2004年1月23日(金)
景洪六日目
モンハイのハニ族の村へ。
途中、「景真八角亭」(国の重要文化財)を見学する。
ガイドブックによると、シーサーパンナにある
タイ族仏教建築物の中で最高レベルの寺院、とのこと。
お寺の門

黄色い狛犬に迎えられ、白い仏様たちに見守られながら
階段を上って
境内へ
なかなかシックな本堂

壁一面の文字と壁画
←景真八角亭の説明文と
→タイ族文字(タム文字というべき?)

建物が八角形であることからその名がつけられた。
八角亭の正面からのアップ
お寺の境内から眺めた新しい建物の
タイ族の村

再び白い仏さまたちに見守られながら階段を下りる。
ハニ族(哈尼/愛尼族 )の村へ

この村の訪問は、取材ではなかったので、まだ良かったのだけれど、
昼下がりの村には、ほとんど人影がない。
Mさんだけが、村の中に入って行く。
私と運転手さん、村の入り口で待つ。
20日以来取材には、ずうっと、この年配の温和で静かな
運転手さんにお願いしている。
二人で沈黙もつらいので、「旅の指差し会話帳」が活躍の時。
どの位の頻度で、外国人を少数民族の村に
案内をするのか、とか、この村には、今年、何回目か、など
四苦八苦して、尋ねる。そして、焦って
その答えの意味を、ページをめくって、調べる。
答えの発音は、どうも会話帳のカタカナ表記とは、
かなり違うようだ。これが雲南訛り?
お互い、あれこれページをめくっても、とうとう通じないまま
だった話題もたくさんある。
そんな時は、二人で顔を見合わせて、困るしかない。
心優しい、運転手さんは、そんな風にして、待つ間にも、
気を遣って車を木陰に寄せてくれたりする。
ちょうど手持ちの我町の絵葉書をお礼に渡すと、
ちょっと驚いて、それから恥ずかしそうに、ニコツとして
ポケットにしまってくれた。
豚も昼寝

のどかなハニ族の村風景
人影ならぬ豚影
Mさん、
外でマージャンをしている人たちしか
見かけなかったと、戻ってくる。
かわいい民族衣装が見れると期待していたのだけれど・・・。
ハニ族は、タイのアカ族につながる民族。
刺繍の色合いがとてもかわいいのだ。
ガンランバ(モンハイ)の市場で
ハニ族の女性に撮らせて貰ったバッグ。
フル装備の衣装姿の撮影は、断られた。

そして、とうとうここでも
写真どころか、姿も見れず仕舞い・・・とっても残念。
帰り道

風景の中にたくさん見えていたこの形。
聞くと、竹とのこと。


きっと、見納め。雲南の山並み。
帰ってから、再び、翌日の単独行動を告げられる。
ホテルの旅行社で、Mさんに通訳してもらいながら、
もう一度あれこれツアー参加の検討をする。
最終案として、一人でタクシーをチャーターして観光をとも
考えるが、一人になると、観光先が一箇所で、
料金は、数箇所まわる団体料金と同じとのこと。
チャーターした運転手さんとの会話もどうしたものか、という不安もある。
迷って止める。さて、明日、どうしようか・・・。
夜又、一人で、いつものお向かいの食堂に行く。
毎日行っていたので、私が行くと、おねえさん=おかみさんは、
忙しくフライパンを揺すりながら、目で合図をしてくれる。
レバーと野菜の炒めものと何か(忘れた)を
注文する。ご飯がいらない、と言うと随分珍しがられる。
Mさん抜きで、私が一人で行くようになると、
この丸ーい目をして好奇心一杯のおねえさん=おかみさん、
私の「指差し会話帳」を自分で、めくって、いろいろ質問を。
でも、それも今日で最後。
明日発つことを言おうかなー、と思ったけれど、
忙しそうなので、止める。

元気で、やり手のこのおねえさん=おかみさんのお店は、いつも大繁盛だ。
食事をしながら、「指差し」のページをめくって、
インチキ中国語文を書きだす--「今日も繁盛ですねっ。」
帰りにお金を払いながら、そのメモを見せると、わかってくれたらしく、
「ん・はぁ〜♪」と、明るく、大きく、うなづいていた。
さよなら。ご馳走様。美味しかった。
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