2004年1月28日(水)
夕方まで自由行動
Mさんと店長さん、軽トラックで出発。
チェンマイで、一人
旧市街には、有名なお寺がたくさんあるらしい。ガイドブックから、
行く先を「ワット・プラ・シン」と「ワット・チャン・マン」に決める。
私のこと、その位にしておいて、
後は、残り時間次第というのがきっと無難なところ。
もう何日もいるのに実は、バザールの周りの位置関係さえ怪しい。
あまりにも恥ずかしいので、店長さんにさえそのことは、言えずにいる。
帰りの曲がり角の目印も
しっかり記憶に留めて、大きな通りに向かう。
まずは、「ワット・プラ・シン」に。
トゥクトゥクに一人乗り初体験。
「タオライカ?」(いくら?)と頑張って聞いてはみても、
本当のところは、その正確な答えが、わるかるかは、かなりあやしいところだった。
でも、前の晩の一夜漬けの成果か、何とか数字を聞き取れたのには、
我ながらびっくり。必死になると何とかなるものらしい。
「ワット・プラ・シン」到着。
ガイドブックによると、
チェンマイで一番格式があるお寺なのだそうだ。
タイ・ユアン族の風俗を描いたという壁画でも有名なお寺だとは、
確か何かで読んだことがあった。
すでに西洋人の観光バスが到着しており、境内は、ひとしきりの
賑わいを見せている。

本堂
私にとっては、生まれて初めてのタイでのお寺訪問だ。
そのきらびやかな装飾に
入り口から、おもわず、見上げて、しばし眺め入ってしまう。

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装飾を眺めるというだけでも充分目を楽しませてもらえる
しゃきっと明るいタイのお寺だ。

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仏様の前で、座る若いカップル。
お寺が生活の中にあるということが、自然に
見えてくる何だかほっとする光景。
観光客の人の流れを避けながら、境内を一回り散策する。
ヴィハーン・ライカムという僧房や高床式の経典の書庫、
学校?もある。学校の前では、お坊さん達が賑やかに戯れていたりする。
(このあたり、肝心のところで、失敗のため写真無し)
境内のお堂の扉
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去年、たまたま大学の公開講座に参加した時に取ったのが、
仏教の講座だった。日本に伝わった仏教が、大乗仏教で、あるのに
対して、東南アジアに広まったのは、上座部仏教、とは、
その時に知った。そして、現在、タイに広まっている上座部仏教は、
スリランカ経由なのだそうだ。
でも、中国にルーツを発して現在につながるタイ民族の歴史にまで遡れば、
様々に影響を与え合ってきた国境線では分けきれない文化圏があるわけだし、
今回、ほんの少し、知った
統一国家になる前のタイの歴史の興亡と合わせると、
仏教一つとっても、当然そう単純なものでは、なさそうだ。
ともあれ、私は、タイの歴史もよく知らないまま、
チェンマイの歴史が「数行」書かれているガイドブックだけを手に
何とも心もとなく歩いていたのだった。
ワット・チェン・マンへ
又、雲南の過ちを繰り返す私。
トゥクトゥクに乗れば済むことなのに、懲りずに歩こうとするからだ。
そうしては、地図の通りに進んでいるつもりで、道に迷う。
ただでさえ暑い中、必要以上の道のりを歩く。
その道すがらの風景
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疲れて、とうとう乗り物に乗ることにする。
旧市街を囲む一方通行の道に出る。そして、
どうせ乗り物に乗るならソンテウ(市内を循環している乗り合いバス)に
挑戦してみよう。昨日読んだガイドブックから、
「ソンテウは、どこでも乗れるけれど、直接に目的地に行くわけではない」
というのは、知っている。近くに行くかを確認してから乗ればいい。
そして、又、墓穴を掘る・・・。

(参考画像)
やってきたソンテウを止めて、
「ワット・チェン・マンに行きたいけれど、コレに乗って大丈夫?」と
聞いた「つもり」。 金額も確かめつもり。
でも、下ろされたところが・・・?
何が問題だったのか?
騙されたというわけでもないのだろうなぁー。
でも、車が行ってしまってから、「さぁーて、ここは、どこ?」
いくら回りを見ても、「ワット・チェン・マン」どころか、
場所の目印になるものがない・・というより、読めない。
一番近くにあったお店の女性に尋ねる。
彼女は、指を差して、「ここをまっすぐ行って右。」とのこと。
(ジェスチャーから、そう言ったと推測)
でも、見える限りの右側には、大きなお寺の影もない。
そして、案の定、いくらまっすぐ歩いても、「ワット・チェン・マイ」は、見えて来ない。
立ち止まって、何回も地図を見る。
一体私は、どこで乗って、どこで下ろされたワケ?

いくつのお寺を通り過ぎただろう。又、さ迷い込んでもみただろう。
何回も道を尋ねて、ようやく、たどり着く。
ワット・チェン・マン
ラーンナータイ王国を興した王が、建てた
チェンマイ最古のお寺とのこと。
でも、お寺自体は、割合最近に修復されているらしい。
本堂?

有名な水晶仏の写真(多分)は、ピンボケ過ぎて、失敗。
↓の壁画の写真も、無理して修正。
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クリック

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まだ新しいと言う装飾の確かに何ときらびやかなこと。

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これだけ赤くて、華やかだと、
何だかエネルギーがもらえるような気がしてくる。
しばらく、窓際のベンチに座って、模様と雰囲気を楽しむ
同じベンチの少し離れたところに、
「一人静か」を楽しんでいるらしい西洋人の女性が一人。
お互い話しかけたかったけれど、遠慮した余韻。
その後、この女性とは、何回も境内で出会ったので、お互い会釈だけ交わす。


象が支える ↑仏塔
ナーガが守る階段
たくさん実がなっている木を見つけて、写真を撮る。聞いたところでは、確か、
ハパイヤの木 と言っていたと・・・?
とうとう私も見てしまう。一斉に 昼寝している犬たち
たった二つのお寺を見るだけで、随分時間をかけてしまった。
とにかくお腹は、すききっている。遅めの昼食、どこで食べよう。
通りすがりの食堂を覗いて歩くけれど、慣れていないので、
なかなか決められない。そのために又、時間を費やす。
結局、入ったのは、一方通行の通りの角にある結構大きな食堂だ。
さぁーて、と、ようやくゆっくりイスに腰を下ろして
メニューを見ると、そうだ、読めないんだ。
あわてて、「指差し帳」のページを開いて、食べたいものを指差す。
たけのこが入っていて中華風。美味しかった。
朝からほとんど歩きづくめだったので、ほっとする。
そして、さて、次の行く先は?
一方通行の道沿いにあるらしい「山岳少数民族支援センター」?に
行ってみようと思う。ちょうど旧市街の反対側にあるので、
お堀沿いにトゥクトゥクで半周して行ってみるのもいい。
トゥクトゥクをとめて、地図を見せて、説明する。
わかってくれたらしい。ところが、少し行くと、トゥクトゥクは、
まっすぐ行かずに旧市街の中に向かって曲がってしまう。
あわてて、止めて、もう一度、説明する。彼としては、わざわざ
半周して遠回りするという感覚がわからなかったのかも知れない。
曲がって、真ん中を突き抜ければ、確かに近道にはなる。
地図をもう一度見せて、行きたい場所と、道筋を指で差して、もう一度説明。
金額が、同じかどうかを確認すると、同じとのこと。
再び、出発。ところが、トゥクトゥクは、しばらく行くと、今度は、
なぜか外回りの反対方向行きの道に入ってしまう???
目的のところは、内回りの道沿いにあるのだから、
それじゃ、お堀の風景を楽しみながら、目的地に、とは行かなくなる。
どうしてだろう? 金額は、変わらないというのだから、
騙すつもりでは、ないハズ。又、止めて説明する気力もなくいるうちに
トゥクトゥクは来た時に通った門(ターペー門)に着いてしまう・・・??
あ〜あ。
もう一度、トゥクトゥクにトライしようか、
別の様式のお寺に行ってみてもいい。
それとも、頑張って、小物おしゃれなお店が、かたまってあるという
「サンカンペーン通り」か、「「ニマンヘン通り」に行ってみようか?
でも、すっかり疲れてしまった上に
そのつもりではなかった出発点に戻ってきてしまって、がっくりだった。
今、思うと、もう一箇所は、どこかに行けたのにと、自分に、はがゆく
なるのだけれど、その時は、直射日光が暑い交差点の角で、
考えていること自体も面倒になっていた。
ネットカフェに休みに入る。ホテルに帰ろう。
又、仕事もあることだし。
結局、本屋さんで、カードと日本の新聞を買っただけで帰る。
ホテルで、体を休めた後、
Mさんから頼まれていた雲南省で撮影した一週間分の
ビデオ・チェックをする。そして、一人で、夕食。
いつも店長さんたちと行っていたお店で、
「カーオ・パット・クン」を食べる。
そこのは、ホントに美味しいので、何だか又元気が出てくる。
その後、まだ少し時間がありそうなので、大急ぎで、
ナイトバザール内の気になるお店、
"Classic Model & Classic Lanna Thai"などを回ってみる。
店長さん達が戻ってきて、バザールのお店を手伝う。
Mさん、買出しにもついて行って、自分のスケジュールが押している。
あと、明日、あさっての二日で、すべて片付くか。
セブン・イレブンでの買い物を頼まれる。
昨日までは、その場所さえあやしかった私。でも、今日からは、もう大丈夫。
やっぱり一人で行動すると、覚えるものだ。「任せて!」
セブン・イレブンに一直線。
レジの列に並んでいると、前の方で、綺麗な金髪女性が、
タイ語でしっかり買い物をしている。うー、何だかちょっと悔しい。
(アジア人よりうまく話すのは、ルール違反・・そんな気分なのだろうか)
よーし、私もせめてちゃんと挨拶の言葉言わなきゃ。
自分の番になって、支払いを済ませる。そして、、、
「コップクンカァー」(有難う)というつもりで口から出たのは、
「サワディーカァー」(こんにちわ)・・・って!? あ〜、恥ずかしい。
帰りながら、一人顔を赤らめていた。
チェンマイ(29日)へ