1 飛行機・ユーレイルパス 2ユーロスターの予約 4格安航空券搭乗日変更騒動 
格安航空券搭乗日変更騒動 続き 
わざわざ、ピカデリーまで出かけて行ったものの、途方に暮れて、
私達は、相談して、又、私達のベース・ポイント、ビクトリア・ステーションに
戻ることにした。あそこに行けば、きっとどこかある。

ヴィクトリア・ステーションに着くと、
主人と娘に駅の辺りを散策していて、もらうことにして、
私は、一人、ガイド・ブツクを手に、あちこち歩き回った。
いろんなところで、人に聞き、結局行きついたのが,忘れもしない。

Thomas Cook
100 Victorian Street
London SW 1E 5JR


だった。ここは、自分の国の旅行代理店に裏切られた後に、ワラをも
すがる思いで行って、立派にしっかり、頼もしいワラになってくれた
お店である。感謝、感激、雨、あられ・・・
あの時の思いを考えると、幾ら言葉を尽くしても足りない位だ。

少ない時間なのに、散々このために時間を費やしてしまってもいるし、その上、
同じ日本人のもっとも嫌な面を見せ付けられて、グツタリもしていた。
最後の手段としては、切符を買い直さなくてはいけないかもしれない。



Thomas Cook という名を見つけて、中に入ったときには、
自分の流暢とは言い難い英語で、果たしてちゃんと応対してもらえるのやら、
と、疑心暗鬼の気持ちで、一杯だった。

カウンターが、ずらりとあって、そこに、係りの人が,
5、6人いたと思う。でも先客も、10人以上が並んでいて、店内は、混んでいた。
どう説明したら、いいのだろう。イライラされないだろうか・・・・

でも、自分の番を待つ間に、わかってきたことがあった。
皆、社員の人達がとても親切だ、と。
いろんな国のなまりのお客さんがいる。
何だか、そばで聞いているだけで、
ややこしそうなことをしつこく、聞いている人がいる。
この忙しい中、大した相談でもなさそうに見えるのにカウンターの
顧客用椅子から動かない老人がいる・・・それなのに、係りの人は、
皆、とても親切な応対をしているのだ。

そのお陰で、私は、自分の番が来る頃には、すっかり、
落ち着いている事が出来た。結局、どの位待っただろう。
一人、一人に親切だから、随分待ったのは、確かだ。
私を担当してくれたのは、とても若いお兄さん。
彼も他の人と同様、とても親切だった。

そして、ここから、購入してしまった格安航空券の日付変更が
どんなに難しいのかを実感することになったのだった。

「専門家」の彼を通して、航空会社からの質問に
答えたのだが、その数たるや、かぞえられないほどだった。
彼(航空会社)の求めに応じて、まずパスポートを見せた。
そして、日本からの往復航空券を出し、旅行して回った先を訪ねられ、
イギリスへの入国手段を聞かれ・・・
ユーレイル・パスを見せ、、、
その間に彼は、日や時間やそれらの書類上の番号を先方に
伝えている。時々、私が、彼の質問の意味がわからなかったり、
彼が、私の英語がわからなかったりした。
根気がいる作業だった。そして、やっと、最後に彼は、ニッコリして言った。
「オーケー。」「全部、手続きが終わりました。これで、この搭乗券で
希望の日の希望の時間に飛行機に乗れますョ。」

彼が、ニッコリして、こちらを向いた時、
私は、彼が私達のトラブルを自分のことのように感じて、
対処してくれており、そして、うまく行ったことを
自分のことのように喜んでくれているんだなぁと、すぐ感じた。
あの日本のJ 旅行代理店の仕打ちとは、何たる違いだろう。



帰り際に私は、(こんな風に旅先で万一、人に御世話に
なった時用にと、持って行っている) 瀬戸のミニチュアの猫のセットを
彼に手渡した。彼は、喜んで、それを持った手をちょっと、
上げて挨拶してくれた。もう一度、ドアを出る時に
振り返ると、彼は、嬉しそうにそれを同僚を呼び寄せて見せているところだった。
まだ、きっと社員になって間もなかったのかもしれない。

Thank you so much, Mr. Benjamin Pelling.

そして、3人分の変更手数料は、というと、£20=\4800

このために随分と時間をムダにしてしまったし、
ハラハラして、神経もすり減らした。それを考えると、素直に\18000
払って日本で代えていればよかったのだ、とも思う。
結果から考えると、自力では、、、少なくともこの自分の
語学力をもってしてでは、かなり無理なことだったのだ。
「二つの番号さえ伝えれば、、」という問題でどころはなくて、
先方の質問を理解するための専門用語も知っていなくては
いけなかったし、、。とにかく、それならそうと、
日本の代理店は、言ってくれればよかったのに。

ただ、それも全て、経験したからこそわかったことだ。
どうにか上手くいって、こうして後になって考えると、
今は、
何ともスリリングで、忘れ様としても忘れられない、
いい思いでになっている。
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