/ URL1: http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/ URL2: http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/ QTH : Yokohama, Japan Date: May 8, 2010 ---------------------------------------------
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