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----OSAKA----
■火防の瓢箪守■(作品未収録) 市内中心にある坐摩(ざま)神社境内に陶器神社があります。この神社の7月23日から3日間、地蔵会(じぞうえ)と共に「陶器祭り」があり、このとき、笹に吊された陶製の小さな瓢箪の「火防の瓢箪守」が授与されます。 祭神が愛宕山将軍地蔵と伝えられ、瓢箪の水をもって火を防ぐという故事により、「火乃要鎮」の護伏符と、陶製の風鈴が一緒に吊り下げられた、夏祭りらしい授与品です。 残念なことですが、画像資料が得られなかったため、収録掲載が今回はできていません。 ■大乗坊の宝珠と宝の杵■ 日本橋毘沙門天(正式名:昆崙山宝満寺)の授与品。 この二つの宝は、毘沙門天王が持つ如意宝珠(にょいほうじゅ)と、如意棒をかたどったといわれていますが、一説には、宝珠は女性を、宝の杵(棒)は男性を表わしているともいわれています。 お寺の説明によれば、「五色の彩色は悟りの境地である曼陀羅の世界を現わしていて、この宝珠を掌に乗せ、他方の手に宝の杵をを握って、鈴を振りながら祈念すれば心願成就する」といわれています。 |
■住吉踊り■ 住吉神社の正月の授与品。また縁起物としても売られています。これは、同社の御田植神事の踊を玩具化したものです。 京都府篇で紹介してありますが、京都の恵美須神社の「初えびす(十日えびす)」にも、露店で同じものが売られています。 ■住吉人形■ 住吉神社は、かっては郷土玩具の宝庫といわれるほど多くの玩具が作られていました。多くの玩具が廃絶していますが、現在でも伝統的な諸玩具が残っています。 住吉神社の社務所では、「十二支人形」と「裸びな」が授与されています。 (注:十二支人形は一部のみ掲載。現在の裸びなは未収録。) 十二支人形は、すべて型抜きで作られている、伝統の小型人形です。 裸びなは、手捻りの一対の裸の雛です。この裸びなは、同社の授与品の中でも古くからある手捻りの人形で、男雛は烏帽子に笏(しゃく)、女雛は冠に桧扇(ひおうぎ)を持ち、裸姿の雛人形です。夫婦和合の縁起ものとされています。 ◇初辰猫:住吉神社の末社・楠君社の授与品。商売繁盛、家内安全。 ◇種貸さん:種貸社。五穀の良質の種、商売の資本、子宝の祈願。 ◇住吉大社は、古くより、五穀豊穰、海上安全、また商売繁盛、開運厄除けにと、季節ごとの祭礼に多くの浪速の人達が集まりました、門前街の街道筋には茶屋や土産物店が軒をつらね、種々の郷土玩具が売られていました。 住吉人形の創始は、明和年間(1764〜71)に、北尾安兵衛という人が、京都の深草で伏見人形の製法を習得し、この地で屋号「京安」として土人形の制作を始めのが最初とされています。
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