5.喉の渇きに注意しよう 







 お年寄りは若い人よりも、喉の渇きに対して非常に鈍感になっていて、自分で気づかないう
ちに脱水状態に陥ってしまうことがあります。脱水状態が続くと、血液の濃度が濃くなって脳
梗塞(脳卒中の一種)の危険が高まります。




 水分不足は脳卒中を招く 





 脱水状態が続くと、血液中の水分が失われ、血液が濃縮されます。濃縮された血液は、粘
り気を増して血液を固まらせるため、血栓ができやすくなります。この血栓が能の血管を詰ま
らせれば脳梗塞、冠状動脈を詰まらせれば心筋梗塞を引き起こします。

 汗をたくさんかく、下痢をする、発熱するなどが脱水状態を引き起こす主な原因ですが、常
に水分を補給していれば予防できます。しかし脱水状態を自覚できないお年寄りは、意識的
に水分を摂るようにしなければ脱水状態に陥り、脳梗塞の危険が高まります。水、お茶、ジュ
ース、牛乳、水分の多い果物などを常に身近に置き、意識的に水分補給に心がけてください。




 寝る前に必ず水分を補給しよう 





 誰でも睡眠中は、食べることも飲むことも一切できませんので、朝は比較的脱水状態になっ
ています。特にお年寄りはその傾向が強いので、寝る前に必ず水分を補給するようにしてくだ
さい。

 寝る前に水分を摂ると、夜中に尿意をもよおしてトイレに行くようになるから面倒だと思われ
るかもしれませんげが、脱水状態の怖さを考えてみれば、寝る前の水分補給がどれほど大事
であるか、おわかりいただけるとおもいます。
 
 また朝起きた時にも水分を摂る習慣を身につければ、脱水状態の解消ばかりか、便秘の解
消にもなります。牛乳を飲むようにすれば、骨粗鬆症の予防にもなり一石三鳥の効果が期待
できます。



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