三井のロンドン絵日記(20)

就職難に朗報?

−なに、英国の「求人広告」の話ですが





 ここのところ、新しい「日記」ページを加えることなく、一ヶ月以上過ぎてしまいました。

 この間に、アイルランド共和国へ行ったり、いろいろ新しいネタ話もあったのですが、いろんなことにかかわったりしているうちに時間ばかり過ぎてしまい、このままですと、私の「在外研究」期間の終わりも近づいて、文字通り「時間切れ」になる恐れも出てきました。



 とりあえずの「お茶濁しネタ」として、「求人広告」を載せておきます。

 応募期限が3月14日までということですから、どなたでもひとつふるって求職応募してみて下さい。


 そう、これは実は私の滞在先、キングストン大学中小企業研究センターの研究員募集なんです(「国際的に知られた」当センターというのは、私がここに客員教授で来たことを指す、なわけないか)。英国では、一般企業はもちろんのこと、こうした大学の研究者や教授、はては学部長や副学長に至るまで、新聞広告で「公募」というのが普通なので、毎日の新聞は求人広告ページで埋まっております(それで喰っているんじゃないか、と思うほど)。




 ちなみに、この求人の概要を訳してみましょう。



キングストン大学中小企業研究センター(SBRC)
上級研究員(Senior Research Fellow)公募


 給与 年間3万5千ポンド(税込み)

 主な研究対象は、家族経営、所有経営者企業。

 当職は、ホワース・クラーク・ホワイトヒル公認会計事務所のスポンサーを得ている。

 採用者は、本学の人事基準で、リーダー(Reader)、または教授(Professor)の地位を得ることが可能。


 応募要件としては、社会科学、あるいは企業経営の経歴を経ており、大学院修了学位と著作業績をもつこと。

 これまでに、外部からの研究費の調達を行ってきた経験を持ち、研究計画書の作成と研究費基金への応募の経験を持っていることが望ましい。


 当職は3年制契約だが、採用者が担当する研究プロジェクトで、十分な研究費の確保ができた場合、延長可能である。

 
 応募期限 1999年3月14日まで



 キングストン大学中小企業研究センターでは、昨年春にスタッフの一人が他に転じて、以来人手不足気味です。それで、昨夏にも求人をしたのですが、「適任者なし」で、採用にいたらずでした。この給与などは、英国内でも悪くない方でしょう。

 世界中どこからの応募も自由ですが、ヤッパ英語の壁はあるかも。






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