3.適度な運動でハツラツ人生 







 お年寄りが寝たきり・痴呆に陥ることなく、健やかな日々を送るためには、食生活の改善とと
もに適度な運動も欠かすことができません。とはいえ、過激な運動は事故のもとです。自分の
体力を過信せず、無理のない運動を心がけるようにしてください。




 適度な運動が骨粗鬆症を防ぐ 





 適度な運動がなぜ必要かといいますと、適度な運動は骨、筋肉、心臓などの器官にに刺激
を与え、働きを向上させるからで、特に骨粗鬆症の予防と治療には欠かすことができません。

 骨粗鬆症は老化とカルシュウム不足で起こされますが、運動不足も骨粗鬆症の進行に拍車
をかけます。骨は常に刺激をうけていないと次第に細く、弱くなっていきますが、運動すること
によって骨を作る細胞が刺激され、骨を作る活動を活発にします。骨粗鬆症の危険が高まっ
ているお年寄りは、適度な運動を心がけ、少しでも骨粗鬆症の危険因子を排除するよう心がけ
てください。




 歩くことから始めよう 





 運動はどんなものでもかまいません。体操でもゲートボールでも、徐々に、そして無理なく、自
分の体力に合った運動から始めるようにします。以前から続けている運動があればそのまま続
けてかまいませんが、体力が衰えてきていることは念頭にいれておいてください。無理は禁物で
す。

 特に続けたい運動がないいお年寄りは、ウオーキング、つまり歩くことをおすすめします。歩く
ことは誰にでも簡単にでき、しかも安全に運動効果をあげることができます。お天気のよい日に、
日光を浴びながら歩き回れば、体内でビタミンDが作られてカルシュウムの吸収率もよくなり、一
石二鳥の効果が期待できます。

 もう一つおすすめしたいのが、プールの中を歩く水中ウオーキングです。水中ではほぼ無重
力に近い状態になりますので、ひざやかかとに負担をかけることなく運動効果が期待できます
ので、骨粗鬆症の予防ばかりか治療にも最適です。




 運動は脳のの老化を防ぐ 





 常日頃から運動を心がけていれば、単に骨粗鬆症の予防だけでなく、血液の循環をも活発
にさせ、脳細胞への酸素供給量を大幅に増加させる効果も期待できます。また手足から脳へ
送られる刺激も多くなり、脳の老化防止にも大いに貢献してくれます。健やかに老いていくうえ
で、適度な運動は食生活の改善とともに欠くことのできないものなのです。



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