僕らは みんな生きています。 ミミズだって オケラだって アメンボだって みんなみんな生きてます。 ゾウリムシだって ダンゴムシだって 乳酸菌だって 納豆菌だって 生きています。
このように、私たちは普通、直観的にその物の 生/死 を判断できますが、 「生きている」とはいったいなんでしょう? つまり、次のことに答えて下さい。
・あるものを「生きている」と判断するための最低の条件
・「生き物」がする最低限のこと
単純で明解な定義、となると結構難しいものです。
でも、「生きること」は、もともとはとても単純なものです。
結局のところ、次のようなものだと僕は思います。
・生き続けるもの ( 状態を保つもの )
・増殖するもの ( 自分のコピーを作るもの )
生きるとは何か、という質問に「生き続ける」という答えはパラドクスです。 でも、地球上で、どういうきっかけで「命のタネ」ができたかは、はるか昔の ことなので良くわからない、ということで後回しにします。
大事なことは、「続いていくこと」です。自分が死ぬ前に、コピーを作って、 世代が1つ進んだ時に、だいたい前と同じ状態にあることです。
とにかく、そのできてしまった「命のタネ」は、生き続け、コピーを作ることが できました。そのあとは、「2001 年宇宙の旅」で骨から宇宙船まで ワンカットで進むように、もう一直線です。 コピーを繰り返してきただけで、現在のように生命に満ち溢れた世界に なってしまったわけです。
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp