日本列島・全国郷土玩具の旅

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----青森県篇(1)----

----AOMORI(1)----


青森県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
代表的な郷土玩具:
青森市:手捻り人形。金魚ねぶた。(廃絶‥張り子の飾り馬。)八幡駒
八戸:八幡駒。えんぶりの烏帽子。えんぶり人形。くけまり。南部姫毬。
弘前:下川原焼(鳩笛。人形笛)。弘前馬コ。扇ねぶた。津軽凧。
温湯(ぬるゆ)温泉:津軽系こけし。ずぐり独楽。

施設
津軽藩ねぶた村:弘前市亀甲町61。TEL/0172-34-8011
弘前市立観光館:弘前市下白銀町2ー1。TEL/0172-37-5501
下川原焼鳩笛絵付教室:弘前市桔梗野1ー20ー4。TEL/0172-32-6889
津軽こけし館:黒石市大字袋字富山7211。TEL/0172-54-8181
◇参考リンクの「(社)青森観光協会」ホームページ→「観光総合案内」に県内の関連施設が掲載されています。

参考情報リンク
(社)青森観光協会
  --青森ねぶたの総合情報・主な事業内容・四季の情報・観光総合案内・会員の紹介・リンク集
青森県(公式ページ)「活彩あおもりホームページ」
「CPH」全国郷土玩具マップ
   →「青森」→「中野敬造:津軽凧」「下川原焼土人形製陶所:高谷充治:人形笛」
「手のひら」青森県の町まち、県・市・区・町・村リンク集

◆(註)記事中の制作者の記録は、1995年頃の調査資料ですので、ご了承下さい。


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馬乗りダッタン人(張り子)■(廃絶)
牛乗り天神・羊に乗る乙女■(廃絶)
 牛乗り天神・羊に乗る乙女は、「手捻り土人形(型を使わずに粘土を指先で形作る土人形)」です。
 昭和55年頃まで、青森市内の美術骨董商の福原英次郎さんが作られていました。福原さんは、土人形のほかに、「馬乗りダッタン人」や飾り馬などの「張り子」、木彫りの「猿乗り八幡馬」なども作りました。

金魚ねぶた
 古くから見られる灯玩具で、「ねぶた祭り」に子供たちが灯を入れて持ち歩きました。
 夏のねぶた祭の季節になると、街で売り出されます。
 --次回ページには、「扇ねぶた」を掲載しています。--

「ねぶた祭」
「ねぶた祭」は、七夕の灯篭流しの変化したものともいわれています。
 青森ではねぶた、弘前ではねぷたと呼ばれていますが、これは東日本に古くから残る習俗で、元来は「ねむた流し」の行事です。
ねぶたとは睡魔のことで、これを海や川に流すことにより、秋の収穫をひかえ労働の妨げとなる眠気を払うため、大きな作りものを作って練り歩き、その興奮の中で睡魔を集落から追い払う行事が本意なのです。
青森の歌舞伎人形の灯篭、弘前の扇形の灯篭、秋田の切り子灯篭なども同様のものといえます。
 なお、(社)青森観光協会:のホームページには、「青森ねぶたの総合情報」に興味深い情報が詳しく掲載されていますので、ぜひご覧ください。
下河原焼(土人形)■
「馬」「風俗人形」「内裏雛」「人形笛」
弘前(ひろさき)の郷土玩具の中でも、「鳩笛」や「人形笛」の下河原焼がよく知られているます。弘前市の桔梗野は通称「下河原」と呼ばれていたので、この名がついたものです。
「人形笛」はかなり古くから作られていたようで、大正6年(1917)刊の「うないの友」第7刊に「餅搗兎」の人形笛が1点掲載されています。
 高谷充治さんが製作していましたが、平成11年、79才で亡くなられ、後を長男の信夫さんが継いでいます。高谷さんは「下河原焼鳩笛絵付教室」も開いていて、ここでは、絵付けの体験ができます。
 ここの土人形は非常に種類が多く、中でも一番多いのが人形笛で、全長5、6センチ位の小型で、70種類あまりが作られています。土人形としては、鯛えびすなどの縁起ものや、風俗もの、童話、河童などの架空動物など、古い時代からのものも作られています。
製作者記録:高谷信夫:弘前市桔梗野1-20-8 TEL: 0172-32-6888
     下河原焼鳩笛絵付教室:弘前市桔梗野1-20-4 TEL: 0172-32-6889

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(1996.04.14掲載/2000.04.22/2002.06.25/改訂)