2004年1月22日(木)


景洪五日目



前夜、行く先は、「民族風情園」「雲南熱帯植物研究所」
とは決めたものの、まだ一人でタクシーに乗る
自信がなく、どうしようと思っていたら、Mさんが取材出発
途中に車で寄ってくださるとのこと。まずは、ほっ。

とにかく、ミネラルウォーターと「旅の指差し会話帳」を
手に出発する。



「民族風情園」
シーサーパンナの少数民族の暮らし方が
展示されているというテーマパーク。動物とのふれあいや、
民族舞踊の舞台もあるとのこと。
送ってもらって、ほとんど開館と同時に行ったので、
まだ園内は。開園準備中の模様。新年一番のお客さん
だったかもしれない。




広い園内に各民族の建物が点在している模様



標識に従って「基諾(ジノー)族」の建物の展示室へ



ここは、「布朗(ブーラン)族」の建物だったと。



「瑶(ヤオ)族」
織機



その後、いくつか展示を見るが、生活感がなくて今ひとつ。
辿りつくのに苦労しても、悪路でも、やっぱり見たいのは、本物・・・?

しかも、各民族の展示室で民族衣装を着て、
説明をするはずのアルバイトガイドのお嬢さんたちが、
外で集って、お化粧などしながら、雑談に興じている。
せっかくのテーマパーク、もう少し気合が入っていてくれなくては。
何だか、興ざめの感が否めない。

舞台やショーがあるお昼まで、待つ気にも
なれなかった。出ることにする。
入園料 30元(¥360)なり。


民族館から出て、
出来るだけ人のよさそうなタクシーの運転手さんを選んで
タクシーに乗り、「熱帯植物研究所」に行ってもらう。

市内のタクシー代は、一律とのこと。8元だったかな(¥96)。
その金額を確認して乗る。


ガンランバでも、風景区の公園には、寄っていない。
自然公園ではないけれど、
熱帯らしい風景がたっぷり楽しめる場所とのこと。
期待を裏切らないで欲しいな、と思いながら向かう。



実際に行ってもらったパンフレットでは、「西双版納熱帯花卉園」

ちなみに、パンフレットには、
「国家AAA級旅遊景点(観光地?)」とも書かれている。


入り口付近 
鯉が泳ぎ、蓮が咲く広い池
毎日、土埃の道をひた走っていたので、
その綺麗な空気にひとしきりほっとして、安心して深呼吸をした。


コーヒー無料券付き40元(¥480)


ゆっくり、時間をかけて、回る。気持がい〜い。

南国の花々が咲き乱れ、緑が体にオゾンを供給してくれる感じだ。
ツアーで、知らない人の中に混じって、遠路出かけて、わからない中国語の
説明を聞いて、緊張したまま、バスに揺られて往復するよりは、
ずうっと、体も心も休めたと思う。






「茨夢実」って?



*クリック



青空の下に広がる花卉園


その他の熱帯植物園の風景は、こちら


結局、ここには、何時間位いたのだろろう。
暑かったけれど、木陰は、結構涼しいので、随分と長居したのだった。

*ここのトイレは、ホントの西洋式(?)。
とても綺麗で、快適。どんなにほっとしたことか。
さすが「国家AAA級旅遊景点(観光地?)」

******

研究所から、町の中心「孔雀公園」までは、一直線の道である。
1.2キロ位らしい。 さすがの私も迷うことはないだろう。
時間は、あるし、歩いて帰ることにする。


歩き始めはしたものの、 太陽の日差しは、強いし暑い。
時々休んでお水を飲みながら歩く。


お腹もすいて、屋台を見るたびに、どこで食べようかと
心が動いていた。でも、勇気が・・・。

そして、とうとう
遠くから漂ってきた匂いに誘われて立ち止まったのは、
イスラム系の人たちが多いと聞いていた
屋台の焼き鳥屋さんの前だった。
ずうっと気になっていたので、
「ここで食べなきゃ。」と、決心して注文する。

焼けるまで、屋台のそばで、じいっと待つ。

その間に写真を撮らせてもらえるか聞いてみたけれど、
(もちろん「指差し会話帳」で) ダメとのこと? う〜ん残念。

香ばしい匂いの煙をモンモンと立てて、
焼き上がるとそれを切って、熱々のところを袋に入れてくれる。
結構な量である。他の人より高く言われた気もしたけれど、
ま、いいか。5元(¥60)也。お腹がすいていたので、
その脂っこさも何のその。おいしい。
多分、本来の味に中華の香辛料が混ざった味かなと。


アイスクーム屋さんがある。とにかく暑いので、
冷たいものが食べたいけれど、水ものは、危ないので我慢。
結局、麺屋さんに入って、遅い昼食をとることに。
平麺を選んだ。あっさり味つけ。
薬味?具材?は、いつもながら自分で選んでかける。
麺にかける菜葉のすっぱいお漬物が
大好きなので、いつもたっぷりかけてしまう。

暑いのに暑い麺。更に汗だくになって食べる。
でも、麺の味には、ハズレってないみたいだ。
あのガンランバの麺のおつゆの味にはかなわないけれど、
それでも、美味しい。
3元(¥36)なり。安すぎ!



ぬるくなった自分のお水に嫌気がさして、冷えた緑茶を買う。
期待して、ゴクリ。
・・・でも、それが噂の甘い緑茶。参った。ここで出会うとは。


町の中心部、「孔雀公園」のお正月風景


*******


ホテルに帰って、久しぶりゆっくり洗濯をすることに。
フロントの人に、洗濯物を干したい、と「言う」と
にっこり笑って、上階を指差す。
行ってみると、そこは、屋上の物干し場。
「えっ、自分で干せということ?」・・・「ま、いいか。」



昨日までの本館でも、洗濯ものを乾かしてほしいと
頼んだら、何と客室の前の廊下の窓の外に干してあって、びっくりだった。
そこには、前から、下着も掛けられていたりしたので、
随分無頓着なお客さんもいるものだ、と思っていたら、
何とホテルが、干していたのだった。



それを思えば、屋上の物干し場だったら、好きに
洗濯物掛けられるし、いいのかも。ジーンズなどの厚物でも
安心して洗濯して、天日の下で乾かせる。
物干し場からは、雲南の山並みを望むことが出来る。
気持がいい。橋は、毎日出かける度に渡っていた橋・・・。



夜、又、向かいのおかあさんのお店に食事に行く。
そういえば、ホテルには、レストランも舞台もあったのに
一回も行かなかったっけ。



甘い緑茶と前日市場で買ったみかんと梨
みかん 1s 5元(¥60) 
種だらけだったけれど甘くて美味しかった
梨 1s 10元(¥120)
紙に包まれて、高級なものだったけれど、味は今ひとつ




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