■■2000年5月■■
■5月4日
△VAIO PCG-C1XFを入手。ネットワークもとりあえず設定して、更新復活できるようにする。
△NHKの「にんげんドキュメント・“もののけ姫”を超えて・宮崎駿とスタジオ・ジブリの若者たち」を見て、ものを創るということはそういうことであるよなぁと感動する。ものを食べる数秒のシーンの原画を16日かけて作業する若者。寝ても覚めても食べることを考えて作業し、あげてきたものに、きちんとNOという宮崎駿。
自分流になってないんです、ここまで考えなきゃならないのに、とまってしまう、そこを踏み込めないところが彼そのものの弱点だ、そこをこじ開けて突破しなけりゃならない。そうしたら彼は、アニメーションを通じて世界の秘密がわかったってことになる、春巻きを食うところに世界の鍵が置いてある、それは自分の弱点を克服しないと突破できないことだからだ、とインタビューに答える。
驚いた少女の原画をあげてきた若者に、びっくりして身を引くタイプの人間と身を乗り出すタイプの人間がいる、ここでは、この子は、異世界を見てびっくりして身を乗り出さなければならないだろう、君が描いている身をひいている姿は君自身の性格でもある、とも言う。
ものを創ることは、自らを創り出すことだ、他者を理解することだ、という姿勢が、貫かれている。
身の引きしまる思いだ。
■5月5日
△シナリオ書く。ゴールデンウィーク明けに、最初の部分ができていればいいなぁと思いながら、せっせとやる。
△くいずです。
大塚から池袋へ行く途中に不思議な果物屋がある。
たいてい閉まっている。
壁に巨大な変わった絵が描かれている。
時々、女の子が2人ぐらいで立っている。それどころか、近所に女の子が5,6人で立っていて、その果物屋を見ている。
あきらかに果物屋じゃない人が出入りしている。
シャッターがあいていた時があったが、果物がなかった。
さて、先日、この謎の果物屋の正体がわかったのである。さて、その正体とは?
正解は、また後日。
■5月6日
△シナリオを書く。うーん。条件分岐がやっぱりややこしくなってくる。
△気晴らしにBOOK OFFへ行く。近所の大塚のBOOK OFFではあきたらず目白のBOOK OFFまで行く。おお、大塚よりもでかいぞ。古本をまたもや山ほど購入。30冊以上買っちまった。いつ読むのか? 今回の最大の収穫は牧野修著「プリンセス奪還」(ソノラマ文庫)。
△池袋でサイゴン料理を食らう。カニカラアゲ、生春巻、うまい。
△テレビ朝日、なぜか本に関する番組が2つも登場している。
なんか隠された理由があるのではないかと邪推してしまうのだが、まぁ、よい。見てみようじゃないか、ということでビデオに撮っていた『ほんパラ!関口堂書店』と『本ビニエンス』を見る。
ほんパラは、『知ってるつもり』の本バージョンという感じで、関口節全開。ゲストが出したテーマで、5人がそれぞれ1冊ずつ本をプレゼンテーションして、最後に1冊お買い上げという流れ。今回は、長生きがテーマであった。96歳の大学生とかいう本はちと読んでみたいと思った。
本ビニエンスは、おすぎとピーコが、しゃべりたおす。こちらは基本的に小説を扱っているようであった。おすぎとピーコのしゃべりはおもしろいが、それだけという感じ。深夜だし、いいのか。
■5月7日
△シナリオを書く。書いてはまた修正で、ちびちびとしか進まず。
△iMacのセッティングを手伝う。やっぱりマック凄いよ。セッティングのマニュアル、字がないんだよ! 写真だけ(数字がついてるけど)だよ! それでわかる!
△岡田斗司夫著『人生テスト』ダイヤモンド社読了。人を、軍人・学者・職人・王様の4タイプに分類する視点でみていこうという内容である。第1章の『自己啓発で人は変われない』の内容にはおおいに賛同。でも、本論にはいると、従来の性格分析本から半歩ぐらいしか踏み出せていないような感じがした。けど、物足りなかった残り半歩って、自分の中で何なのだろうと考えさせられて、面白い本であった。
△『踊る大捜査線 THE Movie』をビデオで見る。やっぱギバちゃんはいいよねぇ。
△ゴールデンウィークはメールの返信さぼってたので、明けてから、じょじょにね。
■5月8日
△うちあわせとか、いろいろなところに連絡とか、チェックとか。
△帰宅して、テレビをつける(最近テレビ好き)と、香山リカと永六輔が話している。すばらしい組み合わせに感動。NHK教育、えらい。
△「ダ・ヴィンチ」が、バカ本の特集なので買ってしまう。
△その「ダ・ヴィンチ」によると、中島らもの新刊『バンド・オブ・ザ・ナイト』が出るそうである。ひさしぶりの長編でうれしい、読みたい。
△録画予約:9日「血とバラ」テレビ朝日
△録画予約:10日「FNSドキュメンタリー:絆・ビリヤード」
△10日には「にんげんドキュメント・“もののけ姫”を超えて・宮崎駿とスタジオ・ジブリの若者たち」の再放送(5/4を参照)。
■5月9日
△掲示板の永盛さんの書き込みが素敵なので引用。
どこまでも悩みや迷いを捨てないで精一杯にジタバタしている、それが宮崎氏の作品の(そして宮崎氏自身の)一番素敵なところだと私は思っています。
△フリーペーパー『カエルブンゲイ』の次回座談会テーマが「怖いマンガ」なので、どれにしようか考え、本棚をあれこれ探す。ストレートに、山岸涼子「汐の声」、楳図かずお「神の左手悪魔の右手」、伊藤潤二「首吊り気球」で、どうだ。他の人とかぶるのを避けて、川口まどか「死と彼女とぼく」、茶木宏美「お幻さま」、内田春菊「雨の日は嫌い」にするか。いやいや、ひさうちみちお「ヨセフ」、菊池としを「蓮華伝説アスラ」、望月峯太郎「座敷女」か。日野日出志を選びたいけど、持ってない。
△5月5日に書いた不思議な果物屋の正体を明かそう。ちゅーか、金曜日の9時にある「池袋ウェストゲートパーク」というドラマを見ていたら、その果物屋「真島フルーツ」が出ていたのである。セットだったのであるよ。
■5月10日
△「怖いマンガ」座談会。座談の内容は『カエルブンゲイ』の次号をお楽しみにという感じだが、座談の後も、怖いとは何なのか〜な話で盛り上がる。クローンとか臨終のタイミングとか極端な人間関係とかネオ麦茶とか。結局、今、怖いのは、バイオとヒューマンか。
△座談会にも参加していたライターの嶋津さんがやっている雑貨屋で、買い物。うつぶせに寝ているパンダの箸置きを買う。うつぶせ寝で、たれてない所が良い感じ。顔の描き方がいーかげんで、個体によって違ったので、ぜんぶ見比べて、『にぃっ』って感じの表情のヤツを買う。
△ビデオに撮っていた『QUIZ』を見る。展開が強引すぎるが、見せ場はかっこいい。タイトルのときにでる工業地帯、あれはどこなのでしょうか? かっこよすぎ。
■5月11日
△自宅で某ゲームのシナリオに専念しようとするが、2連続てんやわんや発生。会社に電話とメール指令を出して、対処。電話とメールでばんばん指令を出していると、スパイの総帥になった気分。
■5月12日
△某ゲームのシナリオ、若人がやった企画書のチェック、WEBのチェックなどばたばたと過ごす。
△『橘中(きっちゅう)の楽しみ』という言葉があるそうな。橘の園が枯れた。残されたいくつかの大きな橘(夏みかん)の実を割ってみると、どの実の中にも向かい合って碁を打っている二人の老人がいた。「幽怪録」という書物にある話だそうだ(以上、参考:榊山潤著『新版囲碁名言集』現代教養文庫)。なんだか、実の中にいる二人の老人というイメージが楽しい。しかも、どの実にもいるのだ。枯れなかった実ということで何か永劫の長い時間を想像させる。橘の中で誰にも邪魔されずに延々と碁を打つ様子は、爛柯という言葉も連想させる。
△クロスワードパズルを酒屋で解いていた3人の男が、閉店になっても、ずっと居座るので、たまりかねた店主が警察を呼ぶ。警察が「おまえら、3日間、豚箱入りだ!」と脅すと、3人が叫ぶ。「やった。これで誰にも邪魔されずに解けるぞ!」といったジョークも思い出す。
△夏緑『タロット探偵MIKU』ファミ通文庫を読み始めて、おどろく。以下の引用は初対面の二人の会話である。
「ええ。彼女聖エルモス女子大の一年生で、学校をずっと休んでいたんですが、復学するからやめたんです。大学の近所にマンションを借りていたんですが、知り合いに会うのが嫌で、わざわざ風見館まで来てアルバイトしていたんですよ」
未来は頭の中に地図を思い浮かべ、ちょっと遠いので驚く。
「芦屋駅から摩耶駅までって、電車で十分ですよね。聖エルモスは海沿いにあるから、そこから芦屋駅までだとバスで十分、摩耶駅から山手の風見や型までもバスで十分……南北にも東西にもちょっと離れていますよね、自動車でもけっこうかかりませんか?」
「そうですね、彼女はスクータだから半時間以上かかってましたけど、普通乗用車でも、道がすいていても片道二十分かかりますね。確かに大学に通いながらじゃ、そんな遠い所でのアルバイトは大変ですよね。まあ、普段はぼく一人でだいじょうぶなんですが、今日は結婚式場から引き出物の注文が入っていて、朝からケーキを焼き通しだったんです。それで忙しくて、目まいがしてしまったんですよ」
このような説明口調の会話が延々と続くのである。ここまで凄いと、わくわくしてくるぞ。
■5月13日
△カミハラさん宅にて、ゲーム関係者が集まり、沖縄蕎麦大会。ドリラーの曲を聴きながら、蕎麦食ったり、メコン呑んだり、しゃべったり、ボードゲームをしたり。
蕎麦もうまいが、それに入れる沖縄の香辛料がうまかった。名前失念、カミハラさん、教えて。
ボードゲームは、タイトル失念したがTOMYのポケモンゲー(多量のダイスを振る。目の出たダイスを除いて続投できるが、1つも目が出なかった場合は、全部チャラになってしまう、という欲張ると駄目システム)、『カタンの開拓者』(『モノポリー』の建物を増やしていって儲けるシステムと『RISK』のカードを集めて開発するシステムをプラス、ランダムに並べられるヘックスカードの盤面。長く遊べそうな良品)、『PIT』(3枚、3枚!などと叫びながら、がんがんカードを交換して、同種カードをそろえるカードゲーム。スピードとタイミングと効率が勝負。短時間で1ゲームの決着がつくので繰り返し遊べる)など。はっと気づくと、終電タイムである。まさに、爛柯。
△帰宅中に見たnon・noの広告(おそらく今号の特集タイトル?)が、『わたしという、おしゃれ』。かっこいい。応用可。わたしという、妄想。とか。
△録画予約:5月14日21時『知ってるつもり!?』が御船千鶴子の生涯、NHKがITのドキュメントの後編。どっちか悩む。
△録画予約:5月16日10時『えいごリアン』NHK教育の番組。中村有志さんが出ているらしいので。
■5月14日
△サンシャインにもフランフラン(おしゃれな家具&雑貨屋)があるとの情報を仕入れ探すが、見つからず。
何かマニアックな人の流れがあったので、逆流していくと、同人即売会。規模の大きいものには初潜入。すごい人の数である。オリジナルのあたりを散策。中山明宏『雑誌創廃刊リスト97〜99』を購入。
近所の喫茶店に入ると、コンパイル時代の先輩の広野さん(ZANAC等のプログラマ)と偶然出会う。「レヴォ?」と聞かれ、瞬間、何の事か分からなかったが、会話して、同人即売会のことであることがわかる。
結局、フランフランは発見できず、以後マニアック散策。『アニメふぁんたじあ』古本、YA系が豊富。1g1円なので結構安い。『池袋ファントム』SF本、鉄道、格闘などの本が豊富。現在は、スタートレック特集で、なにやらスタトレアイテムが多量にあり。
栗本薫『蝦蟇/蜥蜴』光風出版、篠田真由美『この貧しき地上に』講談社X文庫、奇想天外1979・10月号(牧野ねこの中篇掲載)、グレッグ・イーガン『宇宙消失』創元SF文庫、竹本健治『妖霧の舌』光文社文庫、購入。
夜は、にんとん(にんにくトンカツ)を食らう。
■5月16日
△私たちの口から発せられる言葉は、すべからく受け手の心への「開けごま」なのです。そう考えれば自ずから言葉の選び方が変わってきませんか?(P85) と引用しただけでは、これがコンピュータ開発研究のこぼれ話の本だとはわかるまい。
黒川伊保子『恋するコンピュータ』筑摩書房読了。
開発者が恋するような気持ちで創る、ユーザに恋するコンピュータを開発しようとしている著者の研究のこぼれ話。AI中心軸にして話題はあちこちに飛ぶ。
コンピュータ研究をしている人とは思えぬほどの感受性の強い文章で、青い風が吹くとき、脳のどの部分が活性化するのかが、なぜか手に取るようにわかるのです。脳の中央上部、ほんの少し左寄りのここ。やや遅れて、右。(P67)なんて展開になると、トンデモない人?と疑ってみたり。
だが、たしかに論理で詰めていくアプローチだけで進めていくのではなく、こういったアプローチも大切かもしれない。
会話は、語り手が自分の脳に描いたイメージを、相手に押し付ける作業ではありません。相手の脳に描いてもらいたいイメージがあって、これを喚起するために言葉を紡ぐこと、それが会話です。たとえば恋人と喧嘩をするとき、自分が何に不満を感じているかを丁寧に理詰めで説明してみても、相手の反感を買うことはあっても共感を得ることはほとんどありません。ただ「さみしい」の一言のほうが、どんなにか功を奏することでしょう。(P81)
快・不快情報は、「恋するコンピュータ」に与えることにした、ちょっとしたセンサーから得ることが可能ですし、実は言葉そのものから推測されますし(これには「青い風」の解析技術を使います)、なんと言ってもユーザー本人に楽しく指摘してもらえばいいのです。(P136)
痛みは、記憶による時間軸の積分であることに気づきました。つまり痛みというのは、ある瞬間に末端器官から送られてくる痛みの信号に対して刹那的に作られるものではなく、「さっきからずっと痛い、この先も痛いのだ、あーたまらない」という記憶の総括として存在するのです。(P154)
と、気になった部分を引用してみると、あちこちに飛んでいると感じられた話題も、一本芯が通っているではないか。
理想の恋というのは、情動を刺激してくれて、私の脳からひとつ先の新しいイメージを引き出し、そこに向かって移行させてくれる相手であり、さらに私自身も相手にとってそのような存在であり得る関係性。さらに移行した先が、相手にとってだけではなく自分にとっても心地よいポジションであり、ということは、そんなイメージングが相手の脳によって先行して行われるという奇跡(P194)
それは、理想の恋だけではなく、真摯に作られたモノもそうではないか。少なくとも、自分はそういったものができれば良い思ってゲームを作っている。
限定したのは、ふたつの機能だけ。それは、ひたすらユーザを見つめ理解しようと努力するメカニズムであること。そして、ユーザに何らかの情動(イマジネーションの広がり)を起こすシステムであること。(P200)
それは、素晴らしい本や、素晴らしい映画や、素晴らしいゲームや、素晴らしい人間関係なのではないか。たしかに、そういったコンピュータが現れるのは楽しそうである。
あと、
「およそコンピュータ・プログラムというものは、その八割の仕様は、二割のパワーでできてしまうものだ。残りの二割の仕様に、八割のパワーがかかる」(P39)という八割二割の法則は、ゲーム製作でもその通り。二割パワーで出来た八割部分で満足しちゃう人が多いので、つまらないゲームが続々と誕生してしまうのだなぁ。
■5月16日
△もうもうぴくーんのシナリオ。どうだ、これはおもしろいのか?だんたんわからなくなってくる。なにかがマヒしてくる。
△CBSドキュメントをビデオで見る。アルツハイマー。何を言っても、ちゃんとしたリアクションが返ってこない妻を介護する夫。良い妻ですか?という質問に、どちらとも言えない、それは自分自身と対話しつづけて耐えられるか?ということだ、と答え、どうして施設にいれないのか?の質問に、結婚したときに、健やかなる時も病める時も共にすごすと宣言した言葉の意味が今わかったからだ、と答える。インタビュアーが、それは愛ですか?と聞くが、夫は戸惑って答えない。再度、それは愛ですか?と聞かれて、妻が、そうよ、と答え、夫が、そうです、と答える。泣いた。
それは、昨日引用した理想の恋とはまったく違うが、これも恋なのだろうと思う。
△夜は、アビエントというイタリア料理屋さんで、カエルブンゲイつながりの豊崎さんや石原さんや戸塚さんや中野さんや木原さんたちと、呑む&食う。EDから石原都知事までいろいろな話題が交錯。
△TVブロスの町山智浩さんのコラムで紹介されている『ソブラノ一家』が凄ごく面白そうである。マフィアの親分が主人公なのだが、家に帰れば良いパパなのよ、って話らしい。マフィアも今は厳しくて、ポケモン・カードを運ぶトラックを襲ったりするそーである。あぁ、見たい。ポケモン・カード強奪シーン。
■5月17日
最近は、日々記録しか更新していない。他も更新したい。『時間凍結動物園巡礼』っていうタイトルで1つ新しく始めようとかも妄想していたりする。
掲示板で募集した『量子干渉列車暴走未来誕生』ですが、まだ発送していません。今月中には発送できると思うんだがなぁ。
■5月18日
△Yahoo!のトップのところに
小渕前首相が死去
プレイ中にチャットも
と書いてあって、いつもギョッとする。もちろん1行目と2行目はまったく無関係なのだが、並んでるので、1つの文章として読んで、別の意味をそこに発見してしまうのだった。死去プレイ中にチャット…。
△三島由紀夫賞、星野智幸氏「目覚めよと人魚は歌う」新潮4月号(新しい人?)。山本周五郎賞、岩井志麻子氏「ぼっけえ、きょうてえ」角川書店(古典芸能のように怖い)。新潮学芸賞、大崎善生氏「聖の青春」(講談社)(あぁ読みたい)。
△NHK『えいごリアン』を見る。30匹ぐらいいるキノコたちは、何?
△録画予約:5月20日18時『六番目の小夜子』
△録画予約:5月21日21時『世紀を超えて・いのち・生老病死の未来』1回目の人体改造の衝撃の回(人間クローン耳を背中につけたネズミが出てきたり)がむちゃむちゃ面白かったので。
△録画予約:5月21日23時35分『全日空羽田沖墜落事故の謎を追う』
■5月19日
△近所の中華屋さんに入ったのだが、いきなり目に飛び込んできたメニューが、『もーにんぐむすめん』である。恥ずかしくて注文できぬ。
△『池袋ウエストゲートパーク』で、ちょっと泣きそうになる。えぇ話しやぁ。キャラが立っていて、面白い。Gボーイズのキングがすっげーいい感じなんだけど、最近、出番少ない。
△『QUIZ』も、おもしろくなってきた。オープニングの曲の感じとか、キャラクターの関係性とか配置とか、さらには、事件を探る主人公が事件そのものに深く関係している(であろう)設定とか、『沙粧妙子 最後の事件簿』に影響を受けてるのではないだろうか?
■5月20日
△リトルアンジュWEB用のブックレビュー原稿を書く。
△『量子干渉列車暴走未来誕生』発送準備完了。
△恩田陸原作の『六番目の小夜子』が連ドラでやっているので見る。実写で見ると健全な感じ。次週あたりからクライマックス、文化祭の劇シーンになるようなので続けてみようと思う。
△空気欠乏手首噛み斬り深紅十字架
■5月21日
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△夏服がないため、渋谷のFINAL HOMEへ。体温で色が変わるシャツ、前面にガーゼがついていて購入者が破ってデザインする服、和紙がついていて洗濯するたびに毛羽立っていいかんじになる服などなど、あいかわらず面白い。バッグと和紙シャツなどを購入。
△原宿のPou Peeという雑貨屋で、おばけちゃんたちを購入。ダックスフンドのぬいぐるみがキュートであったが買わず。
△もうもうぴくーんシナリオのための資料購入。
△最近、日々記録に写真画像をつけているのは、VAIOで撮ってそのままアップできるからである。簡単、めんどーでないってのは、偉大なことだなぁ、と再確認。やはり、軽やかエモーションエンジンでしょ。
■000522(MON)
△部屋で静かにしていると、ブクポクポクと音がする。マッドサイエンティストの実験室なら聞こえてくるような気泡が昇る音だ。どうして部屋でそんな音がするのかわからないが、冷蔵庫から聞こえてくるらいしことが判明。冷蔵庫って、そんな音がするものなのか?
△もうもうぴくーんシナリオ。ざーっとネタ出しに近いレベルで文章を書く。半分ぐらいそろったか。今後は、細かい部分を改善することにする。
△手塚治虫『ライオンブックス』を再読。この中の「荒野の七ひき」という短編が好きだ。自分の体を切り取って「タベル?」と言ってさしだす宇宙人(また、うまそうなんだよ、これが)。あと、ロバート・シルヴァーバーグの『夜の翼』を読んだとき、キャラが頭の中で勝手に手塚治虫の絵になったのは、この短編のせいだと判明。キャラクター設定がそっくりな宇宙人が出てくるのである。
△録画していたNHK『世紀を超えて』を見る。人の死を願ってしまう臓器移植する前の心理や、その後の罪の意識、自律神経は完全につながってないためにドキドキと速く打つことがあまりない心臓への違和感、拒否反応が起こるかもしれないという恐怖、そういった心の問題がクローズアップされて、なんだか胸が重くなるような気すらした。臓器移植した人とされた人は、匿名性の原則で、出会うことがなかったのだが、最近では、双方の了承が得られれば会うこともあるらしい。しかし、感想まとまらないな。重い。
△録画予約:5月24日フジテレビ『昭和推理傑作選1・陰獣』おそらく江戸川乱歩の原作。
△録画予約:5月25日NHK教育『ETV2000』アメリカのホームスクーラーがテーマらしい。
■000524
△『こどものもうそう』来てくれてありがとうクリックしてくれてありがとうプレゼントの『量子干渉列車暴走未来誕生』は、全員に本日送りました。そのうち届くでありましょう。
△ビデオに撮っていた『犬笛』(テレビドラマ版)見てたら、若い頃の山口智子が出ていてびっくりしていたら、若いころの豊川悦司が、悪役の部下Bぐらいの脇役で出ていて、さらにびっくり。
△『廃墟の博物学』展が、渋谷パルコパート1のロゴスギャラリーであるとのDMが来る。6月1日(木)〜19日(月)まで。11日にはトークショーあり。『萬』主催。行くでしょ、そりゃ。
△少年の涙、瓶の蓋が独り開く夜
■000524
△今欲しいもの。ゲームボーイで操作できるミシン『ヌ・エル』。CD-R。カシオの腕時計デジカメ。
△『陰獣』録画失敗する。何故か2001年で予約していたのである。
△もうもうぴくーんのシナリオ。細部をつめる作業。なかなか進まず。途中、資料で必要な学校の怪談の本を探すが、見つからず。何冊も持っているのだから、1冊ぐらい見つかってよかろうと思うのだが、集団でどこかに隠れているらしい。
△もうもうぴくーんのシナリオをやっている日は、一日中いっぽも外出せず、もくもくと囚人のようにやっているので、日々記録で書くことがない。
■000526
△まだ内緒で詳しくは書けないプロジェクトの打ち合わせ。最近は預言者(根拠をきちんと言語化したり説明したりするのがめんどうなので預言預言と言ってるだけなのだが)なので、預言するが、うまくいくであろう。
△フリーペーパー『カエルブンゲイ』の表紙完成。発行が夏なので、こわい表紙を目指すが、意味不明でこわくないものになる。
■2000526
△いや、マジで、もにゅもにゅキーボードが欲しい。作れないだろうか? △もにゅもにゅキーボードというのは、ゴムボールのような柔らかな粘土状の物体でできた大豆型のキーボード。手で握るとちょうどよいサイズであり、人差し指でもにゅっとすればJと入力。ちょっと上のあたりをもにゅっとすればUを入力。ちょっとしたならMを入力するのである。他の指もそれぞれ対応。親指をもにゅっとしたまま、他の指をもにゅっとすると反対の手の指の入力となる。力の入れ具合で入力も変化できるようにしたりと、ファジーな入力デバイスよ。技術的には作れるのじゃないかと思うのだけど、どうなんだろ?
△平和島ミチロウ先生に、こどものもうそうのトップページのプロフィールのところのスペルがちがうとの指摘を受けて、たしかに違うと確認したが、今は酔っぱらっているので、修正する気力なし。あゆーん。
△酔っぱらっているのは、高校時代の同級生の友人と呑んだからであり、共になんだかものをつくることを職業にしていて、話が盛り上がり、呑みあがって、あゆーん。
△その高校時代の同級の友と、宮崎駿のNHKのドキュメントのビデオを見て、あよーん。
△ということで、今も、てきとーによっぱらって文章を書いているよー、へらへらー。
△森さんの釈明記者会見を見て爆笑。どうよ?
■000528
△シアタートップスで猫ニャーの『墓場で運動』を観る。3話オムニバス。ギロチン職人の親子の和解の物語、感情が激しく揺れ動くと鳥取に震度3の地震が起きてしまう妹と、その姉の物語、誘拐した女の子とママゴトをする物語。設定は、面白い。猫ニャーは、初めて観たのだが、客の男性率が高いのが不思議。何故?
△書店で中島らも『バンド・オブ・ザ・ナイト』講談社、ウィリアム・ギズスン『あいどる』角川文庫、鮎川哲也編『怪奇探偵小説集』ハルキ文庫を購入したのにもかかわらず、帰りにブックオフに寄ってしまう罠。ルディ・ラッカー『思考の道具箱』工作舎、ベルナール・ウエルベル『蟻』ジャンニ・コミュニケーションズ、諸星大二郎『孔子暗黒伝』『暗黒神話』集英社文庫などを購入。いつよむんだよ、俺。
△NHK『六番目の小夜子』、いよいよ文化祭「六番目の小夜子」全員参加の演劇のシーンである。ひとりずつ語る台詞に合わせて学校の静止画がテンポ良く映し出されて、盛り上がったところで、つづくである。あぁ、つづきぃぃはやくぅぅぅ。
△ビデオに撮っておいた『QUIZ』を観る。犯人わかりました。物語の展開もすべて読みきったぜ(妄想)。犯人がMだとミスリードしておいて、身代金を持って逃亡したMを追い詰めるが、40箇所の傷を負って死んでるのだ。で、犯人は、K*********で、もちろんSもその仲間。とよんだが、どうよ?
△掲示板に書き込みがありましたが、E2Project、そう何やら企んでおります。注目&宣伝してくだされ。
■000529
△金曜日の天気予報では、日曜日は雨だったので、いろいろ溜まっている仕事をやる予定にしてたら、晴れまくり。うよーん。
△もうブックオフ中毒であり、また何冊か購入。読んでから買えよ、俺。でも、「創作者」ってタイトルで、横井軍平自伝マンガとかあると買うでしょ、そりゃ。
△飯食って、ちと気になっていた「黒すぐり」というショットバーに行こうとしたが、休み。近所の「LIBRI」というショットバーに入ると、左壁一面が本だらけ。スペンサーシリーズや、満州の写真集などは、店の雰囲気にあうが、「ビークラブ」や「全怪獣怪人」や「ガンダムジェネレーション」なんてのがずらーっとあってびっくり。ジャジーな雰囲気と曲につつまれて、カニゲルゲとかを観ながら呑む。
■000530
△写真は、『マルコヴィッチの穴』の試写状。いまもっとも楽しみにしている映画だ。試写状もインパクトあって良い。
△E2Project、いよいよ情報公開スタート。とはいえ、まだ何だかほとんど不明ですが。徐々に明らかになっていくことでしょー。
△NHK『世紀を超えて』を録画し損ねたことに気づく。ショック。やーん。
△あと、今週末、金曜日は、イベント『ファミコン1000本ノック2000』をやるのでよろしくねー。ゲストは、忍者増田さん。懐かしきファミコンやへんで笑えるファミコンをみんなで見ながら呑もうというイベントです。
△録画予約:5月30日:NHK『ETV2000〜大組織の中での独創“犬型ロボット”〜』これってアイボのことだろうか?
△録画予約:6月3日:TBS『太陽を盗んだ男』長谷川和彦監督、沢田研二主演の原爆泥棒革命映画(だよね?)。
■00530
△もうもうぴくーんは、システムの一部がどうもしっくりこない気がしてきて、進まない。シナリオを進めようとしても、どうしてもその部分ばかり気になる。しょうがないので、その部分を重点的に考えることにする。あう。
△夜は、ゲーム批評編集長と遊びクリエーター神原さんとイラストレーターはやのんさんと、にんとんを食い呑む話す。編集長が持っていたゲームボーイで遊ぶと意外と面白い。ゲームウォッチのゲーム集なんだが、ヘルメットとかモグラタタキとか、あぁ、これがシンプルで純粋なゲームというものであるよなぁ、どうしてぼくらは穢れちゃったんだろうと嘆く。
△E2Project、ウェブマネー販売開始。ちょっと毎日E2Project情報を更新しようと決心するが、他もいろいろ忙しいので、毎日更新と公言するのはやめとこうと思う、ってそれは決心と呼んでよいのかどうか。E2Project、穢れた僕らが純粋を求めて悪戦苦闘するプロジェクトだと思っていただいてほぼ間違いない。面白いものを作ること以外に心を痛めるのはやめにするんだ(←ちょっと佐野元春風、どこが?)
△INAHOラボ・サードアイズレポート。一度会った新城さんの本を読んだので感想をメールした、ものが、新城さんのWEBに載ってます。『INAHOラボ・サードアイズレポート』、おもしろいよ。記憶が、夢のように脳内で再生されるマシンのテストプレイのリポート。『コリンマッケンジー』とか『スプートニク』などが好きな人は、ぜひ。
■000531
△E2Project、月と太陽を射抜け。
■■2000年6月■■
■000601
△恩田陸『月の裏側』幻冬舎、読了。<人間もどき>に、そっくり盗まれた水郷の街。無力な人間が、最後に縋った戦慄の絆とは? 恐怖と面白さのデッドヒート。というオビの文句は、作品のイメージと少し違う。
恐怖を感じるべきときに、何故、自分たちはこんなことを考えているのだろう?と登場人物が自問するシーンが繰り返しでてくる。よくまあそういうことをこういう状況で考えつくわねえと言いながら、文学しりとりを始めたりする。登場人物のひとりは、同じ状況下に置かれるSF『盗まれた街』を、この状況で読むとどんな感じがするだろう?と考え、読みはじめる。そして、驚いたことに、こんな状況でも面白いと語る。
登場人物のそういった感じ方が、この本を読んでいる自分と、じわりじわりとシンクロしてくる。それは、侵略者に対する単純な恐怖ではない。この物語に出てくる侵略者は、まったく異質な存在であり、相互理解できぬモノだ。そのことによって、自分達自身に対する恐怖が、『ソラリスの陽のもとに』で味わったような世界に対する違和が、じわりじわりとむきだしにされてくる気がしてくる。
△明日6月2日は、イベント『ファミコン1000本ノック2000』をやるよろしく。
△リトルアンジュのブックレビューも更新されました。今回、米光は、『死と彼女とぼく』『画本 宮澤賢治 どんぐりと山猫』『カモメに飛ぶことを教えた猫』をお勧めしております。
■000602
△『ファミコン1000本ノック2000』、通路に席ができるほど満員でサンキューでした。
ドラクエ2の画面が現れ、あのテーマ曲と共に、われわれ登場。米光は、挨拶もせずに復活の呪文を入力しはじめ、植村が「米光さんは引きこもっちゃったので、ほっとくとして」と話しはじめる。みたいなあたりまでは、いちおー導入段取りしてたけど、まぁあとは、導入部分で、会場が盛り上がってたのでリラックスして、第1回同様、友達の家でファミコンやってるノリ。
しかし、画面がチラっとでた瞬間に、おおおお!と盛り上がるノリのよさは凄すぎ。ありがとう。
超人ベースボール、マリオブラザーズ、ゴジラなど、何本かソフトを見た後、ファミコンコンプリーター支部長宅訪問ビデオを流す。米光がビデオまわしているのだが、凄いソフトやら周辺機器があると、興奮して目で見てるので、ビデオが左に寄ってしまいモノが右端にずれて映っているという未熟さながら、壮絶な部屋の様子に会場は溜息&住みてぇのつぶやき。
休憩前にゲーム批評編集長小野さんに壇上にあがってもらいゲーム批評最新号などの話題、そして休憩中にその最新号を販売(サインつき)。
忍者増田さんをゲストに『キャプテン翼』の名シーンを披露してもらい、怒涛の忍者ゲー連続。さらに新城健一さんを壇上に迎えて、著作『INAHOラボ・サードアイズレポート』の話しの後、新城さん&忍者さんで『ツインビー』をプレイしてもらうという強引な展開。
平和島さん編集の『ガンテック』の熱き生き様を鑑賞し、『あばれん坊天狗』やら、会場の人が持ってきてくれたファミコンソフトを見て盛り上がる。編集マッドビデオの凄いテクニック連発に圧倒される。
光GENJIのローラースケート盗難事件や、なかよし漫画家ペン盗難事件や、さまざまな事件のせいで(嘘)、またもや持っていったソフトの1/3ぐらいしか鑑賞できず、タイムリミットで終了。
と、その後、朝まで呑んだのですでに記憶が薄れている&書ききれないので、以上。
■000603
△昼より吉祥寺の『九印』へ。すごいようほうほと興奮したままプラナリアをモチーフにしたシリーズの小さいバッグを2つ購入。
古本屋で恐竜の本を買い、Roundaboutって男子な感じの雑貨屋へ。古いバッグ型のモノクロテレビや古いゲームマシンや古いラジオや古いボードゲームやその他さまざまなモノが広い倉庫のような空間にゆったりと並んでいてかっこいい。FLOOR!でお茶&食事。加賀棒茶うまい。
△スパイク・リー監督の『サマー・オブ・サム』、キャッチコピーが「2000歳の犬がオレに命令する…。」である見たい。
■000604
△写真は、雑貨屋でかった女子高生ミイラ。
△VAIOのキャリングポーチを購入。カシオの腕時計型のデジカメ欲しいが、ない。7月頃とのこと。Freedioっていうカシオの小さいプリンタとスキャナも欲しい。あぁ。
△ヌ・エルというゲームボーイ連動のミシンも欲しい。けど、評判とかそーゆーの聞かないし、ネット上でも感想を見つけられない。どーなんだろ?
△『ゲーム批評』7月号、米光は『遥かなる時空の中で』のレビューを書いています。
△小学校で、運動会をやっているので、なんとはなしに見たのだが、どうだ! なんだ! びっくり! もう、だらだらなのである。入場退場も、行進などしない。だらだらーんと移動する。整理体操も、だんらだんら。手本となる壇上にあがっている少年も、深呼吸で腕を肩より上にあげない。途中で、先生に「次どうするんだっけ?」と聞いている模様。それが当たり前のごとく進行していく。自由な教育とか、反管理教育なのかもしれない。が、自由気ままにやるのもいいけど、そうするんなら自由気ままな良さをちゃんと表現できなきゃいかんのじゃないのか? と、ひとりオヤジ的怒りに燃える。もし子供がいたら、怒って、学校辞めさせてしまいそうな気がしたくらいびっくり。
■000605
△写真は、雑貨屋で購入した『大仏ベイビーちゃん』。
△ビデオに撮って、空き時間にちろちろ見ているので、いつもタイムラグが生じてしまうが、『QUIZ』見た。
先週書いた読みは外れてるかもしれぬ。というのも、あと何回あるのか知らないが、次は最終回ではないようなので、そーだとすると、わかりやすすぎる、だろう。そもそも前回あたりで、あきらかにK*********が犯人ですよ〜という描写がなされたので、もしかしたらミスリード? でも、テレビドラマってこれぐらいわかりやすくしないとダメなのかも?と思ってたのだが、今回でダメ押し。このまま、そーだったら、露骨すぎて盛り上がらなさすぎ。主人公エピソードでドンデン返し&しらすなさんあたりが闇で操ってたりしてくれないと(根拠なし)。
か、もしかしたら、そーとー重いテーマをきちんと描くのに残りの数回を使うのかも、と妄想&希望するが、はたして?
△『池袋ウェストゲートパーク』は、KINGの元気出してねソングにメロメロ。
△昼飯時に新聞で、「光を300倍に加速」などという凄い記事を見て、興奮。
■000606
チュンソフトのあさのさんと呑む。いい人である。酔っぱらって後半の記憶がない、きっと迷惑をかけたに違いない、ごめんなさい。何故かKDDの人の名刺を持っているのも不思議。家の前の道で寝てしまったようで、体が痛い。
■000607
△『マルコヴィッチの穴』試写。人形使いの主人公が、7と1/2階にあるオフィスに就職。ファイルをキャビネットの裏に落とし、それを拾おうとして小さな扉を見つけ、その中に入る。それは、俳優マルコヴィッチの脳への入り口だった。などという導入のへんな映画である。出てくる人物すべて変なヤツで、主人公など最低の人生なのだが、後味は悪くない。展開は狂想的だが、落ち着いた映像でドタバタした感じはしない。とにかく不思議なテイスト。この脚本家の次回作が、恐ろしく毛深い女と、サルとして育てられた男と、世界一気の小さい男たちの物語だそうで、これまた期待。
△村上龍『共生虫』講談社、読了。引きこもりやインターネットがモチーフになっていて、現代的だし、シリアスな感じがするが、これまたへんな話である。へたなゲームよりインタラクティブな感じがする。読む時や、読む者によって、感じ方がとても違うだろうと思う。ネットのことや引きこもりのことや寄生虫についての情報小説的な側面はふっとんで、やっぱり幻視しているがごときいくつかの強烈なシーンに眩暈のような興奮をおぼえる。戦争のフィルムを流して、この子もあなたでしょう。この子もあなたでしょう。この子もあなたでしょう。と囁き続けられるシーンや、ラストの強烈さ。
■000608
△写真は、猫とカエルとリトルグレイのダイス。
△デジキューブのWEBのアソビヲツクルオトコタチに米光インタビューが載っています。E2Projectの話をしてるのにリンクをひとつもはってくれてないのは残念である。
△昔のSFを読むと、20××年といえば、未来であり、その未来世紀の現代において、『漫画サンデー』の連載陣のタイトルの潔さは、どうだ。
タイトルだけでもその生き様が伝わってくる『まるごし刑事』のまるごしさや、『湯けむりスナイパー』の叙情性にも感動をおぼえるが、『ダメおやじ2000』の2000という言葉をあっという間に無力化してしまう力強さは、どうだ。
『出張料理人旅日記ふくすけ』は、どうしてふくすけなのか? 『侍★ハポネス』のハポネスって何なのか? 『火曜サスペンス劇画 おんな鑑識官・千鳥シリーズ4 緑髪時計』においては、どの部分からつっこんでやろうかと考えるだけで楽しめるではないか。
松尾スズキさん原作のエッセイコミックが突然あったり。ひとつも読んでないのに、十分楽しんでしまった。
■000609
△写真は、ガラクタ入れ兼テーブル。今まで紹介してきたモノたちは、この中に入っている。
△村さ来のよーな学生居酒屋と化していた『ガネーシャリンガ』で、ゲームクリエータ関係の人達と呑んで、熱い話。小野編集長、がんばってください!
△シオドア・スタージョン著『夢見る宝石』ハヤカワSF文庫を読みはじめる。生きている水晶が夢を見ると、それが現実の世界に具現化する。その夢は未完のままに終わり、二本足の猫や、毛のないリスや、人間になりそこなったものが生まれてくる、という幻想的な設定に痺れる。主人公は、カーニヴァルに拾われた少年だし。団長は、孤高の学者だし。幻惑!
■000610
△シオドア・スタージョン著『夢見る宝石』ハヤカワSF文庫、読了。解説によると、SF評論家グロフ・コンクリンは、あなたは静かに(静かでなくてもいいが)発狂するのがよろしい。それがこの本を楽しむ唯一の方法である……と書いているらしいが、誤解を恐れずに書けば、スタージョンって、小説技法的な部分がヘタなんじゃないのだろうか?
表現というものが、己の独自なモノをなるべく多くの他者に伝えるためにある方法であるとするならば、スタージョンは、なるべく多くの他者に伝える技法においては、そんなにうまくないと思う。でも、己の独自なモノそのものが持つパワーの凄まじさが、読む者の気持ちを大きく揺さぶる。それは、小説技法的にうまいだけの小説なんかより、そのいびつさも含めて、気持ちの中に残るように思える。
△『日出処の天子』全巻、再読。何度読めば気がすむのか俺。でも、何度読んでも凄い。
△昨日行った『ガネーシャリンガ』に、スピードという名のカクテルがあって、出てきた飲み物にドラッグカプセルが入っていて、編集長が飲むとすっと顔が赤くなった。後から聞くと、強いウォッカが入っているとのこと。企業努力してるなぁと思って、おもしろかった。
■000611
△中島らも著『BAND OF THE NIGHT バンド・オブ・ザ・ナイト』講談社、読了。
主人公の家に集まり、咳止めシロップをはじめとしたドラッグでラリるジャンキーたちの物語。ジャンキーたちの行動を描写する部分と、ラリった状態の言葉の羅列部分で構成される。
ジャンキーたちの描写は、エッセーで読んだことのあるネタが続発するも、やはり面白い。言葉の羅列部分は、最初ちょっと退屈だったが、ジョン・ライドンの「PILL」というバンドの初LPの中に収められている「アナリサ」という曲が身震いするくらいに好きだったという文章があったので、PILLの曲を聴きながら読み進めると、のれてきた。
後半、死の影が濃くなってきたあたりから、その言葉の羅列が、死の前に走馬灯のように見える人生の各シーンのように思われてきて、単純な作中人物の死でだけではなくて、もっと外にあるものの死がイメージされて、それについて考えると悲しくなってきた。
歌詞なんて聞き取れる必要はないんだよ。ロックの場合はね。引用されているルー・リードの言葉そのもののような本なのかもしれない。
△ロゴスギャラリーの『廃墟の博物学』展に行こうとしたのだが、トークショーについてギャラリーに問い合わせると、別のところへ電話しろと言われるし、雨が降るし、めんどうになって行かず。19日までなので、そのうち行こう。
△そして、またもブック・オフへ。行くと、「20分間のタイムセールです! 文庫すべて100円! ひとり5冊まで!」との店内放送と共に、軍艦マーチが流れ始める。どうして軍艦マーチを聞くと、とにかく行動しなければいけない気になるのか? 外人でもそうなのか? 日本人特有の悲しいサガなのか。笛吹き男に踊らされる子供のようにマーチに踊らされて、『ドラキュラ戦記』『石の血脈』『異星の客』『死の舞踏』『屋根裏部屋の花たち』と分厚い文庫を漁り出し、購入。いつ読むのか。本をどこに置くのか。
■000612
△写真は、『ネコはなぜ絵を描くのか キャットアートの理論』。絵を描くネコたちと、その絵を紹介している本。
写真がふんだんに使われ、微妙な味わいのこの本。どう面白いのか紹介する筆力がないのが嘆かわしいが、すごいんだよ、キャットアート! ぶっちゃげて、デリカシーのない書き方をすれば、ネコが絵の具と暴れた結果にしか見えぬ絵が19000ドルなんて値段で売却されたりするそーなんである。
ゴッホの模写とか、自画像画を描くネコとか。さらにびっくりは、ネコのレーダーくんが持ってきたネズミの死体2つのインスタレーション。批評家まで居て、このように語る。私がいちばん心を打たれたのは、いちばんシンプルな《ねずみたちの間に》という作品で、死んだ2匹のねずみが見事なバランスで安らかに並べられ、まるで穏やかな灰色の海を2匹で漂っているかのようだ。(中略)避け難い別れと、だからこそ触れあいを求める苦闘とに魅了されたレーダーは、その心境をここに表現したのである。取ってきたネズミを置いただけちゃうんか?とツッコミのひとつも入れたくなりますが、そこは郷に入りては郷に従え、猫の毛も三本まで、というわけで、猫の芸術を楽しめるとても面白い本なので、どこかで見かけたらぜひ手に取ってみてください。ほんとに面白いから。
△録画予約:『ETV2000「巨匠・その知られざる素顔2中原中也・発見された日誌」』0613NHK教育
△録画予約:『トップランナー「マンガ家・井上雄彦」』0615NHK
■000614
△カシオの奇天烈ウォッチシリーズ(そんなものはない、勝手に命名している)ファンとしては、買わねばなるまいデジカメ腕時計リストカメラ2220*JA。写真は、撮った自分の顔を表示しているけど、見えねーか。さぁ、これで、どこの機密書類を盗みにいこうかっ! でも、パソコンにデータ送るのは、別売りでなにかいるそーなのだが、そいつは品切れ。うみゅー。
△本日は、ファミ通DCの取材。E2Projectについて話す。よく考えたら、きちんとE2Projectのことを話すのは初めてである。6月30日発売号に載る予定。
■0615
△松尾スズキ『キレイ 神様と待ち合わせした女』、素晴らしい。今までのものより圧倒的にわかりやすい展開で(とはいえ時間空間を飛翔し組み変えられ展開していくのだけど)、ストレートにせまってくるが、それでもやはり何だかわからない複雑な感情が押し寄せてくる。泣かせるよ〜とか笑えるよ〜っていう芝居だと感想も書きやすいが、もうそういった感情が6列縦隊ぐらいでやってきて奇妙な脱力感さえ心地よく、いまだに整理つかないですといった感じです、どう書けばいいのかわからないからこそ3時間半の長さでも観てよかったと思えるのです。セットもこちぇこちぇマニアにはたまらないこちぇこちぇさ。ダイズ兵の設定が好き。
■0616
△STINGでの新プロジェクトのテストが稼動していて、なんだかドキドキな日々。ちょっとライブ感もあって面白い。
ゲーム製作ってのは、ミスを見つければ修正し、修正してはミスを見つけ、そしてまた修正といった苦行のような道のりを歩むのだが、今回のプロジェクトは、そーではない。ミスを見つけたときにはすでにミスは放たれている。いや、もちろん万全の準備をしたつもりなので、大きなミスはないが、小さなミスをリカバリーするために、走ったり、メールしたり、あわてたりするが、もはや放たれたミスはどうにもならない、それがなんだか楽しい。
テストしてもらってる方々からの評判も上々で、楽しさ3倍増である。
△『ザ・プレイステーション』の現在発売号に、米光インタビューが1ページ。RPG特集。E2PROJECTについても少し掲載されているので、ぜひ見てください。
△斎藤貴男『カルト資本主義』文藝春秋、第一章ソニーと「超能力」を読む。オカルトに傾斜している企業社会を取材したルポ。いやぁ、おもしろい。ソニーのESPER研究室の話など、ドキドキする。
△マンゴーを食べる。柔らかくて甘くて冷たくてうまい。
△父の日用に、万歩計を送る。母の日だと花とか定番のものがあるが、父の日は、何を送ればよいのか迷う。何かフィットするモノを見つけてうまく展開させて定番にすれば、売れるのじゃないか。
△還暦も、60歳でちゃんちゃんこは、どんなものか。60歳でそんな年寄り扱いはいかんだろうバミューダパンツとかにするとか。
■000617
△谷中の元風呂屋THE BUTHHOUSEに、ユビュ王という糸あやつり人形芝居を見に行く。中央に巨大なテーブル。そのまわりを囲むようにして客席。テーブルが舞台となり、テーブルの席も客席になっているのが、おもしろい。
△観劇の後、じねんじょという薬膳カレー屋へ。朝鮮人参や蓮の実などが入っている特製薬膳カレーを食う。
△千駄木のモリマリオというゲームショップはそこそこ大きくて楽しい。スーファミの『アースワーク・ジム』を入手。
△ぎゃっ、『六番目の小夜子』録画し忘れる。一番楽しみにしてる番組なのに! だれか撮ってませんか?
■000618
△『グラディエーター』を見る。良い劇場の大画面、良い音響で見るべき映画だろう。最初の戦いや、途中にはさまれる荒野と空の雄大さ。そして物語は、豪速球大ロマン。でも、悪役に深みがありすぎて、どっちかっというと悪役サイドに感情移入してしまった。リドリースコット監督は、『ブレードランナー』でもそうだけど、悪役のほーが好きに違いない。悪役が哀しくかっこいい。
△池袋西口に行き、TOBUへ。おお、ワンフロアで巨大な本屋が。池袋って、ジュンク堂もあるし、リブロもあるし、芳林堂もあるし、巨大本屋がむちゃむちゃ多い。
△つな八で天ぷら食う。小柱の海苔巻天ぷらが美味くてのたうちまわる。
■000619
△先月紹介した光300倍のニュース、もうちょっと詳しく掲載されているところがあったよ。 ここ。
△ともだちの塩田さんが作ってる J-GAME.netは、ゲーム好きは行っておくが吉。
△欲しい本があって探すが、どこにもないので、ネットでいろいろ探していたら、 紀伊國屋ハイブリッドウェブサービスってのを見つける。
紀伊國屋の新宿南店・新宿本店・梅田本店・福岡本店・札幌本店・広 島 店の在庫を調べることができるのである。欲しい本を検索したら、梅田本店にあった。取に行くのは難しいので、宅配してもらう。注文して翌々日には届く。便利な世の中。でも、送料と代引き料金で800円近くかかるので、気軽には頼めないか。『夢見る宝石』も梅田店に在庫あったよ。
△メルマガドキドキ流行通信7号を発行。前のはムリしてたので反省して、ムリせずにやることにしたのでリニューアル。最新のものをお勧めすることにした。カシオの腕時計型デジタルカメラ『リストカメラ WQV-1』をお勧め。
読者参加型にして、いろんな人がいろんなものを薦めたり、薦めなかったりしたいので、ぜひ参加を。
△000620
△以前、紹介した猫アートだが、WEBページがあった、 MONPA。 猫が絵を描いているムービーや、猫の描いた絵がある。
さらには、『猫といっしょにダンス教室』までありやがる。ただたんに猫をぶんなげたり、ひっぱったりしながら踊っているだけのようにも見える画像がたんまり。ムービーは、最初の部分で止まってしまって見れないのだ、あぁ、見たい。
さらにさらには、『鳥糞芸術』まである。フロントガラスに落下した鳥の糞の形を分類したりしているのだ。
しかし、なんだか、この人たちは、真剣なのである。すばらしい。馬鹿げていると言われることを恐れず邁進する姿は、いや、大笑いしたけれども、しかし、すばらしい。
△メールマガジンドキドキ流行通信8号を配信。『グラディエーター』お勧め。
この日々記録でも、以前に感想を書いているが、実は、あまり長く書くと、このページむちゃくちゃ長いページになるので削ったりしてるのだ。なので、削る前のテキストを使用。
△森首相は、すごいねー。ニュースで見たが、
まだ決めていない人(浮動票の人)が、選挙なんか興味がないといって寝ててくれれば良いけど
ってことを言っておったよ。つまり投票しないでくれと首相が言うのである。こんだけ馬鹿にされて行かぬ人は、どーだろーと思うので、今回は行くことにしよう。
△『QUIZ』ビデオ撮っておいたものを見る。犯人が誰かはもうバレバレで、製作者サイドも隠してないようで、引っ張っていくポイントは、そうできるカラクリがどうなのか?ってところだろうが、どうよ? もはや、あの黒メガネオヤジが、遺伝子操作で、でっかい脳みそ(エンドクレジットなどに出てくるヌイグルミ脳みたいなやつ)を持つSくんたちを生み出していたのだ。キリコは、その最初の実験台だったのね、みたいな奇想な展開にしなきゃオチないんじゃないの? そこまでいかずとも新人類!みたいな〜などとあれこれ考えながら見ていると、なんだかんだいってけっこう面白い。後味の悪い終わり方だけはしないように祈りながら最終回を待つ。
△000621
△『こどものもうそう』はURLが長いので、ドメインを取ろうと思ったりするのだが、やはりなかなかよいものは、すでに取られている。newnew.comとか良いなーと調べるが、すでに使われている。mocmoc.comも、yone.comもダメである。何か素敵なのはないだろうか?
△ゲーム批評の次号のレビューは新作の『ライフ&デス』の予定だったのだが、日本代理店はなく、入荷するのも2週間後とのことで無理になった。残念。『ライフ&デス』というのは手術シミュレーションのゲームで、昔MACでプレイしたバージョンは、脳手術、白黒の絵だった。新作は、なんと実写なのだそうだ。すげぇ。
■000622
もう消されちゃたみたいだけど、タイムマシン(本物)がヤフーオークションに出品された件ですが、おもしろいねー。Q&Aもまじめに応答していて、フェイクねたとしては秀逸。人もたくさん集まっているようなので、こういったもの増えるのでは?
さらには、今まで管理の杜撰さを非難されつつも自己責任で行ってもらってるんだとつっぱねていたかんじのヤフーも、こういったジョークの無意識ゲリラ攻撃によって、考えなおさざるを得ないのではないかと思うと、へたなストレートな批判よりも、粋な方法があるということで、おもしろいおもしろい。
■000623
△最近、ちばあきおのマンガを読んでるのだけど、「モーニング娘。」って、ちばあきおの『キャプテン』をベースにしたシステムですよ、にいさん!
△『キャプテン』って、弱小野球部が根性で強くなっていく物語なのだが、3年生が卒業して抜けると、キャラの立ち始めた2年生がキャプテンになり、物語を引っ張っていき、新入部員が脇をかためて、徐々にキャラが見え始めたぐらいで1年経過して、進級してキャプテンになって物語を引っ張っていく。という循環なのだ。たまに1年生なのにキャプテンに任命されてあたふたとかしたり。
△「モーニング娘。」について詳しくないけど、新しく4人入ったり、だれそれがいなくなったり、入ってすぐの後藤真希(漢字あってる?)が真中に立っていたり、『キャプテン』システム。
■000624
△バロックの曲を作っていただいた岩田さんたちと家で呑む。岩田さんが撮ってくれた洋ゲーのビデオを堪能し、しゃべる、食う、呑む。
△7月7日から『伊藤潤二コレクション』(テレビ朝日)というドラマをやるそーである。がんばってあの奇想世界を実写化していただきたい。
■000625
△豊島区図書館で不要な本を放出するリサイクル市。10時に行くが、すでに整理券200番。10冊、本をいただいて帰る。毎年やってるそうである。他の図書館でもやってるの? 情報求む。
△その後、投票に行く。
■000626
△『QUIZ』最終回をビデオで見る。そもそもこのドラマ、最初からモードがばらばらであり、誘拐モノだったり、クールな刑事モノだったり、コメディだったり、メロメロな甘いシーン(キリコと白砂の無線で会話するシーンは急にあまあまになって毎回しらけていたけど)があったり、家族モノだったりして、ある意味、それがテレビドラマ的で、その場その場で盛り上がって面白かったわけで、しかも、風呂敷を広げつつ、謎を次々と増やしていくという展開で、しかも、途中いきあたりばったりだったり矛盾してたりムリありすぎたりした展開で、これは謎がすべてまともには解決しないだろう、とは思っていた。
だが、謎がすべてすっきり解決しなくても、面白いと思わせる終わらせ方は、いくつかある。
たとえば、風呂敷を想像以上にひろげて、もしくはバカバカしくひろげて壮大で雄大な結末にして、小さな謎は瑣末的なこととして忘れさせる作戦(エヴァンゲリオン映画版やファイトクラブや恐怖奇形人間)。
たとえば、どんどん謎にしてどんどん意味不明になって実験的、個人的になってスパンと放り投げる作戦(エヴァンゲリオンTV版や地獄の黙示録)。
たとえば、ヴァーチャルリアリティだったとか全部巧みな嘘だったとかという夢落ちに等しい作戦(ネタばれになるのでタイトル書かないが、アカデミー賞たくさんとったユージュなんとかとか、ビューティフルな夢見る人だっちゃとか)。
愛とか希望などのパワーですべてまるくおさまったかのように見せるもの(フィフスエレメント、マトリックス)。
反則技では、
たとえば、だらだら続けて、みんな見飽きて終わってくれと思ったころ終わる、もしくは最後まで誰も見ていない読んでないもの(ツインピークス、幻魔大戦)。
たとえば、製作のインターバルがあきすぎて整合性などどうでも良いから先を見せてくれよ!なもの(キングダム)。
さて、そーゆー意味では、『QUIZ』は、微妙。あらゆるモードを盛り込んで、ラストは家族愛賛歌モードに突入。
感動するにはそれまでの整合性やリアリティがなさすぎる。バカバカしいというにはちと予想できすぎる。竜雷太の目が意味ありげに映って家族団欒シーンが嘘っぽく展開されるあたりは何かヴァーチャルリアリティもしくは妄想的なオチが隠されているように見えるが説明されてないので不明すぎる。
が、ある意味、それらすべてをごっちゃりと鍋にぶちこんだような終わり方は、それまでのごった煮な感じにふさわしいかも。ビデオ借りたりして続けて真剣に見るドラマじゃないが、すごくテレビ的で、ええと見て良かったということにしておこう。
しかし謎残しまくってるのは、続編かスペシャル版のためなんでしょうか?
△『池袋ウェストゲートパーク』最終回は、窪塚くんが大活躍だったので満足。こっちはビデオが出たら見ても損はないでしょう(第1話はいまひとつなので、そこでメゲないで)。最後の『終わりますん』で笑った。続編希望。
■000627
服部まゆみ『シメール』文藝春秋、読了。耽美。作中でも語られるが、『ヴェニスに死す』な話。画家のおじさんが惚れる美少年が、ゲームクリエータ志望。
■000628
△『カルト資本主義』第二章読む。永久機関を開発しようとしている人たちのエピソード。
△最後のエピソードで笑う。猪股という人が、人間の意識を電流に変換するという実験で、コイルの少し上に磁針を置き、針が振れればうまくいった証拠だと言う。彼が、エイ、ヤアと気合を入れると、針が動く。どうだ!というので、答える「それじゃ鼻息がかかるよ」。
△以前紹介したヤフーオークションにタイムマシン(本物)が出品された件の続編。実は、タイムマシンを落札した(その時点では落札することになるであろう)人が、さらにオークションに出品していたらしい。いちど時間を遡ってきたが、怖かったので、他の人に譲りたいという理由で、オークションに出したとのこと。即座に消されたらしいが。面白い。
■000630
△ぷこたん鍋を食らう。
■2000年7月■
■000701
△BOX東中野で『クレイジー・イングリッシュ』+鳥肌実トークライブがあるというこで、ゴー!
『クレイジー・イングリッシュ』は、熱狂的に英語を教えるリー・ヤンという人物を追ったドキュメンタリー。大声を出して、なるべく速く、体を動かして英語をマスターしようというパフォーマンス色の濃い講演で、紫禁城、万里の長城などに大集合した凄い数の観衆と共に絶叫。英語を学習する目的は、Make moneyであり、アメリカ、ヨーロッパ、日本の3大市場支配のためだと言い切り、Let's go crazy!とばかりに、ロックスターのライブのように盛り上げる。
リー・ヤンという人物は面白くて映画自体も面白いのだが、ドキュメンタリーとしては、講演の部分的なところばかりを追っていて、深みがない。もう少し内面だとか、そこに至る過程だとかを覗かせる部分がないとなー。
△鳥肌実トークショーは、フリートークじゃなくて、ネタでした。前回の演説会では見たことのないネタで、キャパの少ないところで新ネタをためしてみた感じ?
△草薙剛主演の『フードファイト』見る。映画『ファイトクラブ』の早食い競争版+『タイガーマスク』といった感じか。
△連ドラの第1回目は、あらかた見て、
★:もう見ません
★★:気が向いたら次も見るかな
★★★:ビデオに撮ってでも見るぞ!
★★★★:何がなんでも必ず見る!
という評価をつけて、感想をドキドキ流行法廷にて発信予定。
■0702
△次回のゲーム批評ネタがTVDJなので、プレステ2を購入して、プレイする。少なくともTV内TVの画面は見るヒマないな、プレイ中は。詳しくは原稿にするため省略。
△『カエルブンゲイ5号』出ております。こわいマンガ座談、ブンゲくんマンガ、怖いブンゲくんな表紙、ひみつメモ製作記など、がんばって書いております。
■0702
△E2Project改めeMotion-e Mailというメールゲームのプロジェクトが7月7日スタートのためバタバタしてるので、本日は、ハイジの勝手な続編「ハイジの青春 アルプスを超えて」の表紙をお楽しみください。
■0703
ジャガーから来た『ヌ・エル』(ゲームボーイ接続型ミシン)のビデオと資料を見る。ビデオ、イメージシーン(宇宙船ヌ・エル号が飛ぶ3D映像などいらぬ)ばかりで、よくわからず。もっとちゃんと商品説明してくれ。
■0704
コナミ株を購入。コナミ情報、なんかあったら教えてプリーズ。
小林敏彦『インターネットの英語』明日香出版社、早稲田大学出版『インターネットで変わる英語教育』読了。
■0705
ほぼ日刊イトイ新聞の参加者が集まった『ほぼ日・なごみの夜』イベントで、麻布十番温泉へ行く。
■0706
eMotion-e Mail、スタートしてるよ。よろしく。
■0707
△時々メールいただくので書いておきますが、近々発売される『バロック△シンドローム』のシナリオは、米光ではありません。
米光は、eMotion-e Mailと、未だ未発表の『もうもうぴくーん』(仮)をやっております。
△日々記録、ほんとうはもっといろいろなこと書きたいのだが、長くダラダラしたものになるとつまらないよーな気がして、どーだろーなどと考えて書いていたりもする。
△でも、ジャンルにわけて、それぞれのジャンルでメールマガジンとして書いて、そこから零れ落ちるモノをここに書くという方法もあるかもしんないと思いつき画策中。
■0708
△図書館で借りた『悟空の著作権入門』(企画・監修 文化庁・著作権資料協会:製作 手塚プロダクション)を見る。天竺への冒険の旅を終えた悟空たちは、その後たいした冒険の旅もなく、自分達の天竺への冒険の旅をマンガ本にして売って食っていこうと考えていたのだが、そのマンガを勝手にアニメにされてしまっていた! 悟空たちは、自分達の著作物を無断で使用している者を探すために宇宙へ! というトンデモないストーリー。
もしかして、手塚キャラの悟空たちが、手塚治虫を著作権侵害で訴えるというメタフィクション的な展開か?と思って借りたのだが、敵は、X惑星の無断大王でした。
しかし、三蔵法師が、「悟空! おまえも著作者なら著作者人格権ぐらい知っておくのじゃ〜」ってな感じで叫んで始まる冒険はなかなかにシュールで面白い。無断大王に著作権法という巻物を呑みこませると、なぜかX惑星が大崩壊して、慌てて脱出。X惑星は、さらに何故か緑豊かな惑星に生まれ変わり、無断大王はかわいいミニドラゴンに縮んでいく。う〜ん、豪快な終わり方である。
■0711
メールマガジンドキドキ流行法廷で展開中の連ドラの新しいモノチェック。文章ははぶいて、木曜日までの連ドラの「次見る度」だけ以下に。もちろんまるっきり個人的見解ですからね。
「次見る度」は、以下のようになってます。
★:もう見ません
★★:気が向いたら次も見る
★★★:ビデオに撮ってでも見るぞ!
★★★★:何がなんでも必ず見る!
○『フードファイト』(土・夜9時・日本テレビ系)★★
○『女同士』(平日毎日・昼1時30分・フジテレビ系)★★
○『バスストップ』(月・夜9時・フジテレビ系)★
○『愛をください』(水・夜9時・フジテレビ系)★★
○『億万長者と結婚する方法』(水・夜10時・日本テレビ系)★★
○『シナリオライターはきみだ』(木・夕6時45分・NHK)★
○『京都潜入捜査官』(木・夜7時54分・テレビ朝日系)★
と、ここまでは、全体的に低調。
■0713
『これを英語で言うならNOW』というメールマガジンを始めた。
今話題のあの言葉を英語で言うと何だろう?という内容。サンプル号『神の国発言』、トントン冥福の『人工授精』などなど、一度、英語という別の言語にして考えてみよう、という発想。
■0714
『ジュブナイル』の話題になる。
AIBO流行ってるから、AIBOのようなのが出てくるレックスみたいなのつくっちゃえ!などという安易な企画じゃないの?
という人もいたが、おいらは、 鈴木杏ちゃんも出るし! ひそかに志の高い少年少女SFになってるかもしれないじゃん!
と希望的主張。
ネットで調べてみると、出てくるロボットの名前が、 ガンゲリオンだということを知る。ガンゲリオン…、平和島氏、君のほうが正しかったみたい…。
■0716
『フルスタリョフ、車を!』を観る。
正直なところ、1ミリもわかってない。
何がなんだかわからない。だいたい登場人物の顔が見分けついていないから、こ いつが、さっきのあいつだったのかどうか、よくわかっていないのだ。
だが、凄い、と、思った。
なんだろ、それ。
画面内だけの存在じゃないように思えたのだ。
風呂漬けにされていた猫が人物の後ろをすりぬけ、奥でわめきながら雪を蹴っ て、マイ便座を探してうろうろして、わけのわからぬ事をつぶやく老婆が人物の 後ろの扉の後ろにいて、恐ろしく手前にいる人の背中、頭が退くとずっと向こう の木にカラスがとまっていて、そういった緻密に計算された画面の構造の凄さ が、そして、どいつもこいつも(傘さえも!)じっとしてなくて動き回っている ことが、画面外を妄想させる。しかし、それだけじゃなく。
「けっ、くだらねぇ」と唾を吐き捨てながらも、バタバタと動き回る人間たちの 足掻きが、悪戦苦闘することが人生そのものだと言う姿が、映画の外に存在して いるように思えたのだ。
収容所で英語を覚えた男に、別の男が聞く。
「アホって何て言うんだ?」
「いや、それは覚えなかったな」
「それじゃぁ、会話なんてできねぇじゃないか」
■0717
ヒトラーは私に興味はないだろうが、私もヒトラーに興味がないので、オアイコである。が、ヒトラー関係の本でデキのいいのが2冊も出ていたので購入。
柘植久慶『ヒトラー時代のデザイン』小学館文庫は、タイトル通り、ヒトラーの肖像画、軍標、イラストなどドイツ第三帝国のデザイン・コレクション集。凄いのは、日独伊同盟を記念した絵葉書。巨大ロボのような武士が日本刀で連合軍の軍艦を叩き割っているのだ。
佐藤卓己編『ヒトラーの呪縛』飛鳥新社は、ナチカル本。ナチのカルチャーでナチカルという略称は、なんだか、歴史の怨念をすべて平らにするような破壊力を感じて小気味良い。内容も凄い。ナチマンガ、ナチトンデモ本、ナチゲーム、ナチ同人本など、凄いデータコレクションの集結本。
■0721
メールマガジン 「これを英語で言うならNOW」 、まぐまぐの07月09日からはじまる1週間の増加数ランキング、1,807部増加で、5位になりました。よかったね。
バーレーンの王女が駆け落ち!みたいなネタも扱っているので、英語ぉ?って人も、ぜひ登録するが吉。
ちょっと前の号だけど、一部、抜粋しておきます。
━━━━━政治亡命━━━━━━━━━━━━
『バーレーンの王女が、亡命求める』
首都マナマで出合い恋に落ちたアル・ハリファ王女(19)と 米海兵隊員ジョンソン(25)。
だが、しかし!
彼が非イスラム教徒、しかも米国人。許されざる恋なのである。
ニューヨークヤンキーズの野球帽で彼女のロングヘアを隠し、 2人は民間機(commercial airplane)で渡米。
政治亡命を求めている。
そこで今回は、「政治亡命」を英語で言うならNOW!
政治亡命
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▼
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▽
▽
▽
political asylum
■関連ULR
Yahoo Nwes:Princess from Bahrain Seeks Asylum
http://dailynews.yahoo.com/h/ap/20000712/us/princess_bride_2.html
Yahoo Nwes:Bahraini Royals Want Princess Home
http://dailynews.yahoo.com/h/ap/20000715/wl/bahrain_princess_bride_1.html
このあと語句解説などが続くが、省略。
■0724
夏風邪ひいちまった。
■0725
ゆかりちゃんからメールもらったよ。
>おめでとう!
>合格祝いだよ〜。
>なんと、「生エッチ」が見れるよ。
>しかも、タダなのだ。
>社会勉強のために見てちょ。
>それじゃ、またねー。
>ゆかり
何の合格祝いか? なんか情報が歪んで流れているのか。ダイレクトメールやめてちょ。
■0726
Star Wars: Episode II 予告編を発見したよ! フェイクだけど、いいよ。
■0728
△写真は、コンビの『重ねてコップくまさん』(←名前うろ覚え)。最近キャラで好きなのは、このくまさんである。シンプルイズベスト。
△浜田和幸『ネット・ウォーズ』PHP新書、読了。情報の出所が明記されていないので、本当?と思っても調べようがなく、話半分で読んだが、面白かった。
全長15センチの超小型無人飛行機(MUAV)とか、強力な電磁波爆弾EMPで情報機能を麻痺させるテロ活動とか、アメリカが全て盗聴して日本に対して情報操作しているとか、読んでいるとドキドキする楽しさ。やっぱり最大の危機とか、忍び寄る恐怖とか、陰謀とか、そーゆーの面白いよね、ポスト・ノストラダムスさんたち、がんばってください。
■0729
『キレイ』松尾スズキさんと『カエルブンゲイ』アライさんと下北で飲む。益子DVDキレイ女優むくロンドン大竹アジアなどについて会話。
■0730
△セガのゲームセンターで、ネットワークでいろいろ楽しめるとかいうやつ、NET@だっけ?名前忘れたけど、が、30分無料だというので、どんなものだろうってことで遊んでみる。
映画の予告編とかビデオクリップとかシンプルなゲームとか、つまらぬ。WINDOWS98マシンに独自のブラウザ入れて、データぶっこんで、できあがりーって感じなのか? がんばれるのか、これで、セガ? フリーズしちゃうし。セガ株安くなってるから買おうかどうか悩んでいたが、やめた。
△その後、HMVへ行くと、DVDのバーコード部分を読みとらせると予告編などが見れるっちゅーサービスで遊ぶ。こっちのほうが画像きれいだし反応速いし、当然もとから無料だし、楽しい。
■000801
△うむー最近のお菓子のオマケのクオリティは凄い、凄すぎる! 写真は、フルタの『百鬼夜行』のぬっぺぽうと、『ドキドキムーぽん』のゴロー。うむーどちらも良い出来です。でもフルタのほうはキャンデーが美味くない。菓子のほうもクオリティアップしてほしいというのは贅沢か。
△本日は、一歩も外出せず部屋に閉じこもって、もうもうぴく〜んのシナリオとバトル部分の見直し。削れるところは削ろうと苦心する。アイデアを付け足すのは気が楽だけど、削るのは難しい。でも結果的に削ることによって面白くなる事のほうが多いからなぁ。
△昨日は悲しい事があったのが、なんか悲しい事もひさしぶりだなぁと思うと、楽しくなってきた。近いうちに『しみったれパーティ』をやることを決意。
■0802
△ドラクエ発売もうすぐ記念。写真は、ドラクエ3のラストまで展開を書いちゃって訴えられた『ヒ公式ガイド』。イラストが凄くいい味だしてます。特にマドハンド無限増殖法のページのイラストがよい。
△『ゲーム批評』出ました。今号では、『TVDJ』レビューを書いています。
△PS版『カイジ』をちょっとプレイしました。なんか、けっこー面白いよ。でも、メッセージが出るとき1文字毎にピピピピピって音がするゲーム(昔のADVではけっこうあったけど)をひさしぶりにやったよ。あの音は、なんの意味があるんだろう?
■0804
△NHKドラマの『六番目の小夜子』最終回見て泣く。少年少女ホラードラマとして傑作でしょー。ちゃんと、それぞれのキャラクターのそれぞれの少年少女としての迷いや悩みを乗り越えていく様子が、小夜子伝説を軸に描かれている。脇役、加藤くんの想いや先生の想いまできちんと掬い上げているのが気持ち良い。
■0805
△DVDソフトを借りるために渋谷TUTAYAに行く。映像特典がついているものって、まだあまりないことが判明して残念。たっぷりとメイキングがついているらしいエクソシストがすべてレンタル中で、さらに残念。
△『シャイン』『時計仕掛けのオレンジ』『エイリアン』を借りる。『エイリアン』監督お喋り付きモードを、少し観る。おもしれぇ! 映像に合わせて、監督がいろいろ喋ってくれるのである。このシーンはこういった意図で作っているとか、このシーンでは撮影のだれぞれが凄くてうんぬんとか。監督と一緒に映画を見ている状態が再現されちゃうのである。メイキング好きにとって、こりゃたまらん。すべてのDVDに解説モードをつけていただきたい大希望。
△Mainichi Interactiveの通院男が牛刀で家族3人を殺すという記事タイトルは、どーか。通院男という言い方は問題じゃないのか。じゃぁ、通勤している男は通勤男で、風車に行く男は風車男で、影のある男は影男か、鉄道に乗れば鉄道男か、ハサミ持ってりゃハサミ男か、牛に乗ってりゃ牛男か。いや、そういう問題じゃなくて。しかも記事本文中“長男は通院しており”という不明瞭な、というか、ピーで消しているがごとき書き方。
■0807
△『エイリアン』監督と一緒バージョンを、またちょびっと見る。宇宙船の足元を宇宙服で歩いているのは子供(監督の息子だったりする)なんだよという話が面白い。宇宙船の脚を大きく見せるために小さな子供を使っているのだ。『エイリアン』が公開された1979年といえば、インベーダーゲームが流行り、NECのPC-8001が出たりしてた頃。ゲーム&ウォッチが出るのは翌年。と思ってみるとシミジミ凄いなぁと思う。今、見てもかっこいい。
しかし、この映画、最初の45分はほとんど何も起こらない。監督は緊迫感を維持できていると語るが、当時、映画館で見たとき、最初のあたりでは退屈な映画だなぁと思った記憶がある。
■0808
池田澄子『句集 ゆく船』ふらんす堂俳句厳書におさめられている句は、門外漢の者にとっても面白かった。
ロケットが宇宙の果てを突き進み元の場所にもどってしまったような錯覚を楽しんでいるような気もするが、ともかく。
たとえば。
ちょっとルンバを踊る夜長の畳の上
頭の中には、日本間で独り(しかも夜だ)踊る池田澄子。しかもルンバ。たいへんなことになっているような気がする。
おかあさーんと呼ぶおとうさん稲光
は、さらに大変だ。俗な妄想で申し訳ないが、おとうさんハゲ? 呼んだ瞬間、ピカッとしたのだろうか。
赤ん坊の言葉難解きりたんぽ
たしかに赤ん坊の言葉は意味不明で難解だけど、それ以上にきりたんぽ? 赤ん坊の発した言葉なのか? きりたんぽ。
蝶であることに専念しているのだ
「のだ」と断言されても。誰が、ですか。蝶が、か。それとも、あなたか、池田澄子。君が蝶に専念しているのか。ルンバは踊ってもらえないのか。
冷麦 早急に食べねばならぬ
その通りすぎて、うなづくしかないではないか。
もちろん、純粋に素敵なイメージの浮かんでくる作品もあるが、それは句集を買って読むが吉。
■0813
DVDで「シャイン」「時計仕掛けのオレンジ」を観る。
「シャイン」は、母親不在のために母性を求め、束縛を愛とする父との確執のため、主人公が自己を解放するために裸になって大暴れするピアノ馬鹿人生を描いた感動作。
スポーツを撮るかのようにピアノ演奏が撮られて迫力がある。展開がドラマティックでない所に、逆に現実の厳しさや素晴らしさを感じさせられて後半で泣く。主人公、裸が好き&おっぱいもみが好き。感動的なラストシーンでも、こっそり片乳をひともみするあたりのリアリティに笑い泣きする。って、もっとストレートに良い映画なんだが、歪曲した感想になっちまってるなぁ、ピアノ好きの女性は必見。
「時計仕掛けのオレンジ」は、映像と音楽のシンクロ、真っ赤の画面で始まるところ、かっこいい。
■0815
△掲示板移転しました。
■0816
△「アンジェラの灰」試写で見る。感想を書こうと思っていたが、ebook offに時間を費やしてしまったので、また後日。
△ひそかにLinkを更新。英語関連ページを追加。
■0817
△出る出ると言われてようやくというか、いまさらになってしまったタイミングで、大瀧啓裕著『エヴァンゲリオンの夢』東京創元社が出た(0810)ので読み始める。ディックの『ヴァリス』を詳細な解説付きで訳した大瀧啓裕氏による、2段組、図版なしの文字びっしりで、430ページの本。宗教思想ちゅーか、神秘学的視点で、ねちねちとエヴァンゲリオンを読み解いている。
ゲーム「バロック」にも関わる「マルクト」について書いている部分を引用する。
最下位に位置する第10のセフィーラーはマルクート(王国)ないしはマルフートと呼ばれ、他のセフィーラーすべてのエネルギーが流れ込む終点である。神はこの王国において、これまでセフィーラーにおける局面のすべてを再現することで、被造界全体の元型をつくりだす。(P16)
さらに引用。
この図が特殊である所以は、セフィーロートの樹を文字通りに解することで、セフィーロートが天に根をはり地に枝を伸ばす倒立した樹にされたところにある。存在エネルギーの流出が成長として受けとめられているわけだ。(P17)
さぁ、お集まりの皆さん、これで、「何故、神経塔で、階下へ潜っていくのか?」「どうしてあの団体はマルクトと名のるのか?」「なぜ歪みつづけるのか?」「イデアセフィロスとは何なのか?」といった「バロック」の謎に対する答えの一部がわかったであろう(って、いまさら設定を補強するなよ、俺)。
■0819
△DVDで「エクソシスト」を観る。あぁ、すごい。こんなに凄いとは知らなかった。面白い。
登場人物のほとんどが、「悪霊などいない」という常識的な考えで行動している。途中から、母親は、悪霊が憑いていると主張しはじめるけれど、これとて、娘が異常者であったり、娘自身が人を殺したと考えるよりも、すべて悪霊のせいだと考えるほうがマシだと思っているためだというのが、きちんと表現されている。だから、すごいリアリティがある。
オマケのメイキング映像もむちゃむちゃ面白い。あのシーンをカットすべきじゃなかった、いやカットすべきだと、25年後のいまさら、監督と脚本家は大激論。
何台もの大型冷却装置でセットを囲み零下40度にして(白い息を見せたいためだ)、演技する者は顔が凍って、表情が作れないと嘆く。
女優バースティンがふっとぶシーンは、ピアノ線で、猛烈に引っ張り床に叩きつけた。インタビューで、これも25年たってるにもかかわらず、「いくら映画のためとはいえ、あんなに思いきりやる必要はない」と今でも怒っているし。
しかも、監督のフリードキンは、思い通りにならないと、銃やショットガンをぶっぱなしてるし。
司祭の長いセリフがあるラストシーンは16、7回リテイクを出し、夕方から朝3時まで延々と同じ事を繰り返しやらせて、しまいには、監督が顔を思いきり殴りつけ、リテイク。ラストシーンで、手が震えているのは、演技ではなく、そのせいだ、と司祭は語るし。
さらにカットされたエンディングと、テンションがあわないという理由でカットされた蜘蛛歩きのシーン(たしかに急に初期サムライミのりになっててテンションずれまくってるけどシーンとしては面白い)も観ることができる。
必見。
■0820
△ワンダーフェスティバル&トイフェスティバルに行く。
フルタのチョコエッグ公式本「チョコエッガー」が出るらしいよ。
あと百鬼夜行の第2弾もあるそーです、元の造型を見たけど、すごい良い出来。
造型もので気になったのは、T2バクテリオファージ(何故そんなものを! でも欲しかった)とか、折り紙の恐竜とか、紙製のメカとか。あとギャル系のキャラは、もう既にほとんど元ネタがわからず年をとったことを実感。あと村上隆さんの巨大変形ギャルは、すごかったな。
トイフェスでは、岡田斗司夫さんのブースで『科学大観』地下資源特集17号を購入。図解マニア、こちぇこちぇマニアにはたまらない本(ロケット本とか)が、他にもあったけど、高くて手が出ず。
他のところでは、ミスタージューロクレンシャパワーTシャツ、ガンダム消しゴム、「うっでいぽこ」などのファミコンソフト、などなどを購入。
■0821
△ゲーム批評のインタビューを受ける。ゲームと物語というテーマで数人にインタビューをして、それをひとつにまとめるという形式。テーマが広すぎて、あちこちと話が飛んでしまい反省。
■0822
△チュンソフトの麻野さんと光遊社の仲村さんと森田さんとカエルブンゲイのアライさんと呑む。いつまでも呑む。ゲームや株や女の話題で盛り上がり、呑む。呑んだ勢いでカラオケに行きフニクリフニクラを歌いヒンシュクを買うが気にしない。
■0823
△スペースワールドへ行く。その様子を画像とテキストで、STINGに送信して、すぐさまアップ計画である。VAIOで、公衆電話からネットに繋げようとするが、ビジーで繋がらぬ。何故だ! バッテリーがどんどん減っていく! うぎゃー! 市外局番03がついてなかっただけであった。幕張は東京都じゃないのであった。
△ゲームボーイアドバンスは、握り具合がなかなか良好。新機軸のソフト、良質なソフトが出るのなら(出るよね)欲しい。コナミワイワイレーシングをプレイ。画面が綺麗で素敵。マリオカートアドバンスは完成度30%で1時間待ちなのでプレイ断念。他の人の話を聞くと、「いいよぉ。面白い。遠方の小さくなったキャラもはっきりわかるし。でも、ちょっとプレイしただけなのに、ちょっと酔った」とのこと。ビジュアルノベルのサイレントヒルは、ムービーばりばりオープニング、字もくっきりと表示されて画数の多い漢字でも明瞭に見えて良かったそうだ。
△コンビニの灯りの下、道の上をババババババと音をたてて回転している短い棒のようなものが。何かと思って近づくと、セミ。仰向けになって、バタバタと暴れている。ぐるぐるとぐるぐると回りつづけている。このまま回りながら死んでいくのかと思うと、哀しい気持ちに。
△ファイナルファンタジーの9作目をプレイしている。最初のあたり、細やかに世界を作っている。キャラの動きも作り込んである。
■0827
△ファイナルファンタジーとドラクエで原稿を書かねばならぬので、ファイナルファンタジーをプレイする日々。
△「フリクリ」を観る。安野モヨコの漫画とキャラがウリフタツ(特に少年は、「ラブマスターX」の少年と服装も一緒)なのだけど、これは何か裏話があったりするよーなものなんでしょーか?
「みつくろったガキが使えなくて」ってハルコのセリフが、エヴァの展開を要約しているとするなら、その使えなかったガキたちで、今度はどう決着をつけるのか、ネクストステップを示す展開になるのか?と1巻では、思ったけど、2巻を観ても、「使えない」状態でウダウダやってるよーに見えるのだが、どーなるのか?
■0828
写真はロボダッチ。意味はない。
■0829
△マガジンハウスのMUTTS10月号が、おもしろいよ。昔のオリーブと昔の宝島を合わせたようなテイストで素晴らしい。オリーブ休刊して泣いてる&宝島変わっちゃって泣いている人は、見てみるが吉。
△『振り返れば奴がいる』をビデオで見る。織田裕二がブラックジャックのブラックで、石黒賢がブラックジャック・ホワイトっちゅーところか(人種差別的意図はない)。織田裕二のブラックさ加減が、甘いブラックじゃないところが素晴らしい。連ドラ進行中の『合言葉は勇気』も、ようやく面白くなってきたし、9月は三谷幸喜月間とす。
△連ドラ話題をつづけるが、『つぐみへ・・・』も凄いです。子供を殺された夫婦を描く(しかも犯人は最初からわかってる)という連ドラ向きじゃないテーマを、しっかりヘヴィーにやってて凄い。歯医者が自首しちゃうなんていう予想のつかない(が、しっかりした)展開をみせて、スローテンポだと思わせた流れの中に大きな波を描き出しそうな気配。
■0830
△Gファンタジー『バロック』漫画化の資料にと上田信舟さんが造型物の写真を撮りに来社。たのしみ〜。
△スチャダラパーの『ゲームボーイズ』を聞きながらネットサーフィンしたり、株価を見たり。株のコト、ここに書きたいんだけど、他とノリがちがうし、興味ない〜って言われそうだし、俗物、金の亡者とか、言われそーだから、ひかえている。だがね、おもしろいよー、究極のゲームっ!とか思ったり、『ゲームとしての株完全攻略本』とか書きたいぞとか思ったりするが、単純に、ほとんど上がってるから嬉しいだけかも。
△8月中に、eMotion-eの第2弾『First Love Mail 直樹』スタートさせたかったのだが、ちとムリっ。テキストは出来て、今はチェック中なのですが、もうちとかかるでしょー。うみゅー。
■■2000年9月
■0901
△いまさらだけど、おもしれー。河合克敏『帯をギュッとね!』。柔道漫画で、キャラクターがきちんと立ってて、ちゃんと熱血しつつ、ギャグも入ってて、正しい少年漫画ッ!で、おもしろい。絵柄は、ちょっと吉田秋生っぽくて、構図がキマリすぎで、動きが感じられないのも、なんだか面白い。
△うめぇ〜。美味いとの噂のカルピスの特撰バターを見つけたので購入。うまいっす。レストランとかに出てくるタイプの味、油っぽくないっていうか爽やかで冷たいイメージの味。
■0903
△ビックカメラで、エスカレータに乗ったときに「何、おしり丸だしにしてるのよ!」と声がするので、そちらを見た。男の子が、母親にしかられているのだった。男の子は、ズボンをずり下ろし、パンツの中へ手をいれて、「おしりかゆいんだよ〜」と言いながら、泣いていた。泣くほどかゆいって、凄いと思う。たいへんだ。
■0904
△ゲーム批評の原稿準備のためゲーム漬けなので、句会には出れないが、投句だけする。
テーマは、『天体』。
句会というのは、とてもゲーム性が高くて、点を入れて競ったりする。
細かいルールはいろいろ違うようだが、ここでのルールは次のようなものだ。
1人5句出す。全員の句を誰が作ったものだかわからないようにして、まとめて発表。
参加者が、特選1句(2点)、選6句(1点)、逆選1句(-1点)を選び、選考理由を話す。
といった感じで進行する。
ストーリー展開や明確な役柄はないが、やってる感じは、文藝テーブルトークRPGのよーな雰囲気か。
自分が出した句の中で最も点が集まったものは
・星と梨 少年と少年
自分では好きなのに点が集まらなかったものは
・少年の聖なる振り子月へ届くか
その他、投句したもの。
・地動説信じるための幼児虐待
・傘閉じて月を飛び越せ123
・バネきしむ最新義足月下競歩
△『帯をギュッとね!』12巻で泣く。
決勝戦が、同じ学校の柔道部の仲間、斎藤と巧。 本気で戦う二人。
ただ、それだけなのに、気持ちがグググッときてしまった。
『帯をギュッとね!』古本屋で入手したんだが、12巻までしかありません。
続きが読みてぇぇ。
だが、残りの13巻以降が、近所の本屋では見つからない。
ので、『Yahoo!オークション』に行って、検索!してみました。
帯をギュッとね! あるあるある。
でも、13巻以降などというイレギュラーな売り方はほとんどなし。
だが、しかし、 帯をギュッとね!全30巻 河合克敏 ってのが、2550円で、ある。
3000円まで上がっても、1冊100円! お買い得でしょー。
2650円で入札。その後、すぐ他の人がさらに高値で入札。
3000円までなら、お買い得だろう、と判断して 2850円で入札。
ところが、 自動入札というシステムがあるらしく、 入札ボタンをクリックしてすぐに
「他の人が 自動入札により2950円で入札されました」と出る。
な、なにをっ! とリキんで3000円入札!
またもや自動入札で3100円の入札返し!
くそっ。 3200円じゃいっ!
入札返し、なし。 よっしゃっ!
はっ。 3000円超えてるっ!
■0905
△昨日の 『Yahoo!オークション』関連のメールが2通。
おめでとうございます! 商品「帯をギュッとね!全30巻 河合克敏」を落札しました。
というメールと、出品していた人からのメール。
△自転車に乗っている女の子とすれ違った時。
女の子が、自転車の前についている籠をのぞきながら、「ママ、動かなくなったぁ」と泣きそうな声で叫ぶ。
何が動かなくなったんだよ?と気になる。
女の子と母親は、「え? ぜんぜん?」「ぜんぜん動かない!」などと会話しながら自転車でスーッと去っていった。
妄想がひろがる。
△依頼していたeMotion e-Mailシナリオの修正版が来る。面白い。あ、eMotion e-Mail『First Love Mail 直樹』スタートしています。美少年から突如やってきたメール、彼の言動の謎は? 遊んでね。
△製作中のゲームボーイ「ぐるぐるとなかよし」 は社長が出張からもどってきて、さらなる展開。わ!たいへんだぁ!である(詳しくはまだ書けない)。
■0908
△ぎゃっ。DLJという証券会社のマーケットスピードというソフトを使って、株取引やってたんだが、データが消えやがった。しかも、内部エラーとかいいやがって、まともに動かない。うんもー。
△株の話じゃ(株の話題の時は広島弁で行くことにした)。
7月5日に6800円でコナミ(9766)100株ほど買ったんじゃが、それが大当たり。がんがん上がって9月4日8990円で売ったんじゃ。まだ上がりそうな気配じゃが、21万9千円の儲けじゃ(実際は手数料と税金が取られるから少し減るがの)。あんまり欲かくとダメじゃけんの。
△さらに810円で買っていた大真空(6962)1000株を、9月6日に910円指値で売却じゃ。大真空ちゅーのは、水晶振動子とかゆー携帯電話やゲーム機に使われる部品を作っとる所じゃから、これからも業績を伸ばしていくじゃろうが、ここいらで一端、10万円ほど利益確定じゃ。
△おおお、こいつ儲けとるのぉと思っとるじゃろ。じゃが、わしも、最初の頃は失敗したんじゃ。子供玩具のコンビという会社のクマさんが好きなので、コンビ(7935)のクマさん好き〜っちゅーて、何も考えずに 900円で1000株買うたんじゃが、今じゃ、740円じゃ。このままじゃ16万円の損じゃ。じゃが、信じとるけんのぉ、コンビのクマさん、がんばってや。左の写真がコンビのクマさんじゃ、かわいいのぉ
△今、株を買おう思うとる人は、昭文社(9475) を要チェックじゃ。9月8日は、2410円で取引終了じゃ。最近、下げ続けとるが、このあたりでグイっと盛り返すじゃろーて。地図でがんばっとる会社で01年3月期の連結経常利益が過去最高になるっちゅー予想や。インターネットでの電子地図の配信やカーナビなんかでも、がんばっとるけんのぉ。PERも22.50倍と割安じゃ。
△といった感じのメールマガジン『儲ける株はこれじゃ(仮)』って、はじめたら、読む?
△メールマガジン『これを英語で言うならNOW』に、ちと広告を挿入してみた。日本語キーワードの英語キーワードの間にはさんで、広告の間に、自分の頭で英語化してみよーという意図である。テレビなんかで、コマーシャル前にクイズを出して、コマーシャル開けに解答を言うとゆーパターンね。 で、さっき、その広告のクリック数を見たら、0であったよ。ガーン。まぐまぐだけで約3千人の購読者がいるはずなのだが、どーしてだ?(って、送って時間がたってないからだ説あり)
■0909
△犬を散歩しているおばさんを見た。犬は、もう自分では立てないのか、筋肉が弛緩してダラっとしていた。おばさんがそれをヒモで無理やり立たせて、歩かせて、散歩している状態。足を怪我した馬をヒモで吊り下げて立たせてるでしょ、あんな状態。おばさんの持つヒモでかろうじて立たされている犬は、足が地面につくかつかないかの様子でとぼとぼと歩いていた。なんだったんだろう、あれは。
△テレビで『ロボットコロシアム』を見る。むちゃむちゃ面白かった。「Baroque」という名のロボットが出てきたので、思わず応援するが、2回戦で残念ながら敗れる。
△『ゲーム批評』 の原稿を一日中書いている。書いてない時も考えている。あ、でも、昼寝した。難しい。まだ出来ない。あよ〜ん。
■0910
△『帯をギュッとね!』 全30巻を怒涛読み。泣いたっす、マジ泣けたっす。
ほんとにキャラクターたちが立っていて、もう、後半、何が起こっても笑ったり泣いたりしてるんだからなぁ。
■0912
△『占い猫のご機嫌うかがい』のバージョンアップ用メッセージつくる。
△井上雅彦選・異形ミュージアム1『時間怪談傑作選 妖魔ケ刻』 読了。皆川博子「骨董屋」、出だしで引きこまれ、駅1つ乗り越す。小道具の使い方がかっこよくて印象に残る。池上永一「サトウキビの森」のやたら足の遅いオバァや独特の雰囲気が魅力的。伊藤潤ニ、高橋葉介のマンガもセレクションされていて、みな面白い。時間怪談である、ということで、ちょっとネタばれになってるモノもあるけど。しかし、最近、井上雅彦編のアンソロジー怒涛の勢いで出てるな。
△カエルブンゲイ6号が出来たそうだ。今回、表紙が、「蛙帝国の思想統制用の絵葉書で、女子高生を見つめるブンゲくんという絵柄」という意味不明コンセプト、がんばってつくりました。 ブンゲくん秘密メモ製作は、試行錯誤しまくりで、なかなか進まず。
■0913
△『タイピング悠香』の改善点をあげて、打ち合わせ。うまく調整できれば、そーとー楽しそうである。
△午後からはWEBの打ち合わせに出る。打ち合わせ後、代々木公園駅あたりから渋谷に向けてあるくが、途中、『右脳会館』という建物がある。なんじゃそりゃ? と思って、じろじろ見るが、よくわからず。知ってる人いませんか? 近所に『左脳会館』もあるかな?と、ちょっと探すが、見つからず。
■0914
△STINGWEBとか、 eMotion-eとか、ぐるぐるとか、いろいろてんやわんや。
△ペットショップに置かれているらしい「わんにゃんぷれす・にゃんぷれ」に、こどものもうそう内「猫の革命の庭」 (古いほう)が紹介されました。なんか赤の十字架の表紙をひさしぶりに見て新鮮であったよ。にゃんぷれ、プレゼントコーナーのタイトルが、「にゃんだふる! プレゼントコーナー!」であったよ、にゃんだふる!
△会社で聞いたちょっと良い話。点取り占いの同人本を作った人が、点取り占いの会社に許諾をもらうためにメールしたら、「好きなようにやってもいい10点」と、点取り占い文章で返事のメールがきたそうである。
△ ゲームセンターで、「恋のパラパラ大作戦」をやる。初級、中級と一発クリア。だれでもクリアできるように作られているのか、俺にパラパラの隠れた才能があるか、だな。1回目、何故かフリーズしちゃって、店の人が立ち上げなおしたのだけど、WINDOWS98だったよ、長いこと待たされたよ。
■0916
△NODAMAP『農業少女』観る。野田秀樹さんにしては小さな劇場なので、臨場感が圧倒的に大きい。発砲する場面があるのだが、大きな劇場だと、発砲しても、それはやっぱり舞台の別の空間に撃たれた感じになってしまうけど、小さい劇場だと流れ弾が自分に当たってる感じするもん。客いじりも臆面もなくあるし、楽しんだ。 深津絵里は凄く色っぽかった、松尾スズキさんも、色っぽかった。ドルフィンマジック〜。
クライマックスから始まり、回想していき、そのクライマックスのシーンが再度繰り返されるが、その時は、観客には同じ場面が全く別の角度から見えるようになっているという構成。『パンドラの鐘』『カノン』と同様な構成で、テーマも一貫したものがあって、なんだかいろいろあれこれ考えてしまう。
△プロジェットちゅー美術系本屋さんで、岡本太郎ピンバッチを入手。 雑貨も売っている本屋ヴィレッジヴァンガードで岡本太郎本も入手。
■0918
△Gファンタジー10月号を入手。上田信舟『BAROQUE〜欠落のパラダイム〜』かっこいいよ〜。角女、前が開いている服で色っぽいよ〜。主人公、始終、呆然顔でいいよ〜。しかし、もとの展開が、連載漫画にはしづらい構成になっているので、たいへんそーである。期待。
△ファミ通DCさんの取材。STINGWEB初の単独取材であり、めでたい。
■0919
△村上龍『希望の国のエクソダス』読了。
村上龍さんの作品は、その自己嫌悪にも通じる日本人憎悪が内側をぐるっとえぐり過ぎて表に出てきたような幻視的なシーンが出てくると圧倒的に感動させられるのだが、どうも情報小説的な側面になると、なんか、かっこわるい気がするんだよなー。その憎悪によって、情報がひどく自己嫌悪的に歪んでるように感じられる。
登場人物である中学生たちが、かっこいいとは思えないんだよなー。
校長の尻にハートマークを描いてボウガンで撃つという中学生の処刑方法が、かっこいいものとして表現され、登場人物たちがかっこいいと思うのだが、かっこいい?
中学生のリーダーとなっていくポンちゃんのその後の行動も、かっこ悪いとしか思えない。名簿を売って金を儲けようと考えたり、ネットワークで組織してニュース配信したり、ITゴロとたいして変わらないよーにみえるんだよなー。
が、しかし、場面場面や文章のなかには、抗えぬほど、かっこいいシーンがあって、やっぱり面白いと思ってしまう。ラストの風車の音や、ニュースショーでのインタビューを、つまらない安心のための確認の儀式みたいなものだととこき下ろして十五歳の少年はそういう儀式から自由だと言いきる部分や、懐石料理を欠落を埋めるための食事だ(記憶曖昧)と表現するような部分などなど。
■0920
△株の話題。以前要チェックと書いた 昭文社(9475) を2100円で買い注文を出す。ここいらが、底でしょう(であってくれ!)。っつーか、今日は、多くの銘柄が上昇したのだが、昭文社は上げないねぇ。でも、そーゆー時こそゲットのチャンスなんである。他にもいろいろ売り買いしているのだが(ソニー本日売却、豪遊できるぜ!)、ここで、あれこれ書くのも何だから、やっぱりメルマガ出そうかなぁ〜である。
■0921
△外科手術で無線送信機を皮膚の下に移植したサイボーグ教授の話題が楽しい。マ ッドサイエンティスト歓迎! でも、サイボーグ猫は、猫に見えません。
△日本酒の凄い店で飲む。 口洗いの味噌汁なんてものが最初に出てきた。あとから考えると、日本酒を呑んで、次に別の日本酒を呑む時に、味を混ぜないための味噌汁だったのだろうが、うまいねぇといきなり全部、飲んでしまう。日本酒一杯も呑んでないのに、口洗いの味噌汁はカラ。
■0922
△ゲームショーに行く。目玉がないためか人が少ないので、じっくり見れて良い感じであった。一番最初に並んだのは、昼飯のカレーを買うときだっていうぐらいに、ゆったり。
イルブリードというB級ホラーをテーマにしたゲームのキャンペーンガールの衣装が血まみれでインパクトあり。
■0923
△西荻窪へ。たまの石川浩司さんがプロデュースするニヒル牛へ行く。自主製作品のショップ。 目当ての脳ポーチと人面財布を購入。
△味のある古本屋がたくさんあるので西荻窪駅周辺古本屋巡り。「毎日グラフ別冊寺山修司」、夢野久作「犬神博士」角川文庫、クリスチャン・ベルナダク「呪われた医師たち」早川書房、ルーディ・ラッカー「ホワイト・ライト」などなどを入手。「怪奇・幻想小説の世界」が、発表当時のまんまの復刻で欲しかったがちと高いのであきらめる。「魔の聖堂」という小説も面白そうだったが見送り。
△その後、吉祥寺へ移動。 ユザワヤで、ヌ・エルの実物を見る。うーん。でかいなぁ。
△晩飯は、諸国空想居酒屋KUUKUUで、メソポタミアの空想パンだとか、アフリカ大餃子とかを楽しく食らう。その後、ヴィレッジバンガード、ルーエと、雑貨&本巡り。川口まどか「やさしい悪魔の物語1」が出ていたので購入。
■0928
△IT革命
知人の話。小学校の運動会。その土地のお金持ちさんが、ビデオカメラを購入。
まだビデオカメラなど普通の人は誰も持っていない時代だ。その金持ちさん が、運動会の様子を撮ったので、みんなで見ましょうということになった。
ところがこの映像、金持ちオヤジさんの息子ばかりが映っている。
えんえんと金持ち息子の映像を見つづける全校生徒。いたたまれない思い出。講堂を吹きぬける風ひゅるる。
△株
リサイクル関係が狙い目だと言われている。 おいらも松田産業の株を500ほど持っている。 松田産業は、廃棄携帯電話から貴金属を取り出す部門が好調。 新型携帯電話が続々と出てこようとしているので、有望だと考えている。
ところで、ぬいぐるみって捨てにくい。かわいそうだと思ってしまう。 なにか上手いぬいぐるみのリサイクル方法はないものか。
■0929
△オークション
辛酸なめ子こと池松江美さんの『ニガヨモギ』出版記念パーティーへ行く。会場にはあふれんばかりの人ちゅーか、あふれて外で呑んでる人もいたり。伊藤ガビンさん、とうじ魔とうじさん、加藤賢崇さん、中ザワヒデキさん、森川君1号さん、常盤響さん、など豪華な顔ぶれ。
オークション盛り上がる。池松さんの小学生時代の通知表の画像データのフロッピー2枚、中学生の時に書いた「鉄道自殺して手足のなくなった人の話を聞いたときの応援感想文」、点の取れなかった世界史のテスト、両親の恥ずかしい写真、学生時代に描いたバラとキノコとめざしが調和した絵、高校生の時に買った勝負下着(未使用)などを競る。
■0930
△猫刈り
ひさしぶりに猫写真。ダヤンのものまねを披露中の猫と、後ろで薄ら笑いを浮かべる猫。
猫の写真、あいかわらずけっこー撮ってるのだけど、アップするには、画像サイズを小さくしたり、容量を減らすために色数減らしたり、たいした作業じゃないのだけど、ちょっと作業が入ってしまうので、どーもめんどーでやってません。 VAIOだと撮って、そのままでアップできるので楽ちん(日々記録の写真のほとんどはVAIOで撮ってる)。楽な方法を知ってしまうと、ちょっとでもめんどーな方法が一気にやりたくなってしまうものですなー。
■1004
ちょっとチェックのために『占い猫のごきげんうかがい』が登場。
■1005
△手が受話器
人間の手を受話器にするハンドセットが発表されたらしい。
手首に装着する端末で、手首の腹側にマイク、そして指がイヤホンになるという ものだ。
骨伝導で、耳の穴を指でふさぐことで通話ができるらしい。
さらに「指パチ」コマンドで、通話開始や回線切断が可能。
ああ、すばらしい!
△むにゅむにゅボール
それで思ったのだが、『呑み込むキーボード』ってできないだろうか?
ユーザーは、ムニュムニュしたものを口に含む。
そして声を出さずに話すと、口の中のムニュムニュくんが、口内の形を読み取 り、それをテキストに変換するのだ。
音声認識でテキスト入力はあるけど、声を出すのってパワー使うし、はっきり喋 らなければならないし、人がいるところでやると恥かしいし、静かな部屋じゃな きゃ誤認識してしまう。
その点、この『むにゅむにゅボール・口内くん』なら、声を出さずとも入力 できるので便利だ。イチゴ味とかも用意したい。
△キーワード1
INTERNETコンテンツは、3つのKに気を配るべきだ。
・キャラクター性
・継続性
・細切れの時間
とかっていう「3つのK」とか、そういうイカニモなフレーズを勝手に作るのが 最近のお気に入り。■1006
△『VOYAGE』観劇。役者さんたちが皆うまくて気持ち良い。松たか子さん、透明で華がある。未完成のエチュードを重ねていった感じだったが、後半、終末と始まりの時がループした感じや、ラストシーンは画として凄くて、泣いちまいそうになった。個人的には凄く好き。人は死んだら言葉になるって部分がもっと膨らんで展開するかと思ったんだがなぁ。
△テレビで、今の子供たちのおままごとで一番人気の役は「ペット」 だという話題が出ていた。小学1年生ぐらいの男の子が、ヒモでしばった4つんばいの女の子を連れて歩いている映像が出てきて、なんだか凄かった。コメンテータたちが、うがった解釈を披露していたが、たんに様々なモノに感情移入してOKだということに社会が気づいただけだと思う。ゲームで、まんまる星人やハムスターになったり、テーマパークで凄い世界をシミュレート体験したり、そういった感覚の中にいない世代には、人間でないペット役をやっても良いという発想が出てこなかっただけなんじゃないかなー。ペットって、けっこうおいしい役だと思うぞ。
■1008
△驚き
最近のプリンタはどうよ、すごいよ、エプソンの新しいヤツ、ふちなしだし、色の再現が凄いので、風景映像だとほとんど写真と見分けつかなくて、ぐぐぐいと目を近づけると、ドットのありようが違うので写真と違うなとわかるぐらいで、驚愕。HPのプリンタのスピードにも驚き、さらにそれが1万7千円という価格で、その進化スピードは、ドッグイヤー以上だよ、ほとんどキャットイヤーじゃないか、とにゃぁにゃぁ騒ぐ。
△ショップ
『空想科学考古物商 玩具帝国えむぱい屋』へ行く。普通のマンションの一室に、変身忍者嵐カードやライダーカードフルセットやジョー90やら。お客さんがすでにいて、その狭さゆえ入れず。凄い。
△疑問
鳥取県西部地震(10/6;13:30)での見解(10/6発) の下側の記述。地震数日前に突然死したナマズのことを報告すべきだったと真剣に悔やむ研究者の姿。ナマズが地震予知するって信憑性あるのだろうか? そーいった研究室ではやっぱりみんなナマズを飼っているのだろうか?
■1010
△疑問
吉祥寺に『ゆりあぺむぺる』という喫茶店がある。ゆりあぺむぺるって何なのだろう?
△キーワード
キーワード好きなので、見つけてきたキーワードを紹介して勝手に採点。 BizTech Newsの『若い女性が消費を止めた理由』 より
20代の女性の消費が伸びていない、と、そこで、そういった女性たちの攻略キ ーワードは、 「オンリーユー」「自己投資」「連結消費」だそーである。 「オンリーユー」「自己投資」は、もー数年前から言われていて新味ない(自己 投資しなさいって竹村健一がCMで言ってたのって、少なくとも5年以上前だよ な)。もう1つの連結消費ってのは何? キーワード点:☆☆(5点満点)
*後日判明。なんか母と子で一緒に行動することが多くなり、母&子の連結で消費するってことらしい。
△壊れた時計
壊れた時計が欲しい。壊れてなくてもいいけど、いらなくなった時計。時計じゃ なくてもいいけど。自転車のベルでもいい。歯車好きなので、歯車が欲しいの だ。
■1011
△原稿
『ゲーム批評』 11月号、DQとFFの特集。ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー批評、「視点の相違」がもたらした2大巨頭、進化の軌跡とゆータイトルの原稿4ページを書いてるので見てねー。
△疑問
おなかはどうしてへるのかな?
△言葉
創らなければ、世界はあまりにも退屈だから作るのだ。(岡本太郎)
△株
いろいろ売り買いしてるが、最近の三洋電機の新製品や技術が好きなので、応援する意味も込めて三洋電機をゲット。 CD-Rのバーンプルーフとか、洗剤のいらない洗濯機とか、新しい記憶媒体を使用するデジカメとか、堅実に良いものもを創ろうとしている姿勢が好き。
△本
新潮社のOH!文庫が本屋にならんでいる。第1回配本50種だそーであり、本屋さんも、「最小のセットで、この冊数で、置くところに困ってしまう」と嘆いていました。新潮の人、はりきるのはいいけど、ほどほどに〜。
■1012
△映画
『インビジブル』も観たいが、『マニアック透明人間』が見たい。透明人間になった二人が戦うというシーンがあって、カメラががんがん動いて、物が倒れたりするだけらしー。ビデオ探そー。
■1013
△疑問
小野名編集長の独立祝い呑み会。さまざまな人に会えたが大人数だったのでバタバタ。
二次会で呑みすぎて、トイレに行く途中に壁に激突し、さらに床に激突。後に鏡を見ると、おでこタンコブ&血、顔3ヶ所が血まみれ。 メガネ破損。
タンコブってどうしてふくれるのだろう? あと、タンコブの「たん」って何?
■1014
△キーワード2
ケータイは、「無線」「移動体」「個への密着」の3つのキーワードが重要視さ れてくるというのを、どこかで読んだと教えてもらった。 キーワードの内容が重なりすぎているよーな気もするけど、そういわれればそー かもってな気もする。 キーワード点☆☆☆(5点満点)
■1018
△キーワード3
週刊朝日10/27号「保険これから入るなら掛け捨てだ」 の記事より。
かつて「GNP」(義理・人情・プレゼント)といわれた。生命保険を契約するときの動機のことだ。
うまいッ。キーワード3つがそれぞれ説得力あり、その頭文字が意味ある単語になる所もポイント高。生命保険契約動機意外でもいろいろ使えそうである。キーワード点☆☆☆☆☆(5点満点)
△コーヒー浣腸
飯屋で読んだ雑誌の記事「尿療法の権威、保険医指定取り消し」の中で、飲尿だけじゃなく、コーヒー浣腸もやってるって書いてあった。コーヒー浣腸、どんなだ。
■1020
△サイバーワールド
IMAXへ「サイバーワルド」の試写会。3DCGオムニバス映像ということで、ゲーム関係者と会うこと多し。
40分ぐらいで8本の映像、しかも要所要所に案内役がいろいろ奮闘する映像が入るので、それぞれの作品は短い。
3Dを意識しすぎてビョンビョン飛び出る映像が多く酔い、気分が悪くなる中、ザ・ペット・ショップ・ボーイズの『リベレーション』は、さりげなくて気持ち良い映像。人の頭や上半身がキラキラと金粉を撒き散らしながら浮遊する不思議な感じで、ゆったりしたトリップ感。『フリップブック/ウォーターフォール・シティ』は、イナーシア・ピクチャーズ・インク(オープニングムービーや異形デザインなど『バロック』で一緒に仕事をした会社)と北原聡さんの作品、重厚な世界観の断片のような映像で想像力刺激される。
■1021
△西荻窪と吉祥寺
西荻窪と吉祥寺でぶらぶらして、最後に(掲示板で評判の)五条霊戦記を観る予定で出かける。音羽館という新しい古本屋で、竹本健治「将棋殺人事件」「囲碁殺人事件」「トランプ殺人事件」を発見、購入。他にも、ル・クレジオの本がずらっとあったり、さらに映画、音楽関係が充実で面白い品揃え。吉祥寺まで歩いていくか、ってんで歩くと、次々と古本屋が。吉祥寺に着く頃には夜、手には古本充満のバッグ。五条霊戦記、観る時間&気力なくなる。
西池袋の西山洋書とゆー店は、ミリタリー中心の洋書屋。でも、一角にスタートレックを中心としたSFX&映画本がずらーっと。スタートレックの折り紙本が欲しくてたまらないが我慢する。
■1022
△バロックオンリー
浅草に「バロックオンリー」へ。一緒に行った鈴木君共々体調不良のためぐるっと回って帰ってしまいましたが、皆様バロック本ありがとうございました。じっくり読みたいと思います。
■1023
△新書
東谷暁著「経済再生は日本流でいこう」 洋泉社読了。
96年ごろ、マスコミや経済評論家が、「日本は世界でトップクラスの赤字大国」と言っていたが、それは統計的なトリックではないか、という部分が面白かった。
ヨーロッパなどの先進国では社会保障費を税金で賄っている。日本やアメリカは徴収して積み立てている。財政を比較するには、これらの諸要素を揃えなければならない。にもかかわらず、財政黒字を強調するさいには社会保障積立金を入れて計算し、財政赤字を強調するさいには入れずに計算しているという操作が行われているんじゃないか、というのだ。
財政構造改革を推進する政府と大蔵省は、後者の方法を用いて財政が苦しいことを強調した、と。
他には、バブル期の経済予測本の予測が、いかに外れているかを列挙した「付・バブル期にみるハズレ本の系譜」が面白かった。
△キーワード4
立ち読みしていた株入門書に、「トレードを始めるのに大切な3つのK」 が載っていた。「基本」を勉強する、「記事」の裏を読む、人の話を「聞く」だったか。なんか、子供への説教みたいだな。キーワード点☆☆(5点満点)
△平等
あいもかわらず、小学校の運動会で競争をなくした、とか、リレーがなくなったとか、そもそも運動会を中止した、なぜなら競争はいけないから、平等にすべきだから、とゆーよーなことをテレビでやってた。でも平等にすべきなら、相続とゆー制度をやめるべきじゃないのか。相続税100%にしろーっ。
△疑問
掲示板に「たん瘤の「たん」の語源も不明ですが、「くっ付く」という言葉の「くっ」て何なんだろうと思うとナゾが尽きません」と書かれてあったが、くっ付くの「くっ」は、レッ・イッ・クッのクッだと思う(意味錯乱)。レイクのCMのレイクエンジェルたちは何度観ても笑ってしまう、ひさびさに笑いのツボを突かれた感じ。
△bol.comは、本好きはとりあえず見ておくが吉でしょー。と、上のバナー広告でbol.comを見つけて思った。
■1024
△ネットショッピング
ネットワークでのショッピングは、大きく2つの方向性があると感じている。それが顕著に現れているのが、ブックショッピングのbk1とbol.comだ。
bk1は、それぞれのジャンルに特化した書評家や本好きの人が集まって面白い本や隠れた名作を見つけ出すといった視点での場所を作ろうとしようとしているようだ。「<背水の陣>企画 売れ残ったら買い取ります! 」といったネタは非常に象徴的だし、あぁ読んでみたい!と思わせる情熱を感じる。多くの人が、キャラクターをぜんめんに出して、さまざまな本を推薦する。本の情報を積極的に集める人がたくさんいると考え、そういった人達が応援したいと思えるサイトを目指しているのだろう。
一方、bol.comは、バナー広告やテレビ広告を多用し、しかも人気作家スティーブンキングの新作がどこよりも早く手に入るといったパワーで押しまくる展開。面白いものをセレクションして、きちんと商売としての高いクオリティを保とうとしているのだろう、と思う。
目利きの人たちが書棚に本を並べるスタイルか、主催者が売れるものや人気あるものを情報としてきちんと発信するスタイルか。
どちらが優れているという問題ではないが、この2つのサイトは、その特徴がとても対照的に現れているように思えて興味深い。
△蛍
「クイックジャパン」などで名前は知ってたのだが、聞いたことがなかった蛍。WEBで聞いて、消え入りそうな声、サウンドのこちぇこちぇ感が、俺的ヒット。どーも、儚い声が好きなんである。アニメのミッフィーちゃんの声とか。
△ADIEMUS
「ADIEMUS」4枚目、聞く。ケルトがテーマですが、アディエマスはやっぱりアディエマスで、そのマンネリ感とケルトのへんな調和。悪くはないんだけど、初めて聞いた時のインパクトが大きすぎたからか、1枚目と2枚目を、また聞きたくなったなぁ、って感じであり。
■1025
△疑問
紀元前3世紀ごろ、中国では不老不死を求めて「煉丹術」なるものが発生した。錬金術のごとく複雑怪奇な方法によって作られた丹華を服むと七日で仙人となり、不老不死になれるというのだ。
この丹は、「旦」と同じく、かくれていたものが外に現れるという意味だ。人が酔っぱらってトイレに向かい壁と床に激突し(1013参照のこと)、おでこにつくる「たんこぶ」の「たん」も、この無形のものから有形のものを出現させる魔術的な驚愕の意が込められているのだろう、って、たんこぶの「たん」の語源を、てきとーにでっちあげてみました。っても、煉丹術のくだりは、中野美代子「カニバリズム論」福武文庫の中の『魔術における中国』を参考にしております。
しかし、たんこぶの「たん」、辞書等を調べてみたけど、はっきりしません。「溜む瘤」 だった説、「旦瘤」説、などが有力か?ってところだけど、辞書には「たん瘤」と表記されていて、どの漢字が当てはまるのかすら判明せず。辞書に、「こぶたんとも言う」って書いてあって、こぶたんという響きがかわいいと思うので、これからたんこぶは、こぶたん。
△ゲームファンド
コナミ、ときメモファンドを開始。すごい! この調子で、いろんなものがファンドにならないか。新人アイドルファンド、 お菓子ファンド、新商品ファンド、隣のおねえさんファンド、ありとあらゆるものが投資信託になるのだ(←という法則によって支配されている徹底した資本主義的なファンタジー世界のRPGとか、どーよ? 作りてぇ)
■1026
△J.ウォリス・マーティン 「鳥だけが見ていた」角川文庫を購入。最初のあたりをチラと読んでいたら引きこまれてしまったため。表紙の写真もかっこいい。「ただ、どうしようもなく、危険に足を踏み入れる少年たち 響あう孤独な魂の闇は、密やかな恐怖へと結晶する。哀しいまでに美しいサスペンス」という帯の文句も、好きだ。
△最近、気になったタイトル、「ぼくは静かに揺れ動く」「空腹の技法」 。
△野田悠紀雄「金融工学、こんなに面白い」文春新書、読了。 細部を飛ばしながら展開してる感じだが、明晰な文章で読みやすく面白い。英語のriskという言葉は、「勇気を持って試みる」という意味のイタリア語risicareに由来するそーだよ。
△おもちゃ
米大手乾電池メー カーのデュラセルの発表によると、おもちゃ一番人気は、セガトイ ズのロボット犬「プーチ」だそーだ。「プーチ」を初めて見たときは、アイボ人気にあやかった子供だまし玩具っ!と思ったが。子供だましで子供はだまされるのか、それともちゃんと遊べば面白いのか? 去年一位の「ポケットモンスタ ー」関連商品はトップテン圏外。任天堂、ポケモンセンター海外展開とかしてて大丈夫かっ。
■1027
△グッズ
夜中にえんえんとカエルTシャツを作る。フリーペーパーのカエルブンゲイでグッズを作るという連載をやっているのだが、作る作ると言うだけで、ひとつも作くってなくて、あーもうどーだよ、おいおいって感じになっていたので、作るぞ!ということで作りはじめたのだ(悪文)。今までは、文庫にはさむことのできるジャバラのメモ用紙を作ろうとしていたのだが、どーも紙ものは数が少ないと単価高くなって、にっちもさっちもいかず。それでTシャツを作ることにしたので、ひとまず試作品を作ってみたのだ。いやぁ、いいよ、すげぇ、いいTシャツができちゃったよ。
■1028
△スニーカー
テレビで、ナイキのスニーカーを見る。ただのスニーカーではない。中敷を取って、ぐいっと裏返しても履けるリバーシブルスニーカー。うーん、ばかばかしい。オビディアンってかんじの名前のスニーカーだったのだけど、検索しても見つからない。
△飛石連休
飛石連休という漫才コンビの背の低い人が、稲中卓球部の登場人物みたいな顔で凄い。
△グッズ
100円ショップのダイソーへ行く。カルチャーショックである。なんでもかんでも100円なのだ。包丁、 野球帽、有田焼の茶碗、トング、ドライバーセット、はさみ、壁掛け時計、ガラスコップ、大きなゴミ箱、CDラック、中華なべ、おやつ、トランプなどなど。しかもダイソーのオリジナルなのだ。うーん、大量生産のパワーか。最近は、グッズを作ろうとして、何をどれぐらい作ると原価いくらなのかを気にしているので、ショックである。すごい数を作って、外国で生産してたりするんだろうか。
■1029
△グッズ
本日もTシャツ作りでいろいろ。その過程で知った豆知識。トレーナーの襟の下にあるよくある三角形の縫いラインはガゼットという。
△学校の怪談
フジテレビ「学校の怪談」を観る。タイトルの黒猫マーク好き。しかし、ヒロインが涙を流しながら「御不浄をお借りします、御不浄をお借りします 、御不浄をお借りします 」と叫ぶというクライマックスとゆーのは、凄いかも。
△本
「サイゾー」によると、ブックオフの値段シールは、1月〜3月は黒、4月〜6月は緑、7月〜9月は青、10月〜12月は赤なのだそうだ。古いものは100円本になるのを待つが吉か(せこい)。
△本
松岡真宏著「百貨店が復活する日」日経BP社を購入。 いいタイトルである。百貨店って、だれもがこれからは没落していくと思っていて、そんな時に、復活する!と言われちゃぁ、え? どうして?とグイとひきつけられるであろー。
△本
山田太一著「見なれた町に風が吹く」中公文庫、読了。 引退同然だった映画監督たちの映画製作に巻きこまれていく商社独身キャリアOLの話、で、始まるが、途中から予想もつかぬ展開になっていく。面白い。独特のセリフのリズムでぐいぐいと読まされる。映画撮影の夢と情熱を描いていると思いながら読んでいると、そんなに甘いもんじゃない、そんなに綺麗事じゃない、といったエピソードが出てくる。それも死についての、ぞっとするほど底意地の悪いシーンがあったりする。でも、後味が悪いわけではない。後味が良いわけでもない。情熱を持てない人生は淋しいが、でも、そうそうまっすぐに情熱を燃やしつづけられるわけでもない、そういったことがぐるぐると描かれている様はリアルに迫ってくる。
■1030
△The Audition
今、STINGのうら若き男子の間でブームなのが、ブルボンの「ジ・オーディション」とゆー菓子だ。300円の菓子のオマケは、CD! 10人のガールズユニットデビュー候補の女の子の歌のCDが入ってるんである。アサヤンのメディアが菓子バージョンか!?
△ グッズ
経済雑誌(タイトル失念)に、100円ショップダイソーの記事が載っていたので立ち読み。女性顧客満足度ベスト10とやらで、1位がディズニーランド、2位がダイソーという凄いランキング。ダイソーは、予想通り、大量受注パワーのよーである。企画、流通、販売を全部一社で行ってコストを下げているという方法は、ユニクロのファーストリテイリングと同様で、 有名メーカーの工場に100万個といったよーな大量受注して、即現金払いで、なるべく安価にしているそーである。単純なシステムだがコロンブスの卵なのか、というか、100万個売れる状況に持っていくのが凄いよなー。度胸いるよなー100万個。グッズでTシャツ作って、100万枚作ってみよーか(嘘)。
△グッズ
とゆーわけで、写真が、カエルのブンゲくんTシャツ試作品である。写真では解りにくいが、蛙ドットの集合でカエルの形を作っている。位置は、背面の一番下のところ、着るとお尻のあたり。写真で見るより、着てみるとかわいいんだよー。
■1031
△資本主義の罠
さて、今年2000年の1月にここにも書いた今年の予定、「精神的地域限定活動」とか「Local to Global」とか「デッドエンドセンター(端末政府)」とか「オヤジ評論家的に言えば賛自直送」だとかほざいて、「自分の作品なりなんなりに賛同、共感してくれる人に、直接、届ける」っつーことをやるよ、と書いたのだが、これが、なかなか難航している。
まず、そーしようとすると、資本主義って何だろう?と考え始め、じゃ、資本主義の罠にはまってみるのも良いかもしんない、そうかもしれない、まずは敵の身になって考えてみようと、株を始めて、経済のお勉強。
大量生産大量消費の反対側にあるもの何だろうってんで、結晶主義なんて言葉は考えつくが、結果がついてこず。
ひとまずの成果は、STINGで、「eMotion-e Mail」ってのを始めました。
メールゲームです。テキストのシナリオだけ、骨だけのゲームなので、ほとんど独りで作ることができます(とはいえ、もちろんだが運営やベース部分や宣伝などといった部分もあるので何人かの協力がなければできない)。シナリオ第一弾、第二弾の「First Love Mail 悠香」「First Love Mail 直樹」は、まぁ、最初なのでポピュラリティあるよーにと思って書いたので、我の強い作品にはなっておりませぬ。準備中の「バロックpure」と「脚の無い犬(仮)」は、凄いよ(予定)。
で、個人的には、フリーペーパーのカエルブンゲイでも原稿を連載してますが、グッズ製作!をやってみるか!と吼えてましたが、現時点では1つもできてません。うむー。もう11月だぞ。 今年中には、完成させたい。
■1101
△ケロケロキング
猿楽庁で、長官さん、はやのんさん、ケロケロキング名人、米光で、明日発売のPSゲームケロケロキング大会。カエルを飛ばすドタバタゴルフであり、ハエを食べたり、ヘビに食べられたり、滝に流されたりと、予想外の展開で、パーティーゲームにもってこいである。たくさんのグッズも出るそうで最近グッズメイカー志望のおいらとしては嫉妬。カエルドットTシャツ着ていったら好評。
△WEB
Dittoは、画像を検索するサーチエンジン。 たとえば、Cameron Diazと入力してサーチボタンを押すと、 キャメロンディアスちゃんの写真画像が、画面いっぱいにずらーっと表示され る。 602 matches!! doraemonでやれば、ドラえもん画像がずらり。 なかなか楽しい。 幸か不幸か、いかがわしい(questionable)単語は受け付けないようだ。
Error: Ditto chooses not to display pictures for questionable words. 【エラー:DITTOは、いかがわしい単語は、画像表示しません。】
と表示される。
■1103
△ペンギン倒し
きやなかさんのページで知ったライコスニュースの「ペンギン倒し」!
英軍パイロットの間で「ペンギンは空を飛ぶ飛行機やヘリコプターを見上げているうちに体のバランスを失って転んでしまう」という説が流れ、英軍が生物学者と共同で近く調査に乗り出すことになった。
って、ペンギンの姿を想像すると激キュートで、ほのぼのニュースと思わせといて、
集団で生活するペンギンは一羽が転がると、将棋倒しのように群れ全体が転倒して危険な状態になるといわれ、動物保護団体も調査結果に注目
って一大事な展開になり、
1982年のフォークランド戦争のときに英軍パイロットが初めて「ペンギン倒し」を確認
と過去にもどり「ペンギン倒し」なるキーワードも出現、
英国南極研究所のリチャード・ストーン博士は「(転倒は)動物を知らない人たちの空想の可能性がある」と否定的
ってオチも素晴らしい。ヨーロッパのナンセンス短編の名作みたいなニュースだなぁ。
△ピンポン
ナムコの「ナイスピンポン」楽しいぃぃぃぃぃ。実際の卓球ゲームで、ぽんぽん打ち出される球を打ち返して点数を競うゲーム。なんといってもレベル2になった時の球連発発射状態。もー打ち返せねぇよ!な勢いの秒射連打状態。プレイヤーは早回しのコントみたいにあたふたと打ち返さなきゃならない過酷なゲームであり、3ゲームも遊べばへとへと&翌日筋肉痛必至か。
■1104
△日々
OZONEフェスティバル2000へ。 デザイナーや建築家なども参加するフリーマーケットなどいろいろ。
その後、某誌と某誌で本の紹介を書く予定なので、紹介する本を選びにいく、というか、目星はつけていたので購入するだけだ。あ、でもムーミンコミックスがある、あぁ。
腹が減ったので、広島系居酒屋へ行くが、お好み焼きがない。おたふくソースの野菜炒めがあったので、かんべんしてやる。その後、入ったコーヒー屋が、コーヒー1000円で、また暴れたい衝動にかられるが、うまかったので、かんべんしてやる。なんか、そのコーヒー屋、別の所に会員制コーヒー屋があるらしいので、あばれるならそっちだろうと夢想して、かんべんしてやる。
■1105
△日々
原稿のため本を読む。一日中外へ出ないのは不健康なので、夕方、ちょっと食事に出るぞ、と外出したら最後、100円ショップに寄り、ゲーセンの前でコイン無料券をもらい、競馬のメダルゲームを始めると当たり、馬主になったりする。
最近の(っても、けっこう昔からあるみたいだけど)競馬のメダルゲームは、メダル40枚で仔馬を手に入れられるのである。名前もつけられて、画面に出てくる馬の頭を指でなでたりできるのである。オープン戦とやら(競馬のことはよく知らない)で成長させて、いよいよメインレースに出場。みんなが見て賭けている大画面に、自分の馬が出てくるのである。仕組みがわかってなかったのでマヌケな名前をつけていて大画面に映し出されて恥ずかしいのである。面白いのである。
さ、帰って仕事だと思うが、途中にまた100円ショップを見つけて寄ってしまうのである。池袋に少なくとも100円ショップが4件もあることを確認。
帰宅して、某誌の本紹介原稿を書く。
■1106
△デジモン
ぎゃっ! 『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』凄い。原案・本郷あきよし、脚本・吉田玲子、監督・細田守 、記憶しておくよ、俺。
なにが凄いって、全部凄いのが凄い。結構、いろんな人からあれは凄いよと言われて、期待して観たのだが、まぁキャラクターものだからねと心の片隅で思っていたのだ。ごめん、わるかった。
まず画が凄い。電脳空間を画で表現している独自性とかいったレベルで凄いというより、実験的な表現をけっこうしているのだが、それがさりげなくて、馴染んでいる(最終形になったときのCGは除く)ところが凄い。電脳空間でのラインが黒でない画も心地良い。現実のモノの実写感や、それに馴染むキャラクターの顔や動き、モダンな感じの体の細さやデフォルメ方法。椅子にへにゃるときのマンガ的な動きの気持ち良さ、クライマックスの画で盛り上げる感じも、凄い。
シナリオも、電脳空間のルールが御都合主義っぽい所を気にもさせない楽しさ。現実と微妙にリンクした展開が気持ち良く描かれる。ネットワークを使ってさまざまな場所が同時的にひとつになっていく表現も(それに付随するメインキャラたちの日常がリンクしている様も)興奮させられる。台詞も自然で良い。しかし、「パソコンないよぉ、島根だから」 という台詞は、島根に対して失礼ではないだろーか、まーいいけど。
と、個別に書いているが、それが総合したかたちが素敵にできてるんだなぁー。いいよー。
■1107
△グッズ
グッズがらみで、STING内でも動いているし、個人的にも蛙ドットTシャツで動いている。いろいろ調べたり、問い合わせたり、作ったり、いろいろ。しかし、そうやっていろいろ動いていると、インターネットって凄いと思うなぁ。ネットがなかったら、30倍は苦労してそうである。
△本
日経産業新聞社「市場占有率」2001年版をつらつらと眺める。 たとえば、洗濯機は、日立が松下を抜いてトップ。イオン洗浄方式が支持を得たそうである。個人的に気になっていたのは(将来的に超音波のパワーで洗剤がほとんどいらない洗濯機を作るという噂を聞いたので気になってるのだ)三洋なのだが、シェアは落ちているらしい、とか。スナック菓子は、カルビーが寡占状態。「じゃがりこ」が売れてるらしい、とか。ハンバーガー店は、モスが2位で意外とがんばってるとか。インクジェットプリンターは、HPが伸びてる(といっても9%だが)とか。いろいろ予想したりしながら眺めると楽しい本である。
■1108
△大統領選
大統領選、ブッシュの勝利だそうで、朝の番組では、ブッシュは親しみやすいだけのボケチンで、ゴアはエリートで政策がちゃんとあるために冷たく見えるとか言われておった。アメリカ国民は、チアリーダーを選ぶだろうか、 アメリカのリーダーを選ぶだろうか、とコメンテーターさんは言っておったが、チアリーダーが選ばれちゃったって結果なのね。
△ 本
谷岡一郎著 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラリシーのすすめ』文春新書を読んでいる。マスコミや学者や団体の杜撰な調査を実名をあげて批判していて、面白い面白い。ゴミだ、紙のムダだ、タチが悪い、とけちょんけちょん。もちろん単なる悪口本として面白いだけではなく、反論も受けてたつと宣言しているほどで、どのように杜撰だったり、情報が操作されていたりするのか、明瞭に解説されている。最初にあげられている例は以下のようなものである。
全米で千六百人を対象に行った調査では、健在の四人の前、元大統領のうちだれを支持するか、という質問に対し、35%がカーター氏、22%がレーガン氏、20%がニクソン氏、10%がフォード氏と答えた。一番人気はカーター氏であった。
さて、この調査のどこがまずいのだろうか?(答えは後日にしよう)
△グッズ
Tシャツをプリントしてくれるところから見本が来た。安いが、Tシャツはちょっと薄い。そこで家にあるTシャツをずらずらと並べ、それぞれのメーカーを調査。anvil、Hanes、United Sports、Fruit of the Loom、ラングラーなどなど。いろいろあります、それぞれに厚さや肌触りや縫い方などけっこう違う。調べれば調べるほどTシャツでも奥が深いもんである。あぁ、いまからたたまなきゃならんよ。
■1109
△大統領選
おお、ブッシュの当確が取り消されてるよ! まだわからないとテレビで言ってる。なんで、そんなに時間かかるんだよ?
↑
って書いたのは今朝なんだが、まだ決まってないの!? なにトロトロやってるのだろう?
△本
谷岡一郎著 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラリシーのすすめ』文春新書を読んでおります。上記の1107の答えは、カーターだけ民主党で、残りの三人は共和党なのだ。共和党の支持者の票がわかれて、民主党支持者はカーターに票が集まる。カーターが1位になったのはそのせいである。
大統領ネタがもう1つあったので紹介。
リテラシー・ダイジェスト誌が、ルーズヴェルト候補とランドン候補のどちらに投票するかを電話で尋ね、共和党のランドン圧勝を予測したが、結果はルーズヴェルトの圧勝に終わった。さて、リテラシー・ダイジェスト誌の調査は、どこが悪かったのだろうか?(またもや答えは後日にしよう)
△ファミコン
ファミコン1000本ノック、年内にやるよーであり、そろそろ告知するよー。
■1113
△本
谷岡一郎著 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラリシーのすすめ』文春新書を読了。上記の調査のミスは、1963年当時、電話のある比較的所得の高い家庭は、共和党支持層が多かったためだ。サンプリングがランダムに選ばれてなかった例。この本を読むと、ほんとーにテレビや新聞で発表されている調査のいいかげんさがくっきりと解る。結論が先にあって、調査を巧妙に(いい加減に)行って、論旨を補強する、そんな記事や報道のいかに多いことか。本を読んでいる間にも、本書で紹介されているような例をいくつも見つけて驚いた。で、そんな作為的な報道に踊らされて、本当にそーゆーふーになっちゃったりすることもあるんだよなーと思うと、とほほ。
△雑誌
『広告批評』が、海外CMのCD‐ROM付きなので買いそうになるが、去年買ったヤツのCDもまだ見てないことを思い出し、やめる。でも、おもしろそうなんだよなー。日本のCM集とか、ビデオクリップ集とか、ドラマのオープニング集とか、DVDなどで出してくれないものか。
■1114
△本
夢枕獏「陰陽師」が映画化されると文庫本の帯にあり。岡野玲子の旦那の手塚真が監督するという噂なんだがどうなんだろう? 「動物のお医者さん」がテレビドラマ化されるらしいというのも耳にしました。
△ 本
作・周良貨、画・夢野一子「この女に賭けろ」を読み始める。1巻のラストの決めの台詞のいいところが、「第2シンワ商事を設立される時にはぜひとも私どもをメインバンクにご指名下さん」である。下さんってなんだ、誤植であろう。 1巻のもっともキモになる台詞で! 読んでいてコケてしまったよ。「ご指名下さん」って指名して欲しいのか、して欲しくないのかっ。第2版からちゃんとなおして下さん。
△本
帯のマークを送るとプレゼントにつられて集英社新書を購入してしまう。新書判ダイアリーの全員プレゼントなのである、そりゃ欲しいっしょ。
△写真
写真は、ニコニコくん達。
■1115
△食
大和書房の伊藤さんと石原壮一郎さんとアライさんと、馬刺しを食う。 馬油も食う。ヒモノ談義。himono.comを調べるが、既に取得されている。himono.orgも取得されている。himono.netもである。ヒモノ万歳。腹いっぱい万歳。
△ テレビ
「トゥナイト」がフリーペーパー特集。前から気になっていたSELFISHも登場。大判でカラーのフリーペーパーで、そうとう金かかってるぞ、広告もないしさ、どこからどう金が動いてるの?と思っていたのだが、やっている人の持ち出しらしい。すごいなぁ、というか、フリーペーパー特集をするトゥナイトもすごい。
■1116
△本
18日、原宿のブックオフがオープンらしいよ、きゃー。
■1118
△本
原宿ブックオフに行ってきたよー。50万冊らしいよ。むちゃむちゃあるよ。本だらけ。1階はマンガとCDとビデオ。2階は文庫と単行本と洋書。
オープンサービスかもしれないけど、100円コーナーが異様に広い。
ずっと 探していて見つからなかったロバート・J・ソウヤーの「占星師アフサンの遠見鏡」を発見して嬉し。
カゴ持ってうろついてるとカゴいっぱいになって、あまりの重さに圧死しそうになり、この重さで帰宅は不可能と判断し、半分ぐらい戻す。
が、レジに向かう途中にまた欲しい本を発見し、結局カゴいっぱい。
その前に正面の本屋、文鳥堂で3冊ほど本を購入したが、その値段の半分でカゴいっぱいの本が買えたよ(逆にいえば、そういうところに通常の本屋さんの生き残る道があると思う)。
△飛行
SoloTrek XFV で空飛びゅたいよー。ultra-compact aircraftであり、takeoff vertically(垂直に離陸し)、your destination(目的地)にdashであり、then land literally anywhere(どこにだって正確に着陸する)のであるらしい。WEBも、なかなか楽しい。
△写真
写真は、スマイルボール。うにゅうにゅしていて、握ると奇妙にいい感じであるが、それだけのものである。
△予告
次の日々記録から、腕に住む生物の飼育日記が始まる予定だよ!
■1121
△腕に住む生物飼育日誌
○雑貨屋で発見した。
Sea-Monkeys腕時計だ。
LCD時計の上のカプセルにシーモンキーと水を入れて、いつでもシーモンキーくんが腕に!
という商品だと思われる。
○ 派手なパッケージに、入っているのは以下の6つ。
・シーモンキー腕時計(奇妙なシーモンキーたちがこっちを向いて笑ってる絵つき)
・大きなスポイド
・WATER PURIFIERというパック おそらく水に混ぜる粉末だと思われる。
・INSATNT LIVE EGGSというパック シーモンキーの卵でしょう
・GROWTH FOODというパック 餌か?
・まぜるための棒
○次回
パッケージの裏側は、マニュアルになっている。
明日は、これを読み、いよいよシーモンキーウォッチに、卵と溶液を注入、シーモンキー誕生へ突入しよう。△本
「映画秘宝」Vol19を購入。なぜなら、「レイクエンジェル」の記事が2ページもあるのである! きゃーっ。
おいら、あのCM、何度見ても笑ってしまう。
レイクエンジェルのプロフィールもあり、レイク宣伝部の人のインタビューありで充実した記事。
>一番希望者が多かったのが最も難易度の高い「イ」。
>ちなみに社内では「ク」の子がかわいいと評判なんですよ。
とか、それぞれ「レ」「イ」「ク」と 呼ばれてるのがおかしい。
難易度最高の「イ」は、元体操選手で、ロス五輪の公式ポスターにも登場しているそーである。
調子にのって、ドラマ化とかしないものか。
■1122
△腕に住む生物飼育日誌2
○パッケージから出した。
写真はドーム型の部分を外したところ。
このドーム部分に溶液と卵を注入するのである。
○ドーム部分を装着した状態
まず10オンスの水を入れて、謎の粉末を入れ、卵を入れるのは、その24時間後じゃなきゃダメらしい。
○次回
ええと、ひとまず水を入れまして、明日は、卵注入したいと思います。△入力
親指だけで入力する日本語入力装置「tagtype」だそーです。形が虫っぽくて、なかなか良さそうである。
入力装置、小さくて速くて片手で入力できるものって、でないものか。片手入力 CUTKEYMも、シンプルで好きなんである。
Perky という自作の20個のキーで入力するタイプも、なかなか大仰で面白い。
ボールをむぎゅむぎゅと握るようにして入力する「もにゅもにゅキーボード」ってのを作りたいんだがなー。
■1123
△本
電脳旅行諸子! IT革命はいずこ? 虚言癖の戯言か? 森政権崩壊と共に消える泡か? 虚ろな電脳新製品を消費させるための邪悪な戦略か? 断じて、否!否!否!
と、絶望書店 風に書いてみたけど、絶望書店なる電脳上にのみ存在する古書店、ラインナップの偏りが楽しいです、高いけど。
△腕に住む生物飼育日誌3
水に、謎の粉末を入れる。
パッケージ裏には10オンスの水と書いてあるが、謎の粉末の裏には12オンスと書いてある。
どっちが本当なのだろうか? と悩む間もなく、適当な量の水に謎の粉末を入れる。
24時間ほど置いてから、卵注入らしいので、待つ。
△おやつ
キョロニアムを日々購入。キョロちゃんでチェスをせんがためである。森永 のページでキョロちゃんチェス盤をプリントアウトできるのだが、ちゃんとした盤が欲しい。全部集めたらプレゼントしてくれるとかしてくれてもいいじゃないかっ希望。
△予告
来週は、謎のLv99プレバージョンをスタートさせる予定。
■1123
△本
古本屋で『生徒諸君!』を懐かしさのあまり購入。巻が途中抜けなので、探求の旅の始まりである。
△腕に住む生物飼育日誌
1回休み。というか、まだ卵注入してません。明日!
△
カミハラさんへ連絡。プラナリアバッグは、九印 というブランドです。亀型のホームレス仕様のMobile Shell も良い感じですよ。
■1124
△
何かの本で読んだ。
『適確な言葉とほぼ適確な言葉は、稲妻と蛍ほどの差がある』
マークトゥエインの言葉だと書いてあった。
原文は以下。
"The difference between the perfect word and the almost-perfect word is like the difference between fire and the firefly.”
とはいえ、ね、ね?で通じるのも心地よさというものも、ある。
ネット上では、やはり興味の向きが同じ人が集まる傾向があるので、ね、ね?で 通じることが多い。
効率が良いし、それは、それで悪くない。 だけど、それだけに浸っているのは、いかんなぁ、と。
自分の考えを、なるべく大勢の人に伝えるには、稲妻の言葉が必要だという気持ちを忘れないようにしたい。
△本
J.ウォリス・マーティン著『鳥だけが見ていた』 角川文庫、読了。
△腕に住む生物の飼育日誌
卵のまま。2,3分で孵化すると書いてあるのにシーモンキー孵化しない。もう少し様子を見ることにする。
■1125
△舞台
『珍しいキノコ舞踏団』へ。舞台の情報ってWEB上であまりみつからない、ここぐらいか。
かっこよくてキュートなダンスという評判と、『珍しいキノコ舞踏団』という名前だけで、観に行く。
そもそも、舞踏を観に行くのは初めてだ。
倉庫のような場所。(以下、これから観に行くって人は、読まずに観たほうが新鮮で楽しいと思うので読まないほうが吉)
演者は、来場した知り合いのお客さんと話してたり、ウォーミングアップで体を動かしたり、演者同士おしゃべりをしてたりする。
その間も、動きがダンスになっている。「橋田壽賀子が…」 とか、言葉の断片だけが聞こえる。
ウォーミングアップの延長のようにひとりが踊り出す。おしゃべりしながら、4人がインベーダー歩きでステージの端に移動している。
いつの間にか始まっている。
ステージと日常の差がなく、地続きで、ダンスがスタートしている。
また、おしゃべり、といってもMCじゃなくて、演者同士で何か話している。動き。観客も、ゆっくりと、始まっていることに気づく。
扇風機や布と踊ったりする。ひまわりのようなセット。
ひとりずつステージに現れ、群舞。スタッフで客席の隅に座っていた人がすっと立ちあがり踊りに参加している。女性だけだった踊りの中に大きな男性が混ざっている。
ステージという枠の中に、どんどん日常が崩れ落ちていく感じを受ける。
踊りながら、ジャンバーを着て、ステージから消えていく。
壁際の幕が上げられる。その下には、今回のタイトル「フリル(ミニ)」とかかれた幕。 またその幕が開かれる。そこは、巨大なウインドー。
そのウインドーから外が見え、外では、ツンドラにいる人みたいなぬくぬくのカッコをしたみんなが風にのっているように走り回っている。今まで、ステージにいたのに、今は、観客がステージの近くにいて、演者が、そこから離れた外界にいる。ステージが終わっておしゃべりしながら歩くだろう場所で、ダンスが行われている。
この瞬間に、ぼくは感動して泣きそうになっていた。
くねくねと曲がりくねった隘路を抜けると、目の前に巨大な海が広がっていたような気持ち。勝手に作って自分を縛っていた枠が、ひとつ取り払われた開放感を感じていた。
△TV
ああ、「鉄甲機ミカヅキ」とヤングシナリオ大賞「御就職」、観損ねた〜。
■1126
△お知らせ
『ファミコン1000本ノック3』 を12月14日にやります! よろしく!
Lv99.comの準備ページもスタートです。とりあえず、 『ファミコン1000本ノック3』情報は、Lv99.comで展開していく予定です。
△腕に住む生物の飼育日誌
孵化しません。あよーん。
■1128
△Lv99
Lv99.comの準備ページを更新。正式スタートは2001年01月01日を予定しています。
12月14日の『ファミコン1000本ノック3』 開始時間を間違っておりました、夜7時半からです。
△腕に住む生物の飼育日誌
孵化しません。塩でも入れてみようかなぁ。
△本
竹本健治『トランプ殺人事件』角川文庫、読了。カードゲームのコントラクト・ブリッジをプレイ中に密室から消える女性。そして、離れた郊外の廃墟で女性の死体が発見される。その廃墟は、ゲームをプレイしていた洋館とまったく同じ作りの建造物で、死体が発見されたのは、女性が失踪した部屋と同じ部屋、しかも密室。
巨大な迷宮としてのミステリ、著者の後書きに出てくる言葉だ。いくつもの部屋が、上下左右どう繋がっているのかわからなくて、自分が外にいるのか内側にいるのかも判然としなくなるような錯覚におちいってしまう感覚だろうか。ゲーム三部作の中では、この作品が一番、混沌とした迷宮に見える。そして、読み終わると、その全貌が美しい建造物として構成されていることがわかる。後半を読んでいるときに、また前にもどって、何度も、あぁと驚愕の溜息をつきながら読了した。
遊知やよみ『福家堂本舗』 マーガレットコミックス、1巻読了。京菓子の老舗が舞台の三姉妹のものがたり。1巻、おもしろかった、続き読むっす。
■1129
△WEB
American Memoryは、トーマスエジソンがセーヌ河から撮ったパリ万博の映像(1900年、100年前!)なんかがあるWEB。 他にも何やらたくさん凄ぇ映像があるみたいなんだけど、まだじっくり見てないっす。菊田さん教えていただきありがとう。
△本
タイトル失念したが、立ち読みしてたら、おもしろいヘビの話がでてた。
ヘビのチロチロと動く先がふたまたになってる舌って、口の中にひっこめたとき、ふたまたの部分は口の中にある両側のクボミにすっぽりと収まるそうなのだ。そこにヤコブソン器官ちゅーもんがあって、それは匂いを感じる器官で、つまりヘビは舌で匂いを嗅ぐんだそうだ。なんだか、すっぽり収まる図を想像すると楽しい。
遊知やよみ『福家堂本舗』 マーガレットコミックス、6巻ぐらいまで読了。泣くよー。
■1130
△本
株式会社キャンズ『Can's 』Vol.4という雑誌のBOOKというコーナーで、本を3冊ほど紹介しました。今月号は、『鏡リュウジの星占い』『マンガ構成術ストーリーメイキングガイド』『恋するムーミン』の3冊を紹介。コンセプトは、良い本だけど雑誌などで紹介されにくい新刊、です。
△プレステ2はどうなの?
プレステ2はどうなの?というテーマで、パネルディスカッションに出てくれということで、出る。ゲーム関係4人で、あれこれ喋る。
2ちゃんねるの西村博之さんが司会。神宮寺.org2ch Squareという定例の会で、ゲームに限らずいろいろなことをやっているようだ。
その後、2次会でわいわい話すが、なんだかゲーム業界の初期のころのようなパーソナルな熱気があってすごかったよ。
■1201
△本
『スピリッツ増刊IKKIイッキ』購入。松本大洋、伊藤潤二、黒田硫黄、さそうあきら、 石川賢、しりあがり寿、唐沢なをき、さらに 竹谷隆之、いとうせいこう、AMAZINGTWINSと、ああああ壮絶に素晴らしいラインナップ。もったいなくて読めません。うそ、読みました。伊藤潤二『阿弥殻断層の怪』傑作! おもしろいよーこわいよー。たしかに、入りたい、けど怖い。ああああ(意味不明ですまぬ、読む吉)。
△ ロボット
中国2足歩行ロボット 『木人参号(←勝手にネーミングしましたごめん)』。素晴らしい! これで、ちゃんと2足歩行するのか? どういう仕組みで動いてるのか? 動力源は、気功か、三千年神秘か。かっこよすぎ。レトロフューチャーというより、歴史改変もので人間の気を溜めた電池(じゃないな、気池か)が発達した世界に出てきそうだ(←勝手な世界観つくるな)。
△ロボット2
昨日は、小野さんと話しててロボットの話に。いや、P3が歩くところを見ると泣くよねという話から、 われわれの世代は、コンピュータゲームとのファーストコンタクトから大きい影響を受けたけど、次の世代は、ロボットが家庭にはいってくることが大きく人格形成に関わるのではないかってな話まで。
■1202
△映画
大島渚監督「愛のコリーダ2000」を観る。女中だった阿部定さんが、愛する男のちんちんを切断するまでの物語。
息つく間もないアクションシーンの連続!って映画はよくあるが、ここまで、息つく間もないセックスシーンの連続!ってな映画はないのではないか。脳の一部が麻痺してしまうような 圧倒的なパワー、がむしゃらな極限の愛。大ファンタジーとすら思える。 凄いものを創ることってのは、深い深い欠落を埋めるためのあがきだとシミジミと感じさせる。
観終わって、サーモンの白子焼きや、あんこうとかにみそのブルスケッタなどを喰らう。
△本
枡野浩一著『かんたん短歌の作り方』 筑摩書房、読み始める。短歌だけに限定された内容なんかじゃなく、文章を書くときや表現するとき、なにかを伝えたいときに必要な大切なことがつまっている。
■1203
△本
カエルブンゲイ7号でました。本座談会のテーマは「金もうけ」で、米光は、「経済のニュースが面白いほどわかる本」「ゴミ投資家のためのインターネット株式投資入門」「岸辺シローの暗くならずにお金が貯まる」の3冊をお勧め。
■1204
△本
『MUTTS』1月号、Xマスどきどき準備号、購入。シーモンキー腕時計も紹介されている。
△ゲーム
深夜テレビで、「スピード」をやっていた。カードゲームのスピードである。数字つながりか、同じマークを素早くだして手持ちの札を使い切ると勝ちというヤツである。
右側にカップを伏せて置いている。自分側のカップを守りながら、カードを素早くだす。相手のカップをはたいてぶっとばしてもOK。はじきとばされるとカップを取って戻ってくるまで、カードが出せない。というアレンジがなされていて、見ていてちょっと面白いものになっている、っても、 テレビでやるよーなもんか。深夜だからいいのか。
■1205
△取材
『SPA!』で、ファミコンについての取材を受ける。SPAで、2ページのファミコン記事って、すごいよなぁ。
■1206
△取材
『NEWSWEEK』の取材を受ける。海外版である。グローバルだぜ。「PS2はどうなのか?」といったような記事らしいが、話しているうちにどんどん話題が広がっていって、これからはGNP(GameとNetworkとPersonal)だとか、ゲームをコアエンジンにした社会だとか、ゲーム魂だとか、3時間ぐらい話しちゃいました。面白かった。
△音
メールをもらった。いろいろな話題が出てくるのに、なぜ音楽の話題だけがないの?
答え。音楽のことを文章で書くのはとても難しくて、どー書けばいいのかわからないから。
今は、LovePsychedelicの「Last Smile」を聞いています。サビのたたみかけるブレスなしのフレーズが、Last Smieという言葉で解放されるのが心地よい。
△WEB
ケロケロキング漫画に、米光、ちらと登場しております。
Lv99.comの準備ページをちらと更新。
■1207
△本
ルース・レンデル「ロウフィールド館の惨劇」角川文庫を半分ほど読む。最初のセンテンスが凄い。
ユーニス・パーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである。
犯罪実録話な雰囲気で、やたらと、「後に恐ろしいことが起こることになるのだ」的な驚かしが入っていて、ザワザワとした胸騒ぎを引き起こさせる。
「ダヴィンチ」の2000年のベストブックの1位は、ハリー・ポッターくんでした。それよりも連載の山岸凉子「舞姫」の展開にドキドキで毎月楽しみ。 山岸凉子「白眼子」というコミックスも出ているそーなのだが、近所の本屋にはなくて未入手。
△WEB
青空文庫 、著作権の切れた作品をアップしているページ。夢野久作、太宰治、小栗虫太郎などの作品とか。著作権や旧字をどうするか、といった運営に関する話題も面白い。
Lv99.comの準備ページをちらと更新。■1208
△本
山岸凉子「白眼子」潮出版、読了。
表紙の説明、易者に非ずと銘打ち、運命観想を生業とする“白眼子”。彼にはいったい何が見えているのであろうか? そして如何なる能力をもっているのであろうか? 少女は、この異能の持ち主と不思議な縁をもった……。
凄いなぁ。
昭和21年10月北海道、主人公の少女が4歳か5歳のころから物語は始まり、少女の人生を通じて、白眼子の一生が描かれる。
オカルティックなネタなんだが、淡々と展開して、小津安二郎「東京物語」 でも観ているかのような気持ちになってくる。
大きな許しの存在する視野で、荒波のような人生が語られる。
蓮の花の中で手を合わせている表紙は、直接、物語と関係ないが、深いところで繋がっているのだろう。
何度も再読するだろう本。
△本
週刊誌の中吊りで、『五島勉、「ノストラダムスの予言は、半当たりだった」』みたいな見出しがあって、笑った。半当たりがOKなら、予言も楽。
△ゲーム
『ゲーム批評』 レビュー用で『モンスタータクティクス』を遊ぶ。モンスターを倒して、魚拓ならぬモンタクを集めるというゲーム。バトルのかくれんぼバトルが、予想以上にドキドキ。
某所の依頼で、2000年のゲーム、マイベストを選ばなければならないのだが、何だろう。うーん。カードヒーローが入るのだけは確定。
△音
スガシカオ『Affair』を聞いている。音がとても心地よい。ぼーっと聞いていると、音やメロディや詞は、けっこうオーソドックスで王道な感じだなぁと思うのだが、でもでも、聞いたことのない曲でも音だけで、スガシカオだとわかるので、そうとう個性豊かな音なのだろう(楽器に詳しくないので、このあたり何故だかよくわからないが)。メロディも何かがひそかに大きくウネっているような印象を受ける。歌詞は、何度も聞いていると、そうとう変である、そうとう歪んでいる。なのに、聞いた印象は、なんだかストレートで王道な印象を与える。だからポピュラリティを保てるのだろうなー。変なものを変なまま表現するより、よっぽど凄いことだと思う。
△WEB
朝日、爆弾事件の少年の記事だが、ほとんどが漫画「トライガン」の解説。なんか新聞記事でこれだけ詳しく説明されると新鮮。
■1209
△ゲーム
中野のビデオ屋にファミコンソフト探しへ。『赤川次郎の幽霊列車』を発見。8千円弱。購入断念。わたせせいぞうのROM絵もいい感じだったのだが、値段がなぁ〜。他の安いものを入手。
△食
中野へ行って、 帰りに駅近辺で、ココアたい焼きを発見、食べる。外皮が、ココア味でうまいッ。
△本
『生徒諸君』を全巻入手。読む〜っ。
■1210
△腕の生き物飼育日記
さて、すぐに孵化するはずのシーモンキー、3日たっても4日たっても孵化せず、すっかり諦めていました。忘れてほっておいたといってもよろし。ふと、水も腐ってしまうのではないか、と心配になり、覗いてみると、なんかピンピンと動いておる。
シーモンキーちゃんだ!
孵化しました!
3匹います!
さっそく腕時計に移動。写真も撮りましたが、写るような大きさではありません。
一応、文字盤の所に白っぽく写っているはずですが、わからんすな。
さて、今日から、腕にシーモンキーをつれてあるくよ。
名前は、シーちゃん、モンちゃん、キーちゃんにしましたが、 どれがシーちゃんやら、どれがモンちゃんやら、どれがキーちゃんかは、わからない(あ、ちょっと大きいシーちゃんだけ、判別つくぞ)
これ以前の経過は、5月以降の日誌の下のほうで見てね。
△ゲーム
『モンスタータクティクス』 、「かくれんぼバトル」というバトルシステム。ターン制。操作しているキャラの視界以外は真っ暗で見えない。見えている狭い範囲だけを手がかりに敵を探して、攻撃。というシステムなんだが、何か似た感じのゲームがかつてあったような気がするんだが、思い出せない。あぁ、なんだったか(心当たりある人、教えてプリーズ)。
△食
プコタン鍋を食う。焼肉としゃぶしゃぶを一緒に食べる鍋である。うまいよー。人生の0.8%ぐらいは、ぷこたんを食べるために生きても良いと思うぐらいうまいよー。
△WEB
人の名前と猫の名前がたくさんあるページ。 人、95,144名前もある。白眼子を検索して、見つけました。
Lv99.comの準備ページ、ファミコン日記をちらと更新。
■1211
△ファミ
さぁ、今週14日は『ファミコン1000本ノック3』だぜヨロシク。『忍者龍剣伝3』で遊ぶ。実はTシャツを作ったのだが、まだ来ない。まにあわないのかッ。
△腕の生き物飼育日記
餌とやらを、投入すると、水が濁りまくり。シーモンキーちゃんたちか、餌の粉だか、区別つかないよ、キーちゃんのほうが小さいからな。動いてるのでかろうじてわかるって感じだな。しかし、ちょっと大きくなってきているように見えるのは妄想か。
■1212
△本
『子供の科学』新年号が出てた。ブックレビュー(半ページ2冊だけど)書いてるよー。よろしく。 今日は次の号の1冊、野田昌宏『図説ロボット』河出書房新社の紹介文を書いたである。
△腕の生き物飼育日記
妄想じゃなくて、確実にちょっとずつ大きくなってるな。餌の説明を読んでたら、詳しくはシーモンキーハンドブックを見ろ、って書いてあるではないか。持ってねぇよ、そんなハンドブックっ!
△キーワード
雑誌(タイトル失念)にこれからの商売は、3Kだと書いてあった。 個性、小口、固客、だったか。いまいち意外性がなくて、つまらんな2点。
△株
コンビから、株主優待(株を持ってるとプレゼントがもらえるのである)で、スキンケア用品セットが送られてくる。 ふいの贈り物は、嬉しい。
△
掲示板で催眠術の話題が出てたので思い出した、小話。何の本で見たのか思い出せないので、いいかげんな記憶で書くから、てきとーね。
カーネギーホールで、100人もの観客に対して術をかける催眠術師。振り子をゆらして、100人の観客はみんな催眠状態に。「さぁ、いまから私の言うとおりに、みなさんは動きます!」 その時、鎖が切れて、振り子が落ちて壊れてしまい、催眠術師は思わず言う。「SIHT!」 その後、催眠術師は、 1週間かけて、カーネギーホールを掃除しなくちゃならなかったのでした。
って、あんまり上品なオチじゃないけど、一瞬、考えさせられるので好きなジョークであった。
■1213
△ゲーム
明日、14日夜7時半『ファミコン1000本ノック3』@新宿ロフトプラスワン! ステージのある居酒屋「新宿ロフトプラスワン」で、ファミコンイベントをやります! 入場無料、飲み代だけ。みんな遊びに来てねー。
■1214
△ゲーム
『ファミコン1000本ノック3』@新宿ロフトプラスワン、盛況のうち終了。遊びにきてくれた皆様ありがとう。ゲストの小野さん小沢さんはやのんさんありがとうございました。支部長、YAPさん、気功師毒拳さん、神原さんほか、壇上にあがってくださった皆様ありがとう。ファミッフィーちゃんTシャツ買ってくれた皆様もありがとう(売り切れちゃって買えなかった人ごめん)。
ゼルダからスタートして、突然マッチョマン&グラディウスで終了。チャイルズクエスト&TVCM集、東方見文録、リップルアイランド漫画、ムーンクリスタル、パリダカ、ザ・トライアスロン、高橋名人のスイカ割り&バイク止め、マインドシーカー、清田君の友達、裏のスーパーテニス、父さんからもらった初めてのファミコンソフト(何故かスイッチ付き)などいろんなものが見れて楽しや楽しやでした。
拾ったグリーンベレーのソフトを持ってきてくれた人、君、落として帰ってるよ。おいらあずかってるのでメールください。
■1215
△音楽
池田信夫が、ドット・コムからドット・コミュニズムへ、ならば、俺は、ドット・コミュニズムからトットコハム太郎へ、だ。とっとこ〜走るよハム太郎の歌が、頭の中からはなれないのだ、どうにかしてください。金の粒たべよ〜におわなっとぉ〜の歌も、時々混じります。
△腕の生き物飼育日記
餌やって水濁りまくって、キーちゃんが見あたらなくなり、午後からモンちゃんも見あたらなくなりました。シーちゃんも…。どうしよう。お椀のほうからシーモンキー水を入れ替えて、シーちゃん、モンちゃん、キーちゃんの復活です。大きさが違うような気がするけど、みちがえるように元気になりました。餌は、たくさんあげるとダメみたいです。
△WEB
全日空のWEBANA Latteに、「占い猫のごきげんうかがい」のラッキーくん登場。出世したものよのぉ。スチュワーデスさんの座談会とか、ロンドンの靴職人さんの手紙とか、いろいろ。
△ゲーム
鈴木みそ先生のWEBによると、「ファミコン1000本ノック3」 に行こう思ってたらしいが、打ち合わせが入って断念、だったらしい。ガッテム打ち合わせ。
△妄想
川村ひかるのビデオに、ドキドキラジオ体操第2が収録されているらしい。ドキドキラジオ体操、妄想を膨らませるフレーズである。
△
くまのプーさん相手にいちゃもん的に精神分析ネタが飛び交う日々。 こちらとかこちらとか。
>プーさんの友達の少年クリストファー・ロビンは性同一性障害の可能性があり、親の監督なしに動物とばかり話していることにも問題ありと診断。
って、くまのプーさん相手に真剣に精神分析して、研究報告を医学誌に発表してるオッチャンにも問題ありと俺が診断してあげよう(好きだけど)。
■1216
△本
お昼は、マガジンハウス『MUTTS』の取材で会社へ。デジタルロリータというページで、ヤングギャルたちが、STINGに来て、ゲームができるまでを取材するというよーなの。eMotion-eの直樹の説明をすると「遊んでみたい!」と受けてたので嬉しや。
△映画
渋谷で、エドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』 を観る。脳卒中で倒れたおばあちゃんの意識が早くもどるように、家族が、返事をしないおばあちゃんにいろいろなことを語りかけるというエピソードを軸に展開。イッセー尾形が、日本人ゲーム製作者役で出てくる。
人を笑わせようとか泣かせようとは考えずに作ったが、カンヌ映画祭でみんな泣いていたので、驚いた。と監督は語ってるが、おいらも泣きました。でも、どうして泣いたのかわからない。悲しいとか、感動的だとか、そういった涙ではない。死ぬ日になにしたい?と、いま聞かれたら、『ヤンヤン 夏の想い出』 が観たいと答えると思う。
△腕の生き物飼育日記
シーちゃん、どんどん大きくなってるよー。世界一巨大化したシーモンキーじゃないかと思ってるのだが、親バカ?(親ではない)。
△映画
暴力シーンが問題視されている『バトルロワイアル』が公開というニュースをやっていた。並んでいる人にインタビューしていたのだが、「過激な暴力シーンが多くあるそうですが」と、おばちゃんにインタビューすると、「暴力大好き〜」とニコニコして答えるのには笑った。「ワクワクするもの〜。息子には暴力はダメよ〜っていってるけどね〜」 いいおばちゃんだなぁ。
■1217
△テレビ
深夜にやってる『バーミリオンプレジャーナイト』がおもしろかった。「QUICK GIRL」って女スナイパーが次々と殺し殺され連鎖していくかっこいい映像が続いて、おおお、今回はギャグじゃなくてまじめにかっこいいのやるの?と思ってると、最後の最後に、スタジオになって、さて問題です。最初に殺されたのは誰?ってクイズ番組かいッ!ってオチで、さらにもうひとオチあって(内緒)、おおおおおおと感動。
■1218
△ゲーム
ゲーム批評の原稿のために『モンスタータクティクス』をプレイする日々。もうすぐエンディングでしょー。
△腕の生き物飼育日記
デカイよ、デカイよ、すっげーでかいよ。デジカメで撮れそうな気がしたので撮ったが、それはちょっとダメだった。色が半透明っぽい感じなので、撮ってもぼやーっとボケてるだけにしか見えないのだ。残念。もうすぐ全長2メートル(嘘)。
△株
コンビの配当金を換金。8000円。うれしいねぇ、サンタはいるね、やっぱり。
■1219
△ゲーム
今発売中の『SPA!』の今どき「ファミコンゲーム」はなぜ高い?という記事内で、「見つけたら買え!激レア!&オススメソフトベスト10」ってテーマで、米光一成&平和島ミチロウがコメントしております。「リップルアイランド」って標準中古価格24800円以上もするの!? 記事みてびっくり。
■1222
△works
会社ではゲームを再度まとめなおす日々。それ以外では、『ゲーム批評』用原稿と、某所用の耽美ドラマ原稿をあげるための日々。 本日からは『CANS』のブックレビューのために、本を読む日々。
2000年の本の総括みたいなこともやんなきゃならないんだけど、今年、どんな本を読みましたか? 掲示板に書きこんでプリーズ。
△
本日は、2001回目(嘘)の誕生日。 山から、犬、狼、木こり、孔雀などが降りてきて、じっくり煮込んだ切り株にローソク立てて祝っていただきました。ありがとう。ぬらりひょんの持ち芸、尻文字は、誰も当てられず。ひさしぶりに会ったツチノコくんは痩せていました。風邪で欠席したヒバゴン、はやく元気になってね。
△WEB
当たるぜ情報です。 『ANALATTE』でソニーのクリエとゆーPDAのプレゼントがあるよー。実は、オープンしたてで、きちんと宣伝してないので、まだサイトが知られてなくて、応募数が少ないらしい。当たる確率大ですぜ。
△
来年、正月5日、6日ぐらいに大阪&京都へ行くのであるが、ここには行くべきだろう!という場所を教えてくださーい。おもしろい場所とか、変わった雑貨屋とかディープな本屋とかゲームショップとか。
■1223
△ゲーム
笠置シズ子なイメージのグラフィックスが素敵な『リモココロン』と、実写との融合が良い味の『トロの休日』が、おもしろそー。
△メール
勝手にいろいろと、DMが送られてくるが、昨日きたHページの宣伝メールの文面は、外国人の文面風という演出(恐らく演出でしょー)。文面は以下の通り。
ニホンノ ミナサン セッカススキダヨメ カワイイ ガングロlady ト ナンパパシマセタ ミテクリャサイ
ミテクリャサイって言われてもなー。
△腕の生き物飼育日誌
モンちゃんとキーちゃん亡くなりました。ショック。今回は大きく成長していたのでぷっかりと浮く死骸が……。もっとも大きなシーちゃんも、動きが鈍くなってます。腕につけずに、フタも開けて、復活してくれるように祈る日々。
■1224
△映画
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』と『アドレナリンドライブ』を観る。どーして、巨額の金を手に入れた2人組みは、高級ホテルへ行ってベットやソファで飛び跳ねますか、高い洋服屋へ行って試着しまくりますか? 続けてみた作品に似たシーンが出ると何だか変な感じである。まぁ、どちらも解りやすいエンターティンメントを目指しているのだろうから、類型的なシーンが出てきてもいいけどさー、でもさー。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』は、観るなら予告編を先に観ないことをオススメ。かっこいいシーンをつなぐ作りなんだが、そのすべてのかっこいいシーン(ラストも!)を予告編で出しちゃっておるんだよ。
■1225
△株
明日は株価あがってくれる希望。
△映画
バカちんホラー「アイドルハンズ」とミュージカルホラー「リトルショップオブホラーズ」と変則ホラー2作をDVDで観る。この2作を観ているのは、どちらもオーディオコメンタリーがついているという理由だけである。オーディオコメンタリー編は、まだ観ていない。楽しみ。 すべてのDVDにオーディオコメンタリーをつけてほしい、切望。
「アドレナリンドライブ」のオーディオコメンタリー編、楽しい。というか、オーディオコメンタリーついてると、俺、なんでも楽しいっす。
スクリプター(←カットのつながりがおかしくならないか、細かく記録してチェックする役目の人)がいなくて全員で憶えておく方式だったり、スタッフが台詞のある役をたくさんやってたりとか、低予算を乗り越えて工夫して作る様がちょっとわかって楽しい。(もうちょっと詳しくいろいろ話してほしかったが)映画を観ながら飲み屋で話してるノリでそれはそれで面白かった。オーディオコメンタリー続けて最後まで見てる人はきっといないねーとか話してるが、いるよ〜。
△音
クリスマスなので、クリスマスソングを探すが、持ってない。唯一持っている岡村靖幸「Peach X'mas」を聞いて御満悦。
■1226
△本
『CANS』のブックレビュー用原稿を書く。 松本大洋『GOGOモンスター』小学館、クラフト・エヴィング商會『らくだこぶ書房|21世紀古書目録』筑摩書房、鴻上尚史 『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント』講談社の3冊。自分内勝手なルールとして、小説は扱わないことにしているので、けっこーバラエティ豊かなセレクション(一貫性がないともいう)。えー、それぞれの内容や感想は、来年発売の雑誌『CANS』を見てください、っても、この雑誌、あんまり本屋で見たことないっすー。
△
公明党が、政治家に勲章を与えるのを止めようといったのに、自民党猛反発らしい。テレビで、勲章だからね、お歳暮なんかとはレベルが違うんだといったことを自民党のじいさんが話していたけど、勲章もらいたがるの、カッコ悪いと思ってないのかなー。びっくり。
■1227
△鍋
忘年界と称して、石原壮一郎ファミリーさん&宇田川新聞さんと鍋。
■1228
△株
『週刊宝島』 の取材。といっても、ゲームではなくて、株。家で写真撮影、ソファに寝転がってVAIOでやってる写真とか(でも、ネットワークに繋がってない!)。撮影の後、株の話を1時間半ほど。奥の深いゲームとして株をやっているとゆー感じで話す。
△株2
メルマガでも注目銘柄 として取り上げてたセガが、昨日、ストップ高。ニューヨークタイムズが、任天堂、セガを買収というニュースを流したからだ。でも、任天堂もセガも否定したので、今日は下がって、ほとんど元通り(ちょっと高い)。ジェットコースターに乗ってる気分であるよ。
△映画
もっとも好きなホラー映画を選べと言われたら、『死霊のはらわた』か『ブレインデッド』か、うーん『バスケットケース』か『ヘルレイザー』かと悩むぐらい『死霊のはらわた』好き。なので『続死霊のはらわた』を見ました。寝ましたーッ。つまんなかったっすーッ。パッケージにはサム・ライミ監修と書いてあったが、なんか、調べてみると、インディーズ時代のサム・ライミの友達が監督しているだけ、であるだけらしい。ガーン。『死霊のはらわた』のゲームが出るそーです、遊びたーいッ。
■1229
もうすぐ21世紀なんだろうが、どうも実感がわかないというか、そもそもどうなれば実感がわくのか。
2速歩行美少女ロボットとかが、部屋に突然やってきたら、21世紀を実感するかも(って、エロチックコメディ漫画な設定ごときでよいのか21世紀)。
もしくは、正月番組でクローン増殖された武田鉄矢3人組が司会する番組をいやな気分で見たりすれば21世紀感を味わえるかも。みなさま、いかがですか?
とりあえず記念にLv99.comを21世紀になったとたんに正式オープンするつもりなので、よろしく。カウントダウンでもやろうかとも妄想するが、そんな技術はない。掲示板に高速書きこみして無理矢理やろうか?
というわけで、みなさまの年越しはいかがなされるでしょうか?
押し迫ってきたので、なんだかつまらないことをダラダラと書いてみました。
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△映画
『キングダム』の大ファンなので、ファース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 を観る。冷静になれず、感想が書けなかったので、今ごろ(1月1日)書いているのだが、まだダメ。昨日、雑誌でビョークのインタビュー読んでまた泣きそうになるし。CMで歌を聴いてまた泣きそうになるし。
隣や、その隣の人は、中盤からボロボロ泣いていた。ななめ前の人は、あるシーンで、感情のもって行き場がないのかバタバタと駄々をこねるように猛然と足を動かしていた。終わっても、しばらく立ちあがれない人が数人いた。
絶望的に不幸な映画とみるか、それを希望だとみるか、人によって感じ方がわかれる映画だと思う。
内容については書かない。 知らずに観に行くが良し。観て。
○観る前TIPS
・画面がぐらぐら動くので、酔う人はあんまり前列に座らないほうが良いかも。
・クヴァルダは、チェコ語で「幸せいっぱい」の意味。
■1231
Lv99.com作成。アップ。