|
|
2.漱石を売る 3.佃島ふたり書房 4.御書物同心日記 5.作家の値段 |
●「本のお口よごしですが」● ★★ 講談社エッセイ賞 |
|
1994年07月 1991/11/21 |
古書店の店主が書いたエッセイ。 古本愛好家他、本に愛着をもつ人々のエピソードがさりげなく語られていて、興味深いと共に、とても親しみを感じます。 |
●「漱石を売る」● ★☆ |
|
1995年09月 1992/08/11 |
読んでいる内に、不思議と読書意欲がかき立てられる本。 |
●「佃島ふたり書房」● ★☆ |
|
1923年10月 1995年07月 1993/01/31 |
冒頭、佃島を語る辺りは、森田誠吾「魚河岸ものがたり」を連想させられます。ともに東京都下にありながら、都会と異なった気配をもつ町である。 |
●「御書物同心日記」● ★☆ |
|
2002年12月 |
御書物方同心として出仕を始めた、東雲丈太郎を主人公とする連作短篇集。 家康が収集した書物は、後に城内の紅葉山に移され、紅葉山文庫と称されたそうです。そして三代将軍家光が御書物奉行を置き、御書物方同心という職掌を設けて、紅葉山文庫を監督保護させた由。 御書物方同心の世話役である時田敬之助、軽いノリの同年代同心である白瀬角一郎、養父・栄蔵、実家の妹である「珍本」こと琴乃と、周辺人物たちもなかなか楽しい。それ以上に、補修等で本をいじっているだけで楽しいという丈太郎を、本好きとしては好きにならずにはいられないではありませんか。 ぬし/香料/花縁/足音/黒鼠/落鳥/宿直/附・江戸城内の書物 |
●「作家の値段」● ★★ |
|
2007/06/21
|
出久根さんといえば、古書店主人にして作家。 人気作家の初版本だから高いとは限らない。出版当時の部数、装丁の妙、美本として在り難いか否か、作品の価値とは別のところで決まっているところが古書の値段の面白さです。 なお、24人のうち私が読んだことのない作家は、寺山修司、江戸川乱歩、直木三十五、泉鏡花、横溝正史、石川啄木、深沢七郎、火野葦平、立原道造、吉屋信子の10人でした。 司馬遼太郎/三島由紀夫/山本周五郎/川端康成/太宰治/寺山修司/宮澤賢治/永井荷風/江戸川乱歩/樋口一葉/夏目漱石/直木三十五/野村胡堂/泉鏡花/横溝正史/石川啄木/深沢七郎/坂口安吾/火野葦平/立原道造/森鴎外/吉屋信子/吉川英治/梶井基次郎 |